甲冑情報二八四号 紀の国屋 甲冑情報 2015年5月27日 No.284 鉄黒漆塗二十二間総覆輪筋兜・鉄黒漆塗連山道頭胸腰取二枚胴具足 江戸時代 ¥1,900,000 兜は二十二枚の鉄板を矧ぎ合わせ各筋に覆輪と桧垣を施した鉄黒漆塗二十二間総覆輪筋 兜、 は吹返に「七宝に揃い二つ引き」紋を配した鉄黒漆塗連山道頭板物三段紺糸威の飾 り映えのする饅頭錣です。兜鉢の姿が室町時代初期頃の大円山形から阿古陀形へ変化する 過渡期の古風な形で趣があります。面具は頬の皺打ち出し、しゃくれた顎、白髭が高級感 のある鉄黒漆塗烈勢面頬。垂は鉄黒漆塗連山道頭板物三段紺糸威。胴は吹返と同紋の杏葉 を付け、立挙三段を鉄黒漆塗連山道頭三段紺糸威、腰取一段を紺糸毛引威とした鉄黒漆塗 連山道頭胸腰取二枚胴。草摺は鉄黒漆塗連山道頭板物五段八間紺糸威。袖は同形式の七段 です。三具は鉄黒漆塗篠籠手、黒漆塗伊予佩楯、鉄黒漆塗篠臑当です。 ・垂・袖・草 摺の連山道頭と裾板の緋糸二段菱縫がしっかりと揃い、兜の祓立・桧垣・八幡座、袖の冠 板・水呑環は唐草の毛彫りを施した高級な造り込みとしています。全体的に非常に飾り映 えのする纏まりの良い健全な具足一領です。 No.1 㒅 㒅 2 ¥950,000 錆地塗六十二間筋兜 鉄革交朱漆塗本小札二枚胴具足 江戸時代初期 みのある顎の形が特徴的な鉄朱漆塗烈勢面頬、垂は 㒅 と同形式の四段。胴は金具 3 が、本品は時代の古さと高級感を兼ね備え、飾り映えのする貴重な一領です。 鉄朱漆塗篠臑当です。実戦的な朱具足は簡便でシンプルな形式のものが多いです 七間紺糸威、袖は同形式の六段。三具は鉄朱漆塗皺瓢箪籠手、朱漆塗カルタ佩楯、 廻を雁木篠朱漆塗とした鉄革交朱漆塗本小札二枚胴、草摺は朱漆塗切付小札五段 㒅 筋兜。鉄朱漆塗板物五段紺糸毛引威の日根野 も古式です。面頬はふっくらと丸 兜は打眉、見上げ皺、引き締まった兜鉢の姿が時代を感じさせる錆地塗六十二間 No.2 No.4 鉄黒漆塗十六間筋兜 鉄黒漆塗胸腰取二枚胴具足 江戸時代 ¥280,000 比較的大きな眉庇の鉄黒漆塗十六間筋兜です。㒅 は鉄黒漆塗板物五段萌黄糸威です。面頬はしゃく れた顎、御便板、奥行きのある顔が古風で厳めし い面です。垂は鉄黒漆塗板物三段紺糸威です。胴 は金具廻に絵革、覆輪を掛け、立挙三段を鉄黒漆 塗伊予札三段紺糸威の胸取と一段の腰取とした鉄 黒漆塗胸取二枚胴です。草摺は黒漆塗伊予札五段 七間紺糸毛引威です。三具は鉄黒漆塗篠籠手、鉄 黒漆塗小篠佩楯、鉄黒漆塗筒臑当です。比較的お 手頃で実用的な具足一領です。 No.3 銀泊押本小札胴丸具足 江戸時代 ¥550,000 胴は覆輪、八双金物を配し、銀泊押本小札白糸毛 引威とした胴丸造りとしています。マンチラは白 絹地に西洋風のフリルを配した洒落た造りです。 三具は銀泊押本小札六段白糸毛引威とした袖を 仕付け南蛮鎖でつないだ白革包筒籠手、革亀甲を 仕込み高級な作域の産佩楯、白革包筒臑当です。 足掻きがある古風な胴丸の造り込みに銀箔押の 仕上げが非常に高級です。八双金物、覆輪、繰締 環には唐草毛彫りを配しています。菊形透かしの 総角鐶も作域良く造られています。江戸時代の大 名が用いたと思われる高級な鎧です。全体を革製 とし、軽量で体に馴染む胴丸の造りが実用的で す。