病害虫発生予報 - 富山県農林水産総合技術センター

平成27年6月1日
予察情報27-3
病害虫発生予報
第3号
富山県農林水産総合技術センター所長
6月の病害虫発生予報
【予報の概要】
作物名
病害虫名
いもち病(葉いもち)
紋枯病
発生
作物名
時期
発生量
発生
時期
並
果樹のカメムシ類
やや少ない
並
多い
並
リンゴ・ニホンナシの輪紋病
やや少ない
並
並
並
少ない
並
並
やや早い
多い
並
果樹 ニホンナシのナシヒメシンクイ
やや多い
並
やや多い
並
リンゴの褐斑病
並~やや多い
-
リンゴのキンモンホソガ
アカスジカスミカメ
多い
-
リンゴのハダニ類
トゲシラホシカメムシ
少ない
-
ニホンナシの黒星病
並( 局 部 多 い )
やや早い
イネミズゾウムシ
やや多い
-
ニホンナシのハマキムシ類
イネドロオイムシ
少ない
-
ニホンナシのハダニ類
並
やや早い
ツマグロヨコバイ
やや少ない
並
ブドウの灰色かび病
並
並
タネバエ
並
並
ブドウのべと病
並
並
ネキリムシ類
並
早い
カキ(三社)のフジコナカイガラムシ
やや多い
やや早い
ネキリムシ類
並
早い
モモのせん孔細菌病
並
並
花き チューリップの球根腐敗病
球根 チューリップのアブラムシ類
やや多い
-
並
-
アカヒゲホソミドリカスミカメ
ニカメイガ
大豆
発生量
並~少ない
斑点米カメムシ類
水稲
病害虫名
野菜 白 ね ぎ の ネ ギ ア ザ ミ ウ マ や や 多 い 早 い
白ねぎのネギハモグリバエ
並
早い
富山県農林水産総合技術センター
農業研究所 病理昆虫課
TEL 076-429-5249
FAX 076-429-7974
情報参考 URL
http://www.pref.toyama.jp/branches/1661/index.html
Ⅰ
1
水
稲
いもち病(葉いもち)
(1)予報内容
発 生 量:並~少ない
発生時期:並
(2)予報の根拠
【少発要因】
・6月の降水量は平年並か少ないと予想されている。
(3)防除対策
・放置されている補植苗は、速やかに抜き取り処分する。
・平年の初発日は7月5日であるが、気象条件によっては6月中旬に確認されることがあ
るので、BLASTAM情報(農業研究所ホームページ)をもとに、ほ場観察を励行し、
早期発見・早期防除に努める。
・防除指針 26~27 ページ参照
2
紋枯病
(1)予報内容
発 生 量:多い
発生時期:並
(2)予報の根拠
【多発要因】
・前年9月5日調査では、発病株率が 13.0%で、平年(4.6%)より高かった。
・6月の気温は高いと予想されている。
(3)防除対策
・平年の初発確認日は6月25日であるので、ほ場の観察に努める。
・防除指針 25 ページ参照
被害株率(%)
15
10
5
0
H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26
図1
3
紋枯病発病株率の年次推移(9月5日調査)
斑点米カメムシ類(アカヒゲホソミドリカスミカメ)
(1)予報内容
発 生 量:並~やや多い
(2)予報の根拠
・5月20日調査の畦畔・雑草地のすくい取り20回虫数は1.16頭で平年(1.19頭)並、確
認地点率は26.7%で平年(28.7%)並みであった
【多発要因】
・6月の気温は高く、降水量は平年並か少ないと予想されている。
(3)防除対策
・畦畔等のイネ科雑草の穂が出ないよう草刈りに努める。
・防除指針 38~40ページ参照
60
平均虫数
4
確認地点率
50
40
3
30
2
20
1
確認地点率(%)
すくい取り20回虫数(頭)
5
10
0
0
H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27
図2
4
アカヒゲホソミドリカスミカメの畦畔・雑草地すくい取り状況年次推移(5月20日調査)
斑点米カメムシ類(アカスジカスミカメ)
(1)予報内容
発 生 量:多い
(2)予報の根拠
【多発要因】
・5月20日調査の畦畔・雑草地のすくい取り20回虫数は1.49頭で平年(0.37頭)より多
く、確認地点率は28.9%で平年(7.1%)より高かった。
・6月の気温は高く、降水量は平年並か少ないと予想されている。
(3)防除対策
・畦畔等のイネ科雑草の穂が出ないよう草刈りに努める。
・防除指針 38~40ページ参照。
