医療法人清仁会シミズ病院グループ広報紙 2015.04.01 Vol. 発行元：清仁会事務局〒615-8237 京都市西京区山田中吉見町11-2 TEL.075-394-8821 ホームページ http://www.shimizu-hospital.or.jp/ 医療法人清仁会の新理事長として医療法人清仁会理事長しみずふみのり清水史記私儀、４月１日より医療法人清仁会理事長に就任いたしました。私は先代理事長より「三代目の世襲」ではなく「禅譲」を受けたつもりきょうじの矜持を保ちたいと思っております。古代中国では、君主は生前に臣下の中の最も徳の高い者を後継者として指名し、平和裏に位をゆずるぎょう禅譲がとられました。尭がその子のたんしゅしゅん丹朱をおいて舜に位を譲ったのがその始まりであるとされています。若輩者が生意気なことを申しますが、地域の医療機関として永年にわたり西京の地で根を張り巡らし、成長した医療法人清仁会の理事長として襟を正すつもりでの所信表明です。私の独り善がりではなく、地域の方々とシミズ病院グループ職員の 31 Top Message みなさまの総力をお借りしてこそシミズ病院の高度急性期から慢性実現できることですので、是非のご期への橋渡しをする重要な機能を協力をお願いいたします。担うものです。＊近隣に同じ機能の病床が整備さ清仁会グループには「医療と福祉れておらず、脳神経外科と整形外科の融合を進め、期待され喜ばれる医を得意とする清仁会グループが先療・求められ選ばれるケアを実践んじて地域へ供給できる医療提供します」という理念があります。私体制だと考えております。清仁会グはそれを受けて次のような目標をループの回復期リハビリテーショ掲げ運営したいと考えています。ン病床の整備をもって、京都・乙訓一．社会のニーズにマッチした医療・医療圏の回復期の病床は充足され介護の供給体制を整えます。ます。また、隣接する南丹医療圏に一．旧弊を脱し、法人としてスピード回復期の病床計画がないため、清仁感のある組織運営をします。会グループの役割は医療圏を超えて重要なものとなります。平成２６年度より病床機能報告今後は、みなさまのお知恵をお借制度が始まり、病院の医療供給体制りしながら地域医療構想を見据えは「高度急性期、急性期、回復期、慢て、大胆かつ迅速に病床区分の再編性期」の病床に区分されることにな成を計画・実行していきたいと思ります。当初はお手上げ方式の定性っています。的な報告ですが、徐々に定量的な報また、法人としての運営もスピー告となり、それを基に都道府県はド感のあるものとしたいと考えて「協議の場」を経たうえで地域医療おります。地域の医療機関に携わる構想（ビジョン）を策定することにみなさま方には、これまでと同様になります。地域での区分からはみ出格段のお力添えを賜りますよう就した民間（公的でない）医療機関に任にあたりお願い申し上げます。は、医療審議会の意見を聞いたうえで知事から病床削減の要請が出ることになります。ご周知のとおり、目下、洛西シミズ病院に１００床の回復期リハビリテーション病床と日本屈指のリハビリテーション室を備えた病棟の増築計画を進めています。これは、休床となっております洛西ニュータウン病院の病床を有効活用し、シミズの風 Vol.31 就任のご紹介シミズ病院院長よしだたかし吉田享司医師このたび平成２７年４月１日より医療法人清仁会シミズ病院長に就任いたしました。昨年１０月より脳卒中ケアユニット（ＳＣＵ）を１５床に増床し、脳血管障害の診断から急性期治療、早期のリハビリテーションへの円滑な治療体制を充実すべく努力しているところです。脳神経外科、神経内科を中心に、循環器科、内科、外科、消化器科等の力を結集し、チーム一丸となって信頼の得られる医療を心がけたいと思います。今後とも、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。 ●昭和５９年卒 ●専門分野脳神経外科、脊椎脊髄外科 ●認定・専門等脳神経外科専門医、脊髄外科専門医、医学博士 ●担当外来日月・火（シミズ病院・脊椎脊髄外来）、水（シミズ病院・脳外科外来）、土（亀岡シミズ病院・脳外科外来）洛西シミズ病院副院長ふじわらしんや藤原眞也たかだこうぞう内科部長このたび、洛西シミズ病院副院長に就任いたしました。昨年４月より清仁会にお世話になっておりますが、この一年、洛西シミズ病院の院内のみなさまのみならず、地域の医療機関のみなさまにもサポートをいただき感謝申し上げます。今後とも、ご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。 ●昭和５６年卒 ●専門分野内科 ●認定・専門等日本内科学会認定内科医、医学博士 ●担当外来日月・水・土（洛西シミズ病院）洛西ニュータウン病院看護部長はただひろみ畑田宏美髙田耕蔵このたび、洛西シミズ病院薬剤部長と兼任で、清仁会総薬剤部長を拝命いたしました髙田です。既存の業務遂行に留まらず、清仁会グループの薬剤部門の統括はもちろんのこと、各施設の健全経営および、「近未来に必要な業務展開」の視点を持ち、日々の業務に取り組んでまいります。ご支援ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。 ●昭和５２年卒 ●専門分野薬剤 ●認定・専門等薬剤師、薬剤修士シミズふないの里療養部長たかはし看護師このたび、洛西ニュータウン病院の看護部長を拝命いたしました。「組織に貢献できる看護師を育成するための教育の充実」「働き続けることのできる職場環境作り」に取り組み、病院の発展に貢献したいと思います。