中 学 ・高 校 競 泳 選 手 の 身 体 特 性 - J-Stage

体 力 科 学(1991)40,278∼287
中 学 ・高 校 競 泳 選 手 の 身 体 特 性
出 村 慎一*松
沢 甚 三 郎**中
PHYSICAL
比 呂 志***北
一
郎****
CHARACTERISTICS
IN WELL-TRAINED
YOUNG
SWIMMERS
SHINICHI DEMURA, JINZABURO MATSUZAWA, HIROSHI NAKA and ICHIRO KITH
Abstract
Well-trained young swimmers seem to have different physical characteristics as compared
with non-athletes of the same age group. The purpose of this study was to determine physical
characteristics of well-trained young competitive swimmers from a standpoint of differences
in training, sex, and growth and development. A total of 47 boy and girl swimmers and 124
untrained boys and girls were selected as subjects.
All swimmers began to swim regularly in an elementary school age and continued hard
swimming training for at least 2 years. A battery of 53 parameters representing each physical
domain such as physique, muscular strength, flexibility, neuromuscular function, cardiorespiratory function, were selected to examine subject's physical characteristics. The following results were found : boy swimmers have less body fat, superior physique, mascular
strength, flexibility, agility, and also superior cardio-respiratory
function as compared with
untrained boys. Also girl swimmers have almost the same physical characteristics
except for
physique and general static strength. Boy swimmers possess larger stature and bone width,
and superior muscular strength and cardio-respiratory
function as compared with girl swimmers. A similar sex difference is found in non-athletes. High school swimmers have more
solid body mass, and superior dynamic and static strength, relating to an achievement of
swimming speed, than junior high school swimmers.
(Jpn.
key
words
: young
swimmer,
I.緒
physical
J.
Phys.
Fitness
characteristics,
Sports
training,
Med.
1991,
40 :
278•`287)
sex difference.
て 成 人 や 大 学 生 水 泳 選 手 を 対 象 と し た 研 究5∼7,11∼
言
14,17∼19,21,22,24,31,35,36)か
ら
,水 泳 は と くに 筋 力,柔
長 期 に 及 ぶ 激 しい身 体 運 動 は,成 長 期 の 児 童 ・
軟 性,心
肺 機能 の 発 達 や 体 組 成 の変 化 に 大 き な影
生 徒 の身 体 発 達 に 大 きな 影 響 を 及ぼ す と考 え られ
響 を 及 ぼ す こ とが 示 唆 さ れ て い る.成
る.水 泳 は 代 表 的 な持 久 性 運 動 であ り,ま た,水
著 しい 年 齢 段 階 に あ る 中 学 生 や 高 校 生 が ハ ー ドな,
中 とい う特 異 な 環境 の 下 で 運 動 が 行わ れ る こ とか
水 泳 ト レー ニ ングか ら受 け る身体 的 効 果 は 大 学 生
ら,陸 上 に お け る他 の 多 くの 運 動 とは 異 な る身 体
や体 力 の 低 下傾 向 に あ る成 人 の 場合 とは 異 な る と
的効 果 が あ る と考 え られ る.こ れ まで の,主
考 え ら れ る.
*金 沢 大 学 教 育 学部 体 育 教 室
〒920石 川 県 金沢 市:丸の 内1-1
**福 井 医 科 大 学 一般 教 養
〒910-11福 井県 吉 田 郡 松 岡 町 下合 月23
***福 井 工 業 高 等専 門 学 校
〒916福 井 県鯖 江 市 下 司 町
*##*東 京 都 立 大学 理 学 部 体 育 学 教 室
〒152東
京 都 目黒 区 八 雲1-1-1
とし
長 ・発 達 の
Faculty of Education, Kanazawa University, Marunouchi,
Kanazawa, Ishikawa 920, Japan
Fukui Medical School, Matuoka, Yoshida, Fukui 910-11, Japan
Fukui National College of Technology, Geshi, Sabae, Fukui
916, Japan
Tokyo Metropolitan University, Yagumo, Meguro, Tokyo 152,
Japan
279
中学 ・高校 競泳 選手の身体特性
本研 究 の 目的 は,数 年 にわ た って ハ ー ドな水 泳
トレー ニ ン グを 積 ん だ 中学 生 お よび 高校 生 競 泳 選
被 験者 に 全 テ ス トを実施 す る こ と は 出来 な か っ
た.
手 と一般 生 徒 の 形 態 お よび体 力 を 総 合 的 に比較 ・
分 析 し,若 い競 泳 選 手 の身体 特 性 を性 差 お よび 発
育差 の観 点 か ら 明 らか にす る こ とで あ る.