60
平均虫数
4
確認地点率
3
50
40
30
2
20
1
確認地点率(%)
すくい取り20回虫数(頭)
5
10
0
0
H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27
図3
5
アカスジカスミカメの畦畔・雑草地すくい取り状況年次推移(5月20日調査)
斑点米カメムシ類(トゲシラホシカメムシ)
(1)予報内容
発 生 量:少ない
(2)予報の根拠
【少発要因】
・5月20日調査の畦畔・雑草地のすくい取り20回虫数は 0頭で平年(0.10頭)より
少なく、確認地点率は0%で平年(6.7%)より低かった。
(3)防除対策
・畦畔等のイネ科雑草の穂が出ないよう草刈りに努める。
・防除指針 38~40ページ参照
60
平均虫数
4
50
確認地点率
40
3
30
2
20
1
確認地点率(%)
すくい取り20回虫数(頭)
5
10
0
0
H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27
図5
6
トゲシラホシカメムシの畦畔・雑草地すくい取り状況年次推移(5月20日調査)
ニカメイガ(第1世代)
(1)予報内容
発 生 量:並(局部多い)
発生時期:やや早い
(2)予報の根拠
・越冬前の10a当り生幼虫数は158頭で平年(136頭)並であった。
【多発要因】
・越冬前調査では、一部地域で要防除水準(1,000 頭/10a)を上回る地点があった。
・フェロモントラップの誘殺数は一部地域で多い。
【早発要因】
・4~5月の気温が高く推移した。
(3)防除対策
・防除指針 33~34 ページ参照
10a当り生幼虫数(頭)
1000
500
0
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
図6
ニカメイチュウの生幼虫数年次推移(越冬前調査)
H26
7
イネミズゾウムシ
(1)予報内容
発 生 量:やや多い
(2)予報の根拠
【多発要因】
・5月20日調査では被害葉率が 0.45%で、平年(0.16%)よりやや高い。
・6月の気温は高いと予想されている。
(3)防除対策
・防除指針 32 ページ参照
被害葉率(%)
1.0
0.5
0.0
H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27
図7
8
イネミズゾウムシの被害葉率年次推移(5月20日調査)
イネドロオイムシ
(1)予報内容
発 生 量:少ない
(2)予報の根拠
【少発要因】
・前年6月20日(被害盛期)の調査では、被害葉率が 0 で、平年(0.01)並に少ない。
・6月の降水量は平年並か少ないと予想されている。
(3)防除対策
・防除指針 33 ページ参照
9
ツマグロヨコバイ
(1)予報内容
発 生 量:やや少ない
発生時期:並
(2)予報の根拠
【少発要因】
・越冬後調査のすくい取り20回虫数は 0.2 頭で、平年(0.5 頭)よりやや少なかった。
すくい取り20回虫数
1.5
1.0
0.5
0.0
H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27
図8
ツマグロヨコバイのすくい取り状況年次推移(越冬後調査)
Ⅱ
1
大
豆
タネバエ
(1)予報内容
発 生 量:並
発生時期:並
(2)予報の根拠
・6月の降水量は平年並か少ないと予想されている。
(3)防除対策
・早期播種や堆肥及び緑肥施用ほ場では、被害が多くなるので防除を徹底する。
・ほ場の排水に努める。
・防除指針 49、51 ページ参照
2
ネキリムシ類(タマナヤガ、カブラヤガ)
(1)予報内容
発 生 量:並
発生時期:早い
(2)予報の根拠
【早発要因】
・タマナヤガの飛来は4月3日から確認され、5月1半旬に飛来のピークがあった(例年
の飛来ピークは5月3半旬)
。
(3)防除対策
・出芽後定期的にほ場を見回り、食害の早期発見に努める。
・ほ場周辺の雑草は、は種の一週間程前に刈取る。
・防除指針 49 ページ参照
・末尾に参考資料
Ⅲ
1
野
菜
ネキリムシ類(タマナヤガ、カブラヤガ)
(1)予報内容
発 生 量:並
発生時期:早い
(2)予報の根拠
【早発要因】
・タマナヤガの飛来は4月3日から確認され、5月1半旬に飛来のピークがあった(例年
