1 歳児 みかん組 11月11日(火)1 歳児みかん組保育指導案 担任 久保田葉子 畠中あや子 (1) 1歳児のめざす子ども像 「心豊か」 ・自分の思いや伝えたいことを受け止めてもらいながら、気持ち(喜怒哀楽)や要求を表情・身振り (指差し含) ・片言などで表現しようとする。 「たくましい」 ・身の回りの物や人に自分からかかわり、思いのままに探索する中、「もういっかい」と繰り返しや ってみる。 (2)月のねらい(11月) <養護> ・気温や体調の変化に応じて衣服の調節をし、手洗いを行いながら健康に過ごせるようにする。 ・要求や甘えたい気持ちを受け止め、安定した気持ちで過ごせるようにする。 <教育> ・保育者に見守られながら、食事や着脱など身の回りのことを自分でしようとする。 ・秋の自然に触れながら、保育者と一緒に体を動かして遊ぶことを楽しむ。 (3)週のねらい <養護> ・入室時や食事前には介助や見守りをしながら、手を洗うことに興味がもてるようにする。 <教育> ・見つけたこと、感じたことを保育者や周りの子どもに身振りや片言で伝えようとする。 ・秋の自然に触れながら、興味や関心をもった場所で保育者と一緒に体を動かして遊ぶことを喜ぶ。 (4)クラスの実態(男児5名 女児5名 計10名) ・8時半過ぎには全員が揃い、18時過ぎまで長時間、園で過ごす子どもが多い。 ・靴下や帽子を自分で身に着け、靴も自分で履こうとしている子どもが 7 名いる。 ・自分のしたことを身振りや片言~二語文で表現しようとする姿が多くなっている。 ・園庭の隅々まで探索し、足元の草花や木々、虫などを見たり触れたりしながら、見つけたものをじ っと目で追ったり「あった」と保育者に知らせたりする。保育者に「あったね」「○○だね」と共 感してもらうと満足した表情をしている。 ・友達が楽しそうに遊んでいると、興味をもち同じことをしようとする。興味をもつと、15 分くらい 集中して遊んでいる。 1 歳児 -1- 1 歳児 みかん組 (5)遊びの経過と今後の見通し <9月上旬ごろ> ・庭の草の茂みに自分から歩いて行き、ネコジャラシやダンゴ虫を見つけて喜んでいる。また、小石 や落ち葉を拾ったり、握りしめて歩いたりする。 (視覚・触覚) <9月下旬から10月上旬> ・落ち葉を集めておくと、蹴散らすように歩き回ったり、カサカサと音を立てながら歩いたりする。 ひとりが始めると、数名が後をついて同じように音を立て歩き回る。 (触覚・聴覚) ・まつぼっくりのモビールを下げておき、どんぐりやまつぼっくりが出てくる絵本を読むと、「いっ しょ」 「どんぐり」と指差している。 (視覚) ・ブルーシートの上に牛乳パックで作った積み木で囲んだくぬぎプールを作ると、感触を嫌がる子ど もは一人もいない。数人で寝転んでゴロゴロと転がし歓声を上げる。(触覚)洗濯ネットに入れて おくと、重さを感じながらかつぐようにして歩く。 ・まつぼっくりのゴツゴツ・ゴロゴロ感を体で感じられるように、ゴムの先にまつぼっくりを付けて、 しっぽにする。ピロティーの前で走ると、ゴロゴロと音がすることを喜び、後ろを振り返りまつぼ っくりがついてくることを確認しながら走る。(触覚・聴覚) <10月中旬より> ・大きい葉を届くか届かないかのところに下げておくと、ジャンプして触ろうとする。(触覚)葉に 穴をあけてもらうと、葉を持ちながら「おばけー」と言ったり、保育者と追いかけたり追いかけら れたりすることを喜ぶ。ネコジャラシを探しては、保育者をくすぐりにくる。 ・裏庭に出ると落ち葉のあるところやカンナの茂み、桜の幹に隠れて「いないいないばぁ」をして保 育者を誘ったり、「どこにいるかな?」と言われると隠れて、見つけてもらったりすることを楽し む。 (視覚・触覚) ・穴の大きさや高さの違うペットボトルを何種類か用意しておくと、クヌギやマテバシイを指先でつ まんで穴落としをする。どんぐりの大きさにより、入るものと入らないものがあることを感じてい る。容器いっぱいにためるとジャッとあけて、また入れることを繰り返す。(触覚)キャップをし てペットボトルを振り、マラカスのようにして音を立てることを喜ぶ。