講義シラバス 【 プライシング・ マネジメント 全6回】 【 講 師】: 御立 尚資

講義シ ラ バ ス
【 プ ラ イ シン グ・ マ ネジメ ン ト
みたち
【 講
全6 回】
たかし
師】: 御立 尚資
株式会社ボストンコンサルティンググループ 日本代表
京都大学文学部卒。ハーバード大学経営学修士(MBA with High Distinction)
。日本航空
株式会社を経て現在に至る。消費財・流通、及び金融・情報通信・ホテル等サービス業界
を中心に、事業戦略、ブランド戦略、バリューマネジメント等のプロジェクトを数多く手
掛けている。BCG Worldwide Consumer、Financial Services Practice Group(コンシュ
ーマービジネス、及び、金融分野に関するエキスパートグループ)のコアメンバー。
<講座の目的>
かつては、日本企業は、コストダウンを得意とし、欧米企業はマーケティングやプライ
シングを得意とするというかたちで、戦略による棲み分けが行われてきました。
しかしながら、現在は、中国企業などの価格競争力のある国・地域の台頭により、日本
企業の競争優位であるコストダウンだけでは中国企業に対抗できず、十分な利益を獲得す
ることができない状況にあります。
本講座では、
日本企業が不得意としているプライシングについて、幅広い観点から捉え、
全社的な取り組みとして企業の収益改善につなげるノウハウを具体的な企業事例を交えて
解説します。
【 参考図書】
『プライシング―消費者を魅了する「値ごろ感」の演出』 青木 淳 (著) ダイヤモンド社
【 カ リ キュ ラ ム】
【 第 1 回】
プ ラ イ シ ン グ ・ マ ネ ジ メ ン ト 01
[講 師]:御立尚資
[テ ー マ ] 今何故プ ラ イ シ ン グ か
第1回では、総論として、なぜ日本企業はプライシングが苦手なのか、なぜプライシン
グが重要なのかを解説し、プライシング・マネジメントを行う上での考え方のポイントを
紹介します。
また、価格の構成要素、プライシングを捉える範囲を広げる考え方、平均値で価格を捉
えることの弊害などについて具体的に解説します。
【 第 2 回】
プ ラ イ シ ン グ ・ マ ネ ジ メ ン ト 02
[テ ー マ ] 実現価格を 上げ る : 販促コ ス ト マ ネ ジ メ ン ト
[講 師]:御立尚資
第2回では、販促コストを、リベート、値引き等を含めて幅広く捉え、バラツキつきを
コントロールし、実現価格を上げる方策について解説します。顧客別収益性のバラツキ、
販促効果のバラツキ、市場価格のバラツキ、隠れた非販促コストの増加という観点からコ
ントロールし、販促投資効果の改善の機会を紹介します。
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また、そのための打ち手として、営業マネジメント変革、システム・インフラ整備、取
引制度・価格体系改善方法を紹介します。
【 第 3 回】
プ ラ イ シ ン グ ・ マ ネ ジ メ ン ト 03
[テ ー マ ] 顧客単価を 上げ る :「 何を 買っ て も ら う の か 」
[講 師]:御立尚資
第3回では、ちょっと高く・ちょっと贅沢してもらう事により顧客単価を上げる方法を
紹介します。顧客価値と提供コストの違い、ブランド、バンドリング、買うもののシフト、
顧客になりきる(心理面も含めたメリット理解)
、提供コストを因数分解する/変数を動か
してみる(セグメント別、プロセス別等)の観点からの方策を、具体的企業事例を交えて
紹介します。
【 第 4 回】
プ ラ イ シ ン グ ・ マ ネ ジ メ ン ト 04
[テ ー マ ] 顧客メ リ ッ ト に 価格を 合わ せ る : プ レ シ ジ ョ ン プ ラ イ シ ン グ [講師]:御立尚資
第4回では、自社がこの商品を作るのにどの位のコストがかかっているのかという観点
ではなく、顧客がこの商品に対して、いくらの価値を感じているかという観点から精密に
分析してプライシングする、プレシジョンプライシングについて解説します。
顧客の価格感受性を科学的に分析する手法を紹介し、プロの顧客を相手に販売する生産
財における顧客の経済性を定量化する手法を解説します。
【 第 5 回】
プ ラ イ シ ン グ ・ マ ネ ジ メ ン ト 05
[講 師]:御立尚資
[テ ー マ ] 価格マ ネ ジ メ ン ト で き る 組織
今回は、プライシングのマネジメントを誰が行うのか、という視点から、プライシング・
マネジメントを実行できる組織について解説します。
プライシングに強い組織の条件として、
「組織構造・責任権限」、
「政策・プロセス」、
「営
業マネジメント」、
「プライシングインフラ(情報システム、人事制度など)
」という4つの
あり方について、具体的企業事例を交えて紹介します。
【 第 6 回】
プ ラ イ シ ン グ ・ マ ネ ジ メ ン ト 06
[講 師]:御立尚資
[テ ー マ ]ま と め
第6回では、
第1回から第5回までで幅広く取り扱ってきたプライシングに関する視点、
手法、打ち手をまとめて、プライシングの全体像を解説します。
プライシング・マネジメントの要点、販促コストマネジメント、顧客単価を上げる方策、
顧客メリットに価格を併せるプレシジョンプライシング、価格マネジメントできる組織の
全体像を振り返り、いかにして自社の経営に取り込むかについて解説します。
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