平成25年度 1 学校経営計画 学校教育目標 校訓「自立 共生 信愛」を指針として、自主的精神と創造的活力に満ち、思いやり の心をもつ個性豊かでたくましい人間の育成をめざす。 「自立」 ・・・社会人としてたくましく育つこと 「共生」 ・・・多様な人々の中で調和のある社会を築き上げていくこと 「信愛」 ・・・豊かな心を育て、互いに敬愛しあう人間関係を形成すること 2 学校の特色 本校は、定時制単位制高校と県民カレッジ新川地区センターが一体となった生涯学習 校である。 普通科(昼間Ⅰ部(午前) ・昼間Ⅱ部(午後) ・夜間)と福祉教養科(昼間Ⅰ部(午前) ) を設置し、1日合計12時間開講している。加えて、富山県立雄峰高等学校と協力した 通信制課程授業の開設(定通併修)や午前・午後・夜間の枠を越えた幅広く柔軟な単位 認定(定定併修)など、多彩な科目の中から、生徒が各自の生活スタイルや進路目標に 合わせたオリジナルな時間割をつくることができるよう、マンツーマンで対応するなど きめ細かな受講ガイダンスを実施している。また、習熟度別講座や基礎から発展までの 多彩な科目の開講、少人数の教科指導や個別指導など、生徒一人ひとりの進路の実現に 向けた様々な支援を行っている。 ソフトテニスやバドミントン、陸上競技、合唱などいろいろな部の活動が、授業の展 開されていない月曜日と金曜日の7・8限の時間帯を中心に行われている。また、里孫 活動や全校生徒で行う地域環境美化活動などのボランティア活動や、校外体験学習にも 力を入れており、地域に貢献し、地域で育まれる学校を目指している。 生涯学習校の特徴として、社会人が高校生と共に学ぶ授業「共学講座」が数多く開設 されている。平成24年度は、40講座を、397名の社会人が受講した。毎年秋には、 高校生と社会人が互いに学習の成果を発表しあうキャンパスフェスティバルが開催され るなど、地域に開かれた学校づくりを推進している。 3 学校の現状と課題 卒業生の約半数は四年制大学や短大、専門学校などへ進学し、残りの半数は地元の企 業や事業所などに就職しているが、生徒の能力、生活スタイル、進路目標などがますま す多様化しており、一人ひとりの能力や個性に対応した学習指導、進路指導の工夫が必 要である。 近年、不登校を経験したことのある生徒や悩みを抱えている生徒も多くなっており、 スクールカウンセラーによる相談システムの充実や教職員の研修が一層大切となってい る。本校は平成23・24年度文部科学省の指定を受け、生徒の豊かな人間関係づくり を進めるためのコミュニケーションスキルや社会生活に役立つソーシャルスキルの育成 及びキャリア教育についての研究を行ってきた。今後はその実践と検証を行っていかな ければならない。 また、地域の人々の生涯学習への関心は高く、共学講座への応募は定員を超えている ものが多い。今後は、生涯学習校としての特色を生かし、高校生と社会人が共に学ぶこ との相乗効果をさらに高めていきたい。 4 学校教育計画 項 目 目 標 ・ 方 針 及 び 計 画 目標 ・ 単位制のシステムを活かし、多様な生徒の実態に対応した教育 課程を編成する。 教育課程 計画 ・ 新・旧教育課程の生徒が新学習指導要領に即した教育課程に基 づいて学習活動ができるように配慮する。 ・ 生徒の実態に即した指導ができるよう、特に生徒が学習に困難 を感じる科目等については、少人数(クラスごと)や習熟度別の講 座を開設する。 ・ 個々の生徒の進路希望・興味・関心・などに対応した受講登録 ができるよう多彩な教科・科目を開設する。 学習活動 目標 学習活動 1 ・多様化する生徒の実態に即した適切な指導と授業改善により、 講座出席率の向上を図る ・ 2 計画 学習指導 学習活動 目標 ・ 読書活動の定着を図るとともに、生徒の主体的学習の場とし て図書館の活用を推進する。 