2014 年 4 月 - JICA

チンボラソ県持続的総合農村開発プロジェクト月例報告
(2014 年 4 月)
作成日:2014 年 4 月 30 日
プロジェクト基本情報:
 協力期間:2012 年 3 月 14 日~2017 年 3 月 13 日(5 年間)
 プロジェクトサイト:エクアドル国チンボラソ県
 実施機関:チンボラソ県政府(GADPCH)
、農牧漁業省(MAGAP)
、環境省(MAE)
、保健省(MSP)
、教育省(MINEDUC)
 上位目標:チンボラソ県農村部の住民の生活の質が改善される
 プロジェクト目標:実証対象地域における住民の生計の向上及び生活環境が改善されると共に、普及対象地域において
生活の質の改善に向けた開発事業の実施基盤が整備される
1.今月の主要活動トピック及び投入実績
投入実績
新規導入の改良チョチョ豆の播種
(4 日、ルミクルス集落)
「総合農村開発支援技術研修」の実施:座学
(7 日、リオバンバ市郊外の農牧省研修所)
(8 日、シルパラ集落)
クイ成育状態の目視確認
(16 日、カシャパンバ集落)
県内最大の市場におけるチョチョ豆パン販売支援
(17 日、グアモテ市)
耕運機によるエンドウマメ播種用共同圃場の整地と農
家への使用方法説明(24 日、プエブロ・ビエッホ集落)
「総合農村開発支援技術研修」:共同圃場での播種実習
(日本側)
・長期専門家(計 4 名)
:
CA/総合農村開発 1 名
PC/参加型開発 1 名
持続的農業技術普及 1 名
収入源創出/
農産物流通 1 名
・短期専門家(計 1 名)
:
水土保全 1 名
・業務アシスタント 1 名
・供与機材:車両 3 台、ミニ
バン 2 台、
小型耕運機 10 台、
小型パワーショベル 1 台、OA 機
器(DT パソコン 9 台、ノートパソ
コン 4 台、プロジェクター 1 台)
、
調査委託、農牧業生産資機
材、水土保全技術機材、農
産物加工・販売用資機材、
計器類、教材制作・印刷等
(エクアドル側)
・管理者及び CP:
マネージャー 1 名
サブマネージャー2 名
技術支援 CP 3 名
普及員 CP(契約)5 名
運営支援スタッフ 1 名
各省・県政府他部署より
数名(非常勤)
・その他要員:
供与車両運転手、SE、警
備、清掃サービス等
・プロジェクト事務所、会
議室、資機材管理倉庫、
駐車スペース
・光熱費、電話通信費、車
両用点検/燃料費、事務
機器、消耗品等雑費
・農業資機材(作物種子、
肥料、飼育用小家畜、植
林用苗木、資材倉庫等)
2.プロジェクト活動報告と予定
活 動 項 目
1-1: 実証対象地域の選定及びベースライン調査を行う。
1-2: 関係機関の技術者及び普及員に対して、生計向上に関す
る能力強化を行う。
1-3: 農民グループを組織し、同グループのための生計向上に
係る研修計画の策定及び実施を支援する。
1-4: 研修成果を活用した農民グループによる生計向上のため
の活動計画の策定及び実施を支援する。
1-5: 農民グループによる、生計向上にかかる活動改善のため
の定期的なモニタリング・評価の実施を支援する。
2-1: 農民グループに対し、関係省庁の公共サービスを活用し、
生活環境改善に係る研修計画(環境保全・予防保健・栄
養改善・識字教育等)の策定・実施を行う。
2-2: 研修成果を活用した農民グループによる生活環境改善に
かかる活動実施を支援する。
2-3: 上記活動について、生活環境改善にかかる活動の改善の
ための農民グループによる定期的なモニタリング・評価
を支援する。
4 月の活動進捗状況
5 月の活動予定
・新集落での簡易ベースライン調査の実施
・集落共同圃・コミュニティ普及員圃場における作
物播種、栽培管理の継続支援
・水土保全技術導入(貯水池、浸透溝等)に
かかる継続支援
・世銀幼児栄養改善プログラムへの加工済チ
ョチョ豆、大麦、チーズの販売開始(5 月
23 日)
・集落企業(CORPOPURUWA)でのチョチョ豆
加工に関する指導
・パン生産工場建替えの準備
・小家畜(鶏・天竺ネズミ)の生産・加工・
販売管理の継続支援
・県政府直売市への継続支援(毎週金曜)
・プロジェクトで使用するチョチョ豆種子の
増殖向けたルミクルス集落(1h)での播
種(1 日)
・技術者-普及員向け「総合農村開発支援技
術研修」
(農業生産)
(座学:8、9 日、播種
実習:10 日)
・
「総合農村開発支援技術研修」
(小動物生産)
(9 日)
・
「総合農村開発支援技術研修」
(流通)
(9 日)
・新規 C/P への流通に関する実習の実施
・プロジェクトで使用するエンドウマメ選別
用固定品種(INIAP より入手の 10 品種)の
プエブロ・ビエッホへの播種(24 日)
・世銀幼児栄養改善プログラムへのチョチ
ョ豆加工販売にかかる対象集落生産者へ
・集落活動にかかる参加型モニタリング実施
の支援
の研修(INIAP の支援)
(15、25 日)
・世銀幼児栄養改善プログラムに対し農産
物(チーズ、チョチョ豆、大麦)を供給する
ための関連機関との連携活動実施
・小家畜(鶏・天竺ネズミ)の生産・加工・
販売管理の継続支援
・県政府直売市への参加支援(毎週金曜)