II.方
A.被
法
験者
被験 者 は,十 分 に水 泳 トレ ー ニ ン グを積 んだ 国
体 候補 競 泳 選 手47名(中
名,高 校 男 子17名)と
名,女 子75名)で
学 男子17名,中
学 女子13
一般 中学 生124名(男
子49
あ った.選 手 は い ずれ も小学 校
低 ・中学 年 か ら水 泳練 習 を開 始 し,2年
以上 の競
技 経験 と高 い 技 能(水 泳連 盟 競 技 成 績 資格表 の10
級 以 上)を 有 し,こ の2年 間 は 週5日,1日
5000m以
平均
上 の 水 泳 トレー ニ ン グ を 行 った.よ
っ
て,選 手 の身 体 は 水 泳 トレー ニ ン グの影響 を十 分
に受 け て い る と考 え られ た.一
方,対 照群 と して
選ば れ た一 般 中 学 生 は いず れ も特 別 な運 動 を行 っ
て お らず,多
くの者 は文 化 部 に 所 属 して いた.ま
た,中 学 生4群(選
手 と一般 生 徒 の 男女)の 平 均 年
齢 間 に統 計 的 に 有 意 な差異 は み られ な か った.
B.テ ス ト変 量
一 般 に行 動 体 力 は,形 態 と機 能 に 大 別 され,後
者 は 筋機 能,関
節 機 能(柔 軟 性),神
経機 能,お
よ
び心 肺 機能 に 分 け て 考 え られ る.こ れ らの各 領 域
を 代表 す る53変 量 を妥 当性,信
頼 性,お よび 実 用
性 な どを考 慮 して 選 択 した(表1).柔
軟性 の 多 く
の項 目は,妥 当 性,信 頼 性 が 高 い 角 度 法30)を用 い
て測 定 を行 った.最 大作 業 能 力(PWCmax)お
最 大酸 素 摂 取 量(VO2max)は,津
ergociserを 用 いて,安 静1分
よび
山 社製 のCateye
後,9分
間,毎
分
5(レー59回転 の ペ ダ ル運 動 を行 わ せ,各 負 荷 に対 す
る脈 拍数 か ら推 定 した.最 大 無 酸 素 パ ワーは コ ン
ビ社 製 のパ ワ ー マ ックスVを 用 い て 負荷 値,回 転
数 か ら算 出 した.筋 力,柔 軟 性,神
経 機能,お
よ
び 形態 に 関 す る テ ス ト方 法 は 先 行 研 究13∼16)およ
び 一般 的 な 方 法26,27)に
従 った.な
脂 肪体 重,体 表 面 積,体 脂 肪 量,お
お,体 密 度,除
は,長 嶺29)お よびBrozekら2)の
て算 出 した.ま
よび体 脂 肪 率
推定 式 を利 用 し
た,種 々の 事 情 に よ り必ず しも全
表1.変
量
280
表2.平
注:変
量 番 号は表1と
同 じ.
均
出 村,松
沢,中,北
値
よ
お
び
標
準
偏
差
281
中学 ・高校競泳選手 の身体特性
表3.平
注:F1=訓
均
値
の
差
練 差(選 手 と一 般 生 徒)要 因,F2=性
異
の
検
定
差 要 因,IN=交
結
果
互 作 用,BG=男
女間,SN=
選 手 と一 般 生 徒間,SG=選
手,NG=一
般 生 徒,JH=中
学 生 と高 校 生,変 量番 号 は 表1と
同 じ,*P<0.05,**P<0.01,SNの
下 の>は 選 手 が 一般 生 徒 よ り,BGの
下 の>は 男 子 が 女
子 よ り各 々有意 に大,JHの
下 のく は高 校 生 が 中学 生 よ り有 意 に 大 で あ るこ とを意 味 す る.
282
出 村,松 沢,中,北
C.解
析方法
変 量 は 有 意 に小 さ く,胸 囲 や 体密 度 は大 き い 値 を
各 変 量 に つ い て選 手 と一 般 生 徒 間 お よび 男 女 間
示 して い る.身 長,体
重,骨 端幅,上 腕 囲,体
の 差 異 を検 討 す るた め に,中 学 生4群 間 の 平 均 値
面 積,除
どは 男 子 にのみ 有 意 な 差 異
差 の 検 定 を行 った(二 要 因 分 散分 析).水 泳 選 手 の
が 認 め られ,SGの
脂 肪 体重,な
ほ うがNGよ
表
り大 で あ る.筋
身 体 の 発 育 差 を検討 す る た め に,男 子 の 中 学 生 と
力領 域 で は,男 子 で は 全 て の変 量 に,女 子 で は 握
高 校 生 問 の 平 均値 の差 異 を 検 定 した.ま た,各 体
力,背
筋 力,脚 筋 力 の 静 的筋 力お よび 垂 直 跳 び 以
力領 域 別 に,相 関行 列 を作 成 し,そ れ に 因 子 分 析
外 の 変 量 に おいてSGが
法 を適 用 して 因 子 を解 釈 し,そ の平 均 得 点 の差 異
い る.神 経 機 能の 領 域 で は,男 女共,バ
の 検 定 も実 施 した.な お,分 散 分析 の 場 合,主 要
ス トと全 身 反応 時 間 に の み 有意 差が 認 め られ,柔
因 に 差 異 が 認 め られ た 時,多 重 比 較 検定 を 行 った.
