科目名 担当者 障害者心理学特論Ⅰ 一門 惠子

科目名
担当者
障害者心理学特論Ⅰ
一門 惠子
授業科目名:英語
開講専攻名
開講専攻名
障害心理学専攻
Psychology of children with intellectual disabilities Ⅰ
学年
必修・選択別
授業形態
1・2 年
選択
講義
授業の概要
知的障害とは、きわめて複雑な障害である。
本科目では、まず、その基本的な特性につい
て押さえておきたい。その上で望ましい支援に
ついて検討してみたい。
その多くが知的障害を伴う自閉症も、また
多様で重篤な障害と言える。現時点でも十分解
明されているとは言い難い自閉症について、さ
まざまな角度から理解を深められれば幸いであ
る。できれば、当事者、または家族をゲストス
ピーカーとして招聘したい。
②
知的障害の心理特性と教育支援・自立支援
について理解する。
知的障害を伴う自閉症児の心理特性と教
育支援・自立支援について理解する
事前学習
事前学習
関連領域の外国の専門誌の論文
を読む
事後学習
上記を授業で紹介し修正訳文を
提出する
履修の
留意事項
特になし
教科書
学会誌や Journal を多く用いる
参考図書
週
テーマ
講義内容
1
オリエンテーション
シラバスの説明
2
知的障害(1)
定義:診断基準
3
知的障害(2)
認知能力の特性
4
知的障害(3)
言語・コミュニケーション能力の特性
5
知的障害(4)
社会生活能力の特性
6
知的障害(5)
学校教育(個別の指導計画)
(個別の教育支援計画)
7
知的障害(6))
事例検討
8
知的障害(自閉症)
(1)
定義:診断基準
9
知的障害(自閉症)
(2)
認知能力の特性
10
知的障害(自閉症)
(3)
言語・コミュニケーション能力の特性
11
知的障害(自閉症)
(4)
感覚面の特性
12
知的障害(自閉症)
(5)
行動面の特性
13
知的障害(自閉症)
(6)
事例研究
14
知的障害(自閉症)
(7)
親の心理
15
知的障害(自閉症)
(8)
教育・福祉現場の見学(休日利用)
特になし
成績評価基準
評価方法
平常点(態度・行動観察)
課題/レポート
開講時期
前期
授業計画
到達目標
①
単位数
2
割合(
割合(%)
30
70
評価のポイント
出席状況と討議への貢献度を重視する
レポート作成し授業で報告する
科目名
科目名
担当者
障害心理査定特論
一門 惠子
授業科目名:英語
開講専攻名
障害心理学専攻
Psychological assessments of children with developmental disorders
学年
必修・選択別
授業形態
単位数
1・2 年
選択
講義・演習
2
授業の概要
知的障害を中心とした発達の遅れについて
早期診断・早期療育につなげる心理査定の技術
を身につけること、また、就学前期・学童期に
発達の偏りを示す LD(学習障害)や自閉症ス
ペクトラムのケースについて特別支援教育の
場における個別支援計画に活用できる査定の
技術を習得することを目指すものである。
WISC-Ⅲ(Ⅳ)・新版 K 式発達検査を中心に
実施・処理、・分析・支援につなげる報告書の
作成などに習熟することをねらいとしたい。
授業計画
テーマ
週
②
主な発達テスト、個別知能検査の実施・分
析・報告書作成ができる。
合わせて、生活力・情緒面の査定が出来る
ようにテストバッテリーによる、
総合的な
アセスメントができる。
事前学習
事後学習
オリエンテーション
心理査定概論:アセスメントの目的・留意点など
2
ニーズ把握
個々の院生の臨床の場におけるアセスメントのニー
ズを把握する
3
テストバッテリー(1)
多 面 的 理解 のた め のテ ス トバッ テ リ ーの 組み 方
(1):認知能力の査定 WISC-Ⅲ,
4
テストバッテリー(2)
