しばた千桜橋開通式式辞 待望の「しばた千桜橋」が完成し、その開通式を挙行するにあたり、ご 来賓並びに関係各位におかれましては、公私何かとご多忙の折にもかかわ らず、多数ご臨席を賜り厚くお礼申しあげます。 「しばた千桜橋」は、平成23年3月に策定した第5次柴田町総合計画 前期基本計画のなかで、白石川堤と船岡城址公園を連絡橋で結ぶ「回遊ル ート」の整備事業として位置づけ、社会資本整備総合交付金事業の採択を 受け、調査、測量、設計を開始し、併せてデザイン及び周辺景観整備の検 討会を何度も重ねながら、橋脚や橋桁架設工事等を進め、本日、開通式を 迎える運びになりました。平成27年度は、斜路工や親水公園の整備を行 い、来年の春にはグランドオープンする予定です。橋の名前である「しば た千桜橋」については、公募を行い、さくら名所百選の地である船岡城址 公園の千本の桜と白石川堤の一目千本桜をつなぐという意味と、千年先ま でいつまでも美しい桜を咲かせて欲しいという願いが込められて決定して おります。 さて、4月から第5次柴田町総合計画後期基本計画がスタートしますが、 柴田町を持続的に発展させていくため、町内外から多くの人を呼び込み、 にぎわいを生み出す元気なまちづくりを基本目標に掲げています。具体的 な手法としてフットパスによる「元気なまち創造プロジェクト」を重点プ ロジェクトとして位置づけました。フットパスとは、 イギリスが発祥地で、 ありのままの風景を楽しみながら歩く小径とされています。最近、日本で もフットパスへの関心が高まり、イギリスとは違った日本型のフットパス が各地で育っています。先人たちが残してくれた自然景観や田園風景、歴 史や文化などの地域資源を有効に活用しながら、点在していた交流スポッ トを線で有機的につなぎ、 さらに面的に広げていきますが、 「しばた千桜橋」 は、歩いて楽しいフットパスコースでも、桜の名所として新たなシンボル になっていくものと思われます。今後、フットパスを推進することで、町 内の回遊性が高まり、同時に多彩な観光イベントを通して多くの人を呼び 込み、さらに農商工連携による特産品やお土産の開発、郷土食の提供によ って新たな経済活動が生まれていくものと確信しております。また、その 効果は経済的なものばかりでなく、多くの観光客がやってくることで自分 の住んでいる町への誇りや愛着にもつながるものと考えています。 これまで整備してきた花咲山構想による船岡城址公園の魅力を向上させ るとともに、 「花のまち柴田」を切り口とした地域づくりを成功させ、観光 客に一度は行ってみたいまち、そして住んでみたいまちとして選んでいた だけるようにしていきたいと思います。 ここに、 「しばた千桜橋」の建設にあたり、あたたかいご指導、ご支援を 賜りました関係各位の皆様に厚くお礼を申し上げますとともに、柴田町発 展のため今後一層のお力添えを賜りますようお願い申しあげまして、私の あいさつといたします。
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