講義シラバス 【マネジメント講座 【講 チームマネジメント 全 2 回】 こばやし け い ち 師】小林 惠智 株式会社インタービジョン代表取締役会長、組織経営心理学者 国際基督教大学を経てウィーン大学基礎総合学部哲学専修科修了。フロリダ州立大学博士 課程で教育心理学・経営心理学を研究。1983 年に米軍・国防総省 国際戦略研究所 組織 戦略・組織編制専門研究員。海兵隊「最適組織編成プロジェクト」に参加し、FFS 理論(最 適組織編成のための個性分析と組織編成法)を提唱。1997 年に「株式会社インタービジョ ン」代表取締役会長、 「インタービジョン コンソーシアム」会長、NPO「組織人事監査協 会」会長、NPO「ヒューマンサイエンス研究所」会長、TLO「技術移転機構」代表、など 多数。 <講座の目的> 職場組織のチーム編成によっては、人数分以上の仕事ができることもあれば、逆に人数分 以下の生産性しかあげられない場合があるというのは、誰しも経験的に知っていることで しょう。しかし、その差がなぜ生まれるのかや、どうすれば人数分以上の仕事ができるよ うなチームを形成できるのかについては、あまり知られていません。そこで、本講座では 全 2 回にわたって、そのメカニズムと組織マネジメントの実践方法、生産性の高いチーム づくりの方法論について学びます。 【参考書籍】 『プロジェクトリーダーのための[入門]チームマネジメント~6 人で 9 人分の仕事をする組織最適化の法則』 小林惠智【監修】/インタービジョン総合研究所【著】 PHP 研究所 2001 年 5 月 【カリキュラム】 【第 1 回】チームマネジメント [テーマ] 自分を知る [講 師]:小林惠智 調査によると、チームメンバーが無作為に選ばれると、いわゆる「社会的手抜き」現象に よって、6 人のメンバーで 5 人分くらいの生産性しかあげられない傾向が確認されています。 しかし、メンバーを「同質的」もしくは「補完的」という観点から選び出すと、6 人のメン バーで 10 人分程度の生産性が上げられます。この結果によると「チームの成果・生産性は チーム編成で左右される」ということを如実に示していると言えます。それでは、同質・ 補完とは、どのような観点での同質・補完なのでしょうか。FFS 理論(Five Factors & Stress)では、人間の特性を凝縮性、受容性、弁別性、拡散性、保全性の 5 つの要素で分類 しています。この特性因子のバランスで人の個性を表して考えます。第 1 回目の今回は、 -1本資料の無断複製・転載を禁じます。 Copyright 2005 Business Breakthrough, Inc. All rights reserved. 講義シラバス 講師の小林氏が、アメリカ国防総省で海兵隊員を対象にした研究により提唱した最適組織 編成ための FFS 理論をベースに自分を知るための考え方を学びます。 【第2回】チームマネジメント [テーマ] 仲間を知る [講 師]:小林惠智 チームビルディングの要諦は、つまるところそのチームにどのような成果を期待するのか という定義を明確にすることと言えます。もし、チームがタスクフォースのように短期的 な目標達成を目的とする場合、同質型のチーム編成による最強組織を形成することが望ま しいと考えられます。しかし、チームが長期的な目標達成を目指す場合は、環境に柔軟に 適応するためにも補完型のチーム編成による最適組織を形成することが望ましいと考えら れます。前回講座では、人材を 5 つの特性因子で記述することによって、その個性を定量 的に把握できることを学びました。それを踏まえ、今回は人材をタグボート型、アンカー 型、マネジメント型、リーダーシップ型、の 4 つの類型に分類します。各々の類型に最も 向いた業務内容とは、偵察、死守、管理、拡大、だと言えますが、チーム編成の観点では、 それらの特性を持つ人材のバランスが重要です。全 2 回シリーズ最終回の今回は、人材の 個性と向いている仕事との関係、そしてチームビルディングにおける個性の組み合わせ方 について学びます。 -2本資料の無断複製・転載を禁じます。 Copyright 2005 Business Breakthrough, Inc. All rights reserved.
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