●被扶養者の範囲 ■被扶養者の認定基準 1.被保険者の三親等内の親族であること。 2.主として被保険者の収入により生活をしていること。 3.収入が基準額未満であること。 4.雇用保険の失業給付、健康保険の傷病手当金・出産手当金等を受給していないこと(原則)。 ※ その他、被保険者の扶養能力、社会通念などを総合的に審査し、健保組合にて判断します。 1.『三親等内の親族』とは? 同居でも別居でもよい人 ▪ 配偶者(内縁でもよい) ▪ 子、孫、弟妹 ▪ 父母、祖父母等の直系尊属 同居が条件の人 ▪ 左記以外の三親等内の親族(義父母、兄姉等) ▪ 内縁の配偶者の父母、連れ子 ▪ 内縁の配偶者の死亡後の父母、連れ子 ★『同居』とは、「住居」と「家計」を共にしている状態です。 二世帯住宅は家計が同一である場合は同居とみなしますが、マンション等の号室違いや同じ敷地内の別棟など 住民票の表記が別の場合は別居とみなします。 ※平成28年10月1日より、兄姉の認定条件について、「同居」の条件がなくなる予定です。 2.主として被保険者の収入により生活をしているとは? ▪ 生計費の半分以上を被保険者が継続的に負担している状態です。 ▪ 被保険者より収入の多い同居している他の「扶養義務者」がいる場合は、原則としてその方の被扶養者になります。 ▪ 夫婦で共に働いていて「子供」を扶養にする場合は、原則として収入の多い方の被扶養者になります。 ★『扶養義務者』とは、被保険者以外にその家族を扶養する義務のある方です。 その家族が母の場合は「父・兄姉」、父の場合は「母・兄姉」、兄弟姉妹・祖父母の場合は「父母・兄姉」等です。 3.『収入基準額』とは? 年齢 年間収入 (事業収入・年金等) 月額 (給与収入等) 日額 (失業給付等) 60歳未満 130万円未満 108,334円未満 3,612円未満 180万円未満 150,000円未満 5,000円未満 60歳以上 (または障害者の方) かつ 同居の場合 別居の場合 被保険者の収入の2分の1未満 被保険者の仕送り額より少ないこと ★『収入』に含まれるもの ・・・ 給与収入、事業収入、不動産収入、年金・恩給、利子・配当金、仕送り、 失業給付、傷病手当金、出産手当金等の「継続性のある収入」 ★『収入』に含まれないもの ・・・ 退職金等の「継続性のない収入」 4.会社を退職後、失業給付・傷病手当金・出産手当金等の受給期間中は、原則として被扶養者になれません。 ▪ ただし、受給日額が基準額未満の場合は、被扶養者になれます。 ▪ 失業給付の待機期間・給付制限期間中は被扶養者になることができますが、受給開始日(待機期間・給付制限期間 満了日の翌日)に削除の手続きをして、受給終了日の翌日に再度扶養申請することになります。
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