何らかの式典や稽古等に用いたのか想像する のも楽しいのではないでしょうか。 4 鉄黒漆塗瓜形兜 眉庇に大胆に配された打眉が非常に迫力の ある鉄黒漆塗瓜形兜です。頭高に構成され No.5 た兜鉢の上方を少し後方に向けた姿が個性 的です。天辺には八幡座を配し、眉庇に小 振りな角本を配し、さらにその上方に大振 りな角本を配した凝った造り込みの一兜で す。実戦的な凄みが漂い、時代の上がる変 り兜は遺品が少なく貴重です。㒅は鉄黒漆 塗板物五段紺糸素掛威の日根野㒅です。上 方の角本にはかなり大きな立物が付いてい たと思われます。どのような立物が付いて いたのでしょうか、想像すると楽しめます。 江戸時代初期 ¥950,000 5 No.6 鉄錆色漆塗烏帽子形兜・前立 鉄錆色漆塗腰取伊予札二枚胴 組 江戸時代 ¥350,000 兜は眉庇に打眉、見上皺を配し、膨らみのある烏帽子形の 姿がよい鉄錆色漆塗烏帽子形兜です。㒅は裾板に熊毛を配 した鉄錆色漆塗切付小札五段紫糸威です。胴は肩上を南蛮 襟とし、鉄錆色漆塗切付小札三段紫糸毛引威の腰取とした 鉄錆色漆塗腰取伊予札二枚胴です。草摺は㒅と同じく裾板 に熊毛植を配した黒漆塗切付小札五段七間紫糸毛引威で す。錆地塗と紫糸威色の組み合わせがよい個性的で見映え のする兜・前立・胴の組です。 No.8 鉄黒漆塗六十二間小星兜 室町時代末期 ¥480,000 No.7 鉄黒漆塗六十二間小星兜 銘~義道 室町時代末期 ¥580,000 六十二間の各筋に整然と打たれた小星が美しい時 代の上がる鉄黒漆塗六十二間小星兜です。六十二 間の小星兜というと小田原系、早乙女系、上州系 がありますが、本品は引き締まった形が典型的な 上州系の特徴を示しています。㒅は合わせ易い鉄 黒漆塗切付小札五段紺糸毛引威の日根野㒅です。 六十二間の各筋に一行三十点の小星を打ち、眉 庇には打眉を施した時代の上がる鉄黒漆塗六十 二間小星兜です。兜鉢の引き締まった形に、あ まり整然としていない星の打ち方もこの鉢の古 さを物語っています。銘の「義道」も資料的に 貴重な名兜です。㒅は吹返に「丸に中陰蔦」紋 を金で配した金箔押板物六段白糸威の実用的な 日根野㒅です。製作する際に一番手間暇のかか る高級な一兜で、見ていて飽きない一兜です。 No.9 鉄黒漆塗提灯兜 江戸時代 ¥55,000 鉄黒漆塗板を輪切り状にし、縹糸で威した鉄黒漆塗提灯兜 です。㒅は鉄黒漆塗板物五段縹糸威です。江戸時代当時、 持ち運びや携帯に便利なこの形式の兜が造られるように なりました。 6 鉄錆地カルタ板を鎖で繋ぎ家地に綴じ付けた鉄錆地カルタ頭 巾です。飴色に光った鉄味がよい軽量で実用的な一点です。 黒の熊毛植とした独特の凄味のある陣笠です。こういった 毛植えの物は毛が抜けてしまっていることが多いのです が本品はしっかりと残っています。 金箔押雨龍文軍配 (上下約43㎝) 江戸時代 ¥450,000 柄は朱漆塗とし、 唐草毛彫を施した金銅の金具を付けた凝った造り込 みの高級な軍配です。扇面は金箔押とし、各面の左右に雨龍を品良く 描いております。 本歌の高級な軍配は元々大名具足等に付属していた もので、単品で出ることは非常に少なく貴重な一点です。これだけで 飾っても、具足の手元に置いて飾っても引き立ちます。 