多 面 的 理解 のた め のテ ス トバッ テ リ ーの 組み 方
(2):情緒・生活力の査定
バウムテスト、S-M 社会生活能力検査
5
テストバッテリー(3)
多 面 的 理解 のた め のテ ス トバッ テ リ ーの 組み 方
(3):発達の査定、新版 K 式発達検査
6
専門家の報告事例(1)
アセスメント報告書事例について学ぶ(1)
・ WISCⅢの実施法(1)
7
専門家の報告事例(2)
アセスメント報告書事例について学ぶ(2)
・ WISCⅢの実施法(2)
8
アセスメント実践(1)
心理アセスメントの実践(1):各自任意の対象者に
実施
9
アセスメント実践(2)
心理アセスメントの実践(2)
:各自任意の対象者に
実施
10
査定事例報告(1)
テストバッテリーを用いた査定事例について報告
(1)
11
査定事例報告(2)
テストバッテリーを用いた査定事例について報告
(2)
12
査定事例報告(3)
テストバッテリーを用いた査定事例について報告
(3)
13
査定事例報告(4)
テストバッテリーを用いた査定事例について報告
(4)
14
査定事例報告(5)
テストバッテリーを用いた査定事例について報告
(5)
15
まとめ
個別心理検査実施法の予習
検査結果報告書の修正提出
履修の
留意事項
アセスメントの対象者を各自
で確保できること
教科書
軽度発達障害の心理アセスメ
ント、上野一彦他編、日本文化
科学社
参考図書
講義内容
1
到達目標
①
開講時期
後期
各検査法の理論・実施法につい
ての手引
成績評価基準
評価方法
平常点(態度・行動観察)
課題/レポート
割合(
割合(%)
30
70
評価のポイント
出席状況を重視する
アセスメント事例の正確で詳細な報告ができること
科目名
担当者
障害者支援学特論Ⅰ
柴田 保之
授業科目名:英語
開講専攻名
障害心理学専攻
Teaching and Support for Children with Intellectual Disabilities Ⅰ
学年
必修・選択別
授業形態
単位数
1・2 年
選択
講義
2
授業の概要
授業計画
週
私は 10 数年をかけて、パソコンやスイッチを
用いて、これまで重度の発達の遅れのために言
葉の獲得以前の段階にあるとされる障害の重
い人たちが、その見かけに反して豊かな言葉の
世界を構築しているという事実を明らかにし
てきました。この講義では、その事実とともに、
コミュニケーションの方法を伝えたいと思い
ます。
到達目標
新しい障害者観に立って、目の前の障害児・者と
向かい合えるようになること。
コミュニケーションの方法について理解を深め初
歩的な実践ができること。
事前学習
事前学習
事後学習
事後学習
テーマ
履修の
留意事項
『みんな言葉を持っていた』
柴田保之・オクムラ書店
知的障害の
問い直し
発達の遅れという知的障害の理解を問い直す。
2
言語障害の
新しいモデル
新しい知的障害理解を支える言語のモデルにつ
いて
3
感覚の使い方と運動の
コントロールについて
障害というものを感覚と運動の問題として整理
し直す。
4
コミュニケーションの
方法(1)
パソコンとスイッチによるコミュニケーション
の方法の発展
5
コミュニケーションの
方法(2)
筆談や文字盤を使ったコミュニケーションの方
法について
6
重症心身障害児・者の
言語の世界(1)
寝たきりと言われる子どもとの関わり合いの実
際
7
重症心身障害児・者の
言語の世界(2)
ある程度、手の運動の起こせる子どもとの関わ
り合いの実際
8
肢体不自由児・者の
言語の世界(1)
発話のない肢体不自由児の関わり合いの実際
9
肢体不自由児・者の
言語の世界(2)
ある程度発話のある肢体不自由児との関わり合
いの実際
10
重度・知的障害児・者の
言語の世界
重度の知的障害のある子どもとの関わり合いの
実際
11
自閉症児・者の
言語の世界