計画 ・ 生徒の図書委員会の活発な活動を推進する。 ・ 図書館活動を活性化するために、生徒が図書館を主体的に活 用する企画として、読書会・教養講座・「読書への誘い(キャン パスフェスティバル)」 ・校内図書選定等を図書館主催の行事とし て実施する。 ・ HRや授業での図書館利用を促進し、図書館機能についての 周知とともに、読書や図書館利用の拡大に繋げる。 目標 ・ 社会福祉に興味・関心を持たせ、基礎的な知識や思考・技能の 習得と、思いやりの心を育む。 3 重点1 図書指導 学習活動 4 一人ひとりの生活環境、学習歴、学力、適性、進路希望など を考慮した適切な受講指導を行い、生徒の実態に即した学習指 導を進める。 ・ 個々の生徒の実態に対応できるように、指導方法の研究を通 してわかる授業・魅力ある授業の展開を工夫する。 ・ 授業改善のための手立てとして互見授業の定着を図り、授業 アンケートを実施する。 福祉教養科 計画 ・ 福祉の基本となる生活態度について到達目標を設定し、自己評 価させる。 ・ 福祉体験学習や福祉現場実習を通して、知識や思考・技能を身 につけさせ、専門性を深める。 ・ ウエルフェア学習やボランティア活動を通して、福祉に対する 関心や意欲を高める。 ・ 福祉講演会や専門職の外部講師・NIE(教育に新聞を)を取 り入れ、福祉マインドを育成する。 目標 ・ 高校生と一般受講者が同じ学習の場で互いに刺激しあい、高め あえる学習環境を整える。 ・ 新川地区の生涯学習の拠点校として、地域の人々に親しまれ、 信頼される生涯学習校をめざす。 計画 ・ 共学講座の充実を図る。 ・ 地域のニーズにマッチした多様で魅力的な講座展開に努める。 ・ さまざまな媒体を利用して広報活動の充実を図る。 目標 ・ 基本的な生活習慣を培うとともに、互いに敬愛し合う人間関係 を構築し、全人的な人間形成を目指す。 計画 「言葉遣い」 「入室心得」等 ・ 基本的生活習慣として「あいさつ」 を重点項目として掲げ、ルールやマナーを遵守する力を育成す る。 ・ 生徒理解に努める。面接週間を設定し、ゆとりある面接ができ る体制を充実させる。 ・ 不登校や長期欠席の生徒に対して、保護者と連携を取りながら、 適切に家庭訪問を行い、生徒の理解・支援に努める。 ・ 生徒集会での講話等を通して交通安全や薬物乱用防止の意 識を高める。 学習活動 5 生涯学習 学校生活 重点2 6 生徒指導 目標 学校生活 7 保健厚生 進路支援 計画 目標 ・ 計画 ・ 生徒個々の適性に応じた目標に向かって積極的に取り組むよう 支援する。 ・ 「総合的な学習の時間」(進路研究・マイプラン)を生徒の実 態に合わせて弾力的に運用することにより、基礎学力の定着・伸 長に努める。 ・ キャリア教育の一環として、キャリア支援講座(進路のてびき、 進路説明会、進路ガイダンス、ホームルーム等)を通し、1年次 から系統的に生徒の進路目標を育成する。 重点3 8 進路指導 ・ 生徒の自己健康管理能力を育むとともに、健康で快適な学校生 活のための学習環境の整備に努める。 ・ 悩みや不安を抱えている生徒、特別な支援を要する生徒への共 通理解を図り、場合によっては関係機関との連携を図りながら、 生徒の社会的自立や自己実現に向けた指導や支援の在り方の研 究を行う。 ・ 健康で充実した学校生活を送らせるために、定期健康診断や生 活習慣チェックを実施し、必要に応じて健康相談を行う。「ほけ んだより」等による啓蒙をする。 ・ 地域 環境美化活動や毎日 の清掃時を全員で行 い、環境美化 の意識付けを図ると共にゴミの分別と減量を進める。 ・ スク ールカウンセラーと の面談やケース会議 などをもとに 生徒への 共通理解を深め、 スクールカウンセ ラーや外部機関 との連携をも含め適切な支援を行う。 ・ 生徒 の変容に対応した特 別支援教育の在り方 に関する研修 を行い、効果的な指導法の実践に努める。 生徒が満足できる進学・就職を支援する。 特別活動 目標 重点4 ・ 生徒会活動や部活動、ボランティア活動を通して、心身の調和 のとれた発達と個性の伸長を図り、よりよい生活を築こうとする 自主的・実践的な態度を育てる。 ・ 計画 学校行事、ホームルーム活動の活性化を図り、生徒一人ひとり が主体的・意欲的に関われるようにする。 ・ 生徒の実態や要望に応じた部活動の運営をする。 ・ ボランティア活動等の情報を適切に提供し、積極的な参加を促 す。 目標 ・ ・ ・ 校務運営 計画 ・ 多様な生徒に対応した学習・生活・進路指導の充実を図る。 ・ 併設する県民生涯学習カレッジ新川地区センターを地域の学習 拠点として一層充実させるとともに、生徒が社会人と共に学ぶ利 点を生かした授業開発に努める。 その他 目標 9 特別活動 その他 10 重点5 11 PTA活動 計画 ・ 定時制単位制教育の充実と改善を図る。 生徒一人ひとりに対応した指導を進める。 生涯学習校の利点を生かし、地域に開かれた教育を目指す。 学校と家庭との緊密な協力のもと、PTA活動への積極的な参 加を促す。 ・ HP 等を通じて会員への連絡を徹底する。 ・ PTAだよりを充実させる。 ・ 保護者が興味関心をもつ行事を企画し、積極的なPTA活動へ の参加を実現させる。 5 今年度の重点課題(学校アクションプラン) 平成25年度 新川みどり野高等学校アクションプラン 重点項目 重点課題 現 状 -1- 学習活動(図書指導) 生徒の多様な実態に伴う、幅広い学習ニーズに応えることができるように、主体的な読書活動 や学習を支援する、図書館機能の活性化を目指す。 書店には、膨大な量の本や雑誌が並び、個人でもテレビやインターネットからも広範囲な情報 を得ることができるが、高校生にとってその利用価値の見極めが難しい昨今である。本校生徒に ついても電子メディアの利用度は高いが、読書の時間が減り、活字離れ、読書離れが大きくすす んでいるのが現状であり、校内の図書室を利用する生徒は少数化、固定化する傾向にある。 生徒一人当たりの年間図書貸し出し冊数 達成目標 2冊以上 ・ 入学時の図書オリエンテーションで、蔵書や資料とその配置、貸出の手続きなど、図書館の 機能を知らせ、利用指導の一歩とする。 ・ 「本のいずみ」などの図書館だよりや新刊案内を通して、生徒の幅広い知的関心、好奇心に 方 策 みあう情報の発信で読書への興味関心を啓発する。 ・ 年間恒例行事である読書会や教養講座、図書選定、朗読や読み聞かせなどへ多くの参加を促 し、委員会活動の活性化を目指す。 ・ 教科や年次との連携で図書選定を行い、読書環境を整備するとともに、HRや授業での利用 を呼びかけ、メディアや資料を利用した学習効果を高める授業実践を促進する。 (評価基準 A:達成した B:ほぼ達成した C:現状維持 D:現状より悪くなった。) 平成25年度 新川みどり野高等学校アクションプラン 重点項目 重点課題 -2- 学校生活(生徒指導) 心地よい社会や人間関係を築くために、ルールやマナーを意識した心を持った生徒の育成 ・基本的な生活習慣が確立されておらず、普段の生活で「けじめ」を欠く生徒がいる。 現 状 ルールやマナー遵守を意識して学校生活をおくっている生徒の割合 達成目標 70%以上 ・ アンケート調査による生徒の実態把握を行う。 ・ 日常における「あいさつ」を推進し、社会性やコミュニケーション能力を育成する。 方 策 ・ 「内履きシューズ踵踏み」を禁止し、ルールを遵守する態度を育成する。 ・ 職員室や教科準備室入口に「入室心得」を掲示し、入室マナーを育成する。 ・ 時と場に応じた言葉使いができるよう指導する。 (評価基準 A:達成した B:ほぼ達成した C:現状維持 D:現状より悪くなった。) 平成25年度 新川みどり野高等学校アクションプラン 重点項目 進路支援(進路指導) 重点課題 生徒の実態や目標に即した進路指導 現 状 -3- ・ 進学と就職がほぼ半分ずつという現状である。進学は推薦によるものがほとんどであるが、四 年制の大学から専門学校まで、県内にこだわらず多岐にわたっている。一方、就職は地元の企業・ 事業所が多い。 ・ 最近3年間の卒業生の進路先への満足度は、22年度が89%で、23年度が92%、24年 度は94%である。 卒業生の進路先への満足度 達成目標 90%以上 方 策 ・ 年次や教科に加え、PTA、地区センター、地域と連携しながら「キャリア教育」を実践し、 進路に対する意欲を高める。 ・ 普段の授業に加え、「学びの森」(漢字や計算の基礎問題)、「マイプラン」(総合的な学習 の時間)、「学力補充講座」を連携させながら基礎学力の向上を図り、まとめのテスト等でその 定着度を把握する。 ・ 模擬試験等を通して自己の学力を把握させ、学力の定着、伸長を図る。 ・ 就業体験や事業所見学などに積極的に取り組ませる。 (評価基準 A:達成した B:ほぼ達成した C:現状維持 D:現状より悪くなった。) 平成25年度 新川みどり野高等学校アクションプラン - 4 - 重点項目 特別活動(ボランティア活動) 重点課題 ボランティア活動の充実 ・ 生徒個々の授業時間が違い、話し合う時間が限られている。 現 状 ・ ボランティア要請の数は年々増加し、生徒の関心も高まっている反面、アルバイトの方を優先 する傾向がある。安易に活動日当日に欠席や遅刻をする生徒がいる。 参加生徒 達成目標 のべ150名以上 ・ 関係施設、機関との連携を密にして、早目にボランティアガイド等の情報提供を行う。 方 策 ・ 保護者にもボランティア活動を理解してもらい、協力を得る。 ・ ボ ラ ン テ ィ ア 精 神 で あ る 思 い や り の 心 を 育 て 、多 く の 人 と の 出 会 い と 交 流 を 大 切 にする心 を持た せる。 (評価基準 A:達成した B:ほぼ達成した C:現状維持 D:現状より悪くなった。) 平成25年度 新川みどり野高等学校アクションプラン 重点項目 その他(PTA活動の活性化) 重点課題 全員参加型のPTA活動 -5- ・ PTA総会等の案内を出しても実際に参加してくださる人数は非常に少ない。常に同じ人し か参加しないというのが現状である。 現 状 ・ 学校からの配布物が保護者のもとに確実に渡っていないことも多い。 ・ 役員会においては、参加率も高く、また、非常に盛会である。 ・ 入学式後に、卒業まで一度は役員に就くという方針を説明し、3年分の役員を決めるやり方 は機能している。 PTA活動への参加人数 達成目標 のべ120人 ・ 日頃から、PTA行事の案内や活動の様子をHP等を通じ、こまめに知らせる。 ・ 保護者向けアンケート結果をもとに、いかに保護者に学校に興味・関心をもってもらえるか 方 策 検討する。 ・ 保護者に興味・関心をもってもらえるような行事を企画する。 (評価基準 A:達成した B:ほぼ達成した C:現状維持 D:現状より悪くなった。)
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