公開研 指導案 2歳児 りんご組ページ入り

2歳児りんご組
11月11日(火)2歳児りんご組保育指導案
担任 八重樫由珠
小野 美樹
高瀬 則子
(1) 2歳児のめざす子ども像
「心豊か」
・
「なんだろうね」
「おもしろそうだね」などと感じたことを、言葉や身体全体で表現しようとする。
「たくましい」
・身近な環境の中で、興味をもったことを「ジブンデ」と自分からやってみたり、繰り返し遊んだり
する。
(2) 期及び月のねらい
期のねらい 2歳児(4期
11月~12月)
<養護>
・寒さに向けて健康に過ごすことができるように、薄着の習慣をつけていく。
・自己主張を大切に受け止め、気持ちの切り替えができるようにする。
<教育>
・ごっこ遊びをとおして簡単な言葉のやり取りをしながら、保育者や友達とかかわって遊ぶことを
喜ぶ。
・保育者や友達とかかわりながら身体を使った遊びを楽しむ。
・身近な自然や素材に興味をもつ。
月のねらい
<養護>
・寒さに向けて健康に過ごすことができるように、うがいの習慣をつけていく。
・生活や友達とのかかわりの中で自己主張を大切に受け止め、言葉や仕草で気持ちを表せるようにし
ていく。
<教育>
・秋の自然に触れ、においや感触、音などを感じながら遊ぶ。
・保育者や友達とかかわりながら、走る、跳ぶ、くぐる等の動きを楽しむ。
(3) 週のねらい
<養護>
・うがいのやり方を知らせ、保育者に促されながら行えるようにしていく。
・一人一人の気持ちを受け止め、言葉や表情で自分の思いを表せるようにしていく。
<教育>
・どんぐりやまつぼっくり、落ち葉などに触れ、保育者や同じ場にいる友達と一緒に繰り返し遊ぶこ
とを楽しむ。
2 歳児 - 1 -
2歳児りんご組
(4) クラスの実態(男児13名
女児2名
計15名)
・遊んだものや衣服の片づけ、手洗い等、自分の身の回りのことを喜んで行う姿が見られる。衣服
の着脱は、難しいところを「やって」と保育者に言葉で伝え、見守られながら自分で行う姿が見
られる。
・自分から尿意を知らせてトイレに行く姿が見られるが、遊びに夢中になって衣服を濡らすことも
ある。
・クラスの友達に親しみをもち、走っている友達の真似をして一緒に走ったり、「て、つなごう」
と誘って散歩ごっこをしたりする姿が見られる。
・虫探し、落ち葉や木の実拾いなどを喜び、保育者や気の合う友達と一緒に探したり、虫が動く様
子を一緒に見たり、たくさん集めたりする姿が見られる。また、拾ったものを「ぼくの」と言っ
て大切そうに持ち歩く姿が見られる。
・ままごとのチェーンリングやフェルトなどの材料を容器に入れて「ごはん」「ブドウ」などと見
立てたり、イメージの中で「○○くん、たべて」「いっしょにおでかけしよう」などと言葉に表
し、やり取りをしようとしたりする姿が見られる。
(5) 遊びの経過と今後の見通し
<8月中旬~下旬ごろ>
・傾斜のある雨どいを用意すると、保育者が作った泥団子や水を流して落ちる様子を楽しむ。
<9月上旬ごろ>
・園庭のネコジャラシに触れ、
「ふわふわ」「ながい」「ちっちゃい」と感触や大きさを感じる。
・保育者や友達と「くすぐるぞー」と言いながら追いかけっこを楽しむ。
<9月中旬ごろ>
・保育者と一緒に園庭の木の下を歩いていると落ち葉に気付き、拾って大切そうに持ち歩いたり、顔
の正面に持ってきて「おばけだぞー」と、つもり遊びをしたりする。
・皿を用意しておくと、落ち葉を皿に乗せて「カレーです」と見立て、保育者や友達とやり取りを楽
しむ。
<9月下旬から10月中旬ごろ>
・保育者と一緒に自然物集めを楽しみ、葉、種、石、実等を散歩バックに入れて集める。
・集めたものを地面に並べたり、容器に入れたりする。
<10月下旬から11月上旬ごろ>
・保育者と一緒に集めた落ち葉の山に興味をもち、寝転がって全身で触れたり、両手で持ってばら撒
いたりする。
・ペットボトルやプリンカップ等の透明な容器に、葉や実などを入れ、
「ジュースやさんです」
「ごは
んたべてください」などと見立てて保育者や友達とやり取りを楽しむ。
