MDView

資料3
診療情報におけるテキストや時系列のバイタルサイン
を含むビッグデータの知識探索型分析ソリューション
IBM-MDView
Multi-Dimension & Multi-Viewpoint
Clinical Data Warehouse
日本アイ・ビー・エム株式会社
グローバル・ビジネス・サービス
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時間軸で示した発症の過程と医療介入後のコスト
ゲノミクス
新しい生態指標 • 1塩基多型
の情報源
• ハプロタイプマッピング
• 遺伝子配列
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経過観察
イベントの予測
治療方法の情報提供
基本的なリスク イベントの開 早期の
早期の 現在の典型的
プロテオ 機能的
始
分子検出 ミクス イメージング 臨床検出 な医療介入
基本的なリ
スク
出典: Ralph Synderman, MD
予測・診断
評価の改善
時間
発症前の経過
動的ゲノミクス
• 遺伝子発現
• プロテオミクス
• メタボロミクス
• 分子イメージング
• 臨床リスクモデル
後ろ向き分析
1/回復可能性
リスクの評価
コスト
疾患の負荷
意思決定支援ツール
前向き分析
疾患の発症と経過
治療方法の意思決定
支援
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分析の流れ:可視化→分析→最適化
Applications
コントロール
Data Warehouse
最適化
Optimization
Analytics
分析
可視化
Analytics
Visualization
モニタリング
Business Intelligence
アナリティックス
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診療情報データウエアハウス IBM MDView
IBM-MDViewの特徴
電子カルテなどの医療情報データベースから診療情報を抽出し、誰もが分かる形に保存することができる
データウエアハウスです。ODBC経由でお使いの既存ツールを用いることも、CognosやSPSSなどのビジ
ネスアナリティックスソフトウェアとテンプレートを使用した分析を行うことも可能です。データ抽出に関する労
力の削減と迅速な検索による臨床応用の実現するとともに、診療情報をお客様の資産として将来に
渡って継承できる仕組みをご提供します。
データ移行は情報損失のリスク!
早く抽出することで回避できます
臨床情報はお客様資産!
独立したDWHにより永続的に保全します
医療安全に関する分析例
インシデント分析
転倒転落患者予測
診療情報アラート
合併症・感染症の予測
診療の質に関する分析例
発症予測分析
クリニカルパス分析
診断精度分析
治療効果分析
類似症例分析
経営指標に関する分析例
最適化(患者導線、病床数)
コスト分析
患者数予測
注:分析に関しましては例であり、
結果を保証するものではありません
臨床研究や分析はお客様の知的財産!
DWHの不変的な構造により資産を守ります
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データウエアハウス IBM MDViewの構成要素
基本機能
病院情報システム
物流
システム
看護
システム
医事会計
システム
基幹システム
カルテ・オーダー
病院固有DB
抽出(E)・変換(T)・登録(L)
共有領域
物流
データマート
看護
データマート
臨床研究DB
レプリカ
ビジネスインテリジェンス
各サンプル
5
部門
データマート
MDView
診療情報
データウエアハウス
医事会計
データマート
病院固有DB
レプリカ
ODBCインターフェース
XML・CSV・Excel
Cognos BI
レポート、検索機能
テキスト処理機能
演算処理、グラフ作成
クロス集計、モデリング
ダッシュボード、アラート
バランススコアカード
既存システム
部門
システム
臨床研究DB
データウエアハウス
オプション機能
ストラクチャー
SPSS
クォリティー
プロセス
コンサルタント
アウトカム
IBM製ソフト
統計分析、マイニング
予測分析、モデリング
自然言語処理機能
ETL(抽出、変換、登録)
機能
Cognosデータ交換
IBM MDViewの特徴
• 完全独立型データウエアハウスな
ので、基幹システムが停止中でも
利用可能です
• 一般的なハードウエア、ソフトウエ
ア、ミドルウエア(RDB)をベース
にしているので、ベンダーに依存し
ません
• ODBCインターフェースを持つの
で、ビジネスインテリジェンスソフト
は、自由に選択することが可能で
す
• 特殊な作りこみを一切していない
ため、アプリケーションの保守費
用がかかりません
• データベースそのものが可視化さ
れているため、マスター変換などの
後処理を必用としません
• データモデリングを用いた設計を
行っているため高速な集計、高速
な全文検索を行うことが可能です
• 標準構成に含まれるCognosBI
を用いて、複数のデータベースを
ODBCで接続することができます。
他社製ソフト
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MDView : 多視点で利用できるMDView
病院の質を評価する指標作成に最適
多目的に利用できる
ソリューション
検索とレポート
診療支援
スコアカードと指標
業務支援
MDView
ダッシュボードとアラート
経営者の
視点
業績評価指標
KPI
6
6
臨床評価指標
Clinical Indicator
医療従事者の
視点
QUALITY
ストラクチャー指標の例
・診療原価
・診療単価
・病床単価
・外来患者数
・入院患者数
・病床回転率
・在院日数
・会計待ち時間
・診療圏など
研究支援
経営支援
問題点の把握
コスト減
管理会計
投資対効果
INDICATORS
プロセス指標の例
・手術創の感染率
・再入院率
・鎮静・麻酔に伴う合併症
・予定時間を延長した手術件数
・予定しないICUへの再転科
診療の質改善
・パスにおけるバリアンス件数
安全性向上
・ヒヤリハットの件数
診療の効率化
・診療待ち時間
医療従事者の満足度
・褥瘡発生率など 向上
分析と最適化
公開情報
Outcome
患者の
視点
アウトカム指標の例
・転帰
・入院時・退院時のADL