自閉症児との関わり合いの実際
自閉症とは何かについて
12
盲重複障害者の
言語の世界
盲と知的障害の重複した子どもとの関わり合い
の実際
13
遷延性意識障害者の
言語の世界(1)
いわゆる植物状態と言われている人との関わり
合いの実際
14
遷延性意識障害者の
言語の世界(2)
認知症と言われている人との関わり合いの実際
15
新しい障害者観の
まとめ
見かけに関わらず、人は豊かな思いを持ってい
ることのまとめ
教科書
『あるがままに自閉症です』
東田直樹 エスコアール
講義内容
1
該当するテキストの箇所に目
を通しておくこと。
自分の中に起こった驚きや発
見を整理すること。
授業を通してふれた新しい障
害者観にもとづいて、目の前の
障害児・者を見つめ直す。
参考図書
成績評価基準
評価方法
平常点(態度・行動観察)
課題/レポート
開講時期
後期(集中)
割合(
割合(%)
50
50
評価のポイント
授業への積極的参加
新しい障害者観の理解
科目名
担当者
障害者支援学実習Ⅱ
河田 将一
授業科目名:英語
開講専攻名
Exercise of The Support for Children with Intellectual and Developmental Disabilities Ⅱ
障害心理学専攻
学年
必修・選択別
授業形態
単位数
開講時期
1・2 年
選択
実習
2
前期
授業の概要
授業計画
週
本講義では、主として知的障がい・発達障が
い児童青年の発達特性を考慮した支援につい
て、個別・集団支援および教材開発、個別の教
育支援計画の視点を含めて、事例の支援を行い
ながら再考し、ケースカンファレンスを通して
学習を深めるようにする。
なお、支援およびケースレポート作成におい
ては、義務教育学校および特別支援学校におけ
る「個別の教育支援計画」の作成、ならびに発
達障害者支援体制整備における「個別の支援計
画」の作成を踏まえるようにする。
回
1
1
2
3
2
4
5
3
6
7
4
8
※本科目は 2 時限連続の開講となる
9
5
10
到達目標
11
6
12
・インテーク面接から対象者の情報を収集し、
報告することができる
・適切な実習の振り返りを行い、次回の方針を
立てることができる
・適切にケースカンファレンスでの報告を行う
ことができる
事前学習
事前学習
事後学習
事後学習
自身のこれまでの支援を振り返
り、報告ができるようにしてお
くこと
多面的なアプローチの方略を考
え、それに基づき実習と自身の
職場等での支援実践との連関を
持たせ、再構築すること
13
7
14
15
8
16
17
9
18
19
10
20
21
11
履修の
留意事項
知的障がい、発達障がいのある
幼児児童生徒の支援に携わって
いる、または今後携わろうとす
る受講生に限る
22
23
12
24
25
13
26
教科書
27
適宜プリントを配付する
14
28
29
15
30
テーマ
講義内容
受講者のベースラインの
把握と予備学習
受講者のこれまでの支援実践について
振り返り、支援体制について共有する
知的障がい・発達障がい児童
青年の支援実習(1)
対象者の選定と基本情報の理解
知的障がい・発達障がい児童
青年の支援実習(2)
対象者の選定と基本情報の理解
知的障がい・発達障がい児童
青年の支援実習(3)
当該時間の実習、及び振り返りと次回の
方針を立てる
知的障がい・発達障がい児童
青年の支援実習(4)
当該時間の実習、及び振り返りと次回の
方針を立てる
知的障がい・発達障がい児童
青年の支援実習(5)
当該時間の実習、及び振り返りと次回の
方針を立てる
知的障がい・発達障がい児童
青年の支援実習(6)
当該時間の実習、及び振り返りと次回の
方針を立てる
知的障がい・発達障がい児童
青年の支援実習(7)
当該時間の実習、及び振り返りと次回の
方針を立てる