7 ¥45,000 江戸時代 No.12 熊毛植陣笠 No.10 No.11 鉄錆地カルタ頭巾 江戸時代 ¥35,000 No.14 鉄黒漆塗頬当 桃山時代 ¥35,000 鉄錆色漆塗頬当 しゃくれた顎の形がよい鉄黒漆塗頬当です。垂は 江戸時代 ¥25,000 江戸時代 ¥35,000 鉄黒漆塗板物三段紫・緋糸毛引威です。裏側を黒 漆塗とし、耳形の切り込みを入れ、しゃくれ顎、 外側に開いた姿がよい鉄錆色漆塗頬当で 丸く頬を覆う形がよい鉄錆色漆塗頬です。垂は 板物毛引威など各所に時代の上がる造り込みが す。垂は艶のよい鉄黒漆塗板物四段紺糸威 鉄黒漆塗板物三段紺糸威です。実戦的な形がよ 見られます。 です。鎧に合わせ易い色味の頬当です。 い頬当です。 No.13 鉄錆地面頬 江戸時代 ¥280,000 ややしゃくれた顎の頬の深い打ち出しが 凄味のある大振りな鉄錆地面頬です。垂は 鉄黒漆塗板物三段啄木糸威です。非常に大 きく、迫力がある一点で壁掛けとして飾っ てもよいのではないでしょうか。 No.15 No.16 鉄黒漆塗烈勢面頬 江戸時代 ¥120,000 丸みのある鼻、頬打ち出し、金歯、髭な どが迫力のある鉄黒漆塗烈勢面頬です。 垂は見映えのよい鉄黒漆塗切付小札四段 縹糸毛引威です。切付小札の垂は意外に 少ないものです。 No.17 鉄錆色漆塗頬当 8 No.19 軍扇(全長30.5cm) 江戸時代 ¥25,000 No.18 鉄扇(全長25.5cm) 銘~「高遠藩 内田敬忠」 江戸時代 ¥35,000 表面を白地に朱日輪紋、裏面を黒字に銀日輪紋を 白地で細かく折り目を付けた鉄扇です。鉄部分表 描いた軍扇です。明るい面と暗い面を楽しむこと 裏に高遠藩 内田敬忠と銘が彫られています。鉄 ができます。甲冑好きにとっては人気の小道具の 扇は緊急時の護身武器として使われていました。 ひとつです。 ¥25,000 No.23 火炎宝珠前立 (上下約20㎝、 左右約19㎝、雌型) ¥45,000 金叩塗の宝珠の廻りに火炎を配し た作域の良い火炎宝珠の前立です。 燃え盛る炎が力強い一点です。 9 No.20 能面「若女」 (桐箱付、嘉部仁慶作) ¥60,000 嘉部仁慶氏により制作された若女の能面です。若女 は、小面よりも少し年上の上品な女とされ、年の頃は 二十歳前後の洗練された大人の女性と考えられます。 白壁に一点飾ると引き立ち、鎧の面頬とはまた違った 凄みが感じられます。 払子(全長35cm) 払子は元々はインドで法具として使用された物で、の ちに中国・日本に伝わり、説法時に威儀を正す際に使 ったり、引導を渡す際に用いられました。武具と一緒 にコレクションしても面白いのではないでしょうか。 No.21 No.22「六文銭」紋 黒漆塗御盆 (直径26cm) 江戸時代 ¥25,000 金で「六文銭」紋、「陰六文銭」紋の二つを描 いた黒漆塗御盆です。武具と並べて飾っても、 この上に骨董品を飾ってみても面白いのでは ないでしょうか。 No.24 獅噛前立 (上下約10㎝、左右約21㎝、雌型) 江戸時代 ¥320,000 眼光鋭く睨みをきかせた獅噛の面相が凄 味のある貴重な本歌の獅噛前立です。目に は金銅の板を嵌め、耳は立体的に彫り出し 内側を金箔押とし、角は上方に伸び、鋭い 牙の作域も非常に良い凝った造り込みの 前立です。大きさもバランス良く、やはり 本歌の前立は兜を高級に品良く引き立て ます。