の飛来ピークは5月3半旬)
。
(3)防除対策
・出芽後定期的にほ場を見回り、食害の早期発見に努める。
・ほ場周辺の雑草は、は種・定植の一週間程前に刈取る。
・防除指針 79~144 ページのネキリムシ類の項を参照
・末尾に参考資料
2
白ねぎのネギアザミウマ
(1)予報内容
発 生 量:やや多い
発生時期:早い
(2)予報の根拠
【多発・早発要因】
・6月の気温は高いと予想されている。
(3)防除対策
・防除指針 110~111 ページ参照
3
白ねぎのネギハモグリバエ
(1)予報内容
発 生 量:並
発生時期:早い
(2)予報の根拠
【早発要因】
・6月の気温は高いと予想されている。
(3)防除対策
・防除指針 110 ページ参照
Ⅳ
1
果
樹
果樹のカメムシ類
(1)予報内容
発 生 量:やや少ない
発生時期:並
(2)予報の根拠
【少発要因】
・ 県内5地区および果樹研究センターにおけるフェロモントラップによる5月第1~4
半旬のチャバネアオカメムシの誘殺数は2.7頭で平年(7.3頭)よりやや少ない。
(3)防除対策
・ 山林に近い園地などでは発生に注意し、飛来が認められた場合は防除を実施する。
・ 防除指針
リンゴ150,151,156,160ページ、ニホンナシ162,165,167ページ、カキ173、
176ページ参照
2
リンゴ・ニホンナシの輪紋病
(1)予報内容
発 生 量:やや少ない
発生時期:並
(2)予報の根拠
【少発要因】
・ 前年の発生量はやや少なかった。
(3)防除対策
・ 梅雨期間中は重要防除時期であるので、殺菌剤の散布間隔が空きすぎないよう注意し、
降雨前に散布する。
・ 防除指針リンゴ150,151,154,158,159ページ、ナシ162,163,164,166ページ参照
3
リンゴの褐斑病
(1)予報内容
発 生 量:並
発生時期:並
(2)予報の根拠
・ 前年の発生量は平年並であった。
(3)防除対策
・ 梅雨期間中は重要防除時期であるので殺菌剤の散布間隔が空きすぎないよう注意し、降
雨前に散布する。
・ 防除指針
4
150,151,153,154,158,159ページ参照
リンゴのキンモンホソガ
(1)予報内容
発 生 量:少ない
発生時期:並
(2)予報の根拠
【少発要因】
・ 果樹研究センターおよび県内主要産地におけるフェロモントラップによる5月第1~
4半旬の誘殺数は0.0頭で平年(88.3頭)より少ない。
(3)防除対策
・ 6月上旬(第1世代成虫発生盛期)は重要防除時期なので防除を丁寧に実施する。
・ 防除指針150,155,156ページ参照
5
リンゴのハダニ類
(1)予報内容
発 生 量:並
発生時期:やや早い
(2)予報の根拠
【早発要因】
・ 近年、県内におけるハダニ類の初発は年々早まる傾向にある。
・ 6月の気温は高く、降水量は平年並か少ないと予想されている。
(3)防除対策
・ 防除指針
6
151,155,157ページ参照
ニホンナシの黒星病
(1)予報内容
発 生 量:多い
発生時期:並
(2)予報の根拠
【多発要因】
・ 県内主要産地における現在までの発生量は多い。
(3)防除対策
・ 黒星病に感染した果実や葉は見つけ次第除去する。
・ 殺菌剤の散布間隔が開きすぎないよう注意し、降雨前に散布する。
・ 防除指針
7
162,163,164,166ページ参照
ニホンナシのナシヒメシンクイ
(1)予報内容
発 生 量:やや多い
発生時期:並
(2)予報の根拠
【多発要因】
・ 県内主要産地におけるフェロモントラップによる5月第1~4半旬の誘殺数は 5.8 頭で
平年(2.7 頭)よりやや多い。
(3)防除対策
・ 6月中旬の防除を確実に実施する。
・ 防除指針 162,164,165,167 ページ参照
8
ニホンナシのハマキムシ類
(1)予報内容
発 生 量:やや多い
発生時期:並
(2)予報の根拠
【多発要因】
・ 県内主要産地におけるフェロモントラップによる5月第1~4半旬の誘殺数は 11.5 頭
で平年(3.2 頭)よりやや多い。
(3)防除対策
・ 多発園では成虫発生盛期の7~10 日後に防除を実施する。
・ 防除指針 161,162,164,167 ページ参照
9
ニホンナシのハダニ類
(1)予報内容
発 生 量:並
発生時期:やや早い
(2)予報の根拠
・ 前年の発生量は平年並であった。
【早発要因】