(聴覚) <今後の見通し> ・裏庭の「不思議な森」に時々行くことで、いつもと違う庭に行くワクワク感が感じられるよう、落 ち葉の山を更に大きくしたり、大きな葉やまつぼっくりを下げておいたりして、 「触ってみたい」 「確 かめてみたい」など探索意欲を高めていく。 ・寒い時期になるが、積極的に戸外に出て風の冷たさや日が当たる場の暖かさなども感じられるよう にしていく。 ・安全面に留意し、木の実をごちそうに見立てて遊びながら、保育者とのやりとりを楽しめるように していく。 1 歳児 -2- 1 歳児 みかん組 (6)落ち葉や木の実などとのかかわりをとおした1歳児のめざす子ども像と具体的な姿 「心豊か」 ○保育者に見守られながら、気付いたことや気持ち(喜怒哀楽)を表情・身振り(指差し含)・片言 などで知らせたり表したりする。 ① 《五感をとおし、いろいろな感触を感じる》 自然事象 自然物(落ち葉・草花・木の実など) 木々の揺れや木漏れ日を見る 【形】 丸い まぶしいと目を細めたり、視線をそら 【大きさ・量】大きさや数が増えると、 「いっぱい」 視覚 したりする 【色】 落ち葉の色の違いに気付く 急に陰ると「アレ?」と辺りを見回す 落ち葉が散る様子を見る 空の色、雲の形や動きを見る 木の実の様子や虫の動きを見る 暖かい、寒い どんぐり(コロコロ・チクチク) ひんやりしている まつぼっくり(ゴツゴツ、カサカサ) 風が顔に当たる 落ち葉(フワフワ・カサカサ・ペリペリ・くすぐっ 風が冷たい たい)- 3 土や石、芝、ウッドチップの感触(チクチク・フワ 触覚 フワ・デコボコ・ペタペタ・ゴロゴロ・ツルツルな ど) 木の幹の感触(ゴツゴツ・ザラザラ・固い) ネコジャラシやススキ(フワフワ・コチョコチョ・ モジャモジャ・くすぐったいなど) 嗅覚 草や葉のにおい 湿った土のにおい 味覚 聴覚 風で木々が揺れる音(ザワザワ・カサ 落ち葉を踏んだ時の音 カサ・ザー) 葉をちぎる音 強い風が吹く音(ビュー) 木の実が転がる音 鳥や虫の声 木の実をかきまぜる音 ② 《感じたことを保育者に伝えようとする》 ○いないいないばぁと顔を出し、 「ばぁ」と口調を合わせてもらうと目を合わせて笑う。 ○気付いたことを指差して知らせたり、見つけた物を「あった」と保育者に知らせたりする。 ○葉の色の違いに気付き、 「あか」 「きいろ」など伝えてくる。 ○「みて」 「おいでおいで」と言いながら見せたい物のところまで保育者の手を引いていく。 ○どんぐり、まつぼっくりを見ると、自分の発語できる部分で歌を歌おうとする。 〇砂を入れた容器に落ち葉や木の実を置いて、食べ物に見立てて「どうぞ」とごちそうしようと する。 ○落ち葉の山や茂みに入ったり、近くにいる子どもと同じことをしたりして笑いあう。 1 歳児 -3- 1 歳児 みかん組 「たくましい」 ○興味のあるところに行ったりいろいろな物を触ったりして、秋の自然に自分からかかわり繰り 返し遊ぶ。 ① 《身の回りの自然に自分からかかわる》 ○草花や落ち葉など見つけた物を「なんだろう」と見たり触れたりして、感触を確かめる。 ○トンネルやススキののれんを身をかがめたり這ったりしてくぐる。 ○落ち葉の山を手でかき混ぜたり、持ち上げてばら撒いたりする。 〇ネコジャラシを持って保育者を「こちょこちょ」と追いかける。 〇落ち葉や芝の上、ウッドチップ、木の根の凹凸がある場所など、いろいろな感触の場所でバランス をとって歩いたり走ったりする。 〇手に芝や土、落ち葉が付いても気にせず這ったり寝転んだりする。 ② 《気に入ったことを「もういっかい」と何度も繰り返す》 〇きれいな色の葉や丸い石などを見つけると握りしめて歩いたり、嬉しそうに保育者に見せに来たりする。 〇赤や黄色など、自分の好きな色の葉を集めて持つ。 〇発見して手にとったり拾ったりした石や落ち葉、草、木の実などをバッグに入れて歩く。 ○木の幹やカンナの茂みに隠れ、 「ばぁ」と出てきたり見つけてもらったりすることを喜ぶ。 ○木の実やどんぐりを転がして遊ぶ。 〇木の幹の回りを保育者や友達と走り、追いかけたり追いかけられたりする。 〇プランターの隙間などの狭いところを道に見立てて通り抜ける。 <雨天時 場所:みかん組保育室> ・くぬぎのプール、木の実の穴落としを設定して、自然物に触れて遊ぶ。 1 歳児 -4-
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