院内でカルバペネム耐性腸内細菌(CRE)が 発生しま

平成27年5月25日
報道機関 各位
院内でカルバペネム耐性腸内細菌(CRE)が
発生しました
唐津赤十字病院では、カルバペネム耐性腸内細菌(CRE)[細菌名:エンテロバクター]による院
内感染が10件発生しました。
このため、5月16日以降感染源とみられる救急病棟(救命、ICU、2東)への入院受入を制限
していましたが、環境整備や感染防止策を実施し、入院患者受入体制が可能となりましたので本日
制限を解除しました。
この間地域住民の皆様には大変ご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
■経緯
1患者の発生状況
・平成27年3月27日最初の患者の菌検出、4月7日患者発生の確認。
・以後、5月22日までに10件発生。
・内2名は原疾患にて死亡。今回の院内感染との因果関係は認められないと考える。
8名は現在院内にて感染防止のため個室管理中。
(内2名は陰性化)
・検出患者と接触の可能性があった患者(31名)については、スクリーニングを2回実施。
・現在の患者の状態は、保菌状態であり経過観察中である。
2感染防止策
・全ての患者に対する標準予防策の徹底。
・職員には感染対策の基本である手洗い、アルコール性手指消毒剤を使用した手指消毒の
徹底。
・感染のリスクを避けるため、5月16日から救急病棟への入院受入制限と患者の移動を中止。
・唐津保健福祉事務所並びに佐賀大学医学部感染制御部の指導助言。
・専門業者による救急病棟の滅菌清掃の実施(5月23日、24日)。
■今後の対応
1感染状況の調査継続
・救急病棟での監視培養を実施。
2感染経路(原因)の究明
・外部の専門家の意見を聞きながら引き続き検討する。
3抗菌薬の更なる適正使用
※問合せ先 唐津赤十字病院 事務部 浦方、山口
TEL 0955-72-5111