Kobe University Repository : Kernel

 Kobe
University Repository : Kernel
Title
兵庫県南部地震が北淡路のため池と田主に及ぼした影響
:北淡町浅野南・神田地区を例に
Author(s)
森, 康成
Citation
兵庫地理, 44: 11-23
Issue date
1999-03-31
Resource Type
Journal Article / 学術雑誌論文
Resource Version
publisher
URL
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/handle_kernel/90002418
Create Date: 2014-10-30
兵庫県南部地震が北淡路のため池と田主に及ぼした影響
-北淡町浅野南・神田地区を例に-
森 康 成
1
9
9
5年 1月 1
7日、兵庫県南部地震が発生し、
淡路町
淡路島では北淡町を中心に人的にも物的にも
多大な被害を被った(第 1図)。本稿は、た
め池被害とその及ぼした影響について、断層
近辺に位置する地域を取り上げて、考察した
ものである O
1"浅野南・神田地区の概要
淡路島は洲本市、津名郡、三原郡の 1市 2
郡から成り立っている。島の北部が津名郡で、
1
5メートルの常隆寺山を最高とする海
標高 5
岸まで広がる丘陵部分と、その南の平坦地を
挟んで広がる丘陵地から成っている
O
その津
名郡の縦に走る丘陵の尾根の先端部が淡路町
となり、西浦と呼ばれる西海岸には、北から
ρ
北淡町、一宮町、五色町が並び、東浦と呼ば
れる東海岸には東浦町、 j
空名町が位置してい
る(第 2図)
第 2図 淡 路 島
0
浅野南・神田地区は、その北淡町の中央部
に位置し、海岸線から南に細長く伸びている O
震源北線 3
4
"3
6
'
東経 1
3
50
3
震源の深さ 2
0
畑
マゲニチユート. 7
.
2
・・
凡例
活断層であること
が確実なもの
干~ (確実度 1)
守 『 圃F
....,・干活断層であると縫
定されるもの
(確実度川
ーー"活断層の疑のある
リニアメント
(確実度 1
1
1
)
-r..,...,.海底の活断層
.震度ア制
淡路北部の活断層と震度 7地域
「阪神淡路大震災淡路島の記録J11
-1
1-
南縁は常隆寺山系の中腹の標高約 2
50メート
2.淡路島のため池概要および地震による被
害状況
ルの浅野公園を含む山林である O 浅野公園か
ら北に向かつて海まで緩やかな谷が広がり、
兵庫県内でも農業用水依存状況では、ため
その間を富島川が流れている O 浅野公園から
1%
、
池に依存する率は、県平均 15%、阪神 6
.6キロメート
富島川河口まで直線にして約 2
1% (
洲
東 播 磨 63%などと比べてみても淡路 8
ルである1)。もう l本、富島川とは低い山を
9
9
5年)ときわめて高
本土地改良事務所資料1
せんだ仁がわ
隔てて西に短い千谷川が流れているが、海岸
い。また、ため池分布状況でも、淡路 47%、
部では西はこの千谷川、東は富島川に挟まれ
阪神 27%、東播 18% (兵庫県農林水産部農地
た地域が浅野南・神田にあたり、海岸線は直
整備課資料1
9
9
5年)と数の上でも圧倒的に淡
キロメートルである O この浅
線にして約1.5
路に多く分布している。
.
6平方キロであ
野南・神田地区の面積は約 2
る 210
淡路にため池が多い理由は、聞き取りでは、
雨が少ない地域である点や大きな河川のない
北淡路の気候は、東浦は風もなく温暖、西
「兵庫のため池誌 J:;1 で
点があげられるが、
浦は冬は播磨灘を渡る北西の季節風で寒く、
は「淡路地域は深い山がないので水量の多い
1
3
.
7ミリ
波も高い。降水量は準平年値で 1
川がなく、夏の日照りには水田の用水として
(一宮町郡家)となっており、島内でも洲本
河川の水が期待できないことである o
5
2
8
.