知的障がい・発達障がい児童
青年の支援実習(8)
当該時間の実習、及び振り返りと次回の
方針を立てる
知的障がい・発達障がい児童
青年の支援実習(9)
当該時間の実習、及び振り返りと次回の
方針を立てる
知的障がい・発達障がい児童
青年の支援実習(10)
当該時間の実習、及び振り返りと次回の
方針を立てる
知的障がい・発達障がい児童
青年の支援実習(11)
当該時間の実習、及び振り返りと次回の
方針を立てる
知的障がい・発達障がい児童
青年の支援実習(12)
当該時間の実習、及び振り返りと次回の
方針を立てる
知的障がい・発達障がい児童
青年の支援実習(13)
当該時間の実習、及び振り返りと次回の
方針を立てる
総括と自身の職場等での
支援実践への志向の追究
対象者への支援の成果と課題を振り返り
自身の職場等での支援実践にどう生かし
ていくかを追究する
成績評価基準
評価方法
割合(
割合(%)
評価のポイント
実習中の支援実践の態度、内容
70
対象者と向き合う姿勢、支援実践の経過及び改善した取組の状況
ケースカンファレンスでの報告内容
30
インテーク及び支援実践の報告内容
科目名
担当者
発達臨床心理学特論Ⅱ
池田 顕吾
授業科目名:英語
授業科目名:英語
開講専攻名
障害心理学専攻
Developmental Clinical Psychology Ⅱ
学年
必修・選択別
1・2 年
選択
授業形態
講義
授業の概要
本講義は、発達臨床心理学特論Ⅰに引き続
き、学習障害児・者(以下 LD 児・者)の心理
特性とその対応に関する知識及び支援技法を
習得することを目的にする。教育現場や福祉現
場における LD 児・者の実態を学び、彼らの支
援の在り方を事例の発達状況やその他の環境
要因を十分考慮しながら支援計画を立て、支援
を行うための技量を身につけるということが
本講義での主たる目的である。
週
テーマ
1
LD児とは(定義と概念の
まとめ)
LD の定義・概念について整理を行う。
2
LD児の支援に関する世界
の流れ(その1)
LD 児への支援に関する世界の流れについて概
観する。
3
LD児の支援に関する世界
の流れ(その2)
LD 児への支援に関する世界の流れについて概
観する。
4
LD児のタイプ別対応(そ
の1)
言語性 LD、非言語性 LD 等、その分類について整
理を行うとともに、支援技法の1つである心理劇
を体験する。
LD児のタイプ別対応(そ
の2)
事後学習
履修の
留意事項
教科書
参考図書
発達障害関連の知見に触れる等
してその臨象や支援方法につい
て課題を整理しておく。
講義で習得したことを今後の臨
床活動等にどのように役立てる
ことができるか考えてみる。
講義中の事例検討については、
個人情報等の管理・守秘義務に
十分注意する。
発達臨床心理学Ⅰを履修してお
くことが望ましい。
発達障害児の生涯支援-社会
の架け橋「心理劇」高原 朗子(編著)
九州大学出版会
講義内容
言語性 LD、非言語性 LD 等、その分類について整
理を行うとともに、支援技法の1つである心理劇
を体験する。
6
LD児のタイプ別対応(そ
の3)
言語性 LD、非言語性 LD 等、その分類について整
理を行うとともに、支援技法の1つである心理劇
を体験する。
7
LD児と関連の深い発達障
害への対応(その1 AD
HD)
ADHD の定義・概念について整理を行い、その対
応方法について学ぶ。
8
LD児と関連の深い発達障
害への対応(その2 自閉
症・アスペルガー症候群)
自閉症・アスペルガー症候群の定義・概念について整
理を行い、その対応方法について学ぶ。
9
知的障害児への対応
知的障害の定義・概念について整理を行い、その
対応方法について学ぶ。
10
教育の現場におけるLD児
の実態と支援(その1 幼
児期~児童期)
教育現場における LD 児の実態と支援について
学ぶ。
11
教育の現場におけるLD
