平成27年度 静岡市公立小中学校事務職員会 基 本 方 針 1 基本方針 平成 25 年 12 月、中央教育審議会は「今後の地方教育行政の在り方について」として、教育 委員会制度の抜本的改革や、地域とともにある学校づくりの推進方策を答申している。学校は 今後、地域と連携・協働するための体制整備や情報発信などを積極的に行っていくことが重要 となる。また、学校事務職員については、共同実施の推進や、専門性の向上・マネジメント力 の育成により事務機能のさらなる強化を図ることが求められている。 静岡市では、平成 27 年 4 月「第 2 期静岡市教育振興基本計画」のステージが幕を開けた。 平成 29 年 4 月には県費負担教職員の給与費等が政令市に移譲される。学校を取り巻く多様な 変化に的確に対応できる学校事務職員の在り方が、今後さらに問われてくる。 これまで、静岡市公立小中学校事務職員会(以下、本会と称す。)が、自主的に積み上げて きた活動内容の多くは公務に移行された。学校事務職員の経営参画への実践は、平成19年の 静岡市教育委員会が策定した「静岡市立公立小中学校事務の共同実施に関する要項」改正によ り、学校事務の共同実施に取り入れられた。また、学校事務職員の研修は、静岡市教育センタ ーにおいて公的研修として位置づけられた。 このような状況を踏まえ、主な活動として取り組んできた「実践」「研修」「研究」のうち、 活動の中心を「研究」におくこととした。本会での「研究」の積み上げを、 「実践」の場であ る共同実施組織の中に生かしていくことが大切と考えた。 この「研究」の成果をより確実にするためには、会員一人一人の目指す方向が一つになるこ とが最も重要である。目指す方向を共有し、本会の活動が将来にわたり静岡市の学校教育の充 実に寄与するものとなるよう、グランドデザインを策定した。 グランドデザインに示した「子どもの豊かな育ち」とは、子どもたちが、それぞれの夢や希 望、将来に向かって「生きる力」を身に付けることであり、その実現をミッションと捉え、組 織として取り組んでいく。 本会は、学校事務職員の役割を、学校における重要な経営スタッフの一員として、幅広い視 点でマネジメント力を発揮し教育の質を高めることにあると考え、広い視野を持って時代の要 請に応えられる学校事務職員となるよう育成と支援を行う。ひいては、静岡市の学校教育の充 実及び静岡市の「子どもの豊かな育ち」の実現に貢献するための活動を行うものとする。 2 テーマ及び設定理由 教育の質を高める教育事務を創造する 「子どもの豊かな育ち」の実現のためには、学校だけでなく、家庭や地域など社会全体で子 どもたちの教育に取り組む環境が必要である。そこで、従来の「学校事務」を、学校を取り巻 く家庭や地域、あるいは静岡市の行政をも視野に入れた「教育事務」として捉えなおし、組織 として、静岡市の教育の質を高める教育事務を創造していく。 3 活動の重点 (1) グランドデザインに基づく「研究」を推進する。 (学校事務職員の専門性と役割の追求) ア 全体会を通して、グランドデザイン活動プランの理解を深める。 イ ホームページを積極的に活用し、情報の共有化を推進する。 (2) 県費負担教職員の給与等の政令市への委譲に伴う課題に対応する。 ア 課題検討委員会を中心に情報を収集し、課題に対応する。 イ 校長会及び教頭会との連携を強化する。
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