「過剰生育を抑制するための適期中干し」(PDFファイル)

平成 27 年 6 月 5 日発行
おいしい
情報
づくり
米
No.6
●南魚沼市 ●NOSAI魚沼 ●JA魚沼みなみ
平成 27 年産米生産重点対策…
過剰生育を抑制するための適期中干し
~ 未熟粒の発生を抑え、高品質米の生産を!~
◎ 中干し実施時期の目安
早めの中干し開始を!
◦ 目標穂数の80%に達した頃、又は 田植え約1か月後(30日後)頃 が
中干し実施の目安です。
◦中干しの 終了時期の目安は出穂1か月前(7月10日頃) です。遅れると
根域が縮小するため、高温時には品質低下につながります。
中干し開始後も分げつはすぐに止まりません。
早めの開始を心がけましょう。
【中干し開始の目安茎数】
品 種
コシヒカリ
こがねもち
五 百 万 石
中干し適期1株当たり茎数
(目標の80%)
50株植え
60株植え
19 本
18 本
17 本
17 本
15 本
14 本
○ 中干し初期の稲姿
中干し適期
坪当たり茎数
1,010 本
910 本
860 本
1株当たり目標茎数
50株植え 60株植え
坪当たり
目標穂数
25 本
21 本
1,260 本
23 本
19 本
1,140 本
21 本
18 本
1,070 本
× 中干し開始時期としては遅い
坪当たり
1,150本
坪当たり
1,570本
● 中干しの効果
➡ 良質茎の確保!
効果 2 …下位節間の伸長を抑制 ➡ 倒伏を軽減!
効果 3 …土壌へ酸素を供給 ➡ 根の健全化!
効果 4 …地盤を固める ➡ 収穫時の機械作業が容易に!
効果 1 …無効茎の発生を抑制
実施程度は田面に小ヒビ、軽く足跡が残る硬さまで!
◦田面に大ヒビが入るキツイ中干しは、根が切断される等、悪影響を与えることがあります。
◦中干しの不徹底(弱い)は生育過剰を招き、品質の低下や倒伏につながります。
大ヒビが入る
キツイ中干し
目安の小ヒビ
程度の中干し
圃場に合わせた中干しを行いましょう!
◦生育量が過剰気味 → やや強めの中干し
◦生育量が不足気味 → やや弱めの中干し
生育状況や水持ち条件は圃場ごとに
異なります。こまめに確認しながら
確実に行いましょう!
中干しを確実に行い、穂肥をまける稲姿に調整しましょう!
◎ 溝切り
◦ 10a 当り 6 ~ 8 本の溝を切りましょう。
溝切りのイメージ図
水口
※排水の悪い圃場は、溝を多めに入れてください。
◦すべての溝を水口・水尻につなげましょう。
← →
2.5
メートル
溝と溝がぶつかるところは、壁ができて
水が流れません。すべての溝がつながる
よう、手で壁をならしましょう。
(8~10条おきに溝切り)
用水は有効に
活用してください。
迅速な排水・灌水を行うために溝切りを!
水尻
フェーンや異常気象時に素早く対応できるよう、中干しと併せて
溝切りを行いましょう!