児・者の実態と支援(その
2 思春期~青年期)
教育現場における LD 児の実態と支援について
学ぶ。
12
福祉の現場におけるLD児
の実態と支援(その1 幼
児期)
福祉現場における LD 児の実態と支援について
学ぶ。
13
福祉の現場におけるLD
児・者の実態と支援(その
2 青年期)
福祉現場における LD 児の実態と支援について
学ぶ。
14
就労したLD者の実態と支
援
就労した LD 者の実態と支援や労働行政におけ
る援護制度について学ぶ。
15
LD児・者への発達臨床学
的支援のまとめ
LD 児・者の心理特性をおさえつつ、発達臨床学
的支援のまとめを行う。
到達目標
事前学習
適宜紹介する。
成績評価基準
評価方法
開講時期
前期(集中)
授業計画
5
LD 児・者の心理特性を理解し、発達段階に応
じた適切な支援方法について、その要点をまと
めることができるようになる。
また、具体的な支援技法を実際に体験し、そ
の効果等について説明ができるようになる。
単位数
2
割合(
割合(%)
評価のポイント
平常点(態度・行動観察)
75
出席と授業態度
レポート
25
講義内容の理解
科目名
担当者
病弱者生理学特論
石津 棟暎
授業科目名:英語
開講専攻名
障害心理学専攻
Physiology of Persons (or Children) with Health Impairments
学年
必修・選択別
授業形態
1・2 年
選択
講義
授業の概要
本講義では、まず、小児医療についての基本的
理解を踏まえた上で、病弱(障害)児の生理病
理について、医療と社会的状況の側面からの理
解を促す講義を展開する。
特に病弱児教育において重要視すべき、重症心
身障害児の生理病理について、医療的側面から
学校・在宅の状況で支援に役に立つ知識を提供
したい。
単位数
2
授業計画
週
テーマ
小児科学総論
小児医療の問題
講義内容
障害と病気
障害と病気の関係
障害と医療 総論
障害の提議
病弱(障害)児医療と制度
社会の中で生活していくために
小児神経学とは
小児神経学とは
小児科とキャリーオーバー
の問題
年長化の問題
病弱(障害)児の生理(1)
重症心身障害 互異論
病弱(障害)児の生理(2)
重症心身障害と在宅医療
病弱(障害)児の生理(3)
発達の障害 疫学面より
病弱(障害)児の生理(4)
妊娠と障害
病弱(障害)児の生理(5)
発達障害(狭義)
病弱(障害)児の生理(6)
ICD-10、DSM-Ⅳ
病弱(障害)児の生理(7)
脳性まひ、てんかん、知的障害
病弱(障害)児の生理(8)
グループディスカッション
総まとめ
グループディスカッション
1
2
3
4
5
到達目標
6
重症心身障害児から軽度の発達障害児に至る
まで、医学・生理学的知見と教育・社会的対応
7
のリンクを図ることができる。
8
9
事前学習
事前学習
病弱児の疾患別特性と学校にお
ける配慮点について調べる。
事後学習
事後学習
講義での学習内容についてまと
める。
障害児のおかれている状況の
全体的把握
社会の中の障がい児の現状の
理解
履修の
留意事項
10
11
12
プリント資料を配布します
13
教科書
14
参考図書
15
成績評価基準
評価方法
平常点(態度・行動観察)
課題/レポート
割合(
割合(%)
50
50
評価のポイント
出席状況、ならびに発表内容
開講時期
後期(集中)
科目名
担当者
肢体不自由者支援学特論
授業科目名:英語
開講専攻名
障害心理学専攻
長濵 朋二
Teaching and Support for Children with Physical/Motor Disabilities
学年
必修・選択別
授業形態
単位数
1・2 年
選択
講義
2
授業の概要
肢体不自由者といっても一人での移動が可
能で一般事業所等への就労が可能な人から、姿