軟 性 の 領 域 で は,肩 の 後 方 挙,体 後 屈,上
体反 ら
し以 外 の変 量 に有 意 差 が 認 め られ,SGの
ほ うが
III
.結
果
有 意 に大 きい 値 を示 して
ー ビ ーテ
勝 っ て い る.心 肺 機 能 の 領 域 では,男 女 と もすべ
A.中
学 水 泳選 手(SG)と
一般 中 学 生(閥G)と
て の 変 量 にお いてSGが
般 男女 中学 生,お
い る.
一 方 ,性 差 に関 して は,形 態 面 では,SGお
の体 力 差 お よび 性 差
表2は,中
学 男 女選 手,一
よ
よ
び 高校 男 子選 手 の5群 に つ い て,各 変量 の 平 均 値
びNGと
お よび標 準 偏 差 を示 して い る.表3は,各
子 の ほ うが 有 意に 大 で あ るが,胸 囲や 体 脂 肪 に 関
変量 に
もに,身 長,骨
有 意 に大 きい 値 を 示 して
端 幅,お よび 上 腕 囲 に 男
つ い て,平 均 値 の差 異 の 検 定 結 果 を示 して い る.
す る変 量 に は有 意 な性 差 が み られ ない.体
男 女 共 通 にSGはNGに
腿 囲,除
表4.因
注:F1=訓
比 べ て,体 脂 肪 に 関 す る
子 得点 の平 均 値,標
練 差(選 手 と 一 般 生 徒)要 因,F2=性
脂 肪体 重,お
準 偏 差 お よび 差 異 の 検 定 結果(二 要 因 分 散 分 析)
差 要 因,IN=交
重,下
よ び体 表 面積 な ど はSGに
互 作 用,*p<0.05,**p<0.01
283
中学 ・高校競泳選 手の身体特性
の み 有意 差 が 認 め られ,男 子 の ほ うが 大 き い値 を
相 関 行列 に 因 子 分 析 を適 用 し,解 釈 された 因子 名
示 して い る.筋 力 の 領 域 ではSGお
お よび平 均 因 子 得 点 の 差異 の 検 定 結 果 を示 して い
よびNGと
も
に ほ とん どの変 量 に 有 意 な性 差 が 認 め られ,男 子
る.形 態は 指 数(表1の
の ほ うが 大 で あ るが,神 経 機 能 お よび 柔 軟 性変 量
変 量 か らな る相 関 行 列 に 因子 分 析 を 適 用 した.体
に は ほ とん ど有 意 な 性 差 が あ る とは 認 め ら れ な
格 因子 と体 脂 肪 因 子 が解 釈 され た.両
い.心 肺 機 能 の 領 域 で は,SGの
有 意差 が認 め られ,多 重比 較 検 定 の 結 果(図1),
りのPWCmaxお
NGの
よびVO2maxを
場 合,体 重 当た
除 く変 量 に お いて,
場 合,肺 活 量 お よび最 大 無 酸 素 パ ワーに お
い て のみ 男 子 の ほ うが 有 意 に大 で あ る.
表4お よび 図1は,各
変量 番 号12∼18)を 除 く11
因子 とも に
体 格 因子 は男 子 に お いてSGがNGに
あ り,性 差 はSGお
よびNGと
比ベ て大 で
も に 男 子 のほ うが
大 で あ る.体 脂 肪 因子 は,男 女 と も,NGがSG
体 力領 域 別 に作 成 された
に 比 べて 有意 に 大 で あ るが,性 差 は 認 め られ な い.
