第9回演習問題

第9回演習問題
問3. 次の 内に適当な言葉を入れよ。
塑性ヒンジ ( 降伏ヒンジ )
△
△
△
△
△
耐震壁
基礎ばり
△
△
△
建物各階の保有水平耐力は、想定される架構の崩壊機構に応じて得られる。想定さ
れる崩壊機構の中で上の二つの図は を表すものである。この崩壊機
構は、最上階のはり端部あるいは柱頭に塑性ヒンジが生じ、また各階のはり端部す
べてに塑性ヒンジ及び1階柱脚に塑性ヒンジが生じている。即ち、全層にわたって
崩壊機構が形成されることによって建物はバランスよく変形し、大地震時のエネル
ギーを全体で効率よく吸収出来るメカニズムである。これに対し、ある層だけに塑
性ヒンジが生じ、その層だけが大変形を生じて崩壊する場合を とい
う。
が形成されると限られた部分 ( 層 ) だけで大地震時の入力エネル
ギーを消費せざるを得なくなる。
その結果として局部的に変形が集
中し、建物全体としての耐震性能
を発揮する効率が悪く、過大な変
形が生じてしまう。従って、構造
計画として、地震時の建物の振動
層崩壊
性状が全体として均一となり、な
るべく一様な地震応答による変形
が生ずるようにすることが重要で
△
△
△
△
ある。尚、 と全体
降伏機構は同義語であり、崩壊機
構は降伏機構とも呼ばれる。
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