平成27年7月 普通期水稲管理情報 NO.1 元気つくし J A 粕 屋 北筑前普及指導センター 1 気象・生育状況 最近1ヶ月(6/8~7/8)の気象は、気温は平年より0.7℃低く、降水量は平年の6割程度と少なく、 日照時間は平年の6割程度と少ない状況です。日照不足のため、徒長気味で分げつが少ない傾向です。 7/8調査:6/6 田植え 分げつ本数:20~22本/株 草丈:48cm程度 6/13 田植え 分げつ本数:15~17本/株 草丈:40cm程度 6/20 田植え 分げつ本数:10~15本/株 草丈:33cm程度 ※地区や植え込み本数で変わりますので目安として考えてください。 ○病害虫の発生状況 現在、病害虫の発生はあまり見受けられません。しかし今後、低温・多雨の気象条件が続いた場合、葉 いもちが多発する可能性があります。今年は梅雨が長引く予報が出ていますので、特に注意して田回りを してください。発生した場合は、早期に補正防除を行うことが極めて重要です。 (補正防除の薬剤は稲作ごよみを参照してください) 農業のことわざ “農家の足跡は、肥料にまさる” 【意味:どんな肥料も、農家が田に入り作物の面倒を見ることにはかなわない、ということです。) 2 中干し前の管理 ・水を溜めっぱなしにしておくと、ガスが発生し根腐れを引き起こします。間断かん水で適度にガス抜き を行い、根を健康に保ちましょう。 ・放置してある補植用の置き苗で、いもち病が発生しているものが見受けられます。いもち病の発生源と なる置き苗は必ず除去しておきましょう。 3 中干し ・有効分げつ数が確保できたら、中干しを実施しましょう。 田植え時期 6月 6日 6月13日 6月20日 中干し時期の目安 (中干し期間は5日~10日間) 7月14日~7月23日 7月18日~7月27日 7月 21日~7月30日 平年の出穂日 8月14日 8月19日 8月22日 ・田面に浅い亀裂が入る程度を基準とします。 農薬安全使用のポイント ①散布前は農薬ラベルを確認しましょう ②散布時は近隣作物への飛散に気をつけま しょう ③散布後は散布器具を洗浄しましょう ④防除履歴を記帳しましょう ・中干し前に溝切りをしておくと、水管理が容易になります。 ・生育過剰の場合や排水不良のほ場では、強めに中干しを行いましょう。 ・生育が不足気味の場合や水持ちの悪い田では、軽めに干しましょう。 ・中干し後の入水は、一気に深水にせず走り水程度から始めて、徐々に湛水しましょう。 中干しの効果 ①土壌のガス抜きと酸素の供給によって根の活性を増し、根腐れを防止します。 ②窒素吸収を抑制し、無効分げつを抑えます。 ③土壌を締めて倒伏を軽減させます。また、コンバイン収穫の作業性を向上させます。 4 農薬・除草剤の散布 JA粕屋マスコットキャラクター ピカマイくん 雑草の多いほ場では、下記の除草剤を落水状態で散布してください。 対象雑草 除草剤名 薬量(10a 当り) イネ科雑草 広葉雑草 カヤツリグサ クリンチャーバス ME 液剤 水100㍑に 1000ml イネ科雑草 広葉雑草 カヤツリグサ ワイドアタック SC 水100㍑に 100ml 使用時期 使用の注意 移植後15 日~ ノビエ 5 葉期まで ・落水処理 ・高温時散布はさけて、 夕方に散布 (収穫 50 日前まで) 移植後 20日(イネ 5 葉期 ・落水処理 以降)~ ・キシュウスズメノヒエが多い場 ノビエ 5 葉期まで 合はクリンチャーバスMEを (収穫30日前まで) 使用してください 登録農薬の状況は平成27年7月の時点
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