20 (*2) 200(*1)÷10年間=20 ⑶ P社に帰属する当期純利益の計上 (借)S社株式 (*3) 150(貸) 持分法による 投資損益 150 (*3) 500×30%=150 ⑷ S社株式の追加取得に伴うP社の持分変動の処理 持分法適用のための連結修正仕訳はない(*4) (*4) 追加取得時ののれんの額225- (1,200+1,300) ×5%=100 20(貸) S社株式 ⑶ のれんの償却 (追加取得時に発生したのれん) (借)持分法による 投資損益 (*6) 10(貸) S社株式 20 10 (*6) 100(*4)÷10年間=10 175(貸) 持分法による 投資損益 175 20 年 (*7) 500×35%=175 (*7) 22 項⑵①) ⑷ P社に帰属する当期純利益の計上 (借)S社株式 16 なお、文中意見に係る部分は、筆 (*2) 者の私見である旨、あらかじめお断 (借)持分法による 投資損益 り申し上げる。 ⑵ のれんの償却 (持分法適用時に発生したのれん) 追加取得 (*5) 150(*3)-20(*2)=130 持分法適用関連会社の株式を追加 130 する持分と追加投資額との間に生じ 130(貸) 利益剰余金期首 残高 項、 事 業 分 離 等 会 計 基 準 (*5) ( 設 例 1)。 発 生 し た の れ ん は (借)S社株式 以内のその効果の及ぶ期間にわたっ X3年3月期 ⑴ 開始仕訳 持分法では追加取得時にのれんを認識 20(貸)S社株式 中込 佑介 (*2) 取得し、同社が引き続き関連会社で た差額は、のれんまたは負ののれん (借)持分法による 投資損益 用非連結子会社株式の追加取得また 持分法適用のための連結修正仕訳はない ⑵ のれんの償却 ある場合、追加取得した株式に対応 の範囲に含まれる場合における相違 と し て 処 理 す る( 持 分 法 実 務 指 針 新日本有限責任監査法人 公認会計士 社株式を追加取得した場合の相違 点を解説する。あわせて、持分法適 (*1) 持分法適用時ののれんの額800- (1,200+800) ×30%=200 X2年3月期 (追加取得年度) ⑴ 開始仕訳 追加取得・ 一部売却の 会計処理のポイント Ⅴ 点、および持分法適用関連会社株式 は一部売却における会計処理につい はじめに 用範囲に含まれる場合と、連結子会 の一部を売却し引き続き持分法の適 本稿では、持分法適用関連会社株 持分法適用のための連結修正仕訳はない(*1) ても確認する。 【連結修正仕訳】 X1年3月期 (持分法適用年度) ⑴ 持分法適用時 社株式の一部を売却し引き続き連結 【前提条件】 X1年3月期 (持分法適用年度) ① P社 (3月決算) はS社 (3月決算)株式の30%をX1年3月末に 800で取得し、 関連会社となったS社に持分法を適用している。 ② X1年3月末現在のS社の純資産の部の内訳は資本金1,200、 繰越利益剰余金800である。 なお、 評価差額はなかった。 ③ 税金および税効果は考慮しない。 X2年3月期 (追加取得年度) ① P社はS社株式の5%をX2年3月末に225で追加で取得した。 合計した持分が35%となり、 引き続き持分法を適用している。 ② X2年3月末現在のS社の純資産の部の内訳は資本金1,200、 繰越利益剰余金1,300 (当期純利益500、配当なし) である。な お、 評価差額はなかった。 ③ 持分法適用時に発生したのれんについて、10年間で定額法に より償却を行う。 ④ 税金および税効果は考慮しない。 X3年3月期 ① P社はS社株式の35%を保有しており、引き続きS社に持分法 を適用している。 ② X3年3月末現在のS社の純資産の部の内訳は資本金1,200、 繰越利益剰余金1,800 (当期純利益500、配当なし) である。な お、 評価差額はなかった。 ③ 持分法適用時に発生したのれんおよび追加取得時に発生した のれんについて、10年間の定額法により償却を行う。 ④ 税金および税効果は考慮しない。 式を追加取得した場合と、連結子会 (設例1) 持分法適用関連会社株式の追加取得 経理情報●2015.4.20(No.1411) 58
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