平成27年度新潟県病害虫発生予察情報・予報第3号 (6月の発生予想) 平成27年5月29日 【作物名】 病害虫名 【水稲】 葉いもち ニカメイチュウ 第1世代 ツマグロヨコバイ イネドロオイムシ イネミズゾウムシ 【大豆】 ネキリムシ類 予報内容 発 生 量:平年比 発生程度: 発生時期:平年比 予報の根拠 量:並 程度:少発生 時期:並~やや遅い ① 現在、苗いもちや葉いもちの発生は認められな い。 (±) ② 向こう1か月の天候は、気温は高く(+) 、降水 量は平年並か少なく(-)、日照時間は平年並か 多い(-)と予想されている。 ※【防除上の留意事項】 補植用置苗は早急に除去する。 量:平年並 ① 越冬前の刈株の被害発生量は、新潟地域でやや 程度:少発生(被害株 多いが、全般に平年並~やや少ない。(±~-) 率1~29%) ② 越冬世代成虫のフェロモントラップ誘殺数は、 時期:早い 平坦部で5月第4半旬頃から増加し、発生時期は (越冬世代発蛾盛期 平年比早い。 5月第6半旬頃) ③ 向こう1か月の天候は、気温は平年より高く、 降水量は平年並か少ないと予想され、産卵・幼虫 発育を助長する。 (+) 量:並 ① 越冬後の幼虫確認地点率は平年並に少ない。 程度:無~少発生 (±) ② 向こう1か月の天候は、気温は平年より高く、 晴れの日が多いと見込まれる。 (+) 量:並 ① 5月下旬の成虫寄生数は下越で平年比多いが、 時期:並 全般には平年並~やや少ない。 (±~-) (幼虫ふ化盛期平坦 ② 向こう1か月の気温は平年より高く、降水量は 部6月第1~2半旬 平年並か少ないと予想されている。 (±~-) 頃) 量:並 ① 前年の被害発生量は平年並であった。 (±) 時期:やや早い ② 5月下旬の被害発生量は下越・新潟地域で多~ (成虫水田侵入盛期 やや多、他は並~やや少である。(±) 5月第6半旬~6月 ③ 向こう1か月の気温は平年より高いと予想され 第1半旬) ている。 (+) 量:並~やや多い 時期:並 ① 5月末現在、カブラヤガのフェロモントラップ 誘殺数は、近年並(±)。タマナヤガは平年比や や多い~多い(+) 。 1 【作物名】 病害虫名 【なし】 黒斑病 黒星病 セイヨウナシ 褐色斑点病 ナシヒメシンクイ ハマキムシ類 アブラムシ類 ハダニ類 【もも】 せん孔細菌病 灰星病 予報内容 発 生 量:平年比 発生程度: 発生時期:平年比 予報の根拠 量:並 ① 5月下旬の発生は未確認で、発生量は平年並。 程度:少発生(発病葉 (±) 率1~5%) ② 胞子飛散量・時期は平年並に推移している。 (±) ③ 向こう1か月の降水量は平年並か少ないと予想 されている。 (±~-) 量:やや多い ① 5月下旬に二十世紀で多発生が確認されるな 程度:少発生(発病葉 ど、発生量は平年比多い。 (+) 率1~5%) ② 向こう1か月の気温は平年より高く、降水量は 平年並か少ないと予想されている。 (-~±) 量:やや多い ① 近年多発生傾向である。(+) ② 5月下旬の発生量は平年比多かった。 (+) ③ 向こう1か月の降水量は平年並か少ないと予 想されている。 (±~-) 量:やや多い ① 越冬世代成虫のフェロモントラップ誘殺盛期 程度:少発生 は4月第6半旬~5月第1半旬で平年比やや早 時期:やや早い い~並。誘殺数は平年比やや多い~並。 (+~±) (第1世代の発蛾最 ② 5月下旬の被害は未確認。(±) 盛期は6月第5半旬) ③ 向こう1か月の気温は平年より高く、降水量は 平年並か少ないと予想されている。 (+) 量:並 ① 前年の発生量は平年比やや少なかった。(-) 程度:少発生(寄生葉 ② 5月下旬の発生は未確認で平年並。(±) 率1~15%) ③ リンゴコカクモンハマキ越冬世代成虫のフェロ 時期:やや早い(リン モントラップの初誘殺は早く、誘殺数は平年並。 ゴコカクモンハマキ (±) 第1世代ふ化盛期は ④ 向こう1か月の気温は平年より高く、降水量は 6月第2半旬) 平年並か少ないと予想されている。 (+) 量:やや多い ① 5月下旬の発生は平年並。(±) 程度:少発生(寄生葉 ② 向こう1か月の気温は平年より高く、降水量は 率1~5%) 平年並か少ないと予想されている。 (+) 量:やや多い ① 5月下旬の発生は未確認。(±) 程度:少発生(寄生葉 ② 向こう1か月の気温は平年より高く、降水量は 率1~15%) 平年並か少ないと予想されている。 (+) 時期:やや早い 量:やや多い 程度:少発生 量:並 程度:少発生 ① 5月下旬の発生量は平年比多い。 (+) ② 向こう1か月の降水量は平年並か少ないと予想 されている。 (±~-) ① 5月下旬の発生量は平年並。 (±) ② 向こう1か月の降水量は平年並か少ないと予想 されている。 (±~-) 2 【作物名】 病害虫名 予報内容 発 生 量:平年比 発生程度: 発生時期:平年比 予報の根拠 【もも】 (つづき) モモハモグリガ 量:並 程度:少発生 時期:やや早い ナシヒメシンクイ 【ぶどう】 灰色かび病 フタテンヒメヨコバイ 【かき】 円星落葉病 カキクダアザミウマ ハマキムシ類 ① 5月下旬の被害葉率は平年並。 (±) ② フェロモントラップ誘殺数は平年並~やや少な い。 (±~-) ③ 向こう1か月の気温は平年より高いと予想さ れている。 (+) 量:やや多い ① 5月下旬の被害枝率の発生量は平年比多い。 程度:少発生 (+) 時期:やや早い ② 越冬世代成虫のフェロモントラップ誘殺盛期 (第1世代の発蛾最 は4月第6半旬~5月第1半旬で平年比やや早 盛期は6月第5半旬) い~並。誘殺数は平年比やや多い~並。 (+~±) ③ 向こう1か月の気温は平年より高いと予想さ れている。 (+) 量:並 ① 5月下旬の発生量は、平年並~やや多い。 (±~ 程度:少発生(発病果 +) 房率1~10%) ② 向こう1か月の気温は平年より高く、降水量は 平年並か少ないと予想されている。 (-~±) 量:並~やや多い ① 5月下旬の発生は未確認で平年並。(±) 程度:少発生(被害葉 ② 向こう1か月の気温は平年より高いと予想され 率1~25%) ている。(+) 時期:並~やや早い 感染量:やや少ない ① 前年の発生量は平年比やや少なかった。(-) 感染時期:早い ② 胞子飛散盛期は6月第1半旬終わり頃で平年よ (胞子飛散盛期は6 り早いと推定される。 月第1半旬終わり頃) ③ 向こう1か月の降水量は平年並か少ないと予想 されている。 (±~-) 量:並 ① 前年の発生量は平年比やや少なかった(-) ② 向こう1か月の気温は平年より高く、降水量は 平年並か少ないと予想されている。 (+) 量:並 ① チャハマキ、チャノコカクモンハマキのフェロ モントラップ誘殺数は、平年並~少ない。(±~ -) ② 向こう1か月の気温は平年より高く、降水量は 平年並か少ないと予想されている。 (+) 【冬春トマト(施設) 】 灰色かび病 量:やや少ない ① 5月下旬の発生量は平年比やや少ない。 (-) 程度:少発生(果実発 ② 向こう1か月の気温は平年より高く、降水量は 病度1~20) 平年並か少ないと予想されている。 (-~±) 3 【作物名】 病害虫名 予報内容 予報の根拠 発 生 量:平年比 発生程度: 発生時期:平年比 【冬春トマト(施設) 】 (つづき) 葉かび病 量:並 ① 5月下旬は新潟地域で中発生が認められたが、 程度:少発生(発病度 発生量は平年並。 (±) 1~25) ② 向こう1か月の降水量は平年並か少ないと予想 されている。 (±~-) アザミウマ類 量:やや多い ① 5月下旬の発生量は平年並。 (±) 程度:少発生(寄生花 ② 向こう1か月の気温は平年より高いと予想され 率1~10%) ている。 (+) コナジラミ類 量:やや多い ① 5月下旬の発生量は平年比やや多い。 (+) 程度:少発生(寄生株 ② 向こう1か月の気温は平年より高いと予想され 率1~25%) ている。 (+) 【すいか】 つる枯病 炭疽病 アブラムシ類 オオタバコガ 【秋冬ねぎ】 べと病 量:やや少ない 程度:少発生 ① 5月下旬の発生量は平年比やや少ない。 (-) ② 向こう1か月の降水量は平年並か少ないと予想 されている。 (±~-) 量:やや少ない ① 5月下旬の発生量は平年比やや少ない。 (-) 程度:少発生 ② 向こう1か月の降水量は平年並か少ないと予想 されている。 (±~-) 量:並~やや多い ① 5月下旬の発生量は平年並~やや多い。(±~ 程度:少発生 +) ② 向こう1か月の気温は平年より高く、降水量は 平年並か少ないと予想されている。 (+) 量:新潟市はやや多い ① 新潟市では5月下旬に若齢幼虫による花弁の被 その他地域は並 害が認められ、発生量は平年比やや多い。(+) 程度:少発生 ② フェロモントラップ誘殺数は新潟市で平年比多 く(+) 、その他の地域は平年並(±)。 ③ 向こう1か月の気温は平年より高く、降水量は 平年並か少ないと予想されている。 (+) 量:並 程度:少発生(発病株 率1~20%) さび病 ネギハモグリバエ ネギアザミウマ 量:並 程度:少発生(発病度 1~5) 量:やや多い 程度:少発生(被害度 1~10) 時期:やや早い 量:やや多い 程度:少発生(被害度 1~10) 時期:やや早い ① 5月下旬は未確認で、発生量は平年並。(±) ② 向こう1か月の降水量は平年並か少ないと予想 されている。 (±~-) ① 5月下旬は未確認で、発生量は平年並。(±) ② 向こう1か月の気温は平年より高く、降水量は 平年並か少ないと予想されている。 (-~±) ① 5月下旬の発生量は平年並。 (±) ② 向こう1か月の気温は平年より高く、降水量は 平年並か少ないと予想されている。 (+) ① 5月下旬の発生量は平年並。 (+) ② 向こう1か月の気温は平年より高く、降水量は 平年並か少ないと予想されている。 (+) 4 【作物名】 病害虫名 予報内容 発 生 量:平年比 発生程度: 発生時期:平年比 【ユリ(球根養成)】 葉枯病 量:平年並に少ない アブラムシ類 量:並~やや多い 【その他】 【アブラナ科野菜】 量:並~やや多い コナガ 予報の根拠 ① 現在の発生は未確認。 (±) ② 向こう1か月は、平年に比べ晴れの日が多いと 見込まれる。 (-) ① 現在の発生は未確認。 (±) ② 向こう1か月の気温は平年より高く、降水量は 平年並か少ないと予想されている。 (+) ① フェロモントラップ誘殺数は平年並。 (+) ② 向こう1か月の気温は平年より高く、降水量は 平年並か少ないと予想されている。 (+) 【野菜全般】 タネバエ 量:並 ① 砂丘地の夏ねぎでの被害は平年並~やや多い。 (±~+) ② 向こう1か月の気温は平年より高く、降水量は 平年並か少ないと予想されている。 (±~-) 【野菜・花き全般】 量:やや多い ① フェロモントラップ誘殺数は新潟市で平年比多 オオタバコガ く(+) 、その他の地域は平年並(±)。 ② すいかなどの作物で幼虫の寄生や食害が見られ 始めている。 (+) ※【防除上の留意事項】 ほ場をよく見回って発生状況を確認し、幼虫の発生が認められたら、作物 に食入する前に防除対策を講じる。 【一般樹木】 量:並 ① 前年第1世代成虫の発生量は平年並。 (±) アメリカシロヒトリ 時期:やや早い ② 越冬世代成虫の初誘殺は5月第3半旬に確認さ (第1世代の幼虫増 れ平年並。誘殺数は平年並。(±) 加期は6月第4半旬 ③ 向こう1か月の気温は平年より高く、降水量は から) 平年並か少ないと予想されている。 (+) 5 ~ 防除上の注意事項は、最新の「新潟県農作物病害虫雑草防除指針」を参照のこと ~ 注1: 「予報内容」の発生量は、平年対比の予想発生量(少、やや少、並、やや多、多で表記)。 また、 「発生程度」は最も頻度が高いと予想される発生量の程度で、発生予察事業の調査 実施基準等に基づく階級(無発生、少発生、中発生、多発生、甚発生で表記)を示す。 注2: 「予報の根拠」の(+)は、発生量を増加させる要因、(-)は発生量を減少させる要 因を示す。 ~ 農薬は適正に使用しましょう ~ 【新潟県農薬危被害防止運動実施期間:6月1日~8月 31 日】 ○ 農薬の準備・使用にあたっては、必ず最新の農薬登録情報を確認しましょう。 ○ 使用に際しては、ラベルに記載の使用基準や注意事項をよく読み、使用者が責任を持って使 いましょう。 ○ 農薬の飛散防止に努めましょう。周辺作物や住宅及びミツバチ等への危害防止のため、周辺 の生産者や住民、養蜂業者に事前に防除計画を通知するなどの対策をとりましょう。 ○ 農薬の使用後は防除日誌や作業日誌等の記帳に努めましょう。 ○ 水田で湛水して農薬を散布する場合は、7日間の止水を厳守し、落水しないようにしましょ う。 新潟県病害虫防除所業務課 電 話:0258-35-0867 FAX:0258-35-7445 URL:www.pref.niigata.lg.jp/bojo 6 【参考】北陸地方 1か月予報(5月28日から6月29日までの天候見通し) (新潟地方気象台:平成27年5月28日発表) < 予想される向こう1か月の天候 > 期間の前半は、天気は数日の周期で変わるでしょう。期間の後半は、平年に比べ曇りや雨の日 が少ない見込みです。 向こう1か月の平均気温は、高い確率50%です。降水量は、平年並または少ない確率ともに 40%です。日照時間は、平年並または多い確率ともに40%です。 週別の気温は、1週目は、高い確率80%です。2週目は、平年並または高い確率ともに40% です。 <向こう1か月の気温、降水量、日照時間の各階級の確率 (%)> 低い(少ない) 平年並 気 高い(多い) 温 20 30 50 降 水 量 40 40 20 日照時間 20 40 40 低い 平年並 高い 1週目(5月30日~6月 5日) 10 10 80 2週目(6月 6日~6月12日) 20 40 40 3~4週目(6月13日~6月26日) 30 30 40 <気温経過の各階級の確率 (%)> 7
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