筋 力 領域 で は,静
的筋 力 と動 的 筋 力 の2因 子 が解
釈 され,前 者 は 男 子 に おい てSGの
大 であ り,ま た,性
差 はSGお
ほ うが有 意 に
よびNGと
もに 認
め られ,男 子 の ほ うが大 で あ る.動 的筋 力 因子 は
男 女 と もにSGがNGに
NGに
比べ て 大 で あ り,性 差 は
おい て の み 認 め られ,男 子 の ほ うが大 で あ
る.神 経 機 能 領 域 で は全身 の 敏 捷 性,平 衡性,お
よび四肢 の 敏 捷 性 の3因 子 が 解 釈 され,全 身 の敏
捷 性 にの み有 意 な 差 異が認 め られ,男
SGがNGよ
女 とも に
り大 で あ り,性 差 はNGに
のみ認 め
られ,男 子 の ほ うが大 で あ る.柔 軟 性 の 領域 は角
度 法 に基 づ く8変 量 か らな る相 関 行 列 に因子分 析
法 が 適用 され た.体 捻 転 ・肩 ・足 首 の複 合柔軟 性
因 子 と体屈 曲柔 軟 性 因子 が解 釈 され,前 者は 男 女
と も,SGがNGよ
り大 で あ り,後 者 は女子 に の
み 差 異が 認 め られ,SGがNGよ
り大 であ る.心
肺 機 能 の領 域 は 有 酸 素 性能 力 と無 酸 素性 能 力の2
因子 が解 釈 され,前
者 は 男女 と も にSGの
大 で あ り,性 差 はSGに
のみ 認 め られ,男 子の ほ
うが大 で あ るが,後
者 の 因子 は,男
がNGに
た,NGお
比 べ て,ま
ほ うが
女 ともにSG
よ びSGと
もに 男
子 の ほ うが 女 子 に 比 べ て 有意 に 大 で あ る.
8.男 子 中 学 生 と高 校 生水 泳 選 手 の体 力差
表3か
ら両 群 の 形 態 ・体 力変 量 の 平 均値 差 の 検
定 結果 か ら,形 態 で は,体 重,胸
脂 厚,除 脂 肪 体 重,お
囲,上 腕 囲,皮
よび体 表 面 積 に有 意な 差 異
が み られ,筋 力 の 領域 では,筋 持 久 力や 肩腕 の 静
的 筋 力変量 に 有 意 な 差異 が認 め られ,い ずれ も高
□:男子〓3女
図1.中
子*:P<0.05
SG:永 泳 選 手
NG:一 般生徒
学 生 水 泳 選 手 男 女 お よび 一 般 生 徒 男女 の
体力因子の差異
校 生 の ほ うが 大 き い 値 であ るが,脚
筋 力や瞬 発 筋
力変 量 には 差 異 が あ る とは認 め られ な い.神 経 機
能 の領域 で は 下 肢 の 敏捷 性 や 静 的 平 衡 性 に 関す る
284
出 村,松
沢,中,北
変量 に,柔 軟 性 の 領域 で は 距 離 法 に よ る柔 軟 性 変
20).男 子 の 場 合,こ の 年 齢 段 階 に おい て,身 長 や
量 に のみ 有 意 な 差 異が 認 め られ る.こ れ は身 長 や
骨 端 幅 が 大 きい選 手,あ
腕 長 の大 小 が 測 定値 に影 響 し た も の と推 測 さ れ
つ あ る選 手 は 記録 の 向 上 も著 しい と推測 され る.
る.心 肺 機 能 の 領域 で は,肺
るい は,こ れ らの 伸 び つ
活量 と最 大無 酸 素 パ
水 泳 の 運 動 特性 か ら選 手 の 筋 持久 力が 発 達 して
ワーに の み 有 意 な差 異 が 認 め られ,高 校 生 の ほ う
い るの は 妥 当で あ ろ う.水 泳 の 場合,移 動 の 主 体
が大 きい 値 を 示 して い る.
が腕 で あ り,速 度 の 約 二 乗 に 比例 して 増 大 す る1,
28)水の 低 抗 に 打 ち勝 つ 大 き な 推進 力を生 み 出 す た
IV.考
A.中
察
学 水 泳 選 手 と一 般 中 学 生 との体 力 差 お よ
び性 差
めに,肩
や 腕 の筋 力 が主 に 利 用 され る1,9,13).従っ
て,選 手 の 肩腕 の 静的 筋 力 が 発達 して い る もの と
考 え られ る.し か し,握 力,背 筋 力,脚 筋 力 な ど
の静 的 筋 力 の差 異が,男
子 に おけ る選 手 と一 般 学
水泳 選 手 と一 般 人 との 体 力 に 関 す る比較 研 究6,
19,21)
,水 泳 成 績 と体 力要 因 との 相 関研 究5,13∼20,32,
36)あ るい は 水 泳 トレー ニ ン グ前 後 の身体 的 効 果
齢 段 階 に お いて,男 子 は 男 性 ホ ル モンに よ る蛋 白
に 関す る実 験 的 研 究7,11,22,24,31,35)な
どか ら,水 泳
同化 作 用 が 促 進 し,筋 力 の 性 差 が顕 著 に な る25,33).
