シンセニアン 代表取締役 勝本吉伸氏

派遣報告書(派遣者報告用)
※本項目は派遣終了後 2 週間以内に記入し、ご提出下さい。指導内容を広く役立てることを目的
に、報告内容については原則公開させて頂きますことをご承知おき下さい。当日の会議資料など
があれば、添付して下さい。報告内容が多い場合 1 ページ内に収まらなくても結構です。
(地域の現状課題)
北海道音更町では、地元産の農畜産物の需要拡大や地域住民の健康で豊かな食生活の
実現を目的に、「音更町食のモデル地域実行協議会」が結成され、家庭料理コンテスト
や地産地消率調査、食のフォーラムの開催などの活動を行っている。
町は、学校給食に関しても地元農畜産物の供給量の拡大を目指したが、畑作農業が中
心で野菜については農協の一元集荷・一元販売が中心のため、地元で地場産野菜を消費
する体制が取られていなかった。
今回、平成 26 年度音更食のフォーラム「音更の食を知ろう!おとふけの食をもっと
楽しもう!」が開催されるにあたり、講師として「直売所と学校給食の関係性~地産地
消を進めていくために」と題する講演を行い、直売所を拠点とした地場産農産物の学校
給食への納入拡大の意義や手法等に関する提案や助言を行った。
※派遣者から見た派遣地域の現状課題をご記入下さい。
(指導内容)
1.学校給食への納入拠点として検討されている農産物直売所の現地視察
①「きのっ子ファーマーズ」
JA きのが運営している、売場面積 200 ㎡ほどの町内では最大の直売所。
②「道の駅おとふけ」
町内唯一の道の駅で、地元の豆類や小麦等を使った加工品が充実している。敷地内に
は生産者組織が運営する直売所が併設されているが、冬の期間は営業を休止している。
③「季節のたより」
専業農家の女性グループが独自に運営する直売所。直売所の売上アップを図るための
方法等について助言を行った。
2.食のフォーラム「音更の食を知ろう!おとふけの食をもっと楽しもう!」における
講演「直売所と学校給食の関係性~地産地消を進めていくためには~」
(添付資料参照)
①農産物直売所が各地で賑わっている背景
消費者の意向としての新鮮な農産物が購入できることと、スーパーでは見られない品
種や売り方が消費者の支持を受けていることを図表や写真を使って説明。
②直売所における地場産農産物を確保するための取り組み
地場産の農産物が豊富にそろっていればこそ給食に納入できることから、栽培対策の
方向性を説明。
③学校給食における地産地消―事例と課題
直売所から学校給食へ実際に地場産農産物を供給していた経験から、効果的かつ効率
的に納入するシステムを構築する必要性を助言。
※今回現地で指導された内容について具体的にご記入下さい。
(今後の地産地消の推進に向けて必要な事項)
直売所は、地場産の農産物を販売する店舗であることから、学校給食への納入拠点と
しては最適な場所であるといえる。音更町は、地域的に大豆や小麦等を中心とした畑作
地帯であることから野菜の栽培は比較的限られ、また、直売所を拠点とした学校給食へ
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の納入体制も構築されていないのが現状である。
今後、当地域が学校給食への地場産農産物の供給を通して一層の地産地消を進めるの
であれば、野菜を主とした農産物の栽培のさらなる拡大の実現と地場産農産物の納入体
制の確立が欠かせない。
それら 2 つの視点に立った取り組みを、音更町挙げて取り組んでいかれることを期待
する。
※派遣先において今後対応すべきと思われる事項についてご記入下さい。
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