勢保持や移動等に常時介護を必要とする人ま
で様々な障害状況がある。障害の主たる要因
は、発達の極めて初期における脳性まひなどの
脳性疾患によるものが多い。
本講義では、肢体不自由教育の歴史と派生し
た課題や特別支援学校学習指導要領の「自立活
動編」等ついて学ぶ。また、様々な施策の基盤
となる障害者観について、
「医学モデルと社会
モデル」についても学ぶ。加えて、当事者や家
族の思い(ゲストスピーカー)を酌みながら、
共生の社会を形成するために必要な考えにつ
いて学ぶ。
授業計画
テーマ
週
・
・
・
肢体不自由教育の歩みを概括することが
できる。
特別支援学校の目標達成にかかる自立活
動の意義について述べることができる。
ICIDHとICFの考えをふまえて、
「医学モデルと社会モデル」について説
明することができる。
障害者のライフステージに立って、学生
一人一人の今と今後の立場でできる支援
体制について、共生の社会づくりの観点
から、自己の考えをまとめて述べること
ができる。
事前学習
事前学習
障がいに関するニュース等を
随時蒐集し、コメントを付して
おくこと。
事後学習
各回の授業終了時に次回のテ
ーマを確認し、調べて次回の講
義で報告する。
履修の
留意事項
教科書
参考図書
・各講義の最初に、各自「障害
に関するニュース記事」を取り
上げ、そのコピーを配付しコメ
ントを発表すること。
講義内容
1
肢体不自由者支援学とは
科目のオリエンテーション、シラバスの説明、
各自フェイスシート記入(障害者観を含めて)
2
肢体不自由教育のあゆみ
肢体不自由教育の歴史とそのなかで派生した諸
問題
3
肢体不自由教育の対象と教
育課程(1)
肢体不自由養護学校の学習の基準と内容、及び
障害種の変遷と教育課程の変遷
4
肢体不自由教育の対象と教
育課程(2)
特別支援学校学習指導要領の変遷と同解説
・主に「自立活動」の意義
5
肢体不自由生徒の理解(1) 医学モデルと社会モデルの考えに立った理解と
ICIDHとICF①
対応
6
肢体不自由生徒の理解(2) 相互障害状況の考えに立った障害者観
・医学モデルと社会モデル
ICIDHとICF②
7
肢体不自由生徒の理解(3) 支援の基本的な構え
・当事者や保護者の声をふまえて
重度・重複障害①
8
支援の基本的な構え
肢体不自由生徒の理解(4)
・肢体不自由養護学校における健康管理と支援
重度・重複障害②
の要点
9
肢体不自由生徒の理解(5) 支援の基本的な構え
・教材の意義と概念行動
重度・重複障害③
10
肢体不自由生徒の理解(6)
支援の基本的な構え
重度・重複障害④
・コミュニケーション
11
肢体不自由児教育と医療施
設(1)
肢体不自由養護学校の歴史と医療機関との関係
・重度・重複障害児(重症心身障害児)の教育・
学齢超過者の教育
12
肢体不自由児教育と医療施
設(2)
重度・重複障害児教育の今後の課題
・命を最優先できる状況の設定
13
障害者の就労上の課題
障害者(肢体不自由者)の就労にかかる課題と
は
・諸制度を含めて、当事者と周りの在り方
14
障害者基本法と交流教育の
規定
心の壁をクリアして「ともに生きる社会」づく
りを
・障害者基本法に規定された交流及び共同学習
総まとめ
まとめと発表
・当事者の社会参加を阻害する要因と学生一人
一人の今後の取組
到達目標
・
開講時期
後期
・講義資料を毎回配付します。
※講義の中で紹介します。
・障害を持つ子を産むというこ
と(野辺明子他編著、中央法規)
・障害を持つ子が育つというこ 15
と(野辺明子他編著、中央法規)
成績評価基準
評価方法
平常点(態度・行動観察)
課題/レポート
期末テスト(レポート課題)
割合(
割合(%)
20
20
60
評価のポイント
講義の中で問題と真摯に向き合っていたか。
共生の障害観の観点で意図に沿うまとめをしたか。
共生の障害観の観点で意図に沿うまとめをしたか。