企業福祉の目的 福利厚生は大きく分けて2つ ・法定福利・・・法律で定められているもの。社 会保険など産業社会を維持するために必要な 経費を企業に求めるもの。 ・法定外福利・・・企業の意思で設定されている もの。 何故企業は福利厚生を提供するのか? ①従業員が組織の要請にこたえるための条件 準備 ②従業員の労働意欲の向上 ③従業員の生活の安定 ④労働市場での人材確保 ⑤規模の経済性 ⑥税制上の優遇 ①従業員が組織の要請にこたえるための条件準備 ・・・企業が従業員の生活に影響を与えるような要請をする場合にその要請 を従業員が受け入れやすくするためのもの。具体的には転勤者の社宅。転 勤する従業員に対しての福利厚生であったが、対象者以外にも社宅は提供 されている。 ②従業員の労働意欲の向上 ・・・企業が市場競争において優位に立つためには従業員が十分な力を発 揮することが必要。そのために従業員同士のコミュニケーションを深めるた めに企業が福利厚生としてその場を設けてきた。例としては職場旅行や運 動会。 ③従業員の生活の安定 ・・・従業員が私生活で悩みをもち、仕事に悪影響をもたらさないようにする ための福利厚生。具体的には医療補助、託児所の費用援助、介護施設の 費用援助。少子高齢化の中でこれら項目に対する従業員の要求を高まる傾 向にある。 ④労働市場での人材確保 ・・・優秀な労働力を確保するために企業が従業員の生活安定を支援したり、 快適な環境を用意したりしていることを宣伝するためのも。現在でも福利厚 生は企業を選択する際の重要な基準である。 ⑤規模の経済性 ・・・福利厚生は一人あたりの支出が少なくても1000人や2000人と集まれ ば大きな金額になる。この資金を使って従業員が利用できる施設をつくり、 便宜を提供しようというもの。現在のように従業員の生活が充実してくるとこ のような施設建設は従業員から必ずしも喜ばれないお金の使い方になって きている。 ⑥税制上の優遇 ・・・同じ金額で従業員に最もよろこんでもらうためには従業員の要求と税制 に配慮しながら支出項目間のバランスがとることが必要。また福利厚生に関 する施設は企業にとっての資産形成になることも重要である。
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