域の方が参加していますが、生徒が活動 つくりたいです。現在も学校の行事に地 おばあちゃんが交流できるような機会を のときは、 子供達と地域のおじいちゃん、 中で働くことができたら、最高です。そ 僕は、いつか教師になって、相馬地区 に戻ってくるつもりです。そして、玉野 が守り、育てていきたいと思います。 分を育ててくれたふるさとを、今度は僕 も、福島も、僕のふるさとです。今の自 くことが大切なのです。もちろん、相馬 とに何が必要なのかを考え、実行してい 受け継ぐだけでなく、これからのふるさ という思いが込められています。伝統を う意気をもち、 新しい玉野を創っていく、 そんなことばかりを考えるようになって 話 し て お け ば よ か っ た 」 い つ の 間 に か、 と 何 か し て あ げ れ ば よ か っ た 」「 も っ と を責めてしまうこともありました。「もっ 祖母に寂しい思いをさせてしまった自分 上 げ て き ま し た。 忙 し い こ と を 理 由 に、 み、後悔……。いろいろな気持ちが込み いうことを知らされました。驚き、悲し ます。 に絶望し、自ら命を絶ってしまう人もい あって亡くなっています。中には、人生 でも、毎日のように誰かが事件や事故に 生と死は繰り返されているのです。日本 てしまっても、地域行事として、それら そうすれば、もし子供の数が少なくなっ の 方 々 が 発 表 す る 機 会 を つ く る の で す。 いたかしわ祭では民謡や踊りなど、地域 できる種目を増やし、小中合同で行って は、地区の皆さんが子供達と一緒に出場 勉強や部活に励んでいました。今までお た。僕もその言葉に励まされ、一生懸命 将来を見届けたい」そう言っていまし と が で き ず、 会 え た 時 は い つ も、「 孫 の 今年の四月、大好きだった祖母が亡く なりました。震災以後はなかなか会うこ 変える出来事がありました。 せんでした。しかし、そんな僕を大きく とのすばらしさを意識することはありま 清信太希さん (相馬市立中村第一中3年) みなさんは生きていることに感謝して いますか。僕は以前まで、生きていくこ 僕は考えます。 どんな困難にも負けずに頑張れるのだと るのではない」そう思っているからこそ、 残 っ て い ま す。「 自 分 は 一 人 で 生 き て い が 言 っ た あ の 一 言 は、 今 で も 強 く 胸 に お か げ で 今 の 自 分 が あ る。」 看 護 師 さ ん 単 な こ と で は あ り ま せ ん。「 患 者 さ ん の 者さんのために働き続ける。それは、簡 ている看護師さんも同じです。一日中患 大変なのは患者さんだけではなく、支え うことが痛いほどわかりました。 しかし、 うと、自分が今どれだけ幸せなのかとい にできない。そんな患者さんのことを思 んいました。当たり前のことが当たり前 なことでさえ困難な高齢者の方がたくさ に入る、歯みがきをするといった日常的 去年、僕は職場体験で相馬中央病院に 行きました。そこには、食べる、お風呂 た。 のありがたさやすばらしさを実感しまし て今自分がこうして生きていられること 支えられてきたかがわかりました。そし がこれまで祖母やまわりの人にどれだけ で良いのでしょうか。いいえ、ちがいま 僕は今、こんなにも楽しい生活ができ ていることに感謝の気持ちでいっぱいで する感謝の気持ちなのです。 は支えてくれる人や生きていることに対 す。どんなときでも忘れてはいけないの 方々の支えがあってこその「今」なので 家 族 だ け で な く、 学 校 の 先 生 や 地 域 の い る 家 族 の お か げ な の で す。 も ち ろ ん、 すが、それが可能なのは一生懸命働いて たちは普段、何気なく生活を送っていま かされているのだ」ということです。僕 る事があります。それは、僕たちは「生 もあるはずです。しかし、一つだけ言え つかったり、過ちをおかしてしまうこと 中学生で経験も少なく、この先困難にぶ では、僕たちはこれからどのように生 きていくべきなのでしょうか。僕はまだ いました。しかし、それと同時に、自分 する姿を見てもらうことがほとんどで の機会はずっと続いていくのではないで 世話になった分、今度は僕が支えてあげ 今、 世 界 で は た く さ ん の 人 が 生 ま れ、 亡くなっています。こうしている間にも、 す。そこで、僕は考えました。運動会で しょうか。教師として、玉野地区の一員 たいという一心で頑張る毎日でした。そ 「今を生きること」 玉野中の校歌にこんな歌詞がありま す。 「ああ我ら誇りと意気に新しい文化 んな矢先に、突然、祖母が亡くなったと いです。 顔があふれるよう、サポートしていきた として、学校だけでなく、地区全体に笑 ひらかん」 。 玉 野 で 育 っ た 誇 り と、 僕 ら す。しかし、それをただ持っているだけ がこれからの玉野を担っていくんだとい 市役所の電話番号は ☎ 0587-54-1111 広報こうなん平成26年9月 広報こうなん平成28年1月 19
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