0ミリ、南淡町の 1
2
31
.5ミリと
の平年値 1
比べて少ない 'i)O
Jと述
べられている O
淡路島内での市町別ため池数(洲本土地改
この度の兵庫県南部地震で現れた野島断層
良事務所資料)と耕地面積(作物統計)を元
の西の端がかかり、地表面には明らかになっ
に単純に ha当たりのため池数を計算したのが
ていないが、断層の続きがあるとされている
第 2表である O
地域が、この浅野南・神田地区の中央部を東
から西に横切っているとされる o
耕 地 面 積 ha当たりのため池数を見たが、こ
通産省地
第 2表
震調査員談、他 41)第 l表 で は 本 地 区 は 北 淡
町の他地区に比べ被害が少ない数値となって
医分
いるが、甚大なことにはかわりがない。本地
みずこ
西側が南という区分けである O 南 ・ 古 屋 地 区
留め池
の被害がひどいが、ここで取り上げる j
のほとんどは南と古屋地区にある O
浅野南・神田地区家屋被害状況
南
壊
)
10 (
18 2
膿
35 (63 6)
今:)i
数
55
洲本市
2、 446
i、 560 1 . 5 7
津名町
4、 529
l、 190 3
. 80
東浦町
507
418 1
. 21
淡路町
51
112 O
. 01
北淡町
3、 175
1、 070 2
. 97
一宮町
6、 330
1、 160 5
. 46
五色町
4、 641
1、 330 3
. 49
緑町
1、 026
493 2
. 08
2 15
西淡町
413
857 O
. 48
17
三原町
401
1、 720 O
. 37
1043 (28 8) 1280 (35 4) 3620
南淡町
714
l、 090 O
. 66
水越(神田)
9( 4 2
)
41 (
19
古屋
3 (1 7.6)
1J (64 7)
北淡町全体
耕地面積haha当たり
ため池数
キロ入ったあたりから東側が古屋、
海岸より 1
全
ため池数
L
区の海岸部は、水越(神田)となっており、
第 1表
淡路島内市町のため池数と耕地面積当
たりのため池数
()内は% (平成 8年 3月北淡町役場資料より作成)
計
24、 233
111、 00012.20
(平成 7年度「淡路の農林水産業 j より作成。川)
臼
つ
の多少は、第 l章で見たように降水量の多少
め始めるのが、ため池カレンダーの始まりで、
に関係しているのではないかという点と、洲本
そのカレンダーの終了はその稲作年度が終わ
市や三原郡のように大きな河川がある、洲本
り、本地域で「田主の算用 Jと表現する決算
市、南淡町、東浦町、淡路町のように大きな
が終わった時期と考えてよいだろう
O
ダムのある市町とない町という点、山間部や
この表では、ここで考察する地震が起きた
丘陵地に田畑があるかないかという点に関連
時期の 1月に注目する必要がある O 普通であ
があると考えられる O ここで見る北淡町は島
れば 1
1月頃から水を i
留め始め、
内でも降水量は少なく、丘陵地が海に迫り、
かなり溜まっているべき時である O また、農
水量のある川もなく、結果的にため池が多く
家では、翌年の米の収穫まで、つまり 1年分
なっている理由と考えられる o
1月には水が
野島地区に
の自家必要米だけ残して出荷してしまった後
は常盤ダムがあるが、これは開墾した地域へ
留
である O 被害の点については後述するが、 i
昭和 4
8年頃から供用され始めたもので、旧来
め池に貯水出来ず、米の収穫がないと、農家
の濯瓶用水とは周辺地区を除いて関係がな
でも米がなくなるという事になる O
2)田主(たず)
3
. 浅野南地区の水利
田主と書いて「たず」と読む。水利組合に
1)年間の水利
対する淡路島特有の方言である O 田主は、池
本稿はため池の被害について述べるもので
を持ち、
(一部、池を持たず川の水を利用す
たず
あるため、ため池を中心に田主の水利などを
る田主もあるが)その池の水を濯減水として
年間カレンダーにまとめた(第 3表) 0 本地
利用する耕地の所有者で構成された組織であ
域では、主な作物は米とタマネギの栽培であ
るO 池の水の回への濯瓶の配分を決めたり、
るが、たまねぎは水が必要でない 。従って、
先に述べたため池カレンダーにあげた関連の
ため池は稲作のためのものという性格が強い
行事を取り仕切る役目もする O 日本を形容す
ため、稲作が終了し次の年度のために水を貯
る言葉として、
第 3表
J
る」とよく言われるが、田主は国主の構成員
浅野南・神田地区のため池カレンダー
I
溜め池関連項目│作物カレ
「水と平和は只だと思ってい
に水を売り、それを池の修理、井手の修理等
ンダー
JJ月 │
水を溜め始める
の経費に充てているため、水は只ということ
I2月
ではない。
1月
2月
3)池の分類
3:
J
j
本地区では、池(ため池とは言わずに単に
4月
5月│井手のかりさ らえ〈掃除)
苗代造り
6月 120日頃池の樋を抜く
田植え開始
池と称している)の数が、
たまねぎ収穫
I万分の lの地形
1年度版、現在役場で使用中のも
図(昭和 6
の)に記されているもので 3
