72 回 (66 年 ) ぶりの 勝ち越しに向けて

 編集人 杉 山 吏 作
監 修 大 平 賢 二 高が勝利を収めると下高は 年ぶり、実に
れまでに長い歴史を持つ定期戦だが、今回下
回定期戦が下妻
晴れ渡る青空のもと、第
第一高等学校︵以下下高︶で、開幕した。こ
大会ぶりの勝ち越しを果たすことになる。下
高悲願の勝ち越しへ、新たな伝統を創り上げ
るときがついにやってきた。
の正門付近から始めら 況であったが、実に濃 日中は現在よりも、さ
れた花魁道中では、下 厚な時間だった。正門 ら に 気 温 が 高 く な る
ていた緊張感が、まる ように気をつけて行動
先ほどまでの張りつめ 熱中症などにならない
魁 道 中 が 終 了 す る と、 管 理 を き ち ん と し て、
気にあふれていた。花 かりと気を配り、体調
きないくらい、人の熱 ど、自分の身体にしっ
では目にすることがで 自で水分補給をするな
勝利を見据える應援團
高の一般生徒が歓迎隊 付近が普段の学校生活 と予想されている。各
列を組む中を、両校の
應援團がそれぞれ掛け
声をかけながら、独特
の 足 運 び で 一 歩 ず つ、
ような、両者の真剣な ゆ っ く り と 行 進 し た。
各校とも團旗が揚が
る と ギ ャ ラ リ ー か ら 表情からは、この定期 高下駄をはいて、地面
分、下妻駅に普 ぬ 熱 い 思 い が ひ し ひ て も 力 強 く、 迫 力 が
歓声があがった。午前 戦にかける、並々なら を蹴り上げる動作はと
7時
段とは違う特別編成の
常総線に乗って、水海
道第一高等学校︵以下
海高︶の先発隊が到着
した。そこには、すで
に下高應援團や各部の
選手たち、一般の方な
ど、駅のロータリーが
あふれるほど、たくさ
んの人が待ち構えてい
た。そして、午前7時
分、張りつめた空気
のなか、海高の應援團
陸上
祈った。続いて、下高 定期戦とは異なった状 行 わ れ る こ と に な る。
下高悲願達成へ
発行人 羽 田 陽 一
で嘘であったかのよう してほしいと思う。そ
女子バレー
女子剣道
柔道
66
男子テニス
野球
た。平成
回
年度 出し切って下さい。
大会予選や高等学校総
合 体 育 大 会 予 選 な ど、
3年の最後の大会を控
えていますが、その大
会以上に定期戦に対す
る想いは格別のものが
あるそうです。
勝ち負けの勝負にこ
だわることより、3年
生がこれまでの3年間
それぞれの学校におい
て培ってきた集大成を
この定期戦にぶつけて
きたと聞きます。これ
も ま た、
﹁定期戦﹂を
生み出した先生方の想
全校生徒一丸となっ
回大会に臨み、こ
だなとその時に感じま 全力で立ち向かう﹁為 全員で輪となり﹁為桜
した。
桜魂﹂
をもってすれば、 の丘﹂
を歌いましょう。
その後の両校全生徒
による応援に後押しさ 今年は、本校にとっ 必ずや普段培った力が 下高に勝利有り!
れた、それぞれの運動 て い よ い よ 回 大 会 発 揮 で き る は ず で す。
た。
さと奥深さを感じまし 原動力になっているの んが、最後の最後まで の 下 高 の グ ラ ン ド で、
道中には、鳥肌の立つ 定期戦は、全校生徒の きいほどプレッシャー くらい両校の伝統の重 これから始まる1年の も大きいかもしれませ て
迫力、正門からの花魁 の初めに行われるこの と思います。期待が大 じます。
団によるにらみ合いの がれていました。年度 上に大きいものがある ころに両校の誇りを感
で行われた両校の応援 全生徒に脈々と受け継 いや期待はこれまで以 て受け継がれていると
した。水海道駅前広場 時 の 先 生 方 の 想 い が、 んも、この大会への想 いが今も良き伝統とし
高で目の当たりにしま
私は、昨年度初めて
この定期戦を水海道一
大会となります。
以来、今年が 回目の
る よ う に な り ま し た。
に年に1回春に行われ
大会から、現在のよう
が、昭和 年の第
当初は、年に2回春
と秋に行われました
ました。
第1回大会が開催され
そうとして、その年に
て、学校の復興を目指
した末に、体育を通し
し、心を明るくする方 の﹁為桜の丘﹂の歌声 たくさんのOB・O した。それぞれの部活
法はないものかと思案 は、時を超えて創立当 Gの方々や地域の皆さ 動において、春は関東
の希望を失った姿に接 が一つになった円陣で な期待をしています。 と伺ったことがありま
育教師が、当時の生徒 勝利となり、全校生徒 ができますように大き 定 期 戦 で 燃 え 尽 き た ﹂
い昭和
戦は第 回大会です。 とらわれないさわやか からの5連勝している 以 前 O B の 方 か ら、
さがありました。
その大きな波を背に受 ﹁今でも思い出すのは、
この定期戦は、太平
洋 戦 争 の 敗 戦 ま も な 結果は、本校の 勝 け、一気に勝ち越しと 3年生の時の定期戦に
年、両校の体 4敗1分けと圧倒的な なる金字塔を掴むこと 対 す る 想 い は 格 別 で、
年度の定期 レーには、勝ち負けに ています。平成
部の選手達の全力を傾 ︵ 年 ︶ ぶ り と な る 悲 それを信じて、フェア
今年もいよいよ定期
戦の時がやってきまし 注したフレッシュなプ 願の勝ち越しがかかっ プレーのもと、全力を
男子バド
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が整列を終え、早速睨
み合いが始まった。終
了の合図の旗が振られ
女子バド
22
66 年ぶりの勝ち越しに臨む稲見校長
新聞部
閉会式の後には、
るまで、まるで時間が しと伝わってくるよう あった。今回の定期戦 に、和やかな雰囲気と して、
男子バスケ
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午前9時現在
下高
海高
女子バスケ
この下高のグラウンド
男子剣道
27
78
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茨城県立下妻第一高等学校
分 なった。
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止まってしまったかの であった。その後、応 では、花魁道中に
15
78
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女子弓道
男子弓道
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勝ち越しに向けて
発行所
吼號する相馬團長
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ようだった。息をする 援合戦が行われ、これ という時間制限が設け これから、1日をか に為桜の丘を響かせて
のもためらってしまう からのお互いの健闘を られており、今までの けてたくさんの競技が ほしい。
( 我井 )
為
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平成 27 年5月2日
為 櫻 の 風
(1) 号外