が体 力の 中 で も特 に心肺 機 能,筋
力,柔 軟 性 な ど
しか し,筋 力の 発達 は 運 動 刺 激 の程 度 に よ って も
の発 達 や 体 脂 肪 量 の減 少 に 影 響 を 及 ぼす こ とが 示
左 右 され る.男 子 の 場 合 は 女 子 と比 べて 筋 力 の発
唆 され て い る.し か し,多 くの研 究 は,成 長 が ほ
達 可 能 性 が 非 常 に高 い 時 期 で あ り,か つ 運 動 刺 激
ぼ ピー クに 達 した大 学生 を 対 象 と して お り,成 長
が 著 し く異 な ったた め に 前 述 一般 的 な静 的 筋 力 の
の著 しい 段 階 に あ る中学 ・高 校 の水 泳選 手 を 対 象
発 達 差 が 表 れ た と推測 され る.こ れ に対 して 女 子
と した研 究 は 極 めて 少 な い.本 研 究 の結 果 で も,
の場 合 は,男
従 来 の報 告 と ほ ぼ 同様 に,水 泳 選 手 は 同年 代 の 一
の発 達 可 能 性 が 男子 と比 べ て 高 くな いの で,速 泳
般 生徒 に比 べ て,体 脂肪 が 少 な く,心 肺 機 能,柔
に 直 接 的 に 関 与 し特 に運 動 刺 激が 高 い筋 力 以 外 は
軟 性,筋 持 久 力や 肩腕 の 静 的 筋 力に優 れ て い る こ
発 達 差 が 表 れ な か った と推 測 され る.神 経 機 能 の
とが確 認 され た.十 分 に 訓 練 を積 んだ技 能 の 高 い
結果 か ら,水 泳選手 は,一
水 泳選 手 の 身 体 機 能 が発 達 して い る と い う こ と
捷性 や 平 衡 性 よ りも全 身 の 敏 捷 性 にお い て 優 れ て
は,水 泳 運 動 成 就 のた め に そ の 能 力 が 必 要 で あ
い る と推 測 され る.
り,ま た,そ
の 能 力の 関 与 が 高 い こ とを意 味 す る
と考 え られ る.選 手 はパ フ ォ ー マ ンス 向上 に 必 要
な体 力 を,水
中 お よび陸 上 に お け る トレー ニ ン グ
生間 に の み 認 め られ た こ と は注 目され る.こ の 年
一方,有
子 と同様 に 運 動 刺激 は異 な る が 筋 力
に,身 長,骨
意 な性差 は,選
般 生 徒 よ りも四 肢 の 敏
手 お よび一 般 生 徒 と も
端 幅,筋 力,お
よび無 酸 素 能 力 に 認
め られ た.身 長 や骨 端 幅 は 遺 伝 的影 響 が 強 く,一
に よって 発 達 させ た,あ るい は,水 泳 運動 成 就 に
般 に 男子 の ほ うが女 子 に 勝 り,筋 力や 無酸 素 能 力
関与 の 高 い 体 力 を有 す る者 が 選 手 にな って い る と
も一 般 に 男 子 の ほ うが勝 る.従
推測 させ る.形 態面 で は,選 手 は 体 脂肪 が 少 な く,
ハ ー ドな 水 泳 訓 練 は体脂 肪 の 減 少 に影響 を 及 ぼ す
す る と考 え られ る.体 脂 肪 に 関 して は 中学 水 泳 選
と考 え られ る.身 長,骨 端 幅,周
手 を対 象 と した 出村16)の研 究 とは異 な る結 果 で あ
育,除 脂 肪 体 重
って,こ れ らに 関,
して は 選 手 の 場 合 も一 般 生 徒 と同様 な性 差 が 存 在
は 男 子 に の み 差 異が 認 め られ た.こ の 中 で周 育 や
った.水
泳選 手の体 脂 肪 は シ ーズ ンに よ っ て もか
除 脂肪 体 重 は 筋 肉の 発達 と密 接 な 関 係が あ る.中
な り変 動 す る3,4,12).本
研 究 の測 定 は被 験 者 が ハ ー
学 生 の年 齢 段 階 で は,男 子 は 著 しい成 長過 程 に あ
ドな ト レー ニ ングを積 ん で い た 時期 に行 わ れ た た
るが,女 子 の 場 合 は成 長 が ほ ぼ ピ ー クに 達 す る段
め,女 子 も余 分 な体 脂 肪 が ほ とん どな か った と思
階 で あ る34).身 長 や骨 端 幅 は 遺 伝 的影 響 が 強 く,
われ る.柔 軟 性 は一 般 に 女 子 の ほ うが勝 る34).出
これ らの 差 異 は 水 泳に よ る影 響 とは考 え難 い.水
村 の 研 究 で は 解釈 され た6身
泳 記録 の 向上 は 長 育の伸 び と密 接 な関 係 に あ る15,
体 側 屈 と肩 の 柔軟 性 を 除 く因 子 に性 差 を認 め て い
体 柔軟 性 因子 の 内,
285
中学 ・高校競泳選 手 の身体特性
る.本 研 究 の結果 で は 必 ず しも女 子 の 柔 軟 性 が優
さ れ る.水 泳 は 陸 上 に お け る運 動 と は 異 な り,体
れ て い な か った.中 学 生 の 年齢 段 階 で は 必ず しも
重 負 荷が 下肢 長 管 状 骨 にか か らな い の で肥 満者 や
す べ て の 身体 部 位 の 柔 軟 性 に お いて 女 子 の ほ うが
膝 関 節障 害者 の運 動 と して有 効 で あ る.し か し,
勝 る訳 で は な く34),各 身 体 部 位柔 軟 性 の 発 達 は泳
成 長 期 にお いて は,下 肢 へ の適 当 な 荷 重 刺 激 は体
法 に よ って も異 な り17),ま た,比 較 的 短 期 間 の ト
重 を支 え る下 肢 筋 力 の発 達 のた め に 必 要 であ る.
