授業科目名 刑事法Ⅰ 担当者名 北野 通世 期別 前期 開講年次 2 単位数 1 授業科目の概要 刑法論および犯罪論(「共犯論」を除く。 )について講義する。刑法総論の基本的な論点を中心に講義を進める。 刑法総論の基本的知識を正確に修得させることを目標とする。 刑法学における体系的思考を習得させ、具体的な事案に即して、それを問題的思考に組み直すことにより、刑 法の解釈 ・ 適用に必要な基本的思考力を身につけさせることを目標とする。 到達目標 ⑴ 刑法総論の基本的な知識を、正確に修得する。 ⑵ 刑法上問題となる点に関係する判例・ (基本的な)学説の立場を説明することができるようになる。 ⑶ 具体的な事例について、刑法上問題となる点を指摘し、妥当な結論を導くための論理を組み立てることがで きるようになる。 成績評価基準および方法 中間試験(30%)および期末試験(70%)の成績により、評価する。 評価の基準は、上記の到達目標の到達度による。 シラバス 23 テキストおよび参考文献 テキストとして、高橋則夫著「刑法総論(第 2 版)」成文堂(2013)ISBN 978-4-7923-1992-2、および、「刑 法犯例百選Ⅰ総論(第 7 版)」有斐閣(2014)ISBN 978-4-641-11520-0 を指定する。その他必要な教材は、そ の都度配布する。 履修上の留意点、準備学習等(事前・事後学習) 事前学習:テキストを精読し、正確に理解して授業に臨むこと。 事後学習:授業の内容を整理し、まとめて、ノートを作成すること。 ※ノートの作成目的・方法については、ガイダンスで説明する。 授業計画および内容等 第1回 ガイダンス 刑法論⑴ ⑴ ガイダンス ⑵ 刑法の基本原則 ⑶ 刑法の解釈 第2回 刑法論⑵ 犯罪論の構成 構成要件⑴ ⑴ 刑法の適用範囲 ⑵ 犯罪論の体系 ⑶ 構成要件論総説 ⑷ 法人の犯罪能力 第3回 構成要件⑵ ⑴ 行 為 ⑵ 不作為犯 ⑶ 行為結果 第4回 構成要件⑶ ⑴ 因果関係 - 88 - 構成要件⑷ 第6回 構成要件⑸ ⑴ 過失の構造 ⑵ 注意義務違反 ⑶ 過失の諸問題 第7回 中間試験 ⑴ 中間試験 ⑵ 中間試験の解説 第8回 違法性⑴ ⑴ 違法論総説(違法性の本質・違法判断) ⑵ 違法性阻却 ⑶ 正当行為 第9回 違法性⑵ ⑴ 正当防衛 ⑵ 過剰防衛・誤想防衛 第10回 違法性⑶ ⑴ 緊急避難 ⑵ その他の違法性阻却事由 第11回 責 任⑴ ⑴ 責任論総説 ⑵ 責任能力 ⑶ 原因において自由な行為 第12回 責 任⑵ ⑴ 違法性の意識 ⑵ 期待可能性 第13回 処罰条件・ 処罰阻却事由 ⑴ 客観的処罰条件 ⑵ 人的処罰阻却事由 ⑶ 第 2 回~第 12 回の総括 第14回 未遂犯 ⑴ 未遂犯 ⑵ 不能犯 ⑶ 中止犯 罪数論 ⑴ 犯罪の個数 ⑵ 単純一罪 ⑶ 科刑上一罪 ⑷ 併合罪 第15回 関連 URL 備考欄 予習において生じた疑問は、授業中に解消すること。そのためには、積極的に質問すること。 - 89 - シラバス 第5回 ⑴ 故 意 ⑵ 錯 誤 ⑶ 事実の錯誤(具体的事実の錯誤・抽象的事実の錯誤) ⑷ 違法性の錯誤 24
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