県議会レポート 繋ぐ 2014夏号 PDF / 2.2MB

菅原こうじ県議会レポート
人と人、市と県と国 そして子どもを未来へ
つな
秋田県議会議員
菅原広二 主な活動報告
「内陸でのヒラメ養殖」
男鹿でも養殖の取組みを
平成26年7月17日に宮崎県綾町にある、㈱宮崎綾海魚センターを視察してきました。
沿岸部から、
車で約30分もの山間の綾町にあります。
ここの川崎社長の情熱が凄い。
5年前に会社
を辞めて、
多額の私財を投じて、
一人でこの養殖にとりかかったそうです。
かなりの失敗と苦労をして
きたようです。
ようやくヒラメの生産に成功しても、
売値が安く、
採算が取れないことがわかりました。
それで、
直営のレストランを創り、軌道に乗り始めているようです。
自分の夢にかける川崎社長に
感心しました。
また、明るく
「私は、魚が好きなんです!!」
と語る姿は、力みがなく幸せそうでし
た。私は、
「このような所でヒラメの養殖が出来るのなら、男鹿でできないわけがない」
と思
いました。川崎社長に、
「是非、
男鹿を指導してください」
と頼んで後にしました。
▲安 定した 品 質と供 給 体 制 が 強 みの 閉 鎖
循環型のヒラメ陸上養殖場の様子。
「菅原こうじ県政報告会」
つな
2014.夏号
ごあいさつ
県議会議員になって、3年3カ月が経ちました。常に思いやりに満ちた「利他の心」、
熱い想いと、謙虚な気持ちを持って事に当っていきたいものです。
また、
「次の選挙を考えるのが政治屋で、
次の時代の事を考えるのが政治家」
という言葉
がありますが、
未来の子供達から感謝状を貰えるような政治家になりたいと思っています。
先祖をお迎えするこのお盆の時に、
皆さまには、
家族そして地域と交流し、
明日からの英気
を養っていただきたいものです。
地域を元気にするために、お互いにがんばりましょう。私も、尚一層頑張ります。
どうか皆さまからのご指導、
ご支援をお願いします。
次の世代に、今やるべきこと…繋ぐ
平成26年7月13日に県政報告会が男鹿市文化会館で行われました。佐竹知事夫人、
金田衆議院議員、石井参議院議員、中泉参議院議員、男鹿市長、男鹿市議会議長はじめ
15人の市議会議員など、
850名ほどの方々が出席してくれました。
「次の世代に、
今やるべき
こと…繋ぐ」
の演題で行いました。
概要は、
以下の通りです。
◎男鹿の観光について
数多くの観光に関係する団体があります。
これらの 事を 改 善 するには 、
①各々がばらばらにPRしていないか
「観光地域づくりプラットフォーム」
②行事予定などの連携は十分か
事業の推進が必要と思う。でき
③クレームは、全ての団体に周知徹底されているか
る所から連携していくことです。
▲多くの方々に聴いて頂き感謝します。
私の熱い想いに、
ご批評ください。
◎JR男鹿駅周辺の賑わいの創出
①このことが男鹿市全体の活性化に繋がる
②「交流センター」により、地元の人と観光客の接点を創る
③「うまいもの市場」など、直売・加工・食事などの拠点づくり
◎地域活性化の要素
いずれにしても、地 域の
人 たちの 「やろうという」
熱い想いが原点です。
《郷土愛》地域の伝統文化を大事にする《熱情》熱い想いを持ち、
自ら燃える 《繋ぐ》地域の仲間・県・市・アドバイザーでビジョンを
創り行動していく事が必要
「農業者との意見交換会」
▲活発な意見交換でした。
右側が農業者、
左側が県議会。
にしてくれます。
幸せと笑顔を与える農業
平成26年6月11日に県議会農林水産委員会と大仙市内の農業者5人と意見交換会が
行われました。米から、野菜・果樹・花き・畜産などへの転換が大きく求められる地域です。
農業は大変な状況です。
しかし、
出席した5人の方は皆が明るく・前向きであることに感心しま
した。
まだ、
農業には色々な可能性があることを知らされました。
現在、
「イブリがっこ」
の需要が
多く、生産が間に合わない状況なのだそうです。大根を青森・岩手、
そして中国まで求めて
いるそうです。
どうして秋田で生産しないのか。一番の原因は
「秋田県人の欲のなさ」
のよう
です。
「農業は、人を幸せにし、笑顔と生きる意味を与えてくれると信じています」
との言葉が
印象的でした。今日の意見交換会を少しでも県政に反映できるように頑張ります。
「寒風山の山焼」
▲ 山焼きは、
自然だけでなく、人の心も爽やか
志民参加
「里山の文化」
を子々孫々に遺す!
