②内部設備の被害 特定製造所内の設備に被害を受けた簡易ガス団地は10地点群であり、特定製造所が全壊した2地点 群ではシリンダー容器が流出した。また、高圧ホースの損傷が4地点群、集合装置の損傷が5地点群で 発生した。 被害の内容 被害要因 高圧ホース 集合装置 調整装置 容器流出 容器転倒 損傷 損傷 作動不良 津波 2 6 4 3 4 地震動 0 3 0 2 0 液状化 0 0 0 0 0 合計 2 9 4 5 4 容器が転倒した特定製造所内の状況 県名 岩手 特定製造所被害状況一覧 特定製造所 特定製造所内設備被害 建物被害 市町村名 事業者名 釜石市 釜石ガス 容器庫全壊 大船渡市 三重商会 被害なし 名取市 泉金物産 釜石ガス 釜石ガス 名取岩沼農協 東松島市 ガス&ライフ 被害なし 仙台市 仙台市ガス局 容器庫全壊 岩沼市 相馬市 那珂郡東海村 神栖市 矢板市 名取岩沼農協 相馬ガス 日本瓦斯 被害なし 屋根にひび割れ 被害なし ・全容器転倒 鹿島マルヰガス 壁、床面にひび割れ 被害なし 容器庫半壊 ・全容器転倒 上閉伊郡 大槌町 扉開閉に支障 被害なし 被害なし 被害なし 宮城 福島 茨城 栃木 ・全容器転倒 ・一部容器流出 ・高圧ホース損傷 ・集合装置損傷 ・調整装置作動不良 ・一部容器転倒 ・高圧ホース損傷 ・調整装置作動不良 日本瓦斯 ( 81 ) 被害なし ・全容器転倒 ・調整装置作動不良 ・全容器転倒 ・一部容器転倒 ・一部容器転倒 ・高圧ホース損傷 ・集合装置損傷 ・調整装置作動不良 ・全容器転倒 ・一部容器流出 ・高圧ホース損傷 ・集合装置損傷 被害なし ・集合装置損傷 ・集合装置損傷 被害 要因 津波 津波 津波 津波 津波 地震動 津波 津波 地震動 地震動 地震動 液状化 地震動 供給設備 導管に被害を受けた簡易ガス団地は、本支管44地点群(154件)、供給管・内管45地点群(179件)で あった。導管の被害のほとんどは地震動や液状化による鋼管のネジ部分の損傷であった。 また、ポリエチレン管は、2地点群で被害が発生した。このうち福島県の1地点群では本支管3件、供給 管・内管3件の被害があり、宮城県の1地点群では供給管・内管で1件の被害があった。このポリエチレ ン管に被害のあった2地点群については、地震動で盛土部の道路や宅地が崩壊したことにより、埋設さ れていたポリエチレン管が損壊した。 導管の被害状況 被害状況 導管 導管に被害を受けた 区分 地点群 管種 被害箇所 原因 被害件数 地震動(揺れ)そのもの 94 地震動による地盤変状 25 ネジ接合部 地震動による斜面崩壊 2 44 地点群 地震動による液状化 7 保有延長 351.8km 鋼管 3 機械的接合部 地震動による地盤変状 本 (抜出防止有) 地震動による液状化 支 10 鋼管 182.7km 管 地震動(揺れ)そのもの 7 ポリエチレン管 164.6km その他 地震動による液状化 1 津波 2 ポリエチレン管 導管 地震動による斜面崩壊 3 計 154 地震動(揺れ)そのもの 82 地震動による地盤変状 37 ネジ接合部 地震動による斜面崩壊 5 供 45 地点群 地震動による液状化 32 給 鋼管 保有本数 24,473 本 管 機械的接合部 地震動による地盤変状 7 ・ (抜出防止有) 鋼管 16,216 本 内 地震動(揺れ)そのもの 10 ポリエチレン管 8,257 本 その他 管 地震動による液状化 2 ポリエチレン管 導管 地震動による斜面崩壊 4 計 179 ポリエチレン管 埋設箇所 ポリエチレン管 損傷箇所(50A) ( 82 ) ポリエチレン管 損傷箇所(50A) ポリエチレン管に被害を受けた簡易ガス団地内及び管の状況 特定製造所 盛土崩壊箇所 ポリエチレン管に被害を受けた簡易ガス団地の導管図(許可地点数 248 地点) ( 83 ) その他 管理事務所の被災状況 被災した42の簡易ガス事業者のうち、管理事務所等の被害は10事業者11の建物であった。 特に、津波の影響で全壊が3件、半壊が3件であり、その他5件は、地震動により建物の一部損傷等の 被害であった。 事務所の被災状況 簡易ガス事業者名 地震による被害状況 津波による被害状況 本社事務所1F が津波浸水により損壊 釜石ガス 1F 書庫内の浸水により一部書類が水没 カメイ 管理事務所の2箇所で浸水し、半壊 三重商会 本社が津波により流出 泉金物産 営業所が津波により流出 仙台プロパン 本社が津波により全壊 宮城ガス 事務所の一部が損傷 岩沼市農業協同組合 事務所の一部が損傷 いわきガス 事務所の一部が損傷 若松ガス 事務所の一部が損傷 勝田ガス事業協同組合 事務所の一部が損傷 津波の被害を受けたガス事業者の事務所の状況 ( 84 ) 参考資料Ⅱ-12 石油資源開発(株)仙台パイプライン事業所の被害状況について 1.敷地位置 2.構内概略図 ( 85 ) 3.被害状況のまとめ(主な内容) (1) 地震による直接被害 ・無線通信機器破損 (2) 津波による被害 ・高圧受電設備冠水 ・非常用発電機冠水 ・エアーコンプレッサー冠水 ・各監視制御装置(SCADA・DCS)冠水、流失 ・パイプライン漏洩監視システム冠水、流失 ・ガス分析装置(ガスクロ)冠水 ・ガス受入フィルター基礎洗掘による傾き (3) その他の被害 ・電話回線(有線)の不通 ・商用電力の停電 4.被害状況の写真 (1) 全体 ( 86 ) (2) ラインヒーター (3) 監視室東側 ( 87 ) (4) 被災前監視室内 (5) 被災後監視室内 ( 88 ) (6) ガスフィルター(基礎の洗掘) ( 89 )
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