・治療開始時・終了時のQOL
・平均在院日数
・総治療費
イメージアップ
・質的生存年数
インフォームドコンセントの
・術後合併症発生率
質向上
・院内感染症発生率
患者満足度向上
・セカンドオピニオン件数など
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MDView : Cognosを用いたアラート
カルテに埋もれている危険情報を自動抽出
放置
次回予約まで、カルテを開けるこ
とはない
アラート機能を持っていない場合
CT予約と血液検査をしてもらい
ます。全部結果が出る一か月
後に予約を取りましょう
すぐに入院させてくだ
さい
血液検査で緊
急を要する結
果が出た
アラートリ
ストの自
動配信
日次アラートを出力する場合
すぐに患者に連絡を
取ってください
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通院でなんとかなりそうです
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MDView : 災害時の臨時運用
IBM-MDViewの利用
通常は分析に利用しているMDViewを、災害時にオフラインで診療情報参照に使うアイデアです
MDViewはコンパクトな可視化DBなので、通常時に複数のノートブックにMDViewのレプリカを作ってお
くことで、災害時には被災地、患者移送先などに持ち込み、そこで診療情報を参照することが可能です
シェルター(ボックス)など
通常時運用
カルテ・オーダー
看護支援
医事会計
他
他
システム
他
システム
他
システム
システム
MDView
コピー
カルテ参照
サーバー
MDView
サーバー
通常は分析に利用
DWH
DWH
DWH
Webカルテ
サーバー
災害時は現病歴や
常用薬を参照
シェルター(ボックス)など
災害時運用
カルテ・オーダー
MDView
コピー
MDView
コピー
電子カルテサーバー
電子カルテサーバー
看護支援
ノートブック搬送
医事会計
DWH
MDView
コピー
MDView
コピー
患者搬送先
ノートブック搬送
DWH
DWH
DWH
被災地
他
他
システム
他
システム
他
システム
システム
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ノートブック搬送
MDView
コピー
カルテ参照
サーバー
MDView
サーバー
DWH
Webカルテ
サーバー
DWH
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MDView : 医局コラボレーションの考え方
ベンダー依存性がないDWHのメリット
情報転送
が不要
関連病院
大学病院
DWHレプリカ
電子カルテDB
データ抽出
DWHサーバー
DWH
外部ストレージ
コラボレーション
電子カルテ端末
パターン1 関連病院側からカンファレンスに参加して症例説明をする
大学病院の医局カンファレンスに自分の担当症例をかける
パターン2 関連病院側で医局のコンサルテーションを受ける
大学病院の医局へ症例の相談をする
パターン5 大学病院で症例の分析をする場合
関連病院の症例も利用することができる
パターン6 大学病院の分析を利用する場合
関連病院の臨床情報を大学病院の手法で分析
パターン3 非常勤医師が自分の担当患者の相談を大学側で対応する
担当患者の診療情報を大学病院側で参照して指示を出す
パターン4 紹介、逆紹介、セカンドオピニオンに利用する
患者IDをキーに大学病院側から診療情報を参照する
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MDView : 複数施設の診療情報統合のしくみ
MDViewは、ネットワークで接続された複数の医療機関の診療情報を一元管理することができます。
A病院
マッピング
B病院
マッピング
C病院
マッピング
目的別集計
【病院単位】
施設IDと患者IDで集計
【診療行為単位】
症例IDで集計
施設IDと患者IDからユニークな症例IDを生成
【症例単位】
名寄せIDで集計
症例IDを名寄せによりグルーピング→名寄せIDで管理
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MDView : 分析データ出力例
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MDView :分析データ出力例 続き
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MDView : 記事からの臨床病名抽出
MDViewは、記事からキーワードの検索を高速で行うことができます。図の例は、病名「肺癌」を含み、
「疑い」を含まない記事を検索している例です。医師が、独自のフィルターをかけることも可能です。
(実績:1000床クラスの病院における1か月分の全患者の記事を対象にした検索が5秒)
またこの結果をエクセルに出力して臨床研究に利用することも可能です。
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MDView:SPSS自然言語処理機能によるテキスト分析(テーマ:クレーム)
カルテの文書をマイニングすると、構文解析を行い
自動的にキーワードをカテゴライズ
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キーワード間関連図やクラスタリン
グによりパターン抽出
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MDView : 転倒転落患者の予測
転倒・転落アセスメント
スコアシート
危険度Ⅰ
(勤医協中央病院看護技術マニュアル2010年版)
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危険度Ⅱ
危険度Ⅲ
分類
スコア
A.年齢
2
B.既往歴
4
C.感覚
1
D.機能障害
3
E.活動領域
3
F.認識力
4
G.薬剤
1
H.排泄
2
スコアから危険度を
分類し、各々の危険
度に合わせて、
観察項目
環境整備
指導や援助
がガイドされている
転倒・転落の状況を見て
分ったこと
お願いを無視する
拘束を拒否する
運動能力を過信する
転倒・転落しな
かった患者群
転倒・転落した
患者群
危険度が低いのに