良い兜にはこのくらい良い前立を付 けるべきではないでしょうか。 No.26 金箔押塗獅子噛前立 (上下10cm 左右21cm 雌型) ¥65,000 耳、表情が個性的な金泥塗獅子噛前立です。一番合わ せ易いサイズの人気のある獅子噛前立です。 No.25「正の字」紋 扇形前立 (上下10.5cm 左右16cm 雄型) 江戸時代 ¥65,000 中央に「正の字」紋を書いた朱日輪を配した 江戸時代の扇形前立です。金箔押の時代色が よく出た貴重な本歌の前立です。扇と「正の 字」紋の金箔押と朱漆塗のコントラストがよ い兜に合わせ易い一点です。 No.28 金箔押獅子噛前立 (上下23cm 左右26.6cm 雌型) ¥35,000 鏡形前立(全長17.6cm 雄型)¥35,000 どのような兜とも合わせ易い鏡形前立 です。鍬形の中央などに差してもよいの かと思います。 長い角、大きな耳、厳めしい顔つきがよい 金箔押獅子噛前立です。兜に付けた際にそ の迫力が増すことでしょう。 No.27 10 No.29「丸に二引両紋」杏葉 (桐箱付) 江戸時代 ¥290,000 藻獅子革の絵革に菖蒲革の小縁を伏縫し、中央に「丸 に二引両」紋の据紋金具を配し、唐草毛彫を施した覆 輪を廻らせた凝った造り込みの杏葉です。比較的大振 りで、元々は相当高級な胴丸か腹巻に付属していた物 であることが容易に想像できます。胴丸等に飾っても、 これだけで飾っても十分楽しめる貴重な逸品です。 No.30 花見重 江戸時代 ¥160,000 花見重は行厨(こうちゅう)・野弁当とも言い、天板に 提手が付く枠組に、重箱・徳利・皿・盃など食器類を 組合わせて納める携帯用のセットです。枠組は葡萄の 文様を金蒔絵し、重箱は螺鈿とした華やかで飾り映え のするセットです。 No.31 梅花紋絹旗 「上下88cm、 左右73cm」 江戸時代 ¥70,000 白絹地に青で「梅花紋」を配した比較的程度のよい絹旗です。鎧 の背中に差しても丁度よい大きさで、程度の良い江戸時代の本歌 の旗は遺品が少なく貴重な一点です。 No.32 短刀(包丁用具一式)貝づくり拵付 銘~「源正吉」(長さ27.1cm) 江戸時代 ¥280,000 これは包丁式で使う包丁と金箸四本と骨切ノコギリがセットされたちょっと変わった短刀です。拵は縁、頭、目 貫、裾金具共、貝づくしで鞘は木目のままで味があります。四条流か大草流か流派は定かではありませんが、包 丁式で使うことの出来る用具一式が揃った珍品です。 11 No.34 平安城透鐔 (上下8.1cm 左右7.9cm) 江戸時代 ¥35,000 No.33 二重菊輪透鐔 (上下8.0cm 左右7.9cm) 江戸時代 ¥38,000 椿の花とつる草を配した典型的な平安城真鋳象 嵌鐔です。縁取りに縄目を置いて、象嵌を散ら した図柄は上品です。意外に時代もさかのぼれ るのではないでしょうか。肉厚も3~4ミリ程 でしっかりした造り込みです。 四十八間の透を二重に透かした手間の掛かった 鉄色の良い透鐔です。兜の間数であったり、菊 花であったり、色々考えられる上手の透鐔です。 左右に各二羽ずつ千鳥を羽ばたかせ、図 柄的にすっきりと仕立てています。鉄鐔 の醍醐味は均整のとれた透鐔が人気が あります。 