・ 近年、県内におけるハダニ類の初発は年々早まる傾向にある。
・ 6月の気温は高く、降水量は平年並か少ないと予想されている。
(3)防除対策
・ 防除指針162,165,167ページ参照
10
ブドウの灰色かび病
(1)予報内容
発 生 量:並
発生時期:並
(2)予報の根拠
・ 前年の発生量は平年並であった。
(3)防除対策
・ 落花後の防除は丁寧に実施する。
・ 袋かけ前に果房に花カスが残らないように取り除く。
・ 防除指針169,170,171ページ参照
11
ブドウのべと病
(1)予報内容
発 生 量:並
発生時期:並
(2)予報の根拠
・ 前年の発生量は平年並であった。
(3)防除対策
・ 防除指針169,170,171ページ参照
12
カキ(三社)のフジコナカイガラムシ
(1)予報内容
発 生 量:やや多い
発生時期:やや早い
(2)予報の根拠
【多発要因】
・ 県内主要産地におけるフェロモントラップによる5月第1~4半旬の誘殺数は363頭で
過去4年平均(149.6頭)よりやや多い。
【早発要因】
・ 県内主要産地および果樹研究センターにおけるフェロモントラップによる誘殺は、これ
までよりも早い5月第1半旬(H23・25は5月第4半旬、H24・26は5月第3半旬)から認
められる。
(3)防除対策
・ 6月下旬~7月上旬(第1世代孵化幼虫発生期)が重要防除時期であるので、孵化を観
察し防除を丁寧に実施する。
・ 防除指針173,176ページ参照
13
モモのせん孔細菌病
(1)予報内容
発 生 量:並
発生時期:並
(2)予報の根拠
・ 春型枝病斑の発生量は平年並である。
(3)防除対策
・ 果実への被害を防ぐため、防除を丁寧に実施するとともに6月中旬までに袋掛けを終わ
らせる。
・ 防除指針
178,179,181ページ参照
Ⅴ
1
花き・球根
チューリップの球根腐敗病
(1)予報内容
発 生 量:やや多い
(2)予報の根拠
【多発要因】
・前年の発生がやや多かった。
・6月の気温は高いと予想されている。
(3)防除対策
・発病株の抜き取りを徹底する。
・適期の掘り取りに努める。
・掘り取り後は速やかに水洗・乾燥する。
・防除指針:190 ページ参照
2
チューリップのアブラムシ類
(1)予報内容
発 生 量:並
(2)予報の根拠
・チューリップの予察ほ場での有翅虫飛来数は平年並である。
(3)防除対策
・生育後半まで定期的に薬剤を散布する。
・防除指針:191、216、218~222ページ参照
・農薬の使用にあたっては、使用回数、使用時期等の使用基準を遵守する。
・周辺作物や住宅地等への農薬の飛散防止に努める。
【参考資料】
平成27年度 フェロモントラップによるネキリムシ類誘殺消長
農業研究所 病理昆虫課
1
タマナヤガ
月・半旬
1
2
3
4
5
6
1
2
3
4
5
6
5
6
2
(平年値:H17~26年)
入善町上野
立山町五百石
射水市七美
南砺市竹内
平 均
本年
前年
平年
本年
前年
平年
本年
前年
平年
本年
前年
平年
本年
前年
平年
37
16
14
2
6
0
1
2
1
0
0
2
2
2
0
5
8.1
8.5
8.9
8.0
13.7
15.8
13.1
12.5
15.6
10.5
12.6
11.2
8
10
4
8
9
11
7
9
6
4
5
2
3
8
4
3
7.2
8.7
7.0
5.5
5.7
5.8
5.6
4.4
7.6
6.2
5.2
7.2
4
3
5
8
5
15
11
5
7
8
1
1
1
1
2
1
9.1
10.7
9.3
9.4
7.9
9.6
7.3
5.9
4.2
3.8
3.7
3.1
2
3
5
2
10
19
2
2
1
4
4
3
3
4
5
3
6.6
6.9
4.1
3.4
5.5
6.0
5.7
5.4
7.5
5.4
5.6
6.0
12.8
8.0
7.0
5.0
7.5
11.3
5.3
4.5
3.8
4.0
2.5
2.0
2.3
3.8
2.8
3.0
7.8
8.7
7.3
6.6
8.2
9.3
7.9
7.1
8.7
6.5
6.8
6.9
カブラヤガ
月・半旬
5
6
1
2
3
4
5
6
1
2
3
4
5
6
入善町上野
立山町五百石
射水市七美
南砺市竹内
平 均
本年
前年
平年
本年
前年
平年
本年
前年
平年
本年
前年
平年
本年
前年
平年
29
93
88
40
57
58
57