!
素晴らしい景観を守っていくために…
五里合中石より望む田園風景(寒風山、真山、本山も見える) 撮影:菅原広二
平成26年4月13日に寒風山の山焼きが行われました。6年ぶりの事です。昔は、
この山で
牛馬のため草刈りをしていたので芝生の景観が保たれていました。
現在は、
お金をかけて主
要な所を草刈りしています。
今回の山焼きも、
草地を守るためのものです。
何も手を加えないでい
ると、
ススキが生えてやぶとなり、森林へと変わっていくそうです。一般の市民の方々も、観て
ほしいと思いました。
そのことで寒風山と自然に関心を持ち、
そして阿蘇や秋吉台などの野焼き
のように、
有名になってくれればと思いました。
昔の農村風景が、
日本人の細やかな心を育んできました。
また、農村社会が地域の
強い絆と自然への感謝の心を育んできました。都会では、失ってしまったこれらの
事が、
まだ男鹿にはのこっています。
また、何百年も昔から、祖先が苦労をして、水を
引き、新田を創ってくれたおかげで、今があることを私達は忘れてはなりません。
しかし、いま農業は、減反政策の廃止、農地中間管理機構の設置など、大変革期
にあります。耕作放棄地が増えると、
どうなるでしょうか。地域の経済、地域の絆の
崩壊にもなります。農業者だけでなく地域の人たち、皆で農業について、考えると
男鹿市立五里合小学校閉校式
▲ 児童45名による最後のお別れとなる「呼び
かけ」にジーンときました。
平成26年3月23日に男鹿市立五里合小学校閉校式
が行われました。少子化で、鵜木小学校と統合することに
なりました。
138年という長い歴史を閉じるということは、
こ
の地区の人達にとって断腸の思いだったようです。学問
の学びの場であるだけでなく、
地域のシンボルとして、地域
の絆を深める場でもありました。正に「地域の学校」
で
した。
《念ずれば花開く!!》
。
五里合地区の皆さんには、小
学校の閉校を期に、尚一層地域の絆を深めて頑張って
欲しいものです。
つな
菅原こうじ
後援会事務所
〒010-0511
秋田県男鹿市船川港船川字元浜町193-2
tel 0185-27-8401
fax 0 185-27 -8402
[email protected]
http://sugawara-koji.jp/
秋田県議会議員
菅原 こうじ
きです。
写真は、
男鹿市五里合地区です。
現在、
約260haの基盤整備事業の実現に向けて
取り組んでいます。規模拡大による効率化、万能暗渠による各種園芸作物など、
多方面への取り組みが期待できます。
この地区は地域の「絆」が強い地域です。
よい成功事例となって貰いたいものです。
男鹿市の発展が、秋田県の発展へと繋がる。
こうじの一般質問概要です。
がい よう
(平成26年6月定例会)
中山間地域の活性化について
Question
それから、三種町で成功している農家レストラン、
大館市で実績を上げている農家民宿、
そして全国的に
注目されている移住なども可能性があります。
この安全寺集落や他の素晴らしい集落が中山間
地域活性化のモデルケースになるように、県・市・地域
住 民が 一 体となって取り組 みながら推 進 出 来ない
ものでしょうか。
農業政策の転換は、農家だけの問題ではなく地域
全体の問題として取り組まなければなりません。農村
社会を再構築していく大事な局面です。
私達は、先祖が遺してくれた、
「 里山の文化」
を子々
孫々に遺して行かなければなりません。
私の住む男鹿市でも、江戸の末期に内田金三郎と
いう人が、
また明治には田沼慶吉氏が、一の目潟に、
水路トンネルで水を引く工事を、私財を投じて行った
ことを恥ずかしながら、初めて知りました。
私達の祖先が何百年も以前から大変な苦労をして、
水を引き、新田を創ってくれたおかげで、今があること
を私達は忘れてはなりません。
中山間地域には、経済に結びつかなくても、水の
保全・災害の防止・美しい景観の保全・日本人が失い
つつある地域の絆など、多面的な機能があります。
私 は 五 年 ほど前 、景 観 の 研 究で 著 名な 東 京 の
