平成 26 年度 学校総合評価

平成 26 年度 学校総合評価
今年度の重点目標に対する総合評価
校内の雰囲気は落ち着いていて、生徒は礼儀正しく、来訪者に対しても快活にあいさ
つし、地域の評価も高い。生徒指導上、深刻な事案はなく、制服の着こなし、頭髪の状
況ともに大きな問題はない。部活動は活発で授業も整然と進められていて、生徒たちは
おおむね前向きに明るく学校生活を送っている。
部活動では、平成25年度、硬式野球部が夏の甲子園で8強、男子サッカー部が全国
高校選手権大会で優勝。同26年度は放送演劇部が中部地区大会最優秀校となり、文部
科学大臣賞を受賞(同27年度全国大会に出演決定)、自然科学部がイモリの発生を撮
影、動画教材を作成して文部科学大臣表彰を受けるなど、全国レベルの運動部・文化部
がいくつかあり、学校全体に活気がある。
半面、生徒個々の日々の学習に関しては主体性・積極性にやや欠ける面がある。家庭
での学習時間は目標とする進路に対し十分とは言えず、継続した課題である。
重点目標を10項目掲げ取り組んだ。自己評価でA(達成)が5項目、B(ほぼ達成)
が2項目、C(現状維持)が3項目、D(悪くなった)が2項目だった。生徒の日々の
学習時間がDとなったことは深刻に受け止めなければならない。学習習慣を定着させ、
学力向上を図り、生徒が目指す進路の実現にいかにつなげていくかが課題である。
就職希望者が全員採用内定を得られたのは職業指導部と就職支援アドバイザー(委託)
とが協力した結果であり、評価したい。
次年度へ向けての課題と方策
生徒の学力の向上とそれに見合った学習時間の確保が課題である。担任を含め、関わ
る教員が生徒への課題の出し方などを検討し、教材の持ち帰りを徹底する。授業改善へ
向けた取り組みとして外部から助言指導者を招き、すべての教科で新たに授業研究の機
会を設ける。形骸化の嫌いがある互見授業の在り方については、教員に働きかけ、授業
改善に反映するよう努める。
生徒の学校行事への満足度を高め、併せて自主性・主体性を養うため、文化祭、体育
大会などの在り方については生徒会が関わり、内容を充実させる。
平成 26 年度 富山第一高等学校アクションプラン -1-
重点項目
学習活動
重点課題
進路実現に必要な学習量を確保する
成績向上につながる学習量が確保されていない。
【平日の学習時間】
学 習 時 間
現
状
1 学年
2 学年
3 学年
総・美
特進
総合
特進
総合
特進
1時間未満
70%
46%
80%
31%
72%
12%
1時間~3時間未満
22%
41%
15%
39%
14%
24%
3時間以上
8%
13%
5%
30%
14%
64%
【定期考査直前および期間中の1日の学習時間】
学 習 時 間
1 学年
2 学年
3 学年
総・美
特進
総合
特進
総合
特進
1時間未満
20%
9%
13%
4%
19%
10%
1時間~3時間未満
30%
21%
24%
10%
23%
14%
3時間以上
50%
70%
63%
86%
58%
76%
(※ 数値は平成 25年 10 月「学習生活実態調査」による)
【平日の学習時間】
学 習 時 間
達成目標
1 学年
2 学年
3 学年
総・美
特進
総・美
特進
総合
特進
1時間未満
0%
0%
0%
0%
0%
0%
1時間~3時間未満
80%
50%
80%
50%
70%
20%
3時間以上
20%
50%
20%
50%
30%
80%
【定期考査直前および期間中の1日の学習時間】
学 習 時 間
1 学年
2 学年
3 学年
総・美
特進
総・美
特進
総合
特進
1時間未満
0%
0%
0%
0%
0%
0%
1時間~3時間未満
30%
10%
30%
10%
30%
10%
3時間以上
70%
90%
70%
90%
70%
90%
・学習教材・用具のすべてを毎日家に持ち帰らせる習慣を身につける。
・特に総合コースでは、英語・数学・国語で課題を各教科週 1 回目安として出す。
※学年ごとに教科責任者を決め、授業進度に合わせた課題スケジュールを作り、
方
策