転倒・転落をする
患者がいる
アセスメントシート
人は
記事テキスト(O欄)
性格は変えられない
が
態度は変えられる
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MDView:発症予測とアラート
現状
術後に身体を動かさ
ないと、静脈血栓塞
栓症になりやすい、、、
私の経験から、このよ
うな患者は、、、
主訴
症状
検査値
予測分析
経験と知識
様子をみましょう
予防の方法として、、、
過去の症例から、類似の
ものを検索して提示する
過去の合併症発症者とそ
のデータから予測式を算出
し、発症の確率を予測する
主訴
症状
?
これからxxが起こる
可能性が高いので
予防しておきましょう
検査値
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MDView:クリニカルパス分析
現状
パスの作成
バスの適用
豊富な経験
バリアンスの判断
エビデンスベースの方法
パスの作成
パスの適用
バリアンスの判断
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症状、病名ごとに、治
療記録を抽出し、その
最多パターンを初期パ
スとする
症状、病名の最も近い
パスの候補と1致度を
提示する
経験豊富な医療従
事者がパスを作成し
ても、経験の浅い者
には、最適なパスを
選択したり、バリアン
スを判断したりするこ
とができない
患者適応型パスにする
経験豊富な先輩に聞く
この病院で行われて
いた診療をパターン
化して、知識ベースと
して資産化することが
できる
標準パス
の生成
標準パスの
候補と1致度
から、
最適なパスを
選択する
バリアンス適用結果を
学習して初期パスを修
正する
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MDViewを用いた分析のアイデア (一部がサンプルとして提供されます)
CognosBIにおけるレポート例(計画中を含んでいます)
オーダー件数の推移:診療科別、医師別に、オーダーの件数をグラフ表示します
言葉の検索:記事(SOAP)や、サマリー、レポートなどから、入力した言葉が存在する文章を検索、表示します
患者数の推移:入院、外来、初診などの患者数を、診療科別、医師別などでグラフ表示します
平均在院日数:病名別、医師別、診療科別に平均在院実数を表示します
初来患者数:はじめて来院した患者数を診療科別、医師別に表示します
手術所要時間:計画より延びた手術の原因と予後のマイニング結果を表示します
患者基本情報:患者の最新の状況を一覧表示します
病名検索:記事に書かれた臨床病名を検索表示します
病名と処方の関係:病名オーダーと同時に処方された薬品の関係を表示します
病歴表示:患者ごとの病歴をリスト表示します
検査結果のグラフ表示:検体検査や生理機能検査など数字の結果をグラフ表示します
手術結果表示:手術の各情報をリスト表示します
CognosBI,SPSSモデラー,ILOGを用いた分析例(計画中を含んでいます)
発症予測分析:症状、検査結果、診療行為と発症した疾病(再発、合併症、感染症)との因果関係を分析し、発症を予測する
リスク患者抽出:主訴(S)、観察(O)の自然言語処理による、リスク患者を予測する (転倒転落、クレーマーなど)
患者数の予測:初診患者の病名の分析と、紹介率および季節変動による初診患者数の予測分析
手術における予後分析:手術結果の各記録項目と術日から退院日までの日数との関係を分析し、退院予測を行う
術後合併症予測分析:手術結果の各項目と病名、病期、と合併症との因果関係を分析し、合併所の発症予測による予防効果分析
クリニカルパス分析:実際に行われた治療から病名、病期ごとの治療パターンをもとに病院の標準パスを作成
診療原価KPI:病名、病期、患者単位に消費された医療材料と在院日数を集計し、そのトレンドを分析
病床数最適化:病床単価、病床回転率などから、診療科別の最適な病床数を分析
勤務管理:看護師、麻酔科医などの勤務管理をルールベースにより行う
予約の最適化:予約情報から、病名、病期、過去の実績をもとに、診療時間を予測し、最適な外来医師数を予測する
待ち時間の最適化:オーダー数と待ち時間から最適な患者導線を算出し、翌日の最適な導線を予測する
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MDViewの主な情報項目
MDViewの構造化された項目一覧(モデリングされた構造)
【カルテ情報】
SOAP、SOAP以外、オーダー起因、インフォームドコンセント、サマリー、手術所見、紹介、文書、クリニカルパス(バリ
アンス、アウトカム)
【オーダー情報】
検体検査、細菌検査、病理検査、生理検査、内視鏡検査、放射線検査、RI検査、処方、注射、手術、病名、輸
血、リハビリ
【患者情報】
患者基本、患者状況、病歴、予約、入院、看護基本
【看護情報】
看護データベース、経過、バイタル、日誌、指示、妊娠、看護診断、看護介入、看護目標、看護必要度
【医事情報】
DPC(様式1、D,E,F)、レセ電(医科、歯科、DPC)
MDViewにおけるオプション項目(情報源をそのままデータベースとして保存)
物流:購入、在庫、払い出し、消費など、取得可能な情報
診療情報:病歴システムとして管理されているデータで取得可能な情報
病理レポート:病理部門システムで管理されているレポート、病理診断で、取得可能な情報
がん登録:院内がん登録、地域がん登録など、保存されている情報
各種レポート:放射線、内視鏡、生理検査など、検査レポートで取得可能な情報
その他部門システム:カルテ側に送付されない情報のうち取得可能なもの
事務管理情報:事務部門が管理している情報のうち取得可能なもの
臨床研究データ:各科が独自に有するファイルあるいはデータベース
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参考:指標に関して
指標とは
指標と実測値は
病院の質は
指標はどう使う
マーカーである
相関がある
QI=
KPI+CI+OC
業務改善
管理会計
 経営指標:KPI
 病院のコストを管理
 臨床指標:Clinical Indicator
 診療行為の改善
 アウトカム:Outcome
 転帰、ADL、QOL
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参考:病院機能評価に関する指標(抜粋)

