褥瘡だより 第25号

2014年9月 発行
褥瘡だより 第25号
「ポジショニングを見直そう!」
ふくの若葉病院
褥瘡プロジェクト
ポジショニングの目的・課題は、患者さんの安全・安楽な体位を考える事である。改めてポジショニ
ングを見直しましょう。
1.骨盤の傾きを確認しましょう
2.側臥位時の上半身と下半身の向きを確認しま
しょう
身体が
ゆがん
だままポ
ジショニ
ングをし
てしまう
と変形を
助長さ
せます。
骨盤が
どの位
置にある
か確認
しましょ
う
仰臥位
に30度
の傾き
をつけ
るとき、
上半身
と下半
身を共
に同じ
角度で
支持で
きるよう
にする
3.ポジショニング時の隙間に注意しましょう
大腿に
隙間が
ある
ポジショニングを行なう
際隙間があると隙間の付
け根で余計な圧がかか
る。なるべくポジショニン
グは隙間にクッションを
入れる
肩に
隙間
がある
4.ポジショニングによって「動ける患者」の動きを妨げない
身体を適度に動か
せる事は患者に安
楽感を与える。患
者に安楽感を与え
るには、自分で動
かせる空間を作る
必要がある。患者
の自動運動によっ
てクッションを使い
分けましょう。
ケーススタディ
「 円背患者のポジショニング」
円背患者の仰臥位
は頭部が後ろに傾
いて口が開いた状
態になりやすいので、
頭部を基点に上半
身が支持できるよう
にする
仰臥位の
頭部は厚
めの大き
なクッショ
ンを使用
下肢に大
きな隙間
があるので
隙間にクッ
ションを入
れる
側臥位の
場合
引用文献:文中の写真は下記文献より引用しました
「症状・状況別ポジショニングガイド」:田中マキ子・桝井幸恵
「らくらく&シンプルポジショニング」:田中マキ子