担任が回収責任をもち、授業担当者がチェック責任とその後の指導を進める。
・定期考査では、「赤点(30 点未満)」を取らないよう学習指導をし、学習量を確保する。
※授業担当者と担任に加え、学年主任、部活動顧問が指導に協力していく。
【平日の学習時間】
1 学年
学 習 時 間
達
2 学年
3 学年
総・美
特進
総・美
特進
総合
特進
1時間未満
61.5%
38.2%
62.5%
44.8%
66.3%
10.0%
1時間~3時間未満
34.2%
53.9%
32.5%
51.4%
24.7%
41.0%
3時間以上
4.3%
7.9%
5.0%
3.8%
9.0%
49.0%
【定期考査直前および期間中の1日の学習時間】
成 度
1 学年
学 習 時 間
2 学年
3 学年
総・美
特進
総・美
特進
総合
特進
1時間未満
15.2%
4.5%
9.1%
7.8%
22.6%
1.0%
1時間~3時間未満
54.0%
52.8%
41.6%
37.8%
31.3%
13.1%
3時間以上
30.8%
42.7%
49.3%
54.4%
45.7%
85.9%
(※ 数値は平成 26 年 10 月「学習生活実態調査」による)
・特進コース担任が主導し、学習に集中できる環境(放課後学習、図書館の利用促進、校外
施設を活用した宿泊学習)を設けた。そのため学級担任、副担任、教科担任、部活動顧問
が年間を通じ協力・連携した。
具体的な
取組状況
・学習時間の絶対量が少ない総合コースと美術コースで、英・数・国の主要 3 教科に関し、週
1 回課題を出し、学習時間を確保するようにした。
・定期考査直前、部活動単位で教室を割り振り、学習時間を確保するよう努めた。各教科、
学年を横断して生徒からの質問を受け、個別指導にあった。
・教材を自宅に持ち帰るよう指導をした(クラスにより差があり、徹底は不十分だった)
評
D
価
(特進コースの 1 日学習時間「3 時間以上」が特に 2 学年で減少した)
・家庭学習を習慣づけるために、その前提として教科書ノートの自宅持ち帰りを徹底しなけれ
ばならない。
次年度への
課
題
・学習時間が 1 時間未満の生徒を対象に、学習時間を確保させる方策を検討する必要があ
る。
・目標とする進路実現に必要な学力と、生徒個々の学力を対比、説明できるようにしたい。
・「学力不十分でも進路は確保できる」という(甘い)意識を是正する指導が必要。
(評価基準 A:達成した B:ほぼ達成した C:現状維持 D:これまでより悪くなった)
平成 26 年度 富山第一高等学校アクションプラン -2-
重点項目
教科指導
重点課題
卒業後の進路実現に向けた教科指導の向上
授業評価項目(5 項目)
現
状
生徒評価(%)
教員評価(%)
授業がわかりやすい
86.6
87.5
授業での重要ポイントがよくわかる
78.8
テストで納得のいく点数が取れる
51.7
やる気がでる授業がされている
74.5
81.5
励まされる(ほめられる)
65.7
67.6
(※ 表の数値は平成 25 年 9 月実施の「授業評価」および
平成 26 年 3 月実施の「学習生活実態調査」による )
・生徒は8割程度が「わかりやすい」
「重要ポイントがよくわかる」と思っている反面、
「テストで納得のいく点」が取れていない生徒が半数に上る。
・進路実現に対応する学力が十分とは言えない。
授業評価項目
生徒評価(%)
テストで納得のいく点数が取れる
80%
1学年
進研模試など
達成目標
の成績
(偏差値)
2学年
総合・美術
特進
45
53
学習実態調査項目
納得のいく進路を実現できた
総合・美術
45
特進
53
3 学年 生徒評価(%) (3 月)
総合・美術
80%
特進
80%
・進路選択に際し、1つ上の目標を掲げ、実現に向け、努力させる。
・【授業評価アンケート】…各設問項目の評価に基づいて改善計画を具体的に立て、校長面
談に臨む。
・【学習生活実態調査】…結果を分析して生徒の実態をよく把握し、実際の指導に生かす。
・【互見授業】…若手教員に対して、参考になる授業を管理職がアドバイスする。毎回特定教
