4歳児 うめ組 11月11日(木)4歳児うめ組保育指導案 担任 曽根 航 佐藤 由都可 (4)クラスの実態(男児13名 女児17名 計30名) ・育てていた植物が花や実をつけた喜びをきっかけに、園庭にある木々に興味をもつようになってき ている。柿や夏みかんなどの実がなっていることにも気付き、特に柿は落ちた実やガクを拾う姿も 見られている。 (13名) ・保育室内に木の実や種を飾ると触ったり、ままごとや製作物に取り入れて遊んだりする姿が見られ る。遊びに使う経験をすることで関心が高まり、家庭にある植物の種や休日拾った木の実を園に持 って来る子どもが増えてきた。 (10名程度) ・自分の思いを相手に伝えることが徐々にできるようになってきていることで、相手と思いが違うこ とにより言い合いになったり、 「○○ちゃんが~~してくれない」と保育者に助けを求めてきたり する(8名程度)ようになってきているので、保育者が仲立ちになり互いの思いを伝えることで、 相手にも気持ちがあるということに気付けるようにしている。 ・運動会を経験したことで、クラスみんなで行動したり遊んだりする楽しさ、体を思いきり動かして 遊ぶ楽しさを感じるようになってきている。 ・個別に支援を要する子どもが4名いる。全体への指示を個別に伝えたり、周囲の子どもの姿に気付 いたりすることができるようにして、不安感をもたずにみんなと一緒に同じことをすることに喜び や満足感を得られるようにしている。 (5)遊びの経過と今後の見通し <9月中旬> ・子ども達が持ってきたどんぐり等の木の実や種などを分類して置くと、興味をもった子どもが手に 取ったり、ままごと遊びや空き箱製作に取り入れてみたりする。自然物の名前を明記することで、 種の名前を覚える子どもも増えてきている。 <10月上旬> ・近隣の公園で木の実を拾う。落ちているどんぐりの実や落ち葉など、目についたものを次々拾い集 める子どもが多い中、笠のついたどんぐりのみを拾う子ども、笠の部分のみ集める子どもなど、こ だわりをもって集める姿も見られる。 ・拾ってきた木の実や落ち葉に触れ、手触りや固さ、大きさなどを感じている。 <10月下旬> ・園庭に落ちている木の枝や木の実など、見つけたものをその場で並べたりつなげたりして、カブト ムシやトンボなどに見立てて遊ぶ。新たな見立てへの期待をもち、お散歩バッグを持って園庭を探 検し、落ちている様々なものを拾うようになる。 ・空容器にどんぐりを入れて鳴らすことで音の違いやどんぐりの数に関心をもつようになっている。 ・冠や服などの土台に葉や木の実をつけて飾り、身につけて喜んでいる。 <今後の見通し> ・いろいろな形のものを作るようになってきているので、自然物の接着を経験し、組み合わせたもの を貼りつけ、形に残すことで満足感や達成感、楽しさを味わうことができるようにしていく。 4歳児 - 7 - 4歳児 うめ組 (6)秋の自然物とのかかわりをとおした4歳児のめざす子ども像と具体的な姿 「心豊か」 ○季節による自然の変化に気付き、自然物を取り入れ、自分なりのイメージを保育者や友達に表現し ようとする。 ①《五感をとおしていろいろな事象に興味や関心をもつ》 視覚 自然事象 自然物(落ち葉・木の実・種・枝など) 葉の色、実の色が変わった 【形】 葉が落ちてくる 丸、細長い、とがっている、でこぼこしている、 地面にたくさん葉が落ちている 穴があいたり切れたりしている 葉の数が減ってきた 【大きさ】 木の実がなっている 大きい、小さい、同じくらい、○○と同じくらい 雲がないから空が青い、夕焼けが赤い 【色】 暗くなるのが早い 赤、黄色、茶色、緑 どんぐりから虫が出てきた 1枚の葉の中でも色が違うところがある、 まわりの木々の色づきに気付く(いちょう) 【量】 ○個、○枚 触覚 風が冷たい どんぐり(ツルツル、シワシワ、固い、実は柔らかい) 日なたは暖かい、日陰は寒い まつぼっくり(ゴツゴツ、ガラガラ、チクチク) 枝は折れる 落ち葉(ツルツル、カサカサ、チクチク、ザラザラ) 枝(ツルツル、ボコボコ、チクチク) 種(ツルツル、ボコボコ、ザラザラ) 嗅覚 風が吹くといいにおい、臭いにおいがする キンモクセイのにおい・柿のにおい、銀杏のにおい 鳥や虫の声 どんぐり、まつぼっくりの音(カラカラ、コロコロ、 風の音(ヒューヒュー・ビュービュー) ゴロゴロ) 木の葉が揺れる音 落ち葉の音(カサカサ、パリパリ) 味覚 聴覚 雨の音(ザーザー・ポツポツ) ②《自分の感じたことを言葉や表情で表現し、友達や保育者に伝えようとする》 ○「この葉っぱきれいな色だね」 「この枝○○みたい」と葉や木の枝などの色や形に興味をもつ。 ○落ち葉を集めたり踏みつけたりすると『カサカサ』と音がすることを楽しんだり、ひらひらと舞い ながら落ちる様子を見て楽しんだりする。 ○種や葉っぱ、木の実を組み合わせて「○○みたいになっちゃった」と見立てたり、「顔にしよう」 とイメージしたものを作ったりすることを楽しむ。 ○全身を使って「こんなものになったよ」「○○のつもり」となりきり、自分なりの表現を楽しむ。 ○落ちている木の実や葉を拾い「あ、これは○○になりそう」と拾った物の形から連想してイメージ を膨らませる。 ○きれいに作ろうと全体のバランスを考えたり、使用する自然物1つ1つの形や色を吟味しながら構 成したりしていく。 4歳児 - 8 - 4歳児 うめ組 「たくましい」 ○友達と一緒に遊びながら「~したい」 「~してみよう」などの思いをもち、繰り返し遊ぶ。 ①《同じ場で遊びながら「~したい」 「~してみよう」という思いをもつ》 ○「○○ちゃん何やっているんだろう、やってみたいな」と友達のしていることに興味をもち、同じ ことをしてみる。 ○近くにいる友達の構成の仕方を見て、気に入った部分を自分の構成にも活かしたり、そこからヒン トを得て関連するものを考えたりしていく。 ②《 「楽しい、もっとたくさんやってみよう」と繰り返し遊ぶ》 ○材料を変えて同じものを作ったり、違うものをイメージして、組み合わせたり見立てたりしながら 繰り返し作ってみる。 ○同じものを同じ素材をベースに作りながら「ここは○○もつけてみよう」「ここは△△にしてみよ う」など、一部作り変えたりして工夫していく。 ○「○○に見えるようにするには何をどこに置こうかな」と、選んだり試したりしながら作っていく。 ○「ここは枝を折って小さくしてみよう」「葉っぱをちぎると模様になるかな」「どんぐりを立ててみ よう」などと、素材の使い方を考え、工夫しながら作る。 4歳児 - 9 -
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