・参加型手法(現状分析、組織化、共同基金
創設、タイムスケジュール作成)適用のフォロー
(9 集落)
・環境分野:
・環境分野:
‐対象集落にて水土保全技術の導入支援
-対象集落における雨水取水装置の設置継
続支援
(雨水取水装置設置)
(1 日)
-植林用苗床での生産開始
‐「総合農村開発支援技術研修」
(座学:
8 日、植林実習:10 日)
-集落における植林事業の開始(環境省
‐植林用苗床用ビニルハウスの設置(ルミクル
からの苗木供与)
ス、プエブロビエッホ、チスマウテ・アルトの各集落)
‐対象集落での植林活動実施(県政府環境
管理部の苗木充当)
・保健分野:
‐保健省予防保健・栄養改善プログラムの
継続実施
‐栄養改善および生活改善のための自給
養鶏パイロット活動(鶏卵採取用)の継続支
援、モニタリング実施(サンタテレシータ集落)
・教育分野:
‐対象集落での学校菜園実施準備
(10 集落の学校)
3-1: 持続的総合農村開発のための参加型開発サイクル(ニー ・参加型開発教材シリーズ「4.参加型プロジェクト・
ズ把握、計画策定、事業実施、モニタリング評価、フィ
マネジメント」普及員ガイドブック原稿の最終
ードバック)及びツール(組織化、生活環境改善に係る
確認
「総合農村開発支援技術研修」
(参加型開発)
ツール等)に関するプロジェクト関係機関の職員能力強 ・
(座学:7 日、実習:8 日)
化研修を計画し、実施する(含むマニュアル類作成)。
3-2: 習得した参加型開発に係る知見を基に、コミュニティプ ・組織化、複合農業の継続支援
ロジェクトの活動に適用する。
・各技術支援ユニットの定例会議・活動促進
4-1: 関係機関横断的な技術支援ユニットを設立する。
・各技術支援ユニットの陣容整備(集落支援
4-2: 県政府が中心となり関係機関とともに普及ネットワーク
技師を各ユニットに配置)
・村議会(Cabildo)とプロジェクトとの連携
を設立する。
4-3: 関係機関の連携による農村開発普及事業を実施する。
強化に係る農牧省との協議(29 日)
5-1: 実証対象地域における各活動の経験及び普及対象地域の ・当月の活動はなし
農村の現状と課題を基に、持続的総合農村開発のための
体制構築・手法確立のためのガイドラインの草案を策定
する。
・保健分野:
‐予防保健および栄養改善にかかる研修
の継続実施
・教育分野:
‐学校菜園活動の開始
・参加型開発教材シリーズ「4.参加型プロジェクト・
マネジメント」にかかる普及員ガイドブックの
制作
・「4.参加型プロジェクト・マネジメント」に関する研
修の準備
・対象集落における参加型モニタリングの実
施支援
・各技術支援ユニットの定例会議・活動促進
・各支援ユニット員の集落活動支援強化
・普及ネットワーク構築にかかる関係市長、
村議会との協議
・関係機関間連携による共同活動の継続支援
3.プロジェクト運営管理業務
1) プロジェクト運営管理
2) プロジェクト会計
3) プロジェクトの資機材調達
4) 短期専門家(邦人・第三国専門家)の招聘
5) 研修員の派遣
6) プロジェクト広報
4.主要関係者の往来・その他特記事項
・定例 CP 会議の継続実施(各水曜・木曜)
・定例 CP 会議を実施(各水曜・木曜)
・運営幹部会議の開催(各金曜日)
・運営幹部会議の開催(各金曜日)
・世銀幼児栄養改善プログラムとの連携活動 ・クリカマ県知事との運営会議
調整会議(15、22 日)
・クリカマ県知事との運営協議(16 日)
・MAGAP モンタルボ第 3 ゾーン・コーディネーター(次
・JICA 支所への会計報告書の提出(2 日)
官級)との連携強化協議(29 日)
・第 2 四半期経費の受入れ、当月の公金管理
・当月の公金管理
・当月の必要資機材の調達、管理
・当月の必要資機材の調達、管理
・短期専門家再公示(水土保全、生活改善) ・ 農 産 物 流 通 / 収 入 源 創 出 専 門 家 の 離 任
・持続的農業技術普及専門家の再赴任(16 日)
(8 日)
・プロジェクトウェブサイトの更新(28 日) ・プロジェクトウェブサイト(注 1)更新
(注 1)
原稿の準備
・アラウシ新市長の来訪(プロジェクト概要 ・ 業 務 調 整 / 参 加 型 開 発 専 門 家 の 再 赴 任
説明、連携強化協議)
(2 日)
(27 日)
・ウゴ C/P(流通支援技師)の雇用(2 日) ・カタラマ川流域灌漑事業活性化プロジェク
ト視察チームの受入準備(27、28 日)
・ロベルト C/P(生産支援技師)の雇用
(2 日)
・ルミクルス集落の共同貯水池竣工式の開催
・マヌエル C/P(普及員)の退職(18 日)
(県知事、市長参加予定)
・県知事による対象集落の視察
注 1:プロジェクトウェブサイト:http://www.jica.go.jp/project/ecuador/001/index.html
〈参考〉県政府ウェブサイト(プロジェクト関連記事掲載)
:http://www.chimborazo.gob.ec/chimborazo/index.php?option=com_content&view=article&id=1392&Itemid=100003