5ある O 池の分類
たまねぎ出荷 │については、ため池を担当する洲本土地改良
7月│水戸守(水当番)
8)1 I
水戸守(水当番)
9J 1水戸守(水当番)
事務所、北淡町役場でも、分類、区分等はし
r
20日頃水人れ終 。泥流し │
稲刈 り開始
ておらず、また本地域での聞き取りでもいか
10J
j
1 1)
1
12月│問 主の必要経費徴収
│なる分類も成されていないことが判明した。
米
の
1
1
¥
街
たまねぎ植え │また、災害復旧工事を担当している業者も工
事に関し池の種類分け等はしていない。池は
(
1
9
9
6年 森 康 成 作 成 )
qJ
池 と し て の 認 識 だ け で あ る υ111
'
守牛j百で、は分
類する必要がないということであると推測で
が確認された υ
それぞれの池は、 {
1
1
J々 山 主 と い う 水 利 組 織
に所属しているのだが、その川十の 1
41で の 池
主るわ
しかしながら、研究等では以卜の分類が兄
は
、 1
[
o
l々の問に j
在j
阪水を供給するという役 I
1
以外に、ノkを 蓄 え る と い う 点 で 役 日 を も っ て
られるハ
(ア)工法によるアースダムとフィルダムの
考え、
いるいその特徴を J
2分 類 型 71 0 こ の 分 類 は 建 設 業 荘 も 使 用 し て
本命では、
炎路のため池は
いるのこの分類からすると、 j
る
〈
フィルダムであるの
(
1
)組池・・・
(イ)建築材料による、コンクリートダムと
フィルダムの 2分類型!,¥¥〉北淡 U
l
rL地 改 良 事
務所長は、コンクリート工法とはがね
r
法と
に分け、淡路の池は後者のはがね工法である
としている。はがね工法の一正式名は、
(どていとう)と言う。
士堤塘
I
はがね Jとは鉄で
(ユ)の例も考えて、
4つに分知し、以下のように称す
I
I
Iや水源からのノkを貯蔵し、
必要なときに井手へ流したり、
1
1
Jじ川
ド流の 1
l~ の池に供給する。この柿の池に対する本地
以での H
ヂ称はないわ
(2)取
り 込 み 池 ・ . 1l
If:.のド流ある幾つか
也で、 (
a
)水を I
l
!Lの広の池からもらい、
のj
b
)雨
貯威して、必要なときに川畑に流す。 (
はなく、淡路で使用している堤体に不透水層
や哨水で、 t
Hた l
二流からの本を貯水する() 2つ
として置く粘土のことであるり
i
1
f
l
J/){考えられるカ人ここでは区別をしな
の役'
(ウ- 1) 丘 地 面 か ら 谷 聞 を せ き 止 め た 池 と
いの本地l
べでは取り込み池と u
ヂばれており、
天 水 以 外 に 流 人 の な い 皿 池 の 2分類別け¥こ
ここではこのよっに n
子ぶことにする、
の分類からすると、北淡路の池は作間をせき
の論文では子池と呼んでいる什
(エ)
(
:
3
)
1
[
(
i
/
人i
l
i.・・取り込み池からの水を個人
止めたものがほとんどである u
的に j
Eっ た 池 へ 貯 水 す る 池 と 、 独 自 の 本 源 を
(ウ-2) 谷 池 型 、 境 界 型 、 扇 端 明 、 皿 池 型
の 4分 類 担 IIJ¥) こ の 分 類 で は 、 北 淡 路 の 池
持ち Hlj~ の}片話になっていなし吋也もある。本
は谷池型に当てはまるの
地I
べでは・般にこれらを l
反別せず[個人池 j
(エ)池と池の相互関連から親池と
f
i
也、孫
池、余水を利用した池、河川水づ│水の池の 5
分 類 型 l lJO こ の 例 は 北 淡 路 の 池 の ほ と ん ど
に当てはまるぐ〉
と 称 し て い る 。 ( エ ) の 論 文 で は 「 孫 池 Jに
あたるい
(
1
川I?也・・・上流に山やノt:i
原を持たず、近
くの川から井手を通して水をとり、それを貯
J
川よ
(オ)水源の面から、自己流の貯水、?Il
水する() [:同の後で川に水があふれるときに水
り新池に貯水、河川より旧池に貯水の 3分 類
を引き、貯水する池であるの本地区では刊1
1
型 1:!)。北淡路ではそれぞれに当てはまるも
i
i
l
i
J と称しているの
のカf考えられる。
(カ)受益地から、単独溜池型、重畳溜池型、
複 合 溜 池 型 の 3分 類 型
1:
)
1
。北淡路ではそれ
ぞれに当てはまるものが考えられる。
他に(オ)堤体の高さ(カ)貯水量で、の分類
もあるの 111
4固 た め 池 の 被 害
1) 島 内 、 町 内 の た め 池 の 被 害 状 況
今l
司 の 地 震 に よ る 被 害 は 、 第 4表のとおり
であるが、以下町内の被7
7
aの 特 徴 的 な も の を
取り上げるの
本地区住民の間では、このような分類はし
野島地区は、北淡町の中でも山の急斜面が
ていないが、聞き取りをしていく中で、池
海に迫る平地と斜面に民家が建っており、地
に関して次のような性格付けをしていること
震~~初は地滑りと池の決壊が懸念された。断
1
4-
第 4表
区分
ため池数
洲本市
2、 446
38
津名町