方
策
員の授業を参観している教員には、指摘して、形骸化を避ける。
・「納得のいく点数が取れる」生徒を増やすための方策について教科部会で検討する。
・1学年・2学年で原則全員が模擬試験(進研模試など)を受け、その結果をもとに改善をは
かる。
授業評価項目 (生徒評価)
3 学年
1・2学年
テストで納得のいく点数が取れる
76.2 %
37.8 %
1、2 年生で納得いく点数が取れる生徒が少ない。
1学年
進研模試など
の成績
(偏差値)
達
成 度
2学年
総合・美術
特進
総合・美術
特進
39~41
54
37~39
49
※特進コースの偏差値……「進研模試」(平成 27 年 1 月実施)による
※総合・美術コースの偏差値……「スタディーサポート」
(平成 26 年 11 月実施)
結果を進研模試偏差値に換算
学習実態調査項目
3 学年 生徒評価(%)
(3 月)
納得のいく進路を実現
そう思う
61.1 %
できた
どちらかといえばそう思う
27.5 %
88.6 %
3 年生の実現した進路に対する満足度は達成目標(80%)を上回った。
・学習到達度把握のための外部模試は、特進コース…「進研模試」、総合・美術コース…「ス
具体的な
取組状況
タディーサポート」とした。
・目標達成のため、教科・学年・関係校務分掌が連携・協力した。
・3 学期、英語科で、初めて富山県教委から指導主事を招き研究授業を実施、授業改善に
向けた情報交換と話し合いを行った。
評
価
C
・総合コース生徒の学力向上へ向けた指導法の検討と具体的取り組み。
次年度への
課
題
・外部模試を活用した総合コース生徒の学力の追跡調査・把握と進路指導への反映策。
・特進コース 2 学年の外部模試成績の向上。
・「学習生活実態調査」結果の個人面談、教科指導への反映と方策。
(評価基準 A:達成した B:ほぼ達成した C:現状維持 D:これまでより悪くなった)
平成 26 年度 富山第一高等学校アクションプラン -3-
重点項目
学校生活
重点課題
学校図書館の利用促進と読書の習慣づけ
・1 学年のオリエンテーションで図書館の説明(4 月)を行い、同学年の集会で「読書のすすめ」
(10 月)を開催して新刊本の紹介や名作の朗読などを行っている。
・夏休み前に全校生徒が 1 冊読み、読書感想文を書き、校内でコンクールを行っている。昨年
現
状
度、最優秀作品が県コンクールで入賞した。
・図書館の貸出冊数は昨年度 2900 冊で、前年度より約 700 冊増えた。
・全学年で「朝読書」を推奨し、継続しているが、担任によって対応に多少温度差がある。
・昨年度、全てのクラスに「学級文庫」を設置し、朝読書に役立てているが、一部のクラスで本が
紛失した。
達成目標
・図書館の年間貸出冊数…3000 冊以上
・すべての生徒が図書カードを利用し、1 回は本を借りる
・各学期の初めに、図書部会の会合を持ち、総合的な学習の時間を活用した図書館利用促進
策を講じる。
・図書の購入にあたって、生徒および教職員の希望調査を実施する。
方
策
・「調べ学習」がしやすい環境や蔵書について関係教員の意見を聞くとともに、実践例を示す。
・「図書館だより」を年 7 回発刊し、毎回購入した新刊本や話題本を積極的に広報する。
・各学期末に担任が「学級文庫」を点検し、紛失本の有無を確認する。
・図書館の年間貸出冊数…約 2600 冊。前年度(2900 冊)、達成目標(3000 冊)を、ともに下
達 成 度
回った。
・全ての生徒が卒業までに1回以上図書カードを利用した。
・1 年生対象に入学当初オリエンテーションで図書館について説明し、10 月に「読書のす
すめ」を開催し、読書を推奨した。
・夏休み前に 1、2 年生全員に読書感想文を書かせ、優秀作の生徒を表彰した。最優秀賞
具体的な
取組状況
作品は県コンクールで入賞した。
・図書部主催で 7 月に映写会、9 月に教養講座を開き、知識・教養を深めた。
・「朝の読書」への取り組みとして、各クラスに「学級文庫」を設置、貸し出しを行った。
・「図書館だより」を7回発刊し、購入した新刊本や話題本を広報した。