レ ー ニ ン グに よ って も 改善 され る22,24).心 肺機 能
最 近,温 水 プー ル の 普 及に よ り水 泳 選 手 は 年間 を
に 関 して は,選 手 の 場 合,無 酸 素 能 力 お よび有 酸
通 して泳 ぐこ とが 可 能 にな り,ま た,低
素 能 力 に おいて,男
か ら1日 数 時 間 以 上 の練 習 を行 う こ と も多 く,下
子 の ほ うが女 子 よ り勝 る傾 向
年 齢段 階
が 認 め られ た.両 能 力 の性 差 は体 力面 か らみ た水
肢 に 体重 負 荷 が か か る運 動 を行 う機 会 が 比 較的 少
泳 記 録 の差 異 を生 み 出 す 重 要 な要 因 の一 つ と考 え
な くな った.こ の 影 響 は,男 性 ホ ル モ ンの分泌 が
られ る.VO2maxは,女
盛 んに な り,筋 力 の発 達が 著 し くな る 中学 ・高 校
子 の場 合 中学 生 後 半 の 年齢
子 は まだ
の 年 齢段 階 に顕 著 に表 れて く る も の と推 測 され
発 達 段 階 にあ る34).本 研 究 では,一 般 生 徒 の場 合,
る.池 上23)は水 泳 の デ メ リッ トと して 前 述 の点 を
男 子 の有 酸 素能 力が 勝 る傾 向 を示 した が,統 計的
指 摘 して い る.ま た,水 泳 の場 合,ス
に 有 意 な差 異 は認 め られ な か った.
飛 び込 み 以外,体 重 を 負荷 と して 脚 筋 力 を瞬 間的
段 階 に お いて ほぼ ピ ー クに達 す るが,男
8.発
達差
タ ー ト時 の
に 発 揮 す るバ リス テ ックタイ プの 運 動 が ほ とん ど
各 種 身 体 機能 の 発 達 順 序 は必 ず し も同 じで は な
み られ な い.最 大 筋 力 の発 達 のた め に は 一定 強度
く,例 え ば,神 経 機 能 は 幼 児期 に 著 し く発 達 す る
以 上 の負荷 刺 激 が 必 要 で あ るが,水 泳 は最 大 筋 力
と い わ れ る.ま た,各
身 体 機能 の 一 般 的 な発 達傾
の 発 達 に 有効 な 刺 激 で あ るとは い え な い21).つ ま
向は ハ ー ドな身体 ト レー ニ ン グに よ って 影 響 を受
り,水 泳練 習 に お い て キ ッ クは頻 繁 に 行 われ るが,
け る 可 能 性が あ る と考 え られ る.本 研 究 の結 果 で
脚 筋 の最 大筋 力 を 発 達 させ る強 い 刺 激 で は な く,
は,形 態面 におけ る差 異 は,体 重,胸 囲,上 腕 囲,
ま た,選 手 は記 録 向 上 の ため に,筋
力 トレーニ ン
お よび 除 脂肪 体重 な どの 栄 養 摂取 や ト レー ニ ング
グを 実施 して い る と考 え られ るが,移
条 件 の よ うな環 境 的 影 響 の高 い変 量 に の み認 め ら
腕 で あ るた めに,脚
れ,身
動 の主 体 が
筋 力 よ りも肩 腕 や 上 体 の筋 力
長 や骨 端 幅 の よ うな 遺伝 的 影 響 の高 い変量
向 上 に主 眼が 置 か れ る傾 向 にあ る.以 上 の よ うな
に は 認 め られな か っ た.身 長 は18∼19歳 に ほぼ ピ
ー クに 達 す る34)こと か ら,本 研 究 の 高 校 選 手や 中
理 由か ら,脚 筋 力 に 差 異 が認 め られ な か った と思
学 選 手 の 身長 は 同 年 代 の もの と比 べ て 高 い と思 わ
て 少 な い.本 研 究 の 結 果 で は全身 の 機 敏 で 素早 い
れ る.特 に 中学 生 の 場 合 は身長 の比 較 的 高 い者 が
移動
選 手 と して 活躍 して い る と考 え られ る.中 学 生 と
認 め られな か った.水 泳 の場 合,そ
高 校 生 の 身長 や 骨 端 幅 に差 異 が認 め られ な い に も
縮 を伴 う運 動 の機 会 が 極 めて 少 な く,従 って,水
か か わ らず,周 育 や 量 育 に差 異が 認 め られ た こ と
泳 だ け を行 って い る限 り,全 身 の 敏 捷 性 の発達 は
わ れ る.水 泳 選 手 の 神 経 機能 に 関 す る研 究 は極 め
瞬間 的 な筋 収 縮 が 伴 うテ ス ト変 量 に差異 が
の よ うな筋 収
か ら,栄 養 的 ・ トレ ー ニ ン グ的要 因 に よ り高校 選
あ ま り期 待 出 来 な い と推 測 され る.柔 軟 性 は,水
手 は 身 体 の充 実 度 が 高 い と推測 され る.