4、 529
228
5. 0
東浦町
507
141
27. 8
淡路町
51
18
35. 3
北淡町
3、 175
280
8. 8
一宮町
6、 330
150
2. 4
被害件数
1
. 6 % いなかったため、池の決壊による被害はなか
4、 641
32
o
.7
緑町
1、 026
8
O. 8
西淡町
413
55
13. 3
三原町
401
5
1
. 2
南淡町
7 14
6
O. 8
淡路計
24、 233
961
4. 0
神戸市
10、 567
111
1
. 1
明石市
433
40
9. 2
ーは
兵庫県計
で、ほとんどの池には十分な水が貯水されて
割合
五色町
資料
であった)兵庫県南部地震前の夏以来干ばつ
淡路と近隣市のため池被害
った 。
2)本地区の被害状況
平成 7年度の北淡町の査定で修理が必要と
して入札された池は、 3
217池中、北淡町農業
振興課の資料では 2
7
7カ所である O 個々の池
の修理工事費用は入札の関連もあり、町では
明らかにしていないが、総費用については、
ため池と水路の工事査定額は 3,937,713,000
円である O
本地区の池の被害は第 3図、第 4図に示す
とおりである 。 これらは北淡町農業振興課の
工事査定資料と l万分の l地形図及び聞き取
りから筆者がわかりやすく作成したものであ
362
るO 各国主については言い伝えのため地図は
r
兵庫県南部地震農業用施設の被害と復旧 J、
ない 。 また、池の数は 1万分の lの地形図を
「平成 7年淡路の農林水産業 j 、
「ため池の被災状況と検討課題について J1'>1
基本にしているため、小さい池でここに表記
層線上に家が位置する北坂誠 1(i) は次のよう
に表現している o
していない池もある O
r(筆者注;地震当日)家
被害に関して、特徴的なものをあげると、
以下のようになる O
の裏手の池が増水し、堤防が切れかかってい
るというニュースが伝わってきた O 余震が続
① 1月1
7日の地震直後、池に関して問題
き、堤防決壊の危険も迫っているなかで、不
とな ったのは、決壊の危険性がないかどうか
安な 2日間を家で過ごした o 3日目に、山の
であった 。
方に地割れが見つかったので、近所の人たち
本地区において、ひとつの例は、おん谷田
といっしょに避難することにな ったO 避難先
主の新池である 。 この池は明治 2
2年に深い谷
の野島小学校は避難してきた人たちでいっぱ
を埋めて造られたと言われており、親池から
中略) 6日目に雨が降った 。野
の水を貯水しておく子池である O そのため新
島小学校の裏手の池が増水して、堤防決壊の
池(しんけ)と呼ばれている O 地震直後、北
恐れが出てきたので、皆で堤防を壊して放水
淡路では急に湧水した箇所や水の枯れた筒所
した 。 (以下略) J
ができた 。浅野南地区の南部は縦貫道が工事
いだった o
震災直後湧水で池の水位が上昇したところ
中であり、そのトンネルから多量の湧水が見
では、このように、池の周辺や下流域に住む
られた O 淡路縦貫道ではトンネルは 2カ所あ
者は、池の決壌を恐れて、池の樋を抜いた例
り、そのうちの 1つがこの浅野南地区と隣接
もあったが、町内ではこのような例は野島の
の石田地区にある O トンネルの大部分は南地
この地区だけであった 。本来なら多くの池で、
区に属しており、地元との話し合いの結果、
池の樋を抜いたり、堰堤を開削すべきところ
トンネルの勾配が南地区の方へ傾いている O
であったが、幸いにも(農家にとっては最悪
そのためトンネル内に出る水が、おん谷田主
戸
3
1
6. 2
0四 つ 辻 池
企大
↓ =
‘
13. 5 B 1
B2
B3
2. 0
B4
l、 000
0古屋池
8. 7
A5
の益
4
O大 路 池
1、 800
A4
のの
O. 9
も受
い携
な濯
O谷の奥池
9、 700
A3
(被害なし
i
ロ詳細不明
個人池
↓↓↓↓
000
5
淋t し a
字 ( なh
酌量害(
水被積
貯は面
5
4
5
j
!
│
A2
イ
l
!
号字人図
記数個地
炉~
19
30.000
田上は対
はは漣ご
池の川田主
A1
企
企大
主流カ応
σコ
‘4
止
d
被そ
0西 田 池
害の
0畑田池
2、 500
(池
O奥の平地
45、 000
一品臥品川 H
@西谷池
30、 000
企大
34h
6500
入ら
0温 池
以下に団主の概略を記すが、水は左の池から右の池に流れている。左が上流で右が下流で
ある。右の方にある個人池はその横の田主とは関係ないか、その田主の近辺に位置すること
を示している。
O取り込み池
ロ個人池
0川 池
記号の説明
地の分類
@親池
地震の被害
企堤体の前法(まえのり)に幾つかの亀裂
*堤体の上に幾つかの亀裂
大漏水
=樋から漏水
↓水の漏水で水位減少
西側田主
す順ナい
一示らカて
をかタし
ウ
明
不し
主一細な
吋一詳害
低一口被
ア
υ
低 己﹁ 市
││
明
不し
直一細な
一詳害
。
n
v
原﹁
門
し
池5
主一神、女4
田 一 龍3
山一 @ 3 企7
ll
.