・読書感想文の生徒優秀作品を掲載した図書館誌(第 14 号)を継続発行した。
評
価
C
(学級文庫は継続設置したが、図書貸し出し冊数は減少した)
・各学期の初めに図書部会で協議し、図書館利用促進策を講じる。
・生徒・教員を対象に購入希望図書を調査する。
・ポップ作りやビブリオバトルなど、図書委員会活動を充実させる。
次年度への
課
題
・教員の意見を聞き、図書館を活用した「調べ学習」がしやすい環境づくりを工夫する。
・小論文対策のための書籍コーナーを特設する。
・図書委員の校外研修、映写会、読書感想文コンクール、教養講座などを継続実施し、内
容をさらに充実させる。
・学期ごとに担任に働きかけ「学級文庫」を点検し、紛失本の有無を確認する。
(評価基準 A:達成した B:ほぼ達成した C:現状維持 D:これまでより悪くなった)
平成 26 年度 富山第一高等学校アクションプラン -4-
重点項目
学校生活
重点課題
身だしなみを整え、遅刻を減らし、交通ルール、公衆道徳を守る
・遅刻生徒数は 1 学級(40 人換算)で年間(175 日換算)、平成 24 年度 54.7 人、平成
現
状
25 年度 52.8 人であり、徐々に減少してきている。
・自転車通学生徒の交通事故は昨年度 12 件だったが、大事故はなかった。
・男女とも服装に著しい乱れはないが、細かな点で注意を受ける生徒が時折いる。
・1 学級(40 人)年間(175 日)の遅刻生徒…50 人以内
達成目標
・自転車通学時の交通事故…ゼロ(0)件
・服装や頭髪について指導票対象になる生徒の延べ人数…10 人以内
・遅刻を繰り返す生徒には、担任と生徒指導部が連携して個別に指導を行う。
・毎月 2 回、登校時に教員が所定の街頭交差点に立ち、交通安全指導を行う。
・交通安全に関する講演会を開く。
方
策
・頭髪服装検査の折、生徒指導部長が校則遵守の意義を随時生徒に伝える。
・1、2 学期に生徒指導部の教員が通学時間帯に地鉄電車に乗り込み、生徒の乗車マナ
ーや服装などを指導する。
・生徒が通学で利用する越中荏原駅に生徒指導部の教員が毎朝出向き、指導する。
・遅刻…1学級・年間(1 学級 40 人・年間登校日 175 日に換算)…50.1 人
達成度
・自転車通学生徒の交通事故…17 件
・服装・頭髪指導で指導票対象となった生徒(延べ人数)…2 人
・毎月 2 回登校時、教員が学校周辺の通学路に立ち、交通指導を行った。
・毎朝教員が校門に立ち、声掛け、交通指導、駐輪指導に当たった。
・年 2 回、さわやか運動に合わせ、登校時と下校時、教頭と生徒指導部員が地鉄電車に
具体的な
取組状況
乗り込み、車内で指導を行った。
・学年集会の折、校則遵守やその時々に問題になっている点について注意喚起した。
・身だしなみ強化週間を設け、放課後コンビニエンスストア前や荏原駅で下校時の身だ
しなみを確認し、指導を行った。
・交通安全を含む各種講演会を開き、生徒に注意を喚起した。
・遅刻…A
評
価
・自転車通学生徒の事故…D (事故内容はいずれも軽微だったが、件数が増えた)
・服装・頭髪…A
・眉に手を加え、加工する生徒への指導徹底。
次年度への
課
題
・カーディガンやセーターを制服からはみ出させない着こなしの指導徹底。
・自転車通学者の事故防止へ向け、講習会などを通じた注意喚起。
・公道や学校敷地内でのごみのポイ捨て、ガムの吐き捨ての根絶。
(評価基準 A:達成した B:ほぼ達成した C:現状維持 D:これまでより悪くなった)
平成 26 年度 富山第一高等学校アクションプラン -5-
重点項目
学校生活
重点課題
スマートフォン(携帯電話)使用マナーの向上
・スマートフォンを所有する生徒が急増し、「LINE」などの利用に際し、友人関
係の悪化、いじめ、ネット依存などが懸念される。
現
状
・ツイッター等において不適切な書き込みや、個人が特定できる画像の添付などがま
だある。
・スマートフォンに関し、生徒を指導すべき教員側の知識が十分とは言えない。
達成目標
スマートフォン(携帯電話)に関する問題発生…ゼロ(0)件
