発達の段階(発達段階説) ピアジェ ・不変的順序性:出現順序が一定で

✓発達の段階(発達段階説)
ピアジェ
・不変的順序性:出現順序が一定である
・全 体 構 造 性:発達段階を特徴付ける全体構造をもつ
・前後の段階との統合性:後の段階はその前の段階から派生し、それを統合したものである。
・準備期と完成期:段階内には準備期と完成期とがある
・均 衡 状 態:発達段階は一つの均衡状態にあると共に、段階間の移行の原理は均衡化による
均衡化・・・障害が生じた時、行動を調整することによって変化を補修する
以上のことから、発達段階を 4 段階に区分している。
✓感覚運動期(0 から 1 歳 6 ヶ月)
✓前操作期(1 歳 6 ヶ月から 6・7 歳)
✓具体的操作期(6・7 歳から 11・12 歳)
✓形式的操作期(11・12 歳から)
シェマ・・・環境との相互交渉の際に主体が使う既有の知識の枠組み。人間はシェマを使って
環境と相互作用し、そのことによってシャマが発達する。
同化・・・・自分の習慣的なやり方で既存のシャマの中に外界を取り入れる機能
調節・・・・外界に合わせて自分の習慣的なやり方(既存のシェマ)を変える機能
✓感覚運動期(0 歳から 1 歳 6 ヶ月)
感覚の働きと運動的活動を通して世界を知っていくが、象徴活動がわずかで現前を超えるには限界
がある。
第一段階(0 から 2 ヶ月)・・・反射的な活動(シャマ)を行使し外界を取り入れる
第二段階(2 から 4 ヶ月)
・・・第一次循環反応(行為そのものへの興味、繰り返し同じ行為をする)
第三段階(4 から 9 ヶ月)・・・第二次循環反応(行為の適用結果に関心を持つ)
対象物の永続性の開始・・・対象が目の前から移動して見えなくなったり隠されたりしても、その
対象はずっと存在するという概念
第四段階(9 から 12 ヶ月)・・・第二次循環反応の協応(手段と目的の分化)
隠された対象を探すが、ものの移動を考慮できない
物が見えなくなっても、物自体は存在すると理解
⇒「物の永続性」「物の成立」「物の保存」
第五段階(12 から 15 ヶ月)・・・第三次循環反応(循環反応を介し、外界の事物に働きかける外界
の変化をもたらす自分の動作に興味をもつ)
目と手の協応動作が成立
第六段階(15 から 18 ヶ月)・・・表象的心象(イメージ、シンボル)の形成
対象物の永続性の成立