中学校 科学

平成28年度用
中学校
科学
平成28教 内容解説資料
理科729
理科829
理科929
学校図書
未来をつくる
子どもたちのために
M essage
子どものアクティブな理科学習を
支援する教科書 横浜国立大学教授 森本信也
アクティブ・ラーニング,次の学習指導要領における重点項目です。
これは,子どもの能動的な学習を意味します。子どもが学習課題を明
確に意識し,その解決を行っていくという学習です。理科授業では,
こんな学習です。子どもは予想や仮説を明確もち,
検証のために観察,
実験を行い,考察としてまとめ,学習成果を活用できるようにすることです。平成 24 年度の文
部科学省による学力・学習状況調査では,こうした学習が多くの中学校で実現できていないこと
が示されました。
本書『中学校科学1∼3』はこうした状況を改善し,子どもがアクティブに活動するための多
様な支援を行っています。その最も大きな特徴は,単元ごとに見通しをもたせ,解決を目指して
観察,実験を行い,生活や社会の課題解決に還元できるようにすることです。こうした活動によ
り,現在の学習課題への解決と新しい学習課題への取り組みの道が見えてきます。本書を推薦す
る理由です。
編集の基本方針
平成 28 年度用「中学校科学」では,現在使われている教科書をさらに発展させ
て,生徒の確かな学力の定着と向上をめざすとともに,生徒が楽しんで開いてみた
くなるような教科書,理科を学んでみたくなるような教科書,生徒の世界が広がる
ような教科書にしたいと考えました。
この想いを具体化するため,以下の 4 つの柱を編集の基本方針とし,生徒にも先
生にも使いやすい教科書をめざしました。 (編集担当者)
1
確かな
学力の定着
2
科学的な思考力・
表現力の育成
3
理科を学ぶ
有用性の実感
4
見やすい
わかりやすい
小中の関連や,既習事項との学習のつながりを意識させる
とともに,基礎的・基本的な知識や技能を確実に習得でき
るようにし,
「確かな学力の定着」をめざしました。
観察・実験では,探究のしかたや結果を分析・解釈する能
力など科学的な思考力を養い,また,活用力や表現力を
養うため,話し合いの場面や問題を入れ,
「科学的な思考
力・表現力の育成」をめざしました。
国内外の様々な調査から,生徒が科学を学ぶ意義や有用性
を実感していないことが課題となっています。そのため,
理科で学習した内容が日常生活や社会に役立ち,仕事とも
関連していることなど,
「理科を学ぶ有用性の実感」がで
きるように配慮しました。
生徒にも先生にも「見やすい,わかりやすい」教科書をめ
ざして,ユニバーサルデザインの視点を取り入れるなど,
様々な工夫をしました。また,家庭学習や自学自習にも対
応できるよう,生徒が一人で読んでもわかる教科書をめざ
しました。
1
未来をつくる
子どもたちのために
もくじ
1
確かな
学力の定着
2
科学的な思考力・
表現力の育成
⃝ 教科書の構成 ……………………………………………… 4
① 小中の関連・既習事項の確認・学習のつながり ……… 6
② 計算問題への対応−例題を設定− ……………………… 8
③ 基礎的・基本的な知識の確実な定着 ………………… 10
④ 基礎的・基本的な技能の確実な定着 ………………… 12
⑤ 科学的思考力の育成 1 −探究活動の基礎・基本− …… 14
科学的思考力の育成 2 −探究活動の充実− …………… 16
⑥ 活用力・表現力の育成 ………………………………… 18
⑦ 生徒の興味・関心を喚起 1
3
理科を学ぶ
有用性の実感
−理科の学習に興味をもつ− ……………………… 20
生徒の興味・関心を喚起 2
−理科の学習への興味を深める− ………………… 22
⑧ 科学と仕事との関連 …………………………………… 24
⑨ 防災・減災教育 ………………………………………… 26
⑩ 環境教育 ………………………………………………… 27
4
見やすい
わかりやすい
2
⑪ だれにでも見やすいデザイン ………………………… 28
⑫ 家庭学習 ………………………………………………… 30
⑬ 豊富な巻末資料 ………………………………………… 31
⑭ 紙・印刷・製本 ………………………………………… 32
教育基本法 ……………………………… 33
観点別特色一覧表 ……………………… 42
年間指導計画案 ………………………… 34
使いやすく授業に役立つ教師用指導書 … 48
観察・実験一覧表 ……………………… 38
デジタル教科書 DIGI-ENCE ………… 49
キーワード
あ
既習事項………………… 6
伝統文化…………… 22,33
ICT の活用………… 17,31
基礎・基本 …… 6,8,10,12
道徳教育………………… 33
アクティブ・ラーニング… 16
キャリア教育 …………… 24
特別支援教育…………… 28
安全指導…………… 12,14
教育基本法……………… 33
な
か
協働学習………………… 16
日常との関連 … 22,24,26
科学的な思考・表現
継続観察………………… 16
ノート指導 ………… 13,15
… 13,14,16,18
言語活動……… 14,16,18
は
学習の系統性…………… 6
国際理解………………… 33
発展……………………… 23
学習の見通し ………… 7,20
さ
分析・解釈 ……………… 14
活用………………… 16,18
自学自習 ………… 8,10,30
防災・減災教育 ………… 26
家庭学習………… 8,10,30
小中の関連……………… 6
ま
カラーユニバーサルデザイン
生命の尊重……………… 33
目的意識………………… 20
… 28
全国学力状況調査……… 19
ものづくり ……………… 17
環境教育 ……… 22,27,33
た や
観察・実験の技能 … 12,14
探究………………… 14,16
有用性………… 22,24,26 関心・意欲・態度… 20,22,24
知識・理解 …… 6,8,10,12
ユニバーサルデザイン … 28
3