ミトコンドリアクレアチンキナーゼ(MtCK)

FAQ(生化学)
ミトコンドリアクレアチンキナーゼ(MtCK)とは
Q ミトコンドリアクレアチンキナーゼ(MtCK)とは何ですか。
A
ミトコンドリアクレアチンキナーゼ(以下 MtCK)はクレアチンキナーゼアイソザイムの1種です。ミト
コンドリア内膜に存在し、8量体の状態で安定化していますが、血液中では時間経過と共に徐々に2量体
になります。MtCKは、サルコメリック型(sMtCK)とユビキタス型(uMtCK)の2種類のアイソフォー
ムが存在します。sMtCKは心筋、骨格筋由来、uMtCKは小腸、脳、胃由来であり、血中には主として
uMtCKが存在します。遺伝子解析によると、MtCKとCK-M、CK-Bとのアミノ酸配列の相同性は62~
66%、sMtCKとuMtCKとの間の相同性は80%と報告されています。MtCKの臨床的意義は現在不詳であ
り、今後の研究が待たれます。