平成27年4月6日 名古屋市立万場小学校 平成27年度学校努力点 1

平成27年4月6日
名古屋市立万場小学校
平成27年度学校努力点
1 主題
あいさついっぱい! 笑顔いっぱい! わくわく万場小
~ソーシャルスキルの習得・活用を通して~
2 主題設定の理由
本校の児童は素直で明るく元気に学校生活を送っている。しかし,友達とのよりよい人間
関係が作れない,他者を思いやれないなど,人との関わりの中で問題を抱えている児童も多
い。そこで,先年度からSST(ソーシャルスキルトレーニング)による指導・支援を通し
て「よりよい人間関係の形成を目指して」をテーマに児童の育成に取り組んできた。
その結果,数多くの実践を通して,児童は自分の言動が相手をどんな気持ちにさせるのか
を考える大切さを少しずつ身に付けることができた。下学年では,「ありがとう」「ごめん
なさい」などの言葉掛けを場に応じて使う児童,上学年では,場に応じて相手の気持ちを考
えた言葉を掛けたり,行動したりする児童の姿が見られるようになってきた。
しかし,実践後はできていても習得するところまでには至らなかったり,身に付けたスキ
ルを継続できなかったりという課題が残った。今後は身に付けたスキルを定着させ,日常生
活でも活用していく力が必要となってくる。また児童を対象に行った実態調査では,進んで
あいさつをしている児童が少ないという結果が残った。
そこで,今年度は「あいさつ」と「笑顔」に焦点を当てて実践に取り組んでいく。「あい
さつ」は,よりよい人間関係を築く基本であり,お互いの距離感を縮めていくことができる。
また,日常の中で繰り返し行われていることから,児童一人一人に定着化を図ることができ
ると考えた。「笑顔」では「あいさつ」によって培われた人間関係をさらに深めたり,補っ
たりしていく。他者への気配りや思いやりを大切にする気持ちが,お互いの存在を認め合い,
「笑顔」があふれる児童を育成できると考えた。「あいさつ」と「笑顔」の指導の充実のた
めに,ソーシャルスキルトレーニングを活用し,実践に取り組んでいく。
3 研究の方法
(1) 研究の考え方
【あいさつ】
【笑顔】
気持ちのよあいさつを
することで,お互いの距離
を縮める。
他者への気配りや思いや
り,お互いの存在を認め合う
など笑顔があふれる児童
あいさついっぱい!
笑顔いっぱい!
ソーシャルスキルトレーニングの習得・活用
深まり
補い
(2) 研究の方法
① 児童の実態を把握する。
(日常生活の把握,前年度の hyper-QU の結果等)
② 育てたい児童像を明確にする。
※ 学級から抽出児童(A 児,B 児・・・等)を選びその変容を追っていく。
③ 前年度の指導内容をもとに指導計画を見直す。学期の最初の月(4,9,1月)はあ
いさつの SST を取り入れる。
④ 計画に基づいて日常的に実践をする。
⑤ 指導の有効性を検証する。
(日常生活の調査,hyper-QU による調査等)
(3) 指導目標
児童の発達段階に応じて,低・中・高学年部会でそれぞれ指導目標を設定する。
(4) 授業実践
指導計画に基づき,日々の授業・生活での積み重ねを行う。
→ 4月中に,それぞれの指導目標に基づいて,各部会で指導計画を立てる。
※ 購入図書等を参照し,SSTを,様々な場面(学級活動・特別活動・道徳総合
的な学習の時間等)で設定し,指導・支援を進めていく。
(5) 授業研究
各学級年間1回の授業研究を行う。(略案)
教科・領域等は限定しないが,道徳・学級活動等が中心になる。
事前検討は学年で,事後検討は部会で行う。
学年で前期実践・後期実践を行う。前期実践は9月までに後期実践は12月までとする。
学年で1実践は「あいさつの SST」残りは「笑顔の SST」を取り入れる。
【指導の流れ】
① 児童の実態を把握する。
② 必要とするSSTの選定をする。
③ 学校生活での指導をする。
④ 児童の変容をつかむ。(各種実態調査等)
⑤ 検証し,情報を共有する。
(6) 報告会
① 中間報告会 1学期の実践をまとめ,2学期以降の実践へつなげる。
② 最終報告会 1年間の実践について,2学期以降の実践を中心にまとめる。
※ 報告書には,日常的に行った実践を記録として残しておくようにする。
4 研究組織
努力点推進委員会
全体会
低学年部会
中学年部会
高学年部会
1年 2年
3年 4年
5年6年
の ぞみ・ひ ま わり
養護教諭
ふれあい
(部会長:菊池)
(部会長:千葉)
(部会長:伊藤)
5 推進計画
月
4 全体計画提示 授業実践部会(低・中・高学年部会)
推進計画作成(学年)
5 実態調査(事前) hyper-QUの実施 授業研究開始
7 現職教育予定(児童理解①)※事例検討
8
9
10
11
12
1
2
推進計画の見直し
現職教育予定(児童理解②)※事例検討
中間報告会
なごやINGキャンペーンの取り組み
実態調査(事後) (hyper-QUの実施)
人権週間の取り組み
最終報告会 hyper-QUの結果分析
次年度の方向性検討
6 その他
(1) 部会では,それぞれの部長を中心に進めていく。
(2) 授業研究計画を立て,時期が重ならないように調整する。
(3) データは,teacher's>H27努力点のフォルダに随時入れていく。