広島市 教育センター 平成 27 年度 研修案内 Policy 人材育成基本方針 広島市教育委員会では,広島の子どもたちを「心身ともにたくましく思いやりのある人」として育成し ていくことを基本理念とし,基礎・基本の確実な定着を図るとともに,規範性・感性・体力・コミュニ ケーション能力の四つの力の育成を柱とする広島らしい教育を推進しています。 こうした教育を実現するためには,教職員一人一人が 「教育的瞬間※」をとらえ生かす力など,生涯 にわたって必要とされる資質能力を向上させるとともに,マネジメント力を有する管理職のリーダーシッ プのもと,地域の力を活用しながら,チームとして組織的・効果的な取組を行う必要があります。 広島市教育センターでは,広島市教員研修体系に基づいた教育に関する専門的事項についての研修等を 企画・実施し,学校の教育力を高める人材を育成します。 広島らしい教育の実現 ・基礎・基本の確実な定着 ・規範性,感性,体力,コミュニケーション能力 学校の教育力の向上 【管理職】 リーダーシップ・マネジメント力・専門職としての高度な知識 使命感や責任感 教育的愛情 表紙絵:岡田歩夢(広島市立基町高等学校 創造表現コース 第3学年) ・教職に対する責任感 ・自主的に学び続ける力 ・教育的愛情 平成27年度が始まりました。それぞれの学校におかれましては,学校教育目標の実現に向け, 日々着実に教育実践を進められているところだと思います。 さて,昨年11月20日,下村文部科学大臣から中央教育審議会に対し,教育課程の規準 等に関する諮問が行われました。目標と学習方法,学習評価の在り方を一体として 専門職としての 教員に求められる 高度な知識・技能 資質能力の育成 捉えるためにはどうすればよいのか,育成すべき資質・能力は何か,学校における カリキュラム・マネジメントはどうあるべきかなど,現代的な課題を踏まえて,新 しい時代にふさわしい学習指導要領等の基本的な考え方について現在検討が始まっ [教育的瞬間をとらえ生かす力] たところです。これからの教育はどうあるべきか,私たち自身も自らに問いかけな ・専門的知識 ・確実に実践できる力 がら日々の実践の充実を図る必要に迫られています。 また,全国と同様,広島市においても,今後10年間にベテランの先生方が大量に退職される予定 子どもの理解,生徒指導,学級づくり 授業づくり,課題解決 です。経験豊かな先生方のノウハウを継承していくことも大きな課題と捉えています。学校での ・新たな学びの実践的指導力 OJTと教育センターにおける研修のタイアップで,先生方の教育実践をサポートしていく手法の確 総合的な人間力 ・豊かな人間性や社会性 ・コミュニケーション能力 ・チームで対応できる力 ・地域や社会の多様な組織等と 連携・協働できる力 探究型の学習,活用型の学習,協同学習 立が今,正に問われています。 ( そのため,広島市教育センターでは,新たに平成27年度から平成29年度までの3年間に重点的に取り組む内容を整理 しました。「子どもの理解」「授業づくり」「マネジメント力」の3点に力点を置いて,それぞれの経験年数に応じた 研修を実施します。理論と実践の統合を目指し,インターバル型研修など,研修の内容や方法に創意工夫を凝らしてい 広島市教員研修体系 ます。 広島市の特色ある教育活動の推進に寄与するとともに,新たな教育活動を創造するための教育機関としての役割を担 い,着実に取組を推進していきます。ぜひ,本年度も,積極的に当教育センターを活用してください。 Hiroshima City Education Center ※ 「教育的瞬間」とは,「子どものために何らかの教育的な働きかけをしなければならない一瞬」のことです。 教師は,日々の営みの中で,子どもの変化を見つけ,共感したり,ほめたり,アドバイスをしています。 この子どもの変化の芽を見つける力,感じ取る力,そして,その瞬間に最も適切な対応ができる力,これらの力 を,より高めていくことが求められています。
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