富山大学医学部 寄付講座 富山プライマリ・ケア講座 主催 講演会 講師 英国家庭医学会 前会長 Roger Neighbour 先生 平成26年2月11日 ホテルグランテラス富山 富山大学医学部 富山プライマリ・ケア講座(富山市寄付講座) 【目次】 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 1. 【序論】 Dr. Roger Neighbour をお迎えして ~英国の先進的プライマリ・ケア診療について~ 富山大学医学部 富山プライマリ・ケア講座 客員准教授 2. 小浦友行 アンケート 3. 写真集 4. 開催ポスター ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ Dr.Roger Neighbour をお迎えして ~英国の先進的プライマリ・ケア診療について~ 富山大学医学部 富山プライマリ・ケア講座 客員准教授 小浦友行 今回縁あって、英国家庭医学会前会長である Dr.Roger Neighbour(ロジャーネイバ ー)を富山にお迎えすることができた。ネイバー先生は家庭医療の名著である「The Inner Consultation」を著された先生であり、初日の講演もその内容に関するものであ った。英国は医療制度として家庭医の存在が確立しているため、日本では拝聴すること ができないような、より実践的な家庭医療を学べる機会であった。 初日には医学生 27 人に加え、県内外、そして専門領域も多種多様な医師を含め、計 50 人の参加を得ることができた。初日の講演内容は「プライマリ・ケアにおける外来 診療のツボ」というものであった。従来一般的に習得されてきた外来診療の流れとは異 なる、新たな診療のステップを学ぶことができた。「5 つのチェックポイント」を用い た診療である。特に診療の最後にあたる「自己管理」という概念には、ベテラン医師か らは大きな反響があった。スペシャリストとしてより質の高い診療を提供する場合、自 身の心身の管理も重要なステップである、という考え方である。確かに、多忙な診療の 中で忘れがちであることゆえに、それを最後のステップとして確認する作業は大切であ ると感じた。 二日目には医学生 21 人を含む計 29 人の参加を得ることができた。講演内容は「英国 でのプライマリ・ケア、そのシステムと教育」であった。前述のように英国と日本では 医療システムが大きく異なり、住民はその地区を担当する家庭医の診療を受けることに なっている。一見するとそのシステムの違いは大きなものであるように感じるが、特に 高齢者診療に代表されるような、患者を全身的かつ包括的に診療する必要性は、日本も 英国も同じであることを知った。 総じて、英国の先進的なプライマリ・ケアシステムのひとつである、家庭医療の実践 について学ぶことができた二日間であった。特に医学生の参加が多かったことが印象的 であった。これから日本においても必要とされる家庭医療に興味のある学生だけでなく、 広く海外の医療制度を学びたいという学生のニーズにこたえることができたことは、プ ライマリ・ケア講座の活動としては非常に有意義なものであった。 2月11日 英国家庭が教えるプライマリ・ケアにおける外来診療のツボ アンケート集計 ・コンサルテーションのツボを知ることがよかったです。 ・I agree to every point of your lecture. You gave me a structure to may way of practice empirically established. I also feel that we must take care of ourselves to make patients happy. ・診察で大切にしなくてはいけないことなど、十分に理解できました。来て良かったと思いました。 ・今日はU.K.における家庭医がどのように考え外来を行っているのか聞け、非常におもしろったです。 先生がおっしゃった5本指のコツは、わかっている先生方も多いとは思いますが、それを言語化して テクニックとして伝授するのは初めて聞きました。ありがとうございます。 ・とても良い機会だった。Family doctorとして活躍されている先生のお話を聞くことはなかなかないため。 ・パワフルなお話で楽しかったです。 ・今日はありがとうございました。自分が患者になった時に聞きたいことは、6つの疑問であると思いました。 そこを聞くことは一見難しそうだと思いましたが、5つのチェックポイントは、納得でした。 ・5 check point は勉強になりました。 ・このような実践的な場面でのスキルに関する話は初めてだったので、とても刺激的で臨床に対する 興味が湧きました。 ・今日は「家庭医療において」ということでしたが、あらゆる医療の場合でも通ずるものがあるのではないか と思いました。「考慮すること」の項目に、「患者の言語化能力」があったこと。「5つのチェックポイント」に 「自己管理」があったことがとても印象的でした。 ・Neighbour先生の英語が解りやすくてビックリしました。Simpleに伝えることを心掛けておられるからで しょうか。 ・実際の外来では、1人目のVideoのように電子カルテにむかってしまうことが多かったです。 家庭医療において、医療面接モデルがふさわしいことがわかりました。専門医療にとっては従来の 医療モデルがよいのか、医療面接モデルがよいのか、悩ましいです。 ・とてもよい講演会です。楽しかったです。 写真集 英国家庭医が教える プライマリ・ケアにおける 外来診療のツボ 富山大学医学部 寄附講座 富山プライマリ・ケア講座主催 講演会 対象 外来診療に興味のある学生・研修医・医師 講師 英国家庭医学会 参加費 無料 事前申し込み 不要 前会長 Roger Neighbour (ロジャーネイバー)先生 ネイバー先生は家庭医の医療面接の名誉The Inner Consultation そして家庭医 の研修の極意を伝えたThe Inner Apprentice を著された先生です。 ネイバー先生に家庭医の医療面接の方法を教えていただける貴重な機会です! 興味のある方は、お誘い合わせのうえ是非奮ってご参加ください。 講演会後には意見交換会もありますので、 皆様のご参加を 心よりお待ち申し上げております。 日本語翻訳スライド付き お問合先 : 富山プライマリ・ケア講座 ℡ 076-434-7242
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