病院指標











21
標榜科、主要診療科別医師1人あたり患者数、標榜科別医師数、1日あたり患者数、年間平均病床利用率、平
均在院日数、他施設からの紹介率、地域連携室の職員配置状況、外来部門の看護職員配置状況、外来待ち時
間調査の実施状況、日帰り手術実施状況、外来化学療法
臨床評価指標

退院後6週間以内の再入院件数、24時間以内の再手術件数、褥瘡の新規発生件数、転倒・転落、針刺し件数

救急車搬入患者数、救急入院患者数

院外処方箋率(外来)、薬剤部門での昆注

CTの状況(実施件数、待機日数)、MRIの状況(実施件数、待機日数)、報告日数、死亡退院率・剖検率、
術前病理検査報告所要日数(1般検査・胃生検)、術中迅速診断の実施件数、テレパソロジーの実施件数
救急に関する指標
薬剤部門の指標
検査・画像診断部門
輸血部門

100床あたり血液使用量、血液保存量

手術件数・緊急手術率・全身麻酔手術率、手術1000件あたり麻酔科医、麻酔科医1人あたり全身麻酔手術件
数、年間全身麻酔手術実施件数
手術部門
リハビリテーション部門

外来/入院リハビリテーション実施単位、FIMの変化率

月平均栄養食事指導実施件数

2週間以内の退院サマリー作成率

月平均患者相談実施件数(入院・外来)、ワーカー1人あたり月平均相談件数、月平均訪問診療等実施件数、
患者1人あたり訪問回数、看護師1人・1日あたりの訪問件数
栄養部門
診療情報管理部門
医療社会福祉・在宅医療支援部門
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