62
67
78
37
35
55
21
10
32
22.4
25.4
37.0
29.5
41.3
36.3
28.6
12.7
16.1
13.9
8.2
9.3
68
62
51
58
18
16
18
10
8
17
19
16
14
7
6
8
29.8
36.0
37.8
25.1
29.3
25.5
25.2
21.7
13.2
10.2
6.6
10.0
6
6
7
11
11
20
12
10
12
11
14
13
10
12
10
11
24.7
22.0
27.6
20.9
19.5
21.6
24.7
21.5
16.8
15.8
12.2
11.6
14
12
10
14
20
19
27
19
21
57
20
22
21
11
9
8
19.0
20.9
29.8
31.6
34.0
21.4
26.5
22.9
16.5
13.3
12.1
13.3
29.3
43.3
39.0
30.8
26.5
28.3
28.5
25.3
27.0
40.8
22.5
21.5
25.0
12.8
8.8
14.8
24.0
26.1
33.1
26.8
31.0
26.2
26.3
19.7
15.7
13.3
9.8
11.1
積算温度から推定したタマナヤガ幼虫による茎切断被害発生時期の予測 (富山市)
飛来日 5月
6月
(産卵日) 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 1 2
4月25日 ○
4月30日
5月5日
5月10日
3
◎
4
5
6
7
8
7月
9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 1 2
3
4
5
6
7
8
9 10
●
○
◎
○
●
◎
●
○
5月15日
5月20日
5月25日
5月31日
◎
●
○
◎
○
●
◎
○
●
◎
●
○
6月5日
6月10日
◎
●
○
◎
○
●
◎
●
注1) ○:茎切断開始時期 (3齢幼虫出現時期) ◎:本格的な茎切断開始 (5齢幼虫出現時期) ●:茎切断終了時期 (蛹化開始時期)
注2) 平均気温は富山市のアメダスを利用し、5月21日まで実測値。5月22日以降は平成22年~26年の5カ年間の平均値。
【茎切断被害の発生予測方法】
①フェロモントラップにおける成虫誘殺数が多い日(飛来日)を産卵日と考える。
②積算温度から推定した茎切断被害発生時期の予測表から茎切断時期(4 齢幼虫~蛹化前)を
確認。
③常発地または播種時にネキリムシに登録のある薬剤を使用していない場合は、茎切断被害
の発生リスクのある生育期間中にほ場を見廻り、食害の早期発見に努める。
北陸地方 1か月予報
(5月30日から6月29日までの天候見通し)
平成27年5月28日
新潟地方気象台 発表
<予想される向こう1か月の天候>
向こう1か月の出現の可能性が最も大きい天候と、特徴のある気温、降水量等の確率は
以下のとおりです。
期間の前半は、天気は数日の周期で変わるでしょう。期間の後半は、平年に比べ曇りや
雨の日が少ない見込みです。
向こう1か月の平均気温は、高い確率50%です。降水量は、平年並または少ない確率と
もに40%です。日照時間は、平年並または多い確率ともに40%です。
週別の気温は、1週目は、高い確率80%です。2週目は、平年並または高い確率ともに
40%です。
<向こう1か月の気温、降水量、日照時間の各階級の確率(%)>
【気
温】 北陸地方
【降 水 量】 北陸地方
【日照時間】 北陸地方
凡例:
低い(少ない)
平年並
高い(多い)
<気温経過の各階級の確率(%)>
1週目
北陸地方
2週目
北陸地方
3~4週目 北陸地方
凡例:
低い
<予報の対象期間>
1か月
1週目
2週目
3~4週目
:
:
:
:
5月30日(土)~ 6月29日(月)
5月30日(土)~ 6月 5日(金)
6月 6日(土)~ 6月12日(金)
6月13日(土)~ 6月26日(金)
平年並
高い
平成 27 年度
富山県農薬危害防止運動
6/15~9/14
富山県では農薬による事故を防止するため、農薬使用の
機会が増える 6 月 15 日から 9 月 14 日までの 3 ヶ月間、
「農薬危害防止運動」を実施し、以下の取り組みを推進します。
○農薬のラベルに記載された使用方法や使用上の注意事項を厳守すること!