◎ 藻類・表層はく離
藻類や表層はく離の多発生は、水温上昇の妨げや除草剤の効果低下につながります。
発生が見られたら…
1. 浅水管理や夜間落水を行いましょう。
2. 水管理で防げない場合は薬剤散布を検討してください。
【主な薬剤】
薬剤名
モゲトン粒剤
モゲトンジャンボ
クリアホープフロアブル
(水口施用可能)
対象
使用量(10a当り)
アオミドロ
2 ~ 3㎏
表層はく離
1 ~ 2㎏
アオミドロ
表層はく離
アオミドロ
表層はく離
ヒエ
20個(1㎏)
500ml
使用時期
発生始~発生盛期
収穫45日前まで
発生時
収穫45日前まで
発生時〜発生盛期
収穫45日前まで
移植直後~ノビエ1葉期
但し、移植後30日まで
藻類に対しては発生始期
※薬剤は 3 ~ 5 日ほどで効果が現れます。
◎ ワキ対策
ワキの著しい発生は、根の活力低下につながります。発生が見られる場合は、水の更新や
夜間落水などを行い、ガス抜きと酸素供給に努めましょう。
ワキの発生程度
水稲への影響
対 策
水田に足を踏み込むと盛んに気泡を発生
する。
・根の活力低下
・根張り不良 水を更新する。
晴天時、自然に気泡を発生して、足を踏み
込むと著しく気泡が発生する。
・根の伸長阻害
・地上部の黄化
間断灌水を行う。
◎ いもち病防除
いもち病の箱処理防除を行っていない方は必ず本田防除をお願いします。
~防除が必要な方~
◦コシヒカリ BL 栽培で箱処理防除を行っていない場合
◦直播栽培
◦こしいぶき、五百万石、こがねもち等のコシヒカリ BL 以外の品種
【いもち病の本田防除薬剤】
◦オリゼメート粒剤
散布時期は田植日に関係なく、この時期に
散布してください。
散 布 量:3 ~ 4㎏ /10a 当り
散布時期:6 月 10 日~ 15 日
水 管 理:浅水状態で散布(1 週間ほど浅水管理を行いましょう)
※補植苗はいもち病の発生源となります。不要になった場合は速やかに除去しましょう。
◎ 中間追肥
リン酸・苦土で登熟・食味の向上を!ケイ酸で倒伏軽減・耐病性の向上を!
【主な中間追肥肥料】
肥料名
成分量(%)
基準施用量
使用時期
(10a当り)
特徴
リン酸:6 苦土:10 ケイ酸:16
魚沼ロマン
マンガン:0.1 ホウ素:0.1
グルメエース※ 銅・鉄・亜鉛:微量
20 ~ 40㎏
6月下旬~
7月上旬
リン酸・苦土・ケイ酸に加え、微量
要素を多く含むバランスの良いマル
チ肥料。
マグコープ※ リン酸:17 苦土:3.5
20 ~ 40㎏
6月下旬~
7月上旬
養分や水分の吸収を高めるリン酸を、
多く含む。
ケイ酸加里
プレミア
20 ~ 40㎏
6月下旬~
7月上旬
良いお米には欠かせないケイ酸分を
豊富に含む。また含まれるカリは緩
効性のため、効率よく吸収される。
カリ:20 苦土:4
ホウ素:0.1 ケイ酸:34
※は JA 特栽米 5 割減で使用可能。
元肥一発を施用された方も中間追肥を行いましょう!
◎ 除草剤(中期・後期剤)
初期に取りこぼした雑草や後から生えてきた雑草を中期・後期剤で防除しましょう!
品 名
成分数
ザーベックスDX
1キロ粒剤
4
ハイカット1キロ粒剤
4
粒剤
クリンチャー
ジャンボ
1
EW
バサグラン
粒剤
液剤
クリンチャーバス
ME液剤
1
2
使用量
(10a当り)
使用時期
移植後20日~ 30日。
ノビエ3.5葉期まで。
移植後15日~ノビエ3.5葉期。
1㎏
但し、収穫60日前まで。
移植後7日~ノビエ4葉期。
1㎏
但し、収穫30日前まで。
移植後25日~ノビエ5葉期。
1.5㎏
但し、収穫30日前まで。
移植後15日~ノビエ3葉期。
20個
但し収穫40日前まで。
移植後25日~ノビエ4葉期。
30個
但し収穫40日前まで。
散布薬量:100ml
移植後20日~ノビエ6葉期。
希釈水量:25 ~ 100ℓ 但し、収穫30日前まで。
移植後15日~ 50日。
3 ~ 4㎏
但し、収穫60日前まで。
散布液量:500 ~ 700ml 移植後15 ~ 50日。
希釈水量:70 ~ 100ℓ 但し、収穫50日前まで。
散布薬量:1000ml
移植後15日~ノビエ5葉期。
希釈水量:70 ~ 100ℓ 但し、収穫50日前まで。
1㎏
使用方法
特 徴
湛水散布
クリンチャー成分が
入ってる低価格剤
湛水散布
クログワイに効果大
湛水散布
ヒエのみ有効
湛水散布又は、
落水散布
落水散布又は、
ヒエ以外に効果大
ごく浅水散布
落水散布又は、 クリンチャー+
ごく浅水散布 バサグランの成分
※使用時期・使用量等、間違いのないよう注意してください。
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