凝固検体の保存について

FAQ(血栓・止血)
凝固検体の保存について
Q PTやAPTTの検体保存は冷蔵保存で良いのでしょうか。
また、冷却遠心器を用いて遠心分離することに問題はないでしょうか。
A
CLSI(Cilnical and Laboratory Standards Institute / 臨床検査標準協会)のガイドライン(H21-A5 /
Jan-'08)には、遠心の有無にかかわらず、血漿分離されていないサンプルの冷蔵保存は推奨されていま
せん。これは、PTではコールドアクチベーションによる第VII因子活性化、APTTではVWFと第VIII因子
の低下の可能性があるためとされています。(下表を参照してください)
また、遠心分離の条件は、通常、室温(18~25℃)で1,500G、15分以上実施することが望ましいと記
載されています。
CLSI Approved Guideline-Fifth Edition H21-A5 Vol.28 No.5より