経営情報論B⑨ 情報技術とビジネス・プロセス革新③(第8章) 3.プロセス革新と技術革新 リエンジニアリング • 顧客の観点に立ったシームレスな(つなぎ目のな い:円滑な)プロセスの構築を、ITの活用を前提と して、一からやり直すことにより、飛躍的な業績の 向上が可能となる(Hammer and Champy 1993)。 ※しかし、一から始めると時間・コストに加えて抵抗 も大きくなる。 ※実際には、経営者の短期的結果を求める傾向の 強まりによって、競合他社へのキャッチアップやコ スト削減が主流になった。 プロセス・リフォーム(手続きの再構築) • プロセスの継続的で漸進的な改善と根本的 な革新の組み合わせが業績向上に有効であ り、組織的・人的要因の改革、組織文化の変 革と連動させることが必要である(Davenport 1993)。 • 組織変革の秘訣は、結果は革命的に、そして 過程は漸進的に(Hamel & Prahalad 1994) ※革命的とは? 革命は大規模な変革や変動を意味する。 例えば、産業革命、エネルギー革命など イネーブラー(enabler)としてのIT (en;動詞に変形、able;可能、er;人) ITがビジネス・プロセスに果たしている重要な役割 • 既存プロセスの問題点の洗い出し(競合相手や 消費者ニーズ等の環境変化の発見) • 高度なデータ処理とコミュニケーション(ITによる 対応のプロセス化) ※しかし、ITは構造化された問題にのみ有効で あり、さらにコストもかかる。 eビジネス環境;利害関係者とのイン ターネットを通じたコミュニケーション • B2B;ビジネスtoビジネス(企業間の商取引と か拠点間の物流) • B2C;ビジネスto顧客(顧客への販売とか商品 の宅配) • B2E;ビジネスto従業員 • G2B;政府toビジネス • C2C;顧客to顧客(オークションなどの個人間 の取引や個人間の宅配) B2B⇒B2C B2B(企業間の大口取引) 材料 倉庫 材料 倉庫 B2C(企業から顧客への 小口取引) 材料 倉庫 物流 セン ター 工 場 顧 顧 顧 顧 顧 顧 顧 客 客 客 客 客 客 客 物流 セン ター 物流 セン ター 物流 セン ター ※大きめのトラックでまとめて運ぶ ※小回りの利く小さめのトラック や台車でこまめに運ぶ。 B2B⇒B2Cどちらがお得? 参入が簡単なのは?(B2B・B2C) 単価が高いのは? (B2B・B2C) 利益率が高いのは? (B2B・B2C) C2Cとは? 最近C2Cで送ったものは? 個人がC2Cでお金を稼げるサービスはありますか? C2Cの宅配サービス市場に参入する方法はあります か? ブリック(Brick)&モルタル(mortar)からクリック&モルタルへ ブリック&モルタル; 煉瓦と漆喰 • 店舗購入(オフライン取引) あるいは • 歴史ある(古典的)大企業 を指す。 ↓ ↓ ↓ クリック&モルタル; クリック 注文処理 配送 (取引開始) (データ蓄積) • オンライン取引 あるいは • インターネットを有効に活用している企業 を指す。 9
© Copyright 2024 ExpyDoc