農薬を使用にあたっては、ラベル(説明書)に記載されている使用方法を必ず読み、使用上の
注意事項を確認しましょう。
・ラベルに記載されている「適
用作物」
「適用病害虫」
「使用
時期」「使用量」
「希釈倍数」
「使用回数」については必ず
確認する。
・特に、大きさが異なったり(ト
マトとミニトマトなど)
、収穫
時期が異なったり(さやいん
げん[未成熟]といんげん[種
実]など)
、食用部位が異なる(さといもとずいき[さといもの茎]など)場合には、
別々に農薬登録がなされているので注意する。
○周辺環境への配慮を怠らず、農薬の飛散防止に努めること!
農薬の飛散は、健康や水質、収穫直前の農産物の農薬残留などに悪影響を招く恐れがあ
るので、農薬の使用にあたっては、周辺環境に十分配慮しましょう。
回覧板などで
事前に周知
・周辺作物の栽培者に対し、事前に使用農薬等について連絡するなど配慮する。
・農薬を散布するときには、事前に周辺住民への周知に努め、散布時には、
住民等が立ち入らないよう配慮する。
・飛散の少ない形状の農薬、散布方法、散布器具を選択しましょう。
・無風又は風が弱い時間帯を見計らい農薬を散布する。
・散布時には、風向き、散布器具のノズルの向き等に注意する。
○農薬は適切に保管・管理し、使用した場合は必ず記帳しておくこと!
農薬は法律等によって取り扱いが定められ、適切な保管、管理が求められています。また、
農薬使用に係る履歴がわかるように記帳やそれら記録簿の保管が必要となっています。
・農薬は1回あたりの購入量を最小限にし、有効期限内に使用する。
・直射日光の当たらない、冷涼な場所に農薬専用の保管庫を設置し、
鍵をかけて保管・管理する。
・農薬の移し替えは行わない。
・農薬の購入伝票等は保管するよう心がける。
・農薬の使用後は、使用した年月日や場所、散布作物名、希釈倍率など
の情報について、正確に記録するなど、使用履歴がわかるよう記録する。
○農薬を調整・散布する時は、マスクなど防護装備を正しく着用すること!
農薬による事故の多くは、マスクや防除衣などの装備不備や、体調が万全でないまま作業
を行うなど作業者の不注意により発生しています。農薬を取り扱うときは、適正な服装で保
護具を正しく着用し、万が一、体に異常を感じた場合はすぐに医師の診療を受けましょう。
●処置法など不明な点は、
「公益財団法人 日本中毒情報センター」にお問い合わせください。
中毒110番・電話サービス
医療機関専用(有料)
一般市民専用(無料)
大 阪 (365 日、24 時間対応)
072-726-9923
072-727-2499
つくば (365 日、9 時~21 時対応)
029-851-9999
029-852-9999
農薬の適正使用に関する問合せ先
○農林水産総合技術センター 病理昆虫課 076-429-5249
○新川農林振興センター
0765-52-0268
○富山農林振興センター
076-444-4521
○高岡農林振興センター
0766-26-8474
○砺波農林振興センター
0763-32-8111
○県庁農業技術課 エコ農業推進係 076-444―8292