2015年5月16日 日本大学藤沢キャンパス IISORA2015首都圏シンポジウム 講演番号 放射能汚染バイオマスのメタン発酵処理と資源作物の栽培 霊山プロジェクト・現地代表 NPO再生可能エネルギー推進協会・事務局長 東北大学名誉教授 NPO再生可能エネルギー推進協会・代表理事 大沼 豊 篠田淳司(故人) 野池達也 佐藤茂夫 1.背景および目的 ○射能汚染・避難勧奨地点における除染対策と地域復興におけるメタン発酵処理技術の適用 ○高齢化地域社会の健康維持および活性化対策としての農産物六次化への挑戦 ○エネルギー兼業農業および里山資本主義的の実践を通じた世代間連携の構築 2.放射能汚染バイオマスのメタン発酵処理 手造りのメタン発酵設備 「あんぽ柿」のメタン発酵 雑草のメタン発酵 Cs137+Cs134合計 生柿34 Bq/kg-wet消化液19Bq/L Cs137+Cs134合計140 Bq/kg-wet バイオガス発生量 発酵槽 (500L×2基) バイオガス発生量(L/日) ガス貯留槽 (500L) 加温用水 回収槽 500 クズ 柿処理量295kg 400 毎日4 kg 300 毎日2 kg 200 毎日1.5kg 100 投入量4kg/日 ガス量約250L/日 0 1月 2月 3月 4月 5月 クズの メタン 発酵消 化液 (クズ 処理量 13kg) 200 クズ 150 100 セイバン モロコシ 50 L/kg-wet 0 0 5 10 15 日数 Cs137+Cs134合計 6 Bq/L 3.放射能汚染農地におけるエネルギー資源作物の栽培とそのメタン発酵処理 非除染農地でのデントコーン栽培 放射能 測定 部分等 対象物 実・鞘 デント 葉 コーン 茎 1mm通 過粒子 栽培農 地土壌 残渣 (1mm以 上) (Bq/kg) 3.1±0.2 9.8±0.4 2.8±0.2 合計 Cs±error ±error (Bq/kg) (Bq/kg) 1.2±0.1 4.2±0.3 3.2±0.2 13.0±0.6 0.9±0.1 3.8±0.3 3750±51 1240±29 4990±80 1920±36 623±20 2540±55 137 Cs±error サイレージ処理したデントコーンのメタン発酵 134 バイオガス発生量 細断後密封して乳酸発酵 農地土壌および作物の放射能測定結果 400 300 200 100 0 発酵温度 35℃ 0 1 2 L/kg-dry 3 4 5 日数 Day 6 7 8 4.放射能汚染農地における食糧・エネルギー資源兼用作物の栽培への挑戦 モロコシ(ソルガム)の栽培 農地土壌および作物の放射能測定結果 放射能測定 部 状態 対象物 位 採取 葉 直後 栽培農地土壌 採取 直後 Cs-134 合計(Bq/kg) 5.5±0.3 1.8±0.2 7.4±0.4 72.4±4.1 22.1±2.3 3,770±49 1,080±26 94.5±6.4 4,860±74 バイオガス 発生量 モロコシ (ソルガム) 自然 実 乾燥 Cs-137 サイレージ処理したモロコシ(葉と茎)のメタン発酵 L/kg-dry 300 200 100 0 0 5 10 日数 Day 15 5.農産物六次化への挑戦 モロコシ団子 モロコシクッキー トマトの培養土プランターによる養液栽培 ハウス暖房燃料としてのバイオガスの利用 青トマト ピクルス と 醤油漬け 謝辞:本研究は一般社団法人東北地域づくり協会の助成金および復興庁「新しい東北」先導モデル事業により遂行されました。実験遂行に際して、ご支援 を賜りました東北地域づくり協会専務理事・金内剛氏および企画調査部長・信夫弘司氏および復興庁の関係担当官の皆様に深謝致します 。
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