・ペットボトルで作ったコースターを用意すると、木の実を何度も転がしたり、転がっていく様子を
見たりする。
<今後の見通し>
・自然物を使って保育者や友達とやり取りをしながら、引き続き見立て遊びが楽しめるようにしてい
く。
・自然物を容器に入れて、音の違いに気付きながら振ったり、歌いながら音を鳴らしたりすることを
楽しめるようにしていく。
2 歳児 - 2 -
2歳児りんご組
(6) 落ち葉や木の実とのかかわりをとおした2歳児のめざす子ども像と具体的な姿
「心豊か」
○「なんだろう」と興味をもったり、
「おもしろいね」などと感じたことを言葉や身体全体で表現し
ようとしたりする。
① 《五感をとおし、いろいろな感触を感じる》
自然事象
自然物(落ち葉・草花・木の実など)
まぶしい、暗い
【形】穴が開いている、長い、丸い、とがっている
風で木が揺れている
【大きさ】大きい、小さい、~みたいに大きい
空が白い、青い
息が白い
~みたいに小さい
【色】落ち葉の色の違いに気付く
【量】たくさん、いっぱい、山みたい、
視覚
ちょっと、少ない
(落ち葉を上に撒き散らして)ヒラヒラ、バラバラ
(どんぐりを転がして)速い、ゆっくり、止まる
触覚
風が強い、きもちいい
どんぐり(チクチク・ツルツル・コロコロ・ザラザラ)
手が冷たい
まつぼっくり(ゴツゴツ・カサカサ)
落ち葉(ザラザラ・フカフカ・ツルツル・チクチク
くすぐったい)
落ち葉のにおい、湿った土のにおい
嗅覚
草花のにおい
味覚
聴覚
風が吹く音(ヒューヒュー・
落ち葉を踏んだ時の音(カサカサ・ガサガサ)
ビュービュー・サーサー)
どんぐり(カラカラ・ゴロゴロ・コロコロなど)
風で葉が揺れる音(ザワザワ・
まつぼっくり(ゴロゴロ・コロコロ・カチャカチャ)
カサカサ・ザー)
鳥や虫の声
② 《自分の感じたことを言葉や身体全体で表現しようとする》
○落ち葉を両手で持って「わー」とばら撒き、葉が落ちてくることを喜ぶ。
○友達と一緒に落ち葉の上に寝転がり「きもちいいね」
「チクチクする」と感じたことを言う。
○目の前にある葉やどんぐりなどをたくさん集めたり、友達に分けたりする。
○斜面に実を転がして「はやい」
「とまっちゃった」と見て気付いたことを言う。
○転がる時に出る音を聞き、
「きこえた」
「ゴロゴロってしたよ」などと音を言葉で表す。
○自然物を容器に入れて「ごはんです」などと自分なりに見立てて遊ぶ。
○「ごはんやさんです」「おとどけです」などと、見立てたものを使って保育者や友達に嬉しそうに
言葉を添えて渡したり、受け取ったりする。
○どんぐりやまつぼっくりを容器に入れて振り「ガチャガチャっていってる」などと音に気付く。
2 歳児 - 3 -
2歳児りんご組
「たくましい」
○身近な環境の中で、興味をもったことを自分からやってみたり、繰り返し遊んだりする。
① 《興味をもったことを自分からやってみようとする》
○保育者や友達が落ち葉の山で寝転んだり、葉をばら撒いたりするのを見て「ぼくもやる」とやって
みようとする。
○友達が転がしているのを見て自分から自然物を探してきて転がそうとする。
○空き容器に自然物を一つ一つ丁寧に入れたり、満杯になるまで根気よく詰め込んだりする。
○「ごはんやさんです」と見立て遊びをしている友達を見て、同じように容器に入れた物を持って歩
く。
②
《身近な環境の中で繰り返し遊ぶ》
○落ち葉を両手でかき集め、高く撒き散らしたり、葉がヒラヒラ散るのを興味深く見たりする。
○落ち葉の上に寝転び、コロコロと転がる動作を喜ぶ。
○友達と一緒に落ち葉を段ボールの中に入れたり、運んだりする。
○斜面にどんぐりやまつぼっくりを繰り返し転がしてみる。
○斜面の下まで実が落ちたのを見てからもう一度転がす。
○斜面に違う素材を転がす。
○斜面に耳を近づけ、音が鳴るのを楽しむ。
○ペットボトルの口から実や葉っぱを入れたり押し込んだりする。
○ペットボトルから実を出したり、逆さにして振ってみたりする。
<雨天時 場所:りんご組保育室>
・木の実のコースター、見立て・ごっこ遊びを中心に、自然物に触れて遊ぶ。
2 歳児 - 4 -