-
l
E1
F
G
1. 2
企
H
@内団地
12、 800
「
一
一
一
一
一
一
一
内田池田主
5. 1
A
40、 000
。構松池
橋松田主(はせまったず)
O.8
@挟谷池
l、 900
13.5
A
O. 3
E2
*
600
D3
0助左右衛門池
400
狭谷かかり(せばたにかかり)
2. 4
企大
@古屋大池
37、 500
「
一
一
一
一
一
大池田主
2.4
大
1
0
州谷新池
O. 6
400
i
0衛 士 場 池
D4
1
8、 500
0新懐川池
4
II
Dl ll
22、 000
@栄 j
也
斧谷田主(おんたにたず)
E3
‘
詳細不明
被害なし
0.2
4
ク
エ
第 3図
ケ
オ l
l
コ
カ
蛇
ロせのん谷池
詳細不明
被害なし
O. 5
A
400
ロ山名下池
キ
i
0996年 4月 森康成作成 )
浅野南・神田地区の田主概略図と被害
口正田池
詳細不明
被害なし
l、 400
ロまこも池
資料:北 j
炎町産業課資料及び聞き取り
A
白井高池
詳細不明
0.2
300
l
-│
500
富島
富島川
。
鑓磨海
~ -ベグγ
斗の内
ぷ
-タ
千谷川
仁弁
本州四国進絡道路
西側国主
池の川国主
原山国主
、
1
1
1
1
斧谷国主
,~グ
大池田主
主
ま
狭谷かかり
機松国 主
イ
/t
イ
被害を受けた池
,
蹄 ぽ け な か った 池
C
内回国主
><><X~
常隆寺
第 4図
浅野南・神田地区の田主とため池被害
地図(19
9
6年 4月 森康成作成)
資料:北淡町産業課資料及び聞き取り
1
8-
の方に流れ込んでいる。その水と、新池の亀
留まらなし))、また、水持ちも悪いと言わ
とj
裂被害が重なり、危険な状態となった。その
れる池である O 井手が山を 1キロ余り迂回し
ため、田主との話し合いにより、縦貫道工事
て取り込み池へ貯水されるため、水が 7割ぐ
企業体が責任を持って発動機を入れて水をか
らいに減少するとも言われている O 地震の前
い出し、水位を下げたのこの出水は、およそ
年の 1
9
9
4年夏は干ばつで、この池は特に水が
半年間、夏まで続いた。谷は急斜面で、そこ
なく(写真 1)、原山田主では「米がやけて
から流れ出る川も急傾斜で細し=。川が谷から
(実らない)しまった J
0
(この南の谷では
出たところの川岸の一段高くなったところに
当時中央部でほ場整備が進行しいたことによ
家が l軒あり、池が決壊した場合、被害は免
り、他の田主では濯概用水の都合がつき、原
れない。昔大雨で川が増水した折り、その下
山田主や他町ほど被害はなかった。)そして、
のもう一軒の家も危険となり、その近くの小
この地震では、龍神池、入相池、鈴木池とも
留めることが出来ず、 2年
被害を受け、水を j
高い山にある家に避難したことがあった。
池の水を放流するということは、田主にと
続きで、 1
9
9
5年度も米は栽培されなかった O
って非常に重大な決定であるのこの池は取り
込み池ではあるが、冬から春にかけて貯水す
る役割を担っている。放流するということは、
1
9
9
5年度は米を作れないという可能性が高い。
役場は、災害に対して警告を与え、指導にあ
たった O 危険水位を調整しながら田主はある
程度の水を維持した。この年は、この田主の
多くの回は畝場整備(狭い棚田を広げる工事。
韮
結局は震災で延期。)の予定だったため、 j
j
既用水は田主の他の池で間に合わせることが
できた c
写真
②さらに、今述べた理由で水が余り、不足し
1 龍神池
1
9
9
4年 8月
(当時すぐ上の「池の J
I
IJ はほぼ満水)
撮影:森康成
ていた池の川田主に水を分ける(売る)とい
うことになった。南地区の中央部で斧谷田主
3)被害の査定と改修の要点
と池の川田主の田が接する所があり、その部
①被害の査定
北淡町役場産業振興課では、被害の査定を
分で井手を通じて水のやりとりを行った。
③古屋地区の大池田主の古屋大池では、地
震の後溜まった水が堤体の一部から流れ出し、
貯水出来ないため、ひびの所まで水を放流し、
以下のようにした。
(
1
) クラック(亀裂)がはっている O
(
2
) 水が底から抜けている O これは水が
抜けているのでその箇所は明白である
ひびを詰めて貯水した。
④南地区の標高の高いところに位置する龍
神池を親池とする原山田主では、水を j
留める
O
(
3
) 地震後水が急に抜けた。これはどこ
から抜けているのか箇所の判断が難しい。
事が出来ず、米は作れなかった O 元々この龍
池が壊れた原因としては、同課では、堅い
神池は南地区でも他の田主に比べて遅く(慶
応 2年)に築造されたもので 1i 、従って集
地山の揺れと軟らかい堤体の揺れが異なるた
水地域が少なく(すぐ上流には池の川がある
裂が入ったという見方をしている O 本地区で
ため水は来ない。他の上流の池の余水がない
は、池は例外なく谷をせき止めて堤体を築い
めその付け根のあたりからずれが起こり、亀
-1
9-
たもので、このような見方ができる O
費用予算の関係で、現在の契約は、被災の部
以下に池の改修作業についても述べるため、
昔の池造りについても若干ここで見ておく
O
池は谷をせき止める土手(堤体)を築いて造
分を現状に復帰するということに限られてい