グループを男鹿市北浦の安全寺集落に案内しました。
その際に、
「 東 北を代 表する農 村 風 景だ」
と絶 賛の
言葉を頂きました。この景観の素晴らしさが広がって
いけば、多くの方達が男鹿市を訪れ、ナマハゲ大橋
から、安全寺集落を眺めて感動し、集落まで降りてきて
散策するようになるはずです。
橋の 近くの 展 望 台・駐 車 場 、多自然 型 護 岸への
改 修工事、集落内の休屋・散策路などの整備も必要
と思われますが、人との交流が始まり地域が活性化
する夢が広がります。
Question
【知事答弁】
特に、
ご紹介のあった男鹿市安全寺地区のように、
新緑
の里山を背に水を湛えた水田や、
黄金に波打つ稲田など
の美しい景色を目にした時、
秋田の豊かさを感じるのは、
私だけではないと思います。
こうした景観は、農業が連綿と営まれてきたことで
保たれてきた本県の貴重な財産であり、
引き続き、
農業・
農村の持つ多面的機能が発揮されるよう、日本型直接
支払制度等を活用しながら、
農地を維持する活動を支援
してまいります。
こうしたことから、
規模は小さくとも、
冷涼な気候を
活かした特色ある農業の実践や、観光と結びついた食
ビジネスの展開等により、
一定の所得を維持・確保できる
ような取組を促していくことが必要と考えております。
さらに、こうした農業での支援に加え、交流人口の
拡大や移住・安定の促進をはじめ、
医療・福祉の充実や交通
基盤の整備など、
幅広い分野で関係部局が連携を図り、
中山間地域の活性化対策に取り組んでまいります。
中小企業振興条例と企業理念について
中小企業の振興には、企業理念の策定が必要と思い
ます。企業には、社会的な使命があります。
「 地域になく
てはならない企業としてどうあるべきか」
ということなど
です。企 業は 金 儲けだけが目的ではありません。その
成 果は、
まずお客様に喜んでもらうことによって生まれ
ますし、社員が幸せに生きがいを持って働くことによって
達成されます。
こうした企業の存在理由を表す「社是・社訓」などの
企 業 理 念は、企 業の憲 法とでもいうべきであり、個 人
商店の場合は、家訓にあたるでしょう。本県の経済発展
には 、素 晴らしい 企 業が 増え、存 続してもらう必 要が
あり、
そのためにも、企業理念の策定が不可欠ではない
かと考えます。
経済団体や各企業を訪問する際に、企業理念の策定も
お願いするべきではないでしょうか。
【知事答弁】
中小企業振興条例の施行によって、
多くの中小企業者
がいま一度、
自らの企業理念に思いを巡らすきっかけと
なることを大いに期待しております。そのための企業
理念を創る環境を整えてまいりたいと思います。
▲
満席になった傍聴人の方々の前で再質問をする菅原県議
Question
商店街の活性化について
全国的に、既存の商店街の衰退は著しいものです。
その一例として、男鹿市船川港の商店街のことを
紹 介します。魚 屋・八 百 屋・酒 屋・靴 屋・米 屋など
多くの種類の店舗が並ぶ珍しい商店街です。
しかし、
平 成 2 3 年の 空き店 舗 等 調 査 事 業の 資 料によると
1 3 9 店 舗のうち空き店 舗は 4 2で、3 0パーセントと
なっております。これから先がもっと深刻で、後継者
のいない店舗も多くあり、もう10年もすれば壊滅的
な状 況が 予 想されます。このような状 況を少しでも
改 善したい 、衰 退のスピードを少しでも抑えたいと
願い、次の事を考えてみました。
一 つ目として、地 域 になくてはならない 店として
誇りを持ち、
まず店主が「何とかこの店を遺したい」
と強く念ずることです。子々孫々に繋いでいくには、
この 地 域 が 好きで、先 祖 から受け継 いできたこの
土 地で一生を終えたいと思うことです。
二つ目は、地域の人達が地元の店で買い物をし、
サポートすることです。固 定 資 産 税・法 人 税・交 通
費など、地域で買い物をすることのメリットを地域の
人達に訴えていくことが必要です。
三つ目は、各店主が商店街全体を一つの店舗と
考え、共栄共存することで、利便性の向上を目指し、
