カゼインにアレルギーのある場合について ちなみにカゼインは、人間の乳においても同様に存在しているので すが、人乳においては IgG アレルギーレベルが IV 以上の場合は食事制限が望まれます。 アルファカゼインの量が牛乳に比べて著しく少ない事が知られていま レベルが III の場合は 4 日に 1 回食べるという制限が推奨されます。 す。 レベルが 0,1,II の場合はアレルギーが無く、気にする必要がありませ ん 食品添加物としては「カゼインナトリウム」または「カゼイン Na」または、 は「カゼイン Na(乳由来)」と表示されます。 [注意点] カゼインは全ての酪農製品、乳製品に含まれ、牛乳に含まれる乳タ たとえば、缶コーヒーに含まれるカゼインは次のように表示されてい ンパク質の約 80%を占めています。カゼインにアレルギーのある人が ます。 これを食べると、種々の問題を引き起こします。 - ラベルの例 乳製品を 100% 避けることはとても難しいことですが、日ごろから製 コーヒー 砂糖 牛乳 品ラベルを読む習慣を身につけ、酪農製品を避ける習慣をつけまし 全粉乳 脱脂粉乳 全脂練乳 ょう。 香料 甘味料(アセスルフ 乳化剤 酪農製品には牛乳、スキムミルク、ヤギのミルク、バター、チーズ、ヨ ァムK) ーグルト、乳糖,乳清、乾燥酪製品等があります。 酸化 防止 剤(ビ タミ また、殆どのインスタント食品や冷凍食品、缶詰めには酪農製品が ン C) 使われています。 デキストリン 安定剤(カラギナン) カゼイン Na カラメル色素 その他 インスタントスープ、ベーカリー食品、スナック菓子も含まれている場 合がありますので、確認が必要です。 右の欄にカゼイン Na が表示されていて、カゼインナトリウムがあるの 卵やマヨネーズにはおおよそカゼインは入っていません。 が分かります。 カゼインが入っていない、米、ジャガイモ、大豆で作られたミルク代替 乳脂肪が軽いために、乳成分が飲料中で浮き、白い層を作ったり、 製品が売られていますので、利用すると良いかもしれません。 白い粒状に固まったりするため、それを防ぐために使用されます。 [参考資料] ホット用、カフェオレ用、デミタス用など用途によって使い分けされて カゼインは大きく 3 つに分けられます。 いて、たとえば、製品名として:ホモゲンシリーズ(使用量:0.05%∼ 1:アルファカゼイン 0.2%)があげられます。 2:ベータカゼイン カゼインは。化粧品、タンナルビン、ハム、ソーセージ等の豚肉食品 3:カッパーカゼイン 非発酵グレープジュースなどのフルーツジュース、ワイン、蒸留酒、 カゼインは、そのタンパク質を構成するアミノ酸のうち、セリンに由来 ビール等にも含まれています する部分(セリン残基)の多くにリン酸が結合した、リンタンパク質(リ カゼインのアレルギー源は熱に影響されませんので、加水分解され ン酸化タンパク質)の代表的な例です。 た加水分解乳やアミノ酸乳を利用しましょう。パンにも含まれて居ま すので、注意が必要です。 この特徴のため、カゼインは分子全体としてマイナスの電荷を帯びて おり、カルシウム(Ca)イオンやナトリウム(Na)イオンと結びつきやす あれもダメ、これもダメとあまり過敏になりすぎるのは良くありません い性質を持っています。 が、上記に偏った食生活を送っている場合は要注意です。 牛乳中では特にカルシウムと結合してカルシウム塩の形で存在し、 出典 結果として牛乳中でカルシウムの安定な運び屋として機能します。 ウィキペディア 厚生省アレルギー情報 その他、アレルギー関係のホームページを参照しています。 牛乳中においてカゼインは、カルシウム−カゼイン−リン酸複合体 の形で存在していますが、このときカゼインのうちで特に水溶性の高 いカッパーカゼインの働きによってこの複合体はミセルを形成します。 この結果、カゼインは一種の「安定剤」として、牛乳を均質なコロイド 溶液にし、またその不溶性成分が析出することなく均質な状態を長 期間保つ役割を果たしています。
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