るからである O た だ 、 地 震 以 後 流 れ 込 ん だ ヘ
ドロについてはとることになった O
るが、水を通さない層を造らねばならない 。
例外として、当時、この南地区では、縦貫
部落の共有地では、それに適した“はがね"
道建設工事が進行中で、その関係上水はけ等
(粘土)をとる山を定め、以後池の改修でも
考 慮 し て 、 道 路 工 事 と 同 じ 業 者 が 2つの池を
使えるようにしている O 粘土がはがれ易いよ
請け負い、そこでは地元国主との話し合いで、
うにかずらで編んだ運搬用の“ふご"を用い
以前からのヘドロもとることになっていた O
て運び、おんが、いしっき、たんが、と呼ば
改修の要点は、漏水しないように施工する
れる槌や鍬を用いて「はがねをしめながら j
ということである O そ の た め に は 、 堤 体 を 底
「土がため j ゃ「地ごしらえ J し堤を築いた 。 ま で 掘 り 起 こ し 、 は が ね 士 を 入 れ て 透 水 し な
池の内側では底から水面上まで、堤が水で崩
い層を造る O そして(機械操作のローラ一、
れないように石かけを造るが、縄で編んだ“
作業員の使うランマーで)転圧しながら堤体
たも"と呼ばれる運搬道具で石を運び、胴木
の土をしめ固めていく
(今のコンクリート基礎にあたる)の上にバ
O
池の改修に使われる
はがね土は町が町内の特定の土とり場から採
堤体を造り変え
らせている O 先 に 、 昔 の 池 の 築 造 技 術 に つ い
る改修工事業者(本地区担当者)の話では、
て述べたが、今回の改修においても、池の堤
どの堤体を取り払っても法面(のりめん)の
体の構造は昔と同様で、変化が見られるのは
石と樋に使われている石以外は土しかないと
建設方法が重機に変わったという点だけであ
いうことであった o
るO
ランスよく積み上げた
lHj O
r
堤の底部に埋設された
以下に、改修の例を 2例 ( 第 5表)と、
石 の 樋 の 細 工 と 震 度 7でもひび程度ですんだ
写 真 ( 写 真 2) 、 堤 体 略 図 ( 第 5図)、をあ
堤体の建造技術に昔の人の知恵を感じる Jと
げる O ほ と ん ど の 池 は こ れ ら の 例 と 同 様 で あ
いう複数の建設業者の評価があった 。
るO
最初に、本地区の池の分類について述べた
が 、 本 地 区 に あ る 池3
5のうち 1
9が被害に遭っ
た。先 に 北 淡 町 全 体 で は 8.8%の被害率であ
ることを確認したが、本地区では 54.3%と非
常に高率である O 親 池 も 、 取 り 込 み 池 、 川 池
も、どの種類に特徴的という事はなく、被害
を受けた。
② 改修の要点
改修工事については、各請負業者からの聞
き取りでは、主に亀裂(業者はクラックと称
している)箇所を中心に現状復帰という形が
也を観察したところ、池本来
大部分である o 7
の形から考えて、池の底には泥、土砂(業者
はヘドロと称している)が大量に堆積してい
るが、これについては業者が掘りとって池の
外へ出すということはない。町と田主の改修
-2
0-
写真 2 龍神池改修工事 1
9
9
6年 3月
森康成撮影
町道
下
水面
/
、
に 21
1
1
.
底樋管
はがね土
第 5図州の谷新池修理断面略図
日本国土開発株式会社資料より作成
第 5蓑 た め 池 改 修 例
龍神池
被害状況:
33, 500t
ドロも溜まる一方であり、改修工事も、中途
7.4ha
堤体の上部と前法部にいくつかの亀裂
半端に終わってしまった。
②今回の改修では、地元の業者も請け負って
改修の概要: 堤体を底まで掘り、転圧して埋め戻す。 いるが、大きな池は、大企業が主に請負工事
張ブロック 。上樋はヒューム管直径 200ミリ、中樋
を施工した。ダム建設、道路建設の業者であ
はヒューム管直径 200ミリ、底樋はヒューム管直径
り、また、工事関係者の大部分が北海道、四
450ミリで、ヒューム管にコンクリートを巻いて復
国、中国地方など島外の出身で、聞き取りに
旧する。
おいては、淡路で使われる田主などの用語が
聞き慣れないものであったり、はがね土を入
州谷新池(すのたにしんいけ
通称:しんけ)
れる工法や、石の樋を見るのも始めてであっ
8, 500t 3.5ha
たりと、ため池建設に関しては素人で、地元
被 害状 況 : 堤体の上部から堤体に直角に幾つかの亀
との話し合いや役場の指導でやっている部分
裂で漏水
も多い 。個人池の修理でも、淡路以外の業者
改修の概要:急ぎ、水の溜まったまま計測し、おお│ が請け負い、ため池の建設方法が不明で、不
まかな設計図を 書いた。堤体を底まで掘り、転圧して│ 透水層も造らず単に堤体を作り替えるだけに
埋め戻す。底樋は 18センチ角になっているのを、直│ しようとした例も見られた。今回の震災復
径 60センチのヒューム管に変えてコンクリートで巻│ 旧に関して、全国各地から工事関係者が来島
いて、復旧する。
したが、北淡路の池が、他の地域で見られな
資料:北淡町役場地域振興課
い、かなり特殊な形態であることが浮き彫り
5
. 考察
になった 。
以上、本地区の水利とため池被害について
③これからの水利は、パイプによる濯殺が主
述べてきたが、その中で浮かび上がった特徴、
になっていく事が考えられる O 今回の改修で
問題や課題として考えれられる点、今後の見