・1 学期中に生徒アンケートを実施し、スマートフォン(携帯電話)の所有状況、利
用形態などの現状を把握する。
方
策
・各学期 1 回、講演会等を開き、スマートフォン(携帯電話)や無料アプリの利用を
めぐる問題などについて理解を深める。
・教員向けの研修の機会を設ける。
・無料アプリ「LINE」を利用する女子生徒の間で特定生徒を仲間外れにする事案
達成度
が発生し、対処した。
・「ネットパトロール」を通じ、本校生徒に関する情報提供があった。
・スマートフォン(携帯電話)の所有状況と利用形態について生徒アンケートを実施、
現状を把握した。
・生徒と教員向けにそれぞれ研修機会を設けた。
具体的な
・学年集会で生徒の LINE 利用に関し問題が生じた事例を挙げ、注意を促した。
取組状況
・外部講師を招き e-ネット講座を開いた。
・昼休みと放課後に各教室を生徒指導部教員が巡視、使用マナーの徹底を図った。
・ネット上の書き込みで問題点が指摘された生徒に対し、ていねいに説明・指導して
再発防止に努めた。
評
価
C
・スマートフォンやインターネットに係る問題について教員側の理解が十分とは言え
次年度への
課
題
ない。教員向け講習の継続開催が必要。
・11.2 パーセントの生徒が SNS を介して他人と知り合い、「出会ったことがある」と
回答した。専門家による講演など対策が必要。
(評価基準 A:達成した B:ほぼ達成した C:現状維持 D:これまでより悪くなった)
平成 26 年度 富山第一高等学校アクションプラン -6-
重点項目
学校生活
重点課題
生徒会・各委員会の活性化
現
状
達成目標
方
策
達成度
各委員会は一部の例外を除き全般的に活動が低調で、前期・後期を通じて 1 度も開か
れていない委員会がある。
生徒会執行部が中心となり、全ての委員会が各学期に1回以上委員会を開く。
・生徒会執行部が中心となり各委員会に呼びかけ、話し合った内容の報告を求める。
・実現可能な提案については関係部署の了解を得て実行に移す。
1 学期はすべての委員会を開催。2、3 学期は一部委員会を除いて開催した。
具体的な
生徒会役員が中心となり、活動が不活発な委員会を招集、活動計画について話し合
取組状況
いの場を持った。
評
価
次年度への
課
題
B
指導助言を担当する教員が決まっていない委員会があり、決める必要がある。
(評価基準 A:達成した B:ほぼ達成した C:現状維持 D:これまでより悪くなった)
平成 26 年度 富山第一高等学校アクションプラン -7-
重点項目
進路支援
重点課題
生徒の希望進路実現に向けた適切な指導を行う
・特進コースの生徒は全員大学入試センター試験を受けるが、総合コースでは 7%である。
・特進コースで推薦入試あるいは AO 入試を受験し、合格した生徒が 23%に上る。
現
状
・総合コースで一般入試を受験、合格し、進学した生徒は 3 名である。
・平成 26 年度入試での国公立大学現役合格者は 8.5%(35 名)だった。
達成目標
・特進コース、総合コースとも一般入試による合格者を増やす。
・次年度、国公立大学現役合格者を 3 学年在籍者の 10%とする。
・進路相談会、出張講義は継続して実施する。
・大学や進路支援企業などが開催する説明会やオープンキャンパスに関する情報を積極的
に生徒に提供し、参加を促す。
方
策
・特進コースの担任が主導して随時勉強合宿を実施し、休暇時の学習時間を確保する。
・受験校決定は外部機関の模試結果・合否判定と併せ、生徒の適性、受験科目、出題傾向
などを独自に検討・分析し、現実的な指導を行う。
・総合コースで大学入試センター試験の受験者…14.7%(前年度 7%)
達
成 度
・総合コースで4年制大学の一般入試を受験・合格し、進学した生徒…5 名(前年度 3 名)
・国公立大学現役合格者…11.3%(39 名)で前年度(35 名)を上回った。
・大学のオープンキャンパスに関する情報を随時提供、受験可能性がある大学の進路説明
会に積極的に参加させた。
・6 月に進路相談会を実施した。あわせて学年別の全体保護者会で受験に関わる情報を提