若輩ではございますが、みなさまのご指導・ご鞭撻を賜り、職責を果たしていく所存です。よろしくお願い申し上げます。シミズの風 Vol.31 清仁会総薬剤部長高橋れい子看護師４月１日付で、介護老人保健施設シミズふないの里の療養部長を拝命いたしました高橋でございます。シミズ病院、シミズひまわりの里での２７年間で学び得たものを活かし、「元気で楽しい職場」をめざした環境づくりおよび人材育成に努めてまいります。今後とも、ご指導のほどよろしくお願いいたします。 TOP トピックス Topics １４月からシミズ病院も、電子カルテを導入しました。シミズ病院では、洛西ニュータウン病院、洛西シミズ病院に次いで、平成２６年１０月より導入作業を開始し、約６ヶ月間の作業を経て本年４月より ▲受付でのリハーサル風景 Topics 2 I C S 本稼働の運びとなりました。電子カルテの導入は、ＤＰＣ対象病院になるための一つのツールとして位置付けています。ジェネリック医薬品へのスムーズな移行が可能となったり、クリニカルパス使用により医療の質を担保した上での治療の標準化を図っていくことが可能となり、対象病院に向けて一歩進んだ形となります。それだけではなく、診療情報の共有や医療安全の面、人的作業の軽減などにも効果が発揮されると考えております。ただ一方で、個人情報の漏洩などセキュリティに関しては十分に対応した形での運用が求められます。まだまだ電子カルテの質を上げる必要はありますが、最終的には患者サービスの向上に繋がるよう引き続き職員一丸となり取り組んでいきたいと思います。清仁会、アイリス福祉会が福祉人材育成認証事業所に。第４回きょうと福祉人材育成認証制度認証式が３月２３日午後２時から御所西平安ホテルで執り行われ、清仁会グループとアイリス福祉会ほか４３団体に対し認証書が手交されました。「きょうと福祉人材育成認証制度」とは、京都府の定める認証基準をすべてクリアした、「人材の育成・定着に取り組む」福祉の事業所を認証するものです。清和会みわはすでに認証されていますが、今回、審査の結果、清仁会とアイリス福祉会が認証を受けました。これで合計１３３団体が ▲大嶋総看護部長と植西介護課長認証を受けたことになります。今回の認証により、「シミズ病院グループは安心して働ける就職先である」と京都府が太鼓判を押したことになります。キラキラと輝く人財がシミズ病院グループに集まることが期待されます。 media news 掲載情報京都新聞「人間ドック」施設特集で３施設が紹介されました。京都新聞（３月８日付）の「人間ドック」施設特集で、シミズ四条大宮クリニック、洛西シミズ病院、洛西ニュータウン病院の脳ドック、人間ドックの案内が掲載されました。ぜひご利用ください。シミズの風 Vol.31 SHIMIZU Infomation 第２回ＰＮＳ研究会（福井大学）で、看護師が発表を行いました。第２回ＰＮＳ研究会が３月２１日午前９時から福井大学で開催され、全国から５８０名の参加者が集い、講演・示説９１演題の発表と「パートナシップ・マインドをどのように育むか」と題したシンポジウムが行われました。安全管理や教育的視点から現状の問題点と今後の課題をまとめ、清仁会グループ４病院と看護部長会からの５演題を発表しました。さらに、シミズ病院からシンポジストとして水田副看護師長が参加し、「安心・安全で質の高い看護を提供する」ことを目的として、清仁会４病院がＰＮＳ看護方式を導入し２年が経過したところで、定着に向けた今後の課題について発言しました。それぞれの発表者は、フロアーとの活発な質疑応答や他施設の発表を聞くことで知見を深めることができました。今回、全国からＰＮＳの情報を発信している「ＰＮＳ研究会」に参加したことが、４病院看護部共通課題であるパートナシップ・マインドの醸成に結びつき、清仁会の看護師が活き活きと働くことができる看護方式定着へ発展していことを期待します。清仁会の看護部管理研修に、明日を担う４９名の責任者が！清仁会４病院の師長･副師長４９名を対象とした第 3 回看護部管理研修「目標管理研修会」を、３月１４日（土）午前８時半から洛西ニュータウン病院で開催しました。４病院２３部署が、平成２６年度のＢＳＣ（バランス・スコアカード）成果報告と２７年度のＢＳＣ発表を行いました。今回の発表において、グループ間の応援体制や物品統一による人･物の効率的運用、グループ間退院調整による効率的病床運用など、グループ関連施設の情報共有が目標管理に有効であることがうかがえました。この研修会は、施設の垣根を越えたマネージメントが「カフェちょっといっぷく」が、アイリス福祉会にオープン３月７日（土）、アイリス福祉会は「カフェちょっといっぷく」をオープンいたしました。当日はあいにくの小雨模様でしたが、その心配をよそに、オープンと同時に次々と来客があり、すぐ満席の状態となりました。１１時３０分からのオープニングセレモニーには地元の紫雲太鼓の力強い音色と、八木よさこいの艶やかな踊シミズの風 Vol.31 りにエントランスは歓声と拍手につつまれました。４月から月２回を基準にオープンしますが、このカフェが地域とアイリス福祉会をつなぐ、憩いの場となるように努めていきたいと思います。気軽に訪れることのできる▶ カフェ。メニューも豊富！期待できるものであり、来年のＢＳＣ成果報告が楽しみです。各部署における看護管理者は、患者さんが望む看護サービスを提供する責任者であり、そのために組織と個人をマネージメントする目標管理能力が求められます。２６年度に２回行われた「目標管理研修」が、清仁会看護部のイノベーション実現につながることを期待します。