池のパイプ化が進み、次は井手のパイプ化に
通しについていくつか述べてまとめとする O
及んでいくであろう
①今回は被害も甚大で池の数も多数にのぼり、
は慣れた人が池の樋を抜いていたが、今では
町も、田主も、個人も資金的にかなり苦労し
樋を抜く水加減を知る人も少なく、また、外
ている O そ の た め 、 池 の 修 理 は 、 資 金 面 の 都
へ働きに出るため昔のように 1日中樋の当番
合で、現状復帰となった O 観 察 し た と こ ろ で
や水戸守(みともり)が出来なくなりつつあ
は、先に述べたように、ほとんどの池で、内
るO 池 の 底 に 樋 が あ っ て も 、 サ イ フ ォ ン を 使
部のヘドロはそのまま残り、結果的に貯水量
用し、また、堤体の上から樋を調節できるよ
も現状のままであるが、長い目で見れば、ヘ
うにする傾向にあり、いろいろな面で手間を
O
先に述べたように、昔
臼
つ
省く傾向になっている O
積0
.
6haの淡路島の平均的な農家で
④先に挙げたように、原山田主及び龍神池の
川旧主、池の川田主、斧谷田主の 3つに属し
9
9
4年
、 1
9
9
5年と
上の川田主では水がなく、 1
ている 。南地区の家では 3つの田主に属して
9
9
6年度も米を収穫
米は収穫できておらず、 1
いる例は少ない 。 このため労役面でも、費用
できなかった O
の点でも負担が大変である 。 田主の刈りさら
1'1'
、西
原山地区と同様に 3年間水に苦しむ地区は
え作業(井手に水を通す時期に草刈りや整備
北淡町仁井、東浦町楠本など他地区にも見ら
をすること)など何事も 3固または 3倍とい
9
9
4年の干ばつでは北淡町
れる O 楠本地区は 1
う事や、それが同時になる場合もあり作業に
から用水路を通じて水を購入したが、震災で
出ることもできないことがある O 先に本地区
各地区とも水不足に悩む状態では、水のやり
の作物栽培例で述べたように、換金作物はた
とりもできる可能性はない 。
9
9
5年度は
まねぎと米である O 地震のあった 1
があり、農家であっても米を購入しなければ
0万円、米収入約
筆者の家のたまねぎ収入約 4
4
4万円で、これが農業での年間所得である
ならない。何のために田を持っているのか意
そこへ、国主の池の修理の分担金である。そ
義を見いだせない状況に陥ってしまっている O
の田主の池とて、先に見たように、ほとんど
数年作物を作らないと田を荒らしてしまい、
が修理を必要としている 。経 費 と し て 、 第 6
米は作れなくても国主の維持費は払う必要
O
いったん荒れた田に耕作意欲も起こらなくな
表にあげたように、田主への支払いが占める
る危険性も大きい。水を常時得るようにする
割合は約 20%であった 。 さらに、経費として
にはどうすればよいのか、また、水の不足時
は肥料代や農業機械の維持費や、農業機械の
におけ農業のあり方はどうあるべきなのか、
8
0万円のトラクターを 1
0年使
償 却 費 ( 例 :1
農業経営のあり方が問われている O
8万円である)も必要であ
うとすると、年間 1
①費用面の負担であるが、具体的な数字は公
るO
表されたものがない。一部聞き取りで明らか
第 6表
5
0
0トン級の j
留め池改修費が
になったのは、 2
負担金(円)、森顕博家の例
00万円、中程度の池で 2千万円前後
およそ 8
必要ということである O 池の川田主では、工
9
9
7年 ま で 続 き 、 費 用 は 池 の 川 と 谷 の 奥
事は 1
池を合わせて l億 円 か か る の で は な い か と 言
われていた O このような改修費の負担は田主
には出来ないため、国から全額補助がなされ
ている O 修 理 に は 測 量 が 必 要 だ が 、 そ の 経 費
平成 7年度国主割り及び災害復旧工事
基礎反別
斧谷田 主
池の川│田 主
西側田 主
1
. 8反
1
. 0反
3. 6反
田主割
10、 800 5、 345
32、 760
工事割
36、 000 4、 276
72、 800
小計
46、 800 9、 621 105、 560
合計
負担については規程があり、その割合は一律
161、 981
国主の造用には一部関連の水路の補修費も
に計算は出来ないが、国主の負担はおよそ 4
含まれているが、個人池は個人の負担で修理
%といわれている O 残りは町の補助である O
をやらなければならないし、個人の回のひび
しかし先に見たように、国主には池は 1つで
割れや崩壊についてはこれも個人の責任でや
はなく、親池、取り込み池など幾つかの池、
らなければならない。畦や岸の小さい崩壊で
さらに井手(水路)の被害もある O 補助があ
も何十万円から何百万円にもなる O 厳 し い 農
っても、田主の負担は多大になっている O
業経営の上に、この度の地震でのため池被害
個人の負担について、筆者の家の例を出す
は大きくのしかかっているのは明かである O
と次のようになっている O 筆者の家は耕作面
費用はこれだけではない 。先に見たように
qf臼
臼
つ
r
本地[2(は家!主に対する被害も甚大であるじ家
8
4
) 兵庫
5)兵庫県農林水産部農地整備課(19
屋の建て替えはイI1
J千 万 円 に も な り 、 各 農 家 は
のため i
t
!
