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刑法予習編
第2回目
レジュメ
・刑法総論では何を勉強するか?
犯罪がどういう時に成立するのかについての一般的・抽象的な考え方
様々な犯罪の成立を考える上での基盤となるもの=犯罪論
・犯罪論
一般的に犯罪が成立するためには
構成要件該当性・違法性・有責性
という3つの要素を満たすことが必要
犯罪とは本質的には違法な行為
違法とは刑法上違法
刑法上処罰に値する程度に違法な行為=可罰的違法行為
では、可罰的違法性がある、刑法上違法と言えるのは、どのような場合か?
① 構成要件該当
② これを法的に許容する特別の正当化根拠たる違法性阻却事由が存在しない
場合
① 構成要件
刑罰法規から解釈して得られた、刑法上禁止されている行為類型
Ex.刑法 199 条「人を殺す」
② 違法性阻却事由
個別具体的な事情を斟酌すると例外的にその行為が正当化される場合
Ex.医者の医療行為
・責任とは?
違法行為に出たことについて非難可能性がない場合には、責任がない
責任というのは、処罰を限定するもの
・違法性について
構成要件 → 違法行為類型
違法を限定する ← 責任
↓
違法性
犯罪は違法性を軸に議論することができる
「違法性の本質」 何が違法性を基礎づけているか
・行為無価値…違法性の本質は、行為に否定的な意味があるという考え方
刑法の目的は、人々の行為を統制すること
結果犯については、結果発生も違法性に加味して考える
Ex.殺人罪では、人の死という結果の発生を要求
・結果無価値…違法性の本質は、結果に否定的な意味があるという考え方
刑法の目的、法益保護に重きを置く
(レジュメここまで)