お互いに「利他の精神」で、商店街の再生のために
尽力することです。地 域 全 体 が 商 店 街 は 地 域の顔
Question
と認 識するような取 組を行うことです。JR男 鹿 駅
周辺の景観の悪さ、活気のなさが観光客だけでなく
地域の人達にも悪影響を与えています。
この付近に、
活 気を与える施 設を創ることによって元 気 の 源 が
得られると思います。
また、男鹿市役所までは、100メートルほどと近く、
周 辺には 景 観のよいお 寺 、歴 史 的 建 造 物 、日本で
名の知れた地場産品のお店があり、大きなイベント
が開かれる駅裏のマリンパークと合わせれば、地域
一帯の活性化につながるのではないでしょうか。
まず、少人数でもいいので、
どうすればよいか話し
合う。
そして、県や市、外部アドバイザーなどがメンバー
となる官民一体となった再生のプロジェクトチームで
ビジョンづくりを行うなどの 行 動を起こしたいもの
です。
【知事答弁】
商店街の活性化には、
何よりもリードして行く人材の
有無が鍵を握っており、
そのため、
商店街において核と
なる店舗とキーマンづくりを進める「まちづくり起点強化
モデル事業」を行ってきたところであります。
こうした
活動をさらに促進するため、
市町村や商工団体と連携し、
本年度から、意欲ある商業者の交流や、商店街相互の
交流促進などを行うこととしております。
地方公務員の地域貢献について
地方公務員の役割は、大きいものがあります。いま
地 域に人がいなくなり、地 域の行 事を維 持していく
のも大 変です。そのため、公 務 員が 地 域の行 事に
積 極 的に参 加し活 動して欲しいと考えております。
公務員の卓越した事務能力、企画力は地域にとって
大きな戦力です。
また、公務員にとっても地域の行事
に参加することによって、県民が何を考え、何に困って
いるかを知り、そのことを行 政に反 映できるメリット
があります。
そこで、県庁職員が、清掃・運動会・お祭り・PTA
などに積 極 的に参 加するシステムをつくって頂きた
いものです。参加状況を人事考課に反映することも
可能ではないでしょうか。 同様に、公務員の地域の
《真摯な姿が脳裏に》菅原 親悦 様
去る6月23日、
後援会の皆様と菅原こうじ県
議の一般質問を傍聴させていただきました。
初めての傍聴でした。
どれも重要な課題
でしたが、特に関心を持ったのは、男鹿市
の玄関口であるJR男鹿駅を中心とした賑
わいの創出の必要性であります。
自分たちの
事として、市民参加で考えていきたいもので
す。JR男鹿駅周辺の活性化が、船川商店街
そして男鹿市全体の活性化に繋がっていく
と思います。真摯に語りかける菅原県議の姿
が脳裏に焼きつきました。
行事への積極的な参加については、県内の市町村
にも取り組んで頂きたいものです。地域の行事への、
市 町 村 職 員 の 方 の 参 加 がより大 切 で す。人 口 が
減少するこれからの地域にとっては、優秀な公務員の
存在が、
ますます重要となります。
【知事答弁】
私は、
県職員も地域の行事や活動に積極的に参加して
地域への理解を深め、
住民の一人として地域を支えていく
ことが重要と考えており、
常々、
職員に対して積極的な
参加を呼びかるとともに、私自身も可能な限り町内会
などの地域活動に参加しているところであります。
傍聴者の声
佐竹知事・能登議長と共に記念撮影
(第3班 船越・五里合・若美地区の方々)
《細やかな心の持ち主》畠山 咲子 様
「あだい(あなたの家)の桃の花きれいだなぁ」と
家の外からの一声が菅原県議との初めての出逢
いでした。
男の人で「花が美しい!!」などと言う人
はあまりいないのではないでしょうか。
男鹿で育ち
美しい景色や花を見て感動できる、
細やかな心の
持ち主であると思いました。
一般質問の傍聴に参加して、真山の田植等私
達に出来ない事を色々実行なさっている事を知り、
さすが県議と大変うれしく思いました。議員活動
は、
激務であるとは思いますが、
相撲で鍛えた体で
秋田県と男鹿市のために、
頑張ってくださることを
期待致します。