崖を片方に置き、そこから金の菖蒲の花を 置いた華やかな透鐔で、上品な鉄鐔です。 菖蒲は尚武にも通じ、江戸時代に好まれた 図柄です。鉄味も良く楽しめる鐔です。 No.36 左右千鳥透鐔 (上下6.9cm 左右6.5cm) 江戸時代 ¥15,000 No.35 崖上花菖蒲図鐔 (上下7.3cm 左右6.8cm) 江戸時代 ¥25,000 No.37 月に秋草図目貫(横幅2.3cm3.5cm) 江戸時代 ¥18,000 片方が月にススキと菊を置き、もう一 方の図柄は満月に金銀で笹を配した ように見える手の掛かった目貫一双 です。手の平にのせて十分楽しめる味 のある金工品です。 12 No.39 モンゴル鞍 19世紀 ¥25,000 No.38 唐獅子牡丹銀象嵌鉄錆地鐙 江戸時代 ¥150,000 独特な形状が個性的な実用的なモンゴル鞍 です。日本の古い時代の鞍にも通じる形式 で、和製の物と比較して飾っても楽しめる のではないでしょうか。 鳩胸中央部分に大きく唐獅子牡丹、その廻りに亀甲に唐 花を銀象嵌した鉄錆地鐙です。銀色にキラキラと光る象 嵌が美しく、美術工芸品としても美しい品物です。 No.41 鉄茶漆塗脇当 江戸時代 ¥25,000 カルタ板を南蛮鎖で繋いだ脇当です。脇当 はその名の通り、胴の脇部分の弱点を補う 小具足です。鎧を飾った際に、脇当を付け ると実戦的で高級な雰囲気にすることが 出来ます。 No.40 鉄錆地唐草真鋳象嵌水馬鐙 「銘~尾州住家信」 江戸時代 ¥150.000 鳩胸部分全体に真鋳で唐草を配し、踏込板全体に螺鈿を 施し、前側に水抜きの孔一点をあけた水馬鐙形式として います。また、左右どちらでも使える無双形としていま す。水馬鐙は川を渡るときなどに使用されました。その 遺品はほとんどなく、資料的にも大変貴重な一品です。 No.42 二具 ¥230,000 籠手は冠板蝶番部分を蝶形とし、下四段 を猪の目透切鉄蝶番とし、各所に菊切鉄 を配し、銀蝋流仕上げとした非常に高級 な鉄銀蝋流篠籠手、臑当は菊の型押した 金唐革を配した鉄黒漆塗七本篠臑当で す。籠手の切鉄、蝶番の作域がよく、銀 蝋流も個性的で高級です。家地が合って おり、元は非常に高級な具足に付いてい たのではないでしょうか。 13 江戸時代 三具 籠手銘~「明珍周英作」 江戸時代 ¥320,000 籠手は立体感のある義経籠手形式とし、冠板に 「明珍周英作」と銘を切った鉄錆地筒籠手、非常 に細かく、重く造られた南蛮鎖佩楯、鉸具摺側を 丸い独特の切り込みを入れた鉄錆地五枚筒臑当 です。ズッシリと重量感があり、鎧として飾った 際に非常に見映えがするのではないでしょうか。 籠手銘の「明珍周英作」は有名な名工明珍宗周の 弟子で、資料的にも貴重です。 籠手は鉄金箔押小篠籠手、佩楯は金箔押に朱 日輪紋が華やかな金箔押日輪紋柄佩楯、臑当 は鉄金箔押篠臑当です。佩楯の日輪紋柄の見 映えが良く、裾を丸く切り込んだ造り込みも 実用的で、時代の上がる華やかな三具です。 鎖胴衣 江戸時代 ¥35,000 腕部分を四入鎖、胴部分を格子鎖、肩部分を南蛮鎖と 造り分けた実用的な鎖胴衣です。紺麻地もしっかりと 残った健全な一品です。 籠手は手甲と冠板花紋切鉄を配した 鉄錆色漆塗小篠籠手、佩楯は鉄黒漆塗 小篠佩楯です。萌黄に朱で竹と雀を配 した家地が合った二具です。非常に健 全で飾りやすい二具です。 