泳 運 動 の成就 に重 要 な体 力要 因 の 一 つ と して考 え
筋 力 に 関 して は,握
力,背 筋 力,肩 腕 力,腕 筋
られ て い る5,6,8,9,10,22,24).本
研 究 の 結 果 では,角
力 な ど の静 的筋 力 お よび 筋 持 久 力変 量 に 高校 生 の
度 法 に よる身体 部 位 の柔 軟性 に は い ず れ も有意 な
ほ うが 高 い値 を示 した.一 般 に これ らの 筋 力 は20
差 異 が あ る とは 認 め られな か った.各
歳 頃 ま で加 齢 とと も に 発 達 す る34)ことか ら,水 泳
柔 軟 性 は成 長 期 に お い て必 ず しも加 齢 と ともに発
身 体 部位 の
選 手 の 場 合 も一 般 人 の 発 達 と同様 な傾 向 に あ ると
達 す る とは限 らな い34).選 手 の場 合,中
推測 され る.し か し,脚 筋 力や脚 パ ワ ーに 関 す る
校 生 の 年齢段 階 に お い て柔 軟性 が 向 上 しな か った
変 量 に 有 意 な差 異 が 認 め られ な か った こ とは 注 目
と い うよ り,中 学 生 の段 階 に おい て す で に水 泳 に
学 か ら高
2
出村,松 沢,中,北
必要 な柔 軟 性 が十 分 に 発 達 して い た と 考 え ら れ
ほ ぼ 同 様 な傾 向が 認 め られ た.
2.中 学 男子選 手 は 女 子 選 手 に比ベ て,身
る.ま た,選 手 に と って 柔 軟 性 が極 端 に劣 って い
長や
れ ば問 題 で あ るが,柔 軟 性 が 優 れて い る程 よ い と
骨 端 幅 が 大 き く,筋 力 や 心 肺機 能 に お い て 優 れ る
い う訳 で もな く,一 定 以 上 の 柔軟 性 が あ れ ば 支 障
は な い と考 え られ る.成 長 期 にお いて は,水 泳 に
が,神 経 機 能 や柔 軟 性 に は ほ とん ど性 差 が な い.
一 般 中 学 生 の場合 も心 肺 機 能 以外 に お い て 選 手 と
必 要 な柔 軟 性 が 高 め られ,水
ほ ぼ 同 様 な性 差が 認 め られ た.
泳 を継続 して い る限
3.高
り,そ れ 以 上 の 向上 も低 下 もな くそ れが 維 持 され
校 水 泳選 手 は 中学 選手 に 比ベ て,量
育や
る可 能 性 が あ る と推測 さ れ る.従 って,水 泳 選 手
周 育 に 勝 り,筋 力で は 肩 腕 や上 体 の静 的 筋 力 お よ
の柔 軟 性 の発 達 傾 向 は一 般 人 の場 合 と異 な るで あ
び筋 持久 九
ろ う.一 般 にVO2maxやPWCmaxは
動 的 ・静 的 筋 力,柔 軟 性,お
中学 ・高 校 生
の年 齢 段 階 に おい て加 齢 と と もに増加 す る34).し
な らび に 静 的 平衡 性 に勝 る が,脚
が あ る とは 認 め られ な か った.
