大学院海事科学研究科 海事科学に関する高度な研究テーマを追究する 4年しかない学部時代に学べることは、自ずと限られてきます。基礎分野 を理解し、修得するにも、それ相応の時間と努力が必要です。そうした基盤 を固めた上で、4年次から卒業研究に取り組みます。 しかし短期間のため、 先生や先輩の協力を得ながら、完成にこぎ着ける人が多いのが実情です。 研究本来の醍醐味を実感し、学会発表をできるようになるのは、大学院 博士課程前期課程から。修了者には、数多くの企業から求人が寄せられて います。また、本学は事実上、海事科学部・海事科学研究科の6年間を基本 とした教育体系を構築しています。 さらに、大学院博士課程後期課程に進学すれば、自分の力で計画を立て、 自身の研究テーマを追究し、権威ある学術雑誌に英語で論文を発表するこ とが可能です。 博士課程前期課程(標準2年/最短1年) 海事マネジメント科学領域 海洋ロジスティクス科学領域 マリンエンジニアリング領域 博士課程後期課程(標準3年/最短2年) 海事マネジメント科学領域 ■主な就職先 (平成25年度実績) 海洋ロジスティクス科学領域 (海運) 日本郵船 (化学・石油) 東レ/宇部興産/ 東洋ゴム工業 (鉄鋼業、 非鉄金属) 神戸製鋼所/新日鐵住金 (倉庫・物流) 伊藤忠ロジスティクス (輸送用機器) 川崎重工業/いすゞ自動車/ 本田技研工業/スズキ/デンソー/ マリンエンジニアリング領域 豊田自動織機 (電機) 三菱電機/東芝/富士通 (機械・プラント) 日立造船/クボタ/三菱重工業/ ダイキン工業/ブラザー工業/小松製作所 (印刷) 凸版印刷/大日本印刷 (サービス業) (一社) 日本海事検定協会/ NEXCO西日本(西日本高速道路) (商社・卸・小売) ニトリ (情報・通信) 野村総合研究所 (官公庁・その他) 大阪国税局/(愛媛県)高等学校教 員/(東洋食品工業短期大学)大学教員 /(独)海上技術安全研究所 ■在学生からのメッセージ 幅広い知識から、最先端の研究を生み出す 海事科学研究科 博士課程後期課程2年 花田 研太 さん 学部・研究科では様々な分野を総合的に勉強することができ、たくさんの知識を得られま す。 また、 カリキュラムなども柔軟な選択が可能で、 そこも魅力の1つです。私は、学部生のとき にマリンエンジニアリングを勉強しましたが、 自らの希望で人工知能を研究する情報系の研 究室に入りました。大学院では、 日本学術振興会特別研究員 (DC2) として最先端の人工知能 基礎理論を研究するとともに、船舶の衝突回避や津波などの災害で発生する患者の搬送計画 といった海事に関わる問題に、人工知能という視点から取り組んでいます。 このように、 自身の 専門分野と学部で学んだ幅広い知識を組み合わせることによって、最先端の研究を生み出す ことができるのです。 ※年次および取材内容は2015年1月時点のものです。 乗船実習科 船長や機関長に必要な海技免許を取得できるコース 幅広い教養と高度な専門性を身に付けた上で、海上貿易を主とした国際 海事社会への進出をめざす、6か月間の乗船実習コースを設置。海事科学部 グローバル輸送科学科航海マネジメントコース、マリンエンジニアリング学 科機関マネジメントコースで三級海技士となるために必要な所定の単位を 修得して卒業すれば、引き続いて乗船実習科に進学することができます(こ の場合、入学料は不要)。 乗船実習科を修了すれば、三級海技士国家試験の受験資格を取得するこ とが可能です。修了生は、世界中の海・陸で活躍しており、国際海事社会から 高く評価されています。 独立行政法人航海訓練所提供 Fac u lty of M arit im e Scien ces 26
© Copyright 2024 ExpyDoc