.誌j 、6p
0 6)前掲 3)
非常に苦ししり│犬態にあるといわざるを得なし '
29p
r
r
7)谷茂(19
9
6
) ため池の被災状況と検討課題
6. あ と が き
について J 阪神淡路大震災をふり返って』
1で は 、 調 査 当 時 の 1995
浅 野 南 ・ 伺l旧 地 [
近畿農政局、 45p
96年 は 進 行 中 の ほ 場 整 備 、 本 州 四 国 連 絡 道 路
8)前掲 5) 6p
工事、池の改修工事で、数年の聞に、地形も
9)前掲 5) 6p
水利も大きく変化している時期であった。
1
0
) 内田和子 (
1
9
9
5
) 兵庫県本土分におけるた
r
r
今岨l
の聞き取り等においては、先人の苦労
め池の被災箇所と地形・地質との関連 J 日
B
J主 の 境 や 水 の 配 分 な ど 田 主 に つ い て 細
本地理学会予稿集 48J日本地理学会、 42p
話、
1
1
)0
)前掲 5) 6p
かく言い伝えられてきたものも含めて、伝統
r
や風習が、環境の変化や生活の変化で、次世
②水元繁(19
8
4
) 大阪平野における j
留め池分
代へうまくら:わるのかどうかの懸念も多く聞
布J昭和 59年度中国四国歴史学地理学社会科
かれたり特に、本地域は農業だけでは成り立
教育研究大会資料
親池、子池について
r
っていけず、兼業農家がほどんどであり、こ
1
2
) ①白井義彦他(1991
) 溜池水利システムと
れからさらに変わる要素を抱えている。今後
地域環境の保全 J 平成 2年度科学研究費補
の変化を見つめていきたい。
助一般研究
r
研究成果報告書 J兵庫教育大学、
5-6p
r
聞き取り情報提供者、及び資料提供者として
②永田恵十郎 (971
) 日本農業の水利構造 j
以下の方々にお世話になったり
岩波書応、 176p
1
3
) 前掲 1
2
)わ
(
北淡町歴史民俗資料館長、北淡町役場、洲本
5-6p
土地改良事務所、北淡町土地改良事務所、地崎
1
4
) 北淡町土地改良事務所長談
工業株式会社、日本国土開発株式会社、宮本土
1
5
) ①兵庫県農林水産部農地整備課(19
9
5
)
建、南、神田地区田主関係者、工事関係者
「兵庫県南部地震農業用施設の被害と復旧 J、
他
6p
(
2
)前掲 1) 1
9
9
5年 4月現在の統計
註
r
1)兵庫県洲本土木事務所(19
9
5
)
: 阪神淡路大
③前掲 7) 51p 明石市、神戸市のため池数
r
震 災 淡 路 島 の 記 録 J4p
1
6
) 北坂誠(19
9
5
) 断層の走る町で J
r
地』の高校生たち J兵庫県立淡路農業高等学
2)北淡町(19
7
5
)
: 北淡町誌 J381p
校
、 1
8
p
行政上の民分として、神田と南があり、南の
1
7
) 北淡町民俗資料館長談
中に、本越、古屋、南があるつ
3)近畿農政局兵庫統計情報事務所洲本出張所
1
8
) 北淡町民俗資料館長談
r
(
1
9
9
5
) 第2
0次淡路の農林水産業」兵庫県農
1
9
)
林統計協会淡路支部、 16-23p
r
平成 7年淡路の農林水産業 J34pによると、
淡路の経営耕地規模別農家割合は①0.3ha未満
が 18%、③o
.3~O. 5haが20%、③o
.5~ 1
.Oha
4)④朝日新聞大阪本社編集委員会(19
9
6
)
が 47%,④1.O~ 1
.5haが 12%、⑤1.5ha以上が
「阪神淡路大震災誌」朝日新聞社、 67-79p
②日本応用地質学会
rr
震源
阪神・淡路大震災調査
3 %である口筆者の家は③にあたる u
r
委員会(19
9
5
) 兵庫県南部地震一地質・地盤
と災害一報告書」日本応用地質学会、 64-69p
(もり
やすしげ・兵庫県立淡路高等学校)
内/九︼