か し,本 研 究 の 結果 で は,中 学 生 と高 校 生 との 間
に 有 意 な 差 異 が あ る と は 認 め られ な か った.選
の
よび心 肺 機 能 に は差
(受付
平成2年11月20日)
手
は 小 学 校 時 代 か らす で に 相 当 ハ ー ドな トレー ニ ン
文
グを開 始 して お り心 肺 機 能 が 発 達 して い る.換 言
す れ ば,選 手 の 心肺 機 能 は 低 年 齢 か らの ハ ー ドな
1)
訓 練 に よ り一般 的 な発 達 よ りも早 め られ て い る と
水 球,シ
2)
3)
今 回 の 資 料 は,心 拍 数 か らの 推 定値 で あ り,ま た,
研 究 が必 要 で あ ろ う.
4)
5)
よび 心肺 機 能 の 各身 体要 因 を 代 表 す
Anderson,
some
and
D.
H,
swimming
京,
body
M.
composition
D.
in
com-
assump-
(1985)
: Changes
of
elite
during
3,
Vaccro,
on
Keys,
113-140.
physique
Sci.,
training
and
body
ntitative
swimmers
Sports
and
T,
of
110,
R.
and
J.
Clarke,
Sci.,
Malina,
female
season.
J.
qua
Acad.
itive
Cureton,
T.
of
swimming(the
1,
87-121.
T.
K.(1930)
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uni-
compet-
33-40.
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muscular
The
effect
performance
children.
Res.
physical
fitness.
7)
Cureton,
T.
て,男 子 の 場 合 は体 脂 肪 が 少 な く,体 格 全 般 に 勝
(1941)
Res.
Cureton,
T.
よび一 般 的 な 静的 筋 力 に は ほ とん ど差 異 が 認 め ら
pion
athletes.
れ な か った が,他 の機 能 に つ い ては 男子 の 場 合 と
nois,
11-60.
K.
flatter
kick).
Quart.,
(1963)
Quart.,
50,
as
12,
a couse
with
Quart.,
and
34,
(1961)
an
Quart.,
aspect
of
381-391.
in
of
U.
without
S,
physical
navy
dietary
un-
sup-
440-447.
: Physical
of
kinesiology
Res.
: Improvements
with
Univ,
and
: Flexibility
Res.
K.
trainees,
plements.
8)
K.
associated
derwater
り,静 的 ・動 的筋 力,柔 軟 性,全 身 の敏 捷 性,お
: Mechanics
crawl
Cureton,
fitness
よび 心 肺 機 能 に勝 る.女 子 選 手 の 場合 は 体 格 面 お
込,
本 泳 法,
談 社,東
analysis
composition
6)
た.
1.中 学 水 泳 選 手 は 同 年 代 の一 般生 徒 に 比 べ
泳,飛
9-17.
一般 中学 生124名 で あ っ た.形 態,筋 力,柔 軟 性,
る53変 量 が 選 択 され た.以 下 の事 が 明 らか に され
M,
Y.
versity-level
and
差 お よび発 達差 の観 点 か ら明 らかに す る こ と で あ
F.,
of
N.
W.
body
of
本研 究 の 目的 は,若 い 競 泳 選 手 の身体 特 性 を性
Grande,
Ann.
Bruce,
in
横 断 的 資 料 で あ る こ とか ら この 点 に関 して は 追 跡
神 経 機 能,お
融(1984):競
: Densitometric
review
tions.
らす 可 能 性 が あ る と推 測 さ れ る.し か しな が ら,
った.被 験 者 は,中 学 お よび 高校 競 泳選 手47名,
J.,
(1963)
position,
訓練 は 一 般 的 な機 能 の 発 達 パ タ ー ンに変 化 を もた
め
Bro•¬ek,
A.
達 は 期 待 で きな い.若 年 期 に お け る ハー ドな身 体
と
辺
6-19.
中 学 生 段 階 で 十 分発 達 した 能 力が 高校 生 に な って
V.ま
下 充 正,渡
ン ク ロ ナ イ ズ ド ・ス イ ミン グ,日
現 代 体 育 ・ス ポ ー ツ体 系,第14巻.講
考 え られ る.個 人 の能 力 の 発 達 に は限 界 が あ り,
同 様 な トレー ニ ン グを継 続 した と して も大 き な 発
浅 見 俊 雄,宮
献
Illinois
fitness
Press,
of
Urbana
cham-
Illi-
中学 ・高校競泳選手 の身 体特性
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修 館,東
軟 性,及
学 生 水 泳 選 手 の 形 態,筋
力,及
30)
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松 井 三 雄,水
ポー ツ マ ン の 体 力 測
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修 館,東
学 競 泳 選 手 の 体 格,体
水 泳 技 能 の 性 差.体
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力,及
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33) 高 石 昌弘,樋
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Factorenzur
Geschwindig
and
of a season's
of
41,
M.,
本人の
keit
der
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Bestimmung
im
:
der
Freistilschwim-
Kð±rper
Kultur,
695-