店 頭 プ ロ モ ー シ ョ ン C A S E M E T H O D 日清オイリオ パン粉や唐揚げ粉も関連販売 2014年 (9/15∼12/31) に開かれた日 清オイリオの「日清オイリオでフライ・デー ディスプレイコンテスト」の企業コースで 見事、最優秀賞に輝いたのは滋賀県の ㈱平和堂 (夏原平和社長) 。一般食品事 業部加工食品課の黒川 見せ方で企業の特徴をアピール 日清オイリオでフライ・デー ディスプレイコンテスト 企業コース 最 優 秀賞 ㈱平和堂 本拠の滋賀県のほか京阪神、北陸、東 海圏で事業展開する平和堂。とくに多く の店舗がある滋賀県では年々、競争が激 化している。 ここ数年は食品スーパーのほ か、ディスカウントストア、 ドラッグストアな (滋賀県彦根市) ど業態を超えた戦いも増 信一課長は「まさか賞を えているうえ、県外からの いただけると予想してい 進出も相次いでいる。 なかったので、驚くととも これに対し、平和堂で にうれしく思う」 と感想を は価値訴求や提案に力 述べる。 を入れた売場で、 自社の 「日清ヘルシーベジオ 特徴を打ち出そうとして イル」 「日清キャノーラ油」 いる。 「差異化」 を切り口 「日清 ヘ ルシーごま香 に、他店とはひと味違う 油」の3アイテムを、総合 商品政策により、ファン スー パ ー「 ア ル・プ ラ の獲得をめざしている。 ザ」、食品スーパー 「フレ 生鮮食品では産地や ンドマート」の主要30店 味、旬などに特徴がある を中心とする全店の加 商品を強化する一方、 に ぎわいある売場づくりも ▼ 工 食 品 売 場 で 展 開し ▲「アル・プラザあまがさき」の陳列例 「ビバシティ彦根」の陳列例 た。各店ともゴンドラエン 工夫する。鮮魚部門では、対面コーナー ドで量感を持たせて陳列し、揚げ物のお を導入、従業員がお客と会話しながら調 いしさや楽しさを表現した。全社挙げての 理法も教えるなど、専門店のようなスタイ 取り組みに加え、テーマ性のある売場構 ルが好評を得ている。 成が高く評価された。 これに対し、自身が扱う加工食品につ 「ディスプレイを実施したのは11月27日 いて、藤井バイヤーは次のように話す。 「品揃えは他社で販売しているものと大き から12月3日までの7日間。揚げ物が食べ たくなるようなディスプレイを意識し、お客 一般食品事業部加工食品課の黒川信一課長 く変えることは難しいかも知れないが、提 さまへ最大限アピールした」。こう語るの 案や見せ方の工夫で企業としての特徴を は一般食品事業部加工食品課の藤井善 アピールしたい。その点、売場にテーマを 朗バイヤーである。 設定し陳列するディスプレイコンテストの 同社のディスプレイで、 とくに注目すべ 手法は、価格以外の価値を伝えられる」 と きは関連販売に加え、 メニュー提案にも取 話す。従来、食用油は単品大量陳列で売 り組んだ点だ。オイルの横に、パン粉や唐 り込むことが多かったが、 コンテストによっ 揚げ粉、天ぷら粉を並べたほか、 日清オイ 一般食品事業部加工食品課の藤井善朗バイヤー て使い方や特徴などの価値を訴求でき リオの製品を使ったおいしい揚げ物料理 ベジオイル」の販売数が全店平均で約 た。店舗のスタッフにとってもいい経験に のレシピも提供した。 500%増と大幅に伸長した。また関連販 なったようだ。 これらの工夫により定番売場に陳列し 売した商品の動きもよく、同社では大きな 今後も平和堂では、機会があればコン ていた時と比較し、 とくに「日清ヘルシー 手ごたえを得たようだった。 テストにエントリーする考えだ。藤井バイ テーマ性ある売場構成が高く評価 価値訴求し販売数が500%伸長 ヤーは「これからもお客さまが来店するの を楽しみにしてもらえるような売場をつくり たい」 と意気込みを見せる。
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