物理学演習 第12回資料(平成26年度後期) 名城大学 教員:山﨑耕造 V 剛体のつりあい 2. 重心(質量中心) 𝑀𝑀 = ∑𝑁𝑁 𝑖𝑖=1 𝑚𝑚𝑖𝑖 積分形(剛体の重心) 𝑀𝑀 = ∫ 𝜌𝜌𝑑𝑑𝑑𝑑 演習問題 略解 𝑥𝑥𝐺𝐺 = 𝑥𝑥𝐺𝐺 = 1 𝑀𝑀 1 𝑀𝑀 ∑𝑁𝑁 𝑖𝑖=1 𝑥𝑥𝑖𝑖 𝑚𝑚𝑖𝑖 , 𝑦𝑦𝐺𝐺 = ∫ 𝑥𝑥𝜌𝜌𝑑𝑑𝑑𝑑, 𝑦𝑦𝐺𝐺 = 1 𝑀𝑀 1 𝑀𝑀 ∑𝑁𝑁 𝑖𝑖=1 𝑦𝑦𝑖𝑖 𝑚𝑚𝑖𝑖 ∫ 𝑦𝑦𝜌𝜌𝑑𝑑𝑑𝑑 Ⅴ-B1.重心: 重心は y 軸上にあり(0,yG)とする.dS=2(y/a)1/2dy 𝑦𝑦𝐺𝐺 = ∫ 𝑦𝑦𝑦𝑦𝑦𝑦 ∫ 𝑑𝑑𝑑𝑑 = 𝑏𝑏 2 ∫0 𝑦𝑦�𝑦𝑦/𝑎𝑎𝑑𝑑𝑑𝑑 𝑏𝑏 2 ∫0 �𝑦𝑦/𝑎𝑎𝑑𝑑𝑑𝑑 = 3𝑏𝑏/5 した がって 重心の位置は (0, 3b/5) Ⅴ-B2.重心: 横倒しの直円錐の頂点を(0,0), 底円の中心を(h,0)とする.直円錐の体積 V は V=(1/3)πa2h 重 心 は x 軸 上 に あ り (xG,0) と す る . dV=πa2(x/h)2dx π𝑎𝑎2 � 𝑉𝑉 1 � �4� ℎ = 3ℎ 4 1 ℎ 1 ℎ 𝑥𝑥 2 𝑥𝑥𝐺𝐺 = � � ∫0 𝑥𝑥𝑥𝑥𝑥𝑥 = � � ∫0 π𝑎𝑎2 𝑥𝑥 � � 𝑑𝑑𝑑𝑑 = V V ℎ したがって,重心は底面から h/4 の高さ. Ⅴ-B3.重心: (ⅰ) 体積 V, 高さ h の円錐の重心は頂点からの 3h/4. 高さ h/2 の相似円錐では体積が V/8 で重心は頂 点からの 3h/8.したがって,題意の円錐台の重心の位置を外挿した頂点から X とすると X・7V/8 = (3h/4)・V – (3h/8)・V/8 = 45V/64 ∴ X=45h/56 故に 底面から 11h/56 の高さ. (ⅱ) 半径 a の面積はπa2, 距離 c だけ離れた半径 b の円の面積はπb2.題意の物体の重心の位置を半 径 a の円の中心からの x として,π(a2-b2)x=πb2c ∴x=b2c/(a2-b2) 以上より,半径 a と半径 b の円の中心を結ぶ線上で半径 a の外側 b2c/(a2-b2)の位置 (ⅲ) 高さ 2h,体積 2πa2h/3 の円錐の重心は頂点から 3h/2,体積 πa2h の重心は頂点から 5h/2 なので, 題 意 の 物 体 の 位 置 を 円 錐 の 頂 点 か ら x と し て , (5πa2h/3)x=(2πa2h/3)(3h/2)+(πa2h)(5h/2) よ り (5/3)x=(1+5/2)h 故に x=21h/10 円柱の軸上で底面から 9h/10 の位置 レポート12 課題 練習問題集から V-B 5 (i)(ii) (重心とモーメント問題) 提出場所 3 階学務センター前 レポートボックス「物理学演習(山崎)」 提出期限 次回の講義日の前日(月)の午後 1 時まで ヒント Ⅴ-B5.重心とモーメント: (i) 力の作用線を底円の中心を通るように平行移動させ x 軸として,円の 中心を原点にとる.鉛直上方を y 軸とすると,平行移動した作用点は(- a/2,0),外部からの力は (W/4,0)である.床の抗力の作用点を(x,0), 抗力を(Fx,Fy)とする.力のつり合いから,Fx= w/4, Fy= W.原点に関する力のモーメントのつり合いを計算してxを求める. (ii) 倒れるためには(a/2,0)を支点として円柱の重心(0,a)を x>a/2 の点の外まで動かく必要がある. 外力を F として,原点のまわりのモーメントより F を求める. ===前回のレポート略解=== Ⅴ-A5.輪軸のつり合い: A 点に重さ X の物体を下げたとする.輪軸のモーメントから 2RX+2WR=3RW 故に X=W/2. A 点に W/2 Ⅴ-A6.2 次元つり合い: 左の糸の張力を Ta,右の糸の張力を Tb,重心の位置を棒の左端から x の位置 とする.力のつり合いは,水平:Tasinθ=Tbsinφ,鉛直:Tacosθ+Tbcosφ=W.故に Tbcosφ= W/(1+tanφ/tanθ) 棒の左端でのモーメントから xW=ℓTbcosφ.したがって x=ℓ/(1+tanφ/tanθ) ある いは x=ℓ/(1+sinφcosθ/(sinθcosφ))= ℓsinθcosφ/sin(θ+φ)
© Copyright 2024 ExpyDoc