2015/05/19 資料館便り5月号。

石川町立歴史民俗資料館は、町の文
化財保存と活用、町民の教育、学術及
び文化の発展を目的に、昭和 49(1974)
年秋に開館しました。公的施設として
は、県下のさきがけの一つです。
平成 27(2015)年
○「資料館便り」編集:発行 石川町立歴史民俗資料館
5月号
〒963-7845
石川町字高田 200-2
0247(26)3768
~ 石川ゆかりの人々が登場! ~
○石川の自由民権140周年
今年は、明治8(1875)年に「有志会議」(石川の自由民権運動を推進した石陽社の前身)が発足し
て 140 年にあたります。この記念すべき年にふさわしい「お宝」が石川に帰って来ました。
森嘉種※1 が、大正4(1915)年※2、河野広中※3 の第二次大隈重信内閣の農商務大臣就任を祝して贈
った漢詩がそれです。これは、河野にゆかりのあったいわき市小名浜の小野家が保管していたものです。
本年 2 月~3 月にかけて、
『福島民報』に連載された、小豆畑毅氏(石川町文化財保護審議会会長)執筆
による『森嘉種伝』を、現当主である小野一雄氏(いわき歴史文化研究会代表)がご覧になったことで、
石川町(歴史民俗資料館)への寄贈を決意されたのです。正に、
『100 年ぶり』の帰省となりました。
※1
森嘉種(1862~1933):現学法石川高等学校初代校長 国学者・漢学者・石川地方の鉱物研究においても大きな功績を残した。
※2 大正4(1915)年:わが国は、前年に勃発した第一次世界大戦に参戦。中国大陸でドイツと交戦していた。
※3 河野広中(1849~1923)
:旧三春藩士 明治8(1875)年には石川区長となった。東日本における自由民権運動を牽引した。
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小豆畑毅氏(左)三森孝則館長(中)小野一雄氏(右)
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