5月号

平 成 2 7 年 5 月
J A つ が る 弘 前
岩 木 地 区 営 農 係
今年は、播種後晴天が続き気温が高くなったため、育苗ハウスやトンネル内が高温になり、出芽不良やヤケた苗が散見さ
れました。育苗期間は35日が基本ですが、徒長気味の苗も多く見られますので、下葉の黄化など老化苗が見られる場合は
早めに田植えを行いましょう。田植えは、天気の良い日を選び、5月25日頃までに行いましょう!
時期
本田作業
○畦ぬり
漏水を防ぎ、水管理を効
果的に行えるよう積極的
に行いましょう。
田植え前
育苗管理
○苗を外気に慣らそう!
田植え 7 日前頃から、日中は
ビニールを全面開放し、夜間
は上部のみ被覆し、両裾を開
けましょう。
○代かき作業
なるべく均平になるよう ○葉色を見て追肥を!
丁寧にゆっくり行いまし 葉の色が薄い場合は追肥を
ょう。
行いましょう。
均平にすることで除草剤
の効果が安定し、冠水害
や生育のバラつきを減少
させることができます。
田植え直前
田植え
薬剤施用・その他
今 後 の 水 管 理
ワ ン ポ イ ン ト !
ガスが沸いたら間断かんがい
稲わらを鋤き込んだ水田では
高温になるとガスが発生し、
根が傷み生育が悪くなる場合
があります。その場合は
『2日程度入水後、3日程度
落水』を繰り返しましょう。
●液肥の作り方
水10ℓ + 硫安100g
1箱当り500㏄散布しましょう
※追肥後はヤケ防止のため、水洗
いを行いましょう
○代枯れ防止対策
アビオンC(200 倍)を散布
し代枯れを防ぎましょう。
※老化苗・徒長苗は特に注意しま
しょう。
○4月下旬から5月
上旬の好天でハウス
やトンネル内の気温
が高くなり出芽不良
やヤケ等が散見され
ました。
ヤケや出芽不良
○今年は徒長している苗が多く見ら
れますので、苗が老化する前に早め
に田植えを行えるよう、本田作業を
計画的に進めましょう。
徒長した苗→
○初期病害虫防除(箱施用剤)
薬剤名
1箱当
パダン粒剤
80g
デジタルコラ
ト ッ プ アク タラ
粒剤※
50g
1袋当り
使用時期
38枚分
田植え当日
(3kg)
20枚分
3日前~当日
(1kg)
※岩木地区の農薬節減米では箱施用剤は使用できません
ので注意しましょう。
※西目屋地区の農薬節減米の方は、
『デジタルメガフレア
粒剤』を必ず使用しましょう。
○田植えは穏やかな日を選ぼう!
○除草剤の施用
田植えは代枯れ防止と活着促進のため、強風の日は避 昨年雑草が目立たなかった方は『一発除草剤処理』、
け、温暖な日に行いましょう。
多かった方は『初期・中期体系処理』を行いましょ
う(詳細は下の除草剤散布体系を参照)。
●植え付け目安
除草剤ワンポイント!
栽植株数が少ないと、収量の
一坪当り 80 株
確保が難しく、品質の低下を
一株 3~5 本植え
早めに使う
招きます。
植付深さは 3 ㎝程度
代かき以降も雑草は生育していきます。除草剤は使用期間
内で早めに使いましょう。
水深5cmを7日間!
○昼間止水、夜間かんがいで活着促進!
田植え後
時 期
暖かい日の水管理
寒い日の水管理
活着期
2~3cmの浅水
冠水しない程度の深水
分けつ期
3cm程度の浅水
5~6cmの深水
除草剤散布後は、水深5cmを7日間保つようにしましょ
う。水が抜け田面に日光が当たると、除草剤の効果が落ち
てしまいます(足し水OK)。
砂田では粒剤を使おう
水持ちが悪い田んぼではジャンボ剤やフロアブル剤は効
果が劣ります。
除草剤散布体系
【初期・中期体系処理】
【一発除草剤処理】
田
植
え
トップガンフロアブル
トップガンGT1㌔粒剤
ブルゼータ1㌔粒剤
ボデーガード1㌔粒剤
イッポンフロアブル
イッポンジャンボ
イッポン1㌔粒剤
田植え後3日~ トップガンジャンボ
田
植
え
直
後
~
ボデーガードフロアブル
田 植 え 後 5 日~
ボデーガードジャンボ
ブルゼータフロアブル
ブルゼータフジャンボ
田
植
~田
初 期 剤
5植
ソルネット1㌔粒剤
(ノビエ4.0葉期まで)
エリジャン乳剤
(ノビエ3.5葉期まで)
日え
ま直
え
で後
農将軍フロアブル
中 期 剤
田植後14日~
田植後15日~
田植後20~30日
(ノビエ3.5葉期まで)
オシオキMX1㌔粒剤
ブイゴールSM1㌔粒剤
マメットSM3㌔粒剤
※岩木地区・西目屋地区の農薬節減米栽培の方は、ボデーガード(フロアブル・1
㌔粒剤・ジャンボ)を必ず使用しましょう。