鉄黒漆塗切付小札六段を紺糸で毛引威とし た袖です。裾板に畦目、菱縫を配し、紺麻 地の裏張も張った仕立ての人気の切付小札 の袖一双です。健全な切付袖が最近は少な くなり、貴重となってきました。 ¥60,000 江戸時代 No.46 二具 No.47 鉄黒漆塗切付小札袖 江戸時代 ¥55,000 ¥95,000 桃山時代 No.44 三具 No.45 No.43 14 No.49 No.48 鉄黒漆塗「平角」紋横矧二枚胴 江戸時代 ¥120,000 鉄革交黒漆塗本小札丸胴・袖付 江戸時代初期 ¥380,000 金具廻を雁木篠朱漆塗とし、覆輪を廻らせた鉄革交黒漆塗本 小札縹糸威丸胴です。草摺は朱漆塗本小札五段七間です。袖 は見映えのする鉄金箔押切付小札六段紺糸毛引威です。引き 締まった本小札丸胴の形がよい時代の上がる胴袖組です。銀 象嵌を配した杏葉や八双金物なども高級な一品です。 江戸時代 ¥25,000 朱色の花紋とした家地に金叩 塗を配した切鉄が綺麗な鉄金 叩塗籠手です。家地や塗の状態 も良く残っています。高級な加 賀系の仕立ての籠手ではない でしょうか。 15 鉄黒漆塗縦矧カルタ二枚胴 江戸時代 ¥25,000 各所をカルタ胴のように縦矧で造られた鉄黒漆 塗縦矧カルタ二枚胴です。草摺は鉄黒漆塗二枚五 段の六間です。お手頃で実用的 な胴一点です。 No.52 鉄金叩塗籠手 正中に金で「平角」紋を配し、長側裾二段を金 白檀塗とした鉄黒漆塗「平角」紋 横矧二枚胴 です。草摺は裾板を金白檀塗とした黒漆塗板物 五段六間紺糸威です。小鰭は鉄黒漆塗碁石頭伊 予札二段紺糸毛引威です。鹿角または水牛の角 No.50 の鞐も残り、金白檀がワンポイントとなった全 体的に健全な胴一点です。胴のみで飾っても綺 麗な一品です。 No.51 鉄黒漆塗碁石頭伊予札二枚胴 江戸時代初期 ¥75,000 金具廻を金で描覆輪とし、紺糸威とした鉄黒 漆塗碁石頭伊予札二枚胴です。草摺は黒漆塗 碁石頭伊予札五段七間紺糸毛引威です。背中 に三日月板を付けていない時代の上がる形式 の人気のある伊予札胴です。 No.53 短刀 銘~「国広」(天正打) 蒔絵拵付 長さ6寸9分強 日刀保 特別保存刀剣鑑定書付 桃山時代 ¥2,300,000 新刀最上作「堀川国広」の短刀です。互の目乱れの刀身も良く、「堀川国広」 が京都に上がる前の作品と思われます。桃山時代から江戸時代初期、最も隆盛 を極めた時代の第一人者で、実力も人気も他の刀工を圧倒している「堀川国広」 の短刀です。ちなみに桐の高蒔絵の入った拵も付いています。 株式会社 紀の国屋 編集責任者 佐孝宗則 〒103-0028 東京都中央区八重洲1-6-15登代田ビル3F TEL03-5202-8688 http://www.kinokuniya.tv FAX03-5202-8689 E メール [email protected] ・佐川急便による代金引換・各種クレジットカード の利用が可能になりました。 ・振込先:東京シティ信用金庫本店 普通口座 No.0701930 (株)紀の国屋 ※36 回まで分割払い(セディナ扱)及び VISA カード(来店時)も使えます。 16
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