障がい者サポートマニュアル

特集
地域福祉活
動
推進支援事
業
スポーツ交流
人を超えています。「人は障が
り、参加者も年々増え、今では
なのためのもの~」を続けてお
ポーツ交流会~スポーツはみん
図ることを目的に「障がい者ス
親しみながら地域住民と交流を
大正区社協は、6年前から障
がいを抱える方々がスポーツに
障がい者スポーツ
交流会を通して、
見守りの輪を広げる
「障がい者 サポート マニュアル」
年度は「障
の配慮が必要な方を把握し、ど
また、
福祉活動のなかで、
生活上
「マニュアルを作成するにあ
たり、参考となる発行物をいろ
やすくまとめられています。
ポーツ交流会を通して自然なふ
ぞれ支えあって生きています。
ス
受託。地域福祉活動の担い手や
活動に関する研修・啓発事業を
推進支援事業」として地域福祉
年度か
大 正 区 社 協 は 平 成
ら、区役所より「地域福祉活動
25
6
2015年(平成27年)4月
や、地域住民を含めた啓発活動
の一環として平成
んなサポートが必要かを考え、
いろ調べましたが、どれも情報
れあいが生まれ、お互いを尊重
関係機関を対象とした研修会
障がい者サポートマニュアル
協力:神戸市東灘区社会福祉協議会
お互い助け合える関係づくりの
時の接し方について」がわかり
ートについて」裏面には「災害
います。表面は「日常的なサポ
広く当てはまる内容を厳選して
人それぞれのため、できるだけ
ト付きで説明。障がいの特性は
と配慮すべきポイントをイラス
の障がいで構成され、その特徴
覚」「知的」
「精神」の主な5つ
れ、内容は「肢体」
「視力」
「聴
立てていただくために作成さ
常生活や災害時のサポートに役
アルは、障がいのある方々の日
作成しました。サポートマニュ
がい者サポートマニュアル」を
26
が多くボリュームのあるもの↖
役割だと考えています」と、大
正区社協の山本香事務局長。
し見守ることにもつながってい
イザという時の
支援のために、
「障がい者サポート
マニュアル」を作成
るのではないかと感じています。
いのある・なしに関わらず、
それ
90
きっかけをつくることも社協の
方々への支援についてさまざまな取り組みを進めています。
民 の 理 解 と 協 力 が 重 用 で す。 大 正 区 社 協 で は、 障 が い の あ る
係づくりや理解を深めるため、地域福祉活動の担い手や地域住
に要援護者となる障がいのある方々に対しても、平時からの関
わせ、防災力も高めることが必要です。そのためには、災害時
慣れたまちで安心して暮らしていくためには、福祉の充実と合
川と海に囲まれる水運豊かな大正区。大阪有数の工業地域と
して栄える一方、水害とたたかってきた歴史があります。住み
障がいのある方への理解と
必要な支援について考える
大正区
点
、気をつけるべき
※マニュアルの一部を紹介
<サポートする時のお願い>
●聴覚障がいなど、周囲の人がわかりにくい障が
支援を求められたら、配慮をお願いします。
いもあります。
■ 肢体障がい
・移動に支援や複数の人出が必要
※それぞれの障がいに応じた情報提供をおこな
う
●障がいのある人のなかには、集団のなかに入る
ことができないため、一般の避難所に身を寄せ
■ 視力障がい
・あわてず落ち着いて誘導する
・こまめに情報提供する
ることが難しい人もいます。避難所以外で過ご
す人への救援物資など 必要としている人がい
ることをご理解ください。
●可能であれば、本人がコミュニケーションのや
■ 聴覚障がい
・緊急時の状況が本人に伝わりにくい時でも、身
振りや簡単なメモで危険を知らせ、一緒に逃げ
る
りとりしやすい、慣れた支援者が継続して関わ
るようにしましょう。
■ 知的障がい
・
「何が起きたのか」
「これからどこに行くのか」
「どうするのか」という見通しの立つ説明をする
●障がいのある人に配慮した避難スペース、障が
いのある人のための専用の避難所の確保も望ま
れるところです。
■精神障がい・知的障がい
・常時服用している薬は忘れず飲むよう支援
・できるだけ早く、家族や支援者に連絡する
て作られたものだと聞いて納得
意見を集め、2年の月日を重ね
ットでした。支援者と当事者の
戸市東灘区社協発行のパンフレ
はないかと、探し会えたのが神
ら、きちんとまとめられたもの
ばかり。コンパクトでありなが
ました」と山本さん。
とができるサイズにできあがり
ポケットやカバンにも入れるこ
保存用と常々持ち運びが安易で
ットサイズの大小2種類。自宅
さはA3サイズの三つ折とポケ
り、当マニュアルが完成。大き
協力していただけることにな
ました。
性を感じた」という声が聞かれ
う貢献できるか考えていく必要
て、地域の福祉活動や防災にど
た 」「 障 が い 者 支 援 施 設 と し
バシー保護など考えさせられ
になっ た」
「避難所でのプライ
災害時、誰もが
取り残されない
「つながりづくり」
をめざして
しました。東灘区社協に資料提
まりました。講師は、阪神・淡
供のお願いをしたところ、快く
大正区民センターで
路大震災時に救援ボランティア
で講演会が開かれ155人が集
地域福祉活動推進支援
人で避難することは難し
災害時要援護者とは、一
ると捉えられているが、
にハンディキャップにな
がいがあることが災害時
いて、災害弱者とは、障
がりも徐々に生まれてきていま
のある方々が参加するなどつな
に、3地域の防災訓練で障がい
ら配付されています。それを機
訓練などで使い方を説明しなが
「障がい者サポートマニュア
ルは、地域の行事や会合、防災
切です。
災害時は、普段やっているこ
としかできません。地域の助け
を組織し、7500人もの学生
いけれど、必要な支援が
す。またマニュアルがほしいと
ボランティアのマネジメントに
の講演会を開催
得られれば弱者にならな
いう要望が多いことから、さら
合いを進めていくためには、要
いという意味合いが込め
あたった同志社大学社会学部の
ら れ て い る と 解 説。 阪
に5000部増刷の予定です」
援護者がどこに住んでいるのか
神・淡路大震災での教訓
とのことです。
日頃から把握しておくことも大
を受け、東日本大震災の
要援護者も特別ではなく、災
害がおきればみんな一緒。サポ
立 木 茂 雄 教 授。
『災害弱者』 と
被災者支援で改善が見ら
ートマニュアルの存在が、互い
『災害時要援護者』の違いにつ
れた事例などが紹介され
かけになることが期待されてい
日、大正区民センター
ました。
ます。
「障がいを持つ方への理解と
必要な支援について」をテーマ
に1月
当日の参加者からは、
「いろいろな地域の事例
を助け合える関係づくりのきっ
を交えた話でとても参考
「大阪の社会福祉」は共同募金分配金を活用して発行しています。
大阪の社会福祉 第719号(毎月1回発行)
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講演会の様子
障がい者にとって
方とは?
安心で安全な接し
災害が起こった時
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