供、家庭での保護者の役割を意識づけた。
具体的な
取組状況
・2 学年を対象に大学教員による「出張講義」を 2 回(8 月・9 月)実施し、大学受験への意識
づけと学習意欲高揚に役立てた。
・関係教員が協力して長期休業中に勉強合宿を企画、学力向上と学習習慣確立の両面で
生徒の意識を高めた。
・受験校は、生徒の実力(模試成績など)・受験科目・配点などを分析、担任が生徒・保護者
との面談で情報提供し、最終決定した。
評
次年度への
課
B
価
題
・私立大学の受験者・合格者がともに前年度を下回った。国公立大、私大ともに合格できる
学力の養成と指導の在り方。
・総合コースで、4 年制大学・一般入試の受験・合格者を増やす方策の検討。
(評価基準 A:達成した B:ほぼ達成した C:現状維持 D:これまでより悪くなった)
平成 26 年度 富山第一高等学校アクションプラン -8-
重点項目
進路支援
重点課題
就職希望者の目標実現へ向け支援する
・前年度は就職希望者 60 名中、1 名が未内定のまま卒業した(内定率 98%)。
現
状
達成目標
・就職希望者は 53 名(4月当初)だが、就職活動への心構えと準備は十分とは言えない。
就職率…100%
・ハローワークの協力を得て情報を収集し、就職先を開拓する。
方
策
・職業指導部と学級担任が連携し、1 学期の早い時点で面接指導と作文指導を行う。
・ハローワークと連携して個別面談を複数回行い、就職への意識を高める。
達
成 度
・進学希望に変更した生徒が若干いたが、就職希望の 52 名全員が内定した。
・前年度卒業時、未内定だった生徒 1 名も就職することができた。
・ハローワークと連携し、3 学年進級前にガイダンスと個別面談を行い、生徒個々に応じた
進路指導を行った。
・3 学年進級後の早い段階で専用テキストを用いた学習指導を行い、一般常識と各教科の基
礎学力向上に努めた。定期的に作文指導も行った。
具体的な
取組状況
・富山地区と新川地区の就職合同説明会に参加し、県内各事業所の人事担当者と面談、
新規就職先の開拓に努めた。
・業者による集団面接練習会を 8 月末行い、9 月中の採用試験直前まで教員が個別に
面接練習を行った。
・1回目不採用となった生徒を対象に就職支援アドバイザーの協力を得て、採用可能
性のある企業を訪問・見学させてもらうなど、採用へ向け対応・指導した。
評
A
価
・製造・サービス・販売などの職種は近年求人が増え、以前より就職しやすくなった
が、就職活動や進路指導に際しては企業名や待遇だけでなく生徒個々の職業適性を
次年度への
課
題
考慮する必要がある。
・就職希望の生徒が勤労観や職業観を身につけられるよう、取り組みを極力早期に開
始する必要がある。
・ミスマッチを防ぐため、インターンシップ制度を活用し、3 年次 1 学期に職場を体
験できる機会を設けた方が良い。
(評価基準 A:達成した B:ほぼ達成した C:現状維持 D:これまでより悪くなった)
平成 26 年度 富山第一高等学校アクションプラン -9-
重点項目
生徒の安全
重点課題
学校管理下の生徒のケガを減らし、事故発生時の連絡を迅速確実に行う
・学校管理下で治療を要するケガをした生徒は昨年度、延べ 120 名(在籍生徒比 10.8%)
内訳は男子 97 名、女子 23 名。部活動中が約 7 割を占めている。
現
状
・運動部員で同様のケガを何度も繰り返した生徒がいた。
・昨年度、生徒がケガをした際、部活動顧問から保健室への連絡が遅れ、保護者から苦
情が寄せられたケースがあった。
・学校管理下でのケガを在籍生徒比 10%以下に抑える。
達成目標
・生徒がケガを負った場合、短時間(15 分以内目標)で保護者、担任、学年主任、
保健室担当教員、運動部顧問、管理職に遅滞なく事実が伝わるようにする。
・ケガ予防の観点で「災害発生状況のまとめ」を学期ごとに体育教諭と運動部顧問に配布
方
策
する。
・「校内災害報告書」を改善し、新たに関係者の確認欄を設ける。
・学校管理下で治療を要するケガをした生徒は延べ 94 名(男子 78 名、女子 16 名)
、
達成度
部活動中が約 7 割(69.1%)を占めた。在籍生徒比は 8.4%で減少した。
・生徒がケガした場合、15 分以内を目標に関係者に連絡する方針が周知徹底され、
情報共有に努めた結果、保護者からの苦情はなかった。
・「災害発生状況のまとめ」を作成し、学期ごとに管理職、部活動顧問、保健体育教諭に
具体的な
取組状況
配布、予防に役立てた。
・「校内災害報告書」を作成し、関係者の確認を徹底、職員会議・部活動顧問会議で注意
を喚起した。
評
価
次年度への
課
題
A
・全体の 7 割を占める部活動中のけがを減らすため、トレーニングだけでなく、コンディショ
ニングについても情報を提供し、運動部顧問、部員双方の意識を高めていく。
(評価基準 A:達成した B:ほぼ達成した C:現状維持 D:これまでより悪くなった)
平成 26 年度 富山第一高等学校アクションプラン -10-
重点項目
情報発信・地域交流
重点課題
・地域との協力連携を深め、学校生活に係る情報発信を積極的に行う
・地域との交流は新庄北自治振興会が発足した平成 22 年度以降、生徒の地区行事への参
加などを通じ、年々深まっている。
現
状
・HP のトピックス掲載件数は前年度 106 件。HP 閲覧者は前年度 1 日 400 件(平均)だった。
・学校新聞は前年度 3 月に本紙を発行、号外は部活動の活躍などを受け 10 回発行。
・授業公開はまだ実施したことがない
・新庄北地区主催の文化祭、5 周年記念関連行事、ふれあいコンサートなどに生徒が出演あ
るいは出展し、交流する。
達成目標
・学校新聞を地元自治振興会の協力で各世帯に配布あるいは回覧する。
・HP のトピックス掲載件数…120 件。HP閲覧者…1 日 500 件(平均)
・学校新聞を 2 回発行する(8 月末および 3 月)
・授業公開日を 1 学期(6 月)と 2 学期(11 月)に各 1 回設ける
・地元自治振興会主催の会合には校長以下管理職が必ず出席する。行事への参加は教頭
が窓口となって協議を進め、生徒会や関連する部活動が可能な限り協力する。
・総務部の HP 担当者が取材し、教頭または総務部長が内容をチェックする。
方
策
・HP の記事は、当日または翌日午前中の掲載を心掛け、学校関係者以外にも興味を持って
もらえるよう、内容に配慮する。
・学校新聞は新聞部が中心になり、取材・編集を行う。
・授業公開は教務部が主管し、実施する。
・地元新庄北自治振興会との行事を通じた協力・交流は双方の文化祭などでできた。
達
成 度
・HP のトピック掲載件数・・・123 件 ・HP 閲覧者・・・1 日 400 件(平均)
・学校新聞は 1 回(3 月)、号外を 4 回発行した。
・授業公開を 1 学期(6 月)と 2 学期(11 月)に実施した。
・新庄北地区主催の文化祭(10 月 26 日)に合唱部が出演、茶道部が呈茶会の支援を
し、美術部・書道部・写真部が作品を展示、協力・交流した。
・新庄北自治振興会主催のふれあいコンサート(11 月 16 日)で、チアリーディング部が
演技披露、吹奏楽部が新庄北小、新庄中の児童・生徒と合同演奏するなどして交流を
具体的な
取組状況
深めた。
・文化祭(9 月 26 日)で、新庄北自治振興会が本校敷地内に「煙体験テント」を設営、多
くの生徒が火災時の対処法など防災知識を身につけた。
・新庄北自治振興会に委託し、学校新聞を各世帯に回覧してもらった。
・新庄北自治振興会が開く総会、夏期・冬期の防犯防災教室などに校長または教頭が
出席して地域に関する情報を聞き、学校の現状を説明した。
・授業公開は新庄北自治振興会にも案内し、同自治振興会の一部役員が来校した。
評
A
価
・保護者、地域の方々を含め、本校への理解をさらに深めてもらうための新たな手立て
次年度への
課
題
について、なお検討を要する。
・学校行事で保護者、地域の方々にさらに多く来校してもらうための広報。
・HP 閲覧者を増やすための情報発信の工夫。
(評価基準 A:達成した B:ほぼ達成した C:現状維持 D:これまでより悪くなった)