June.2015 食中毒を防ぐポイント食中毒予防の3つの原則は菌を 1.つけない 2.増やさない 3.やっつける これからの季節は、湿度が高く、蒸し暑くなるため、カビや細菌が繁殖しやすくなります。皮膚炎や気 管支ぜんそくの悪化、食中毒には要注意です。 厚生労働省によると、年間を通して2~3万人が食中毒になっているといいます。その背景には、エア コンの完備や密閉性の向上で一年中暖かい住宅環境、輸入食品の増加、冷凍・冷蔵食品の大量流通など があり、一年中、カビや細菌が発生しやすい状況にあります。とくに5月から9月は細菌性食中毒の発 生しやすい時期となりますので注意が必要です。食中毒を起こす細菌やウイルスの種類は違っても、予 防するには共通のポイントがあります。それを確実に実践して、食中毒から身を守りましょう。 買い物 ■とくに生鮮食品などは、商品の回転率のいい店で 購入する。 ■買い物の順番として、生鮮食品は最後に購入す 保 存 ■ビンや缶などの容器は、拭いてから冷蔵庫に入れる。 ■冷蔵庫は詰め過ぎず、扉の開閉を少なくして庫内の温度を 上げない。 る。 ■肉や魚介類の汁は、他の食品につかないようにする。 ■買ったものは長時間持ち歩かず、2時間を超える ■肉、魚などは調理の直前まで冷蔵庫に入れておく。 場合は保冷材を入れる。 ■低温でも増殖する菌がいるので、食品の長期保存は避ける。 食 事 ■常に、温かくして食べる料理は温かく(65℃以上)、冷やし て食べる料理は冷やして(10℃以下)おく。 調 理 ■食品は、調理前であっても料理後であっても、室温に長時 間放置しない。 ■調理前はもちろん、調理中、生鮮食品を触ったら、 よく手を洗う。 ■食中毒菌O157 の場合、室温で 15~20 分置いておくだ けで、菌の量が2倍になる。 ■包丁やまな板は、先に生野菜などの加熱しない ものに使い、その後に肉や魚介類に使う。 残った食品 ■調理器具は、食材が変わるたびに洗う。熱湯をか けると消毒効果がある。 ■食品の中心部まで、75℃で1分以上加熱すると、 ほとんどの菌は死滅する。 ■早く冷えるように浅い容器に小分けして保存する。 ■食べるときは、十分に加熱してから食べる。 ■調理後、時間が経ち過ぎているものは、思い切って処分する。 女性自身6月9日号に腸内細菌の記事が掲載されました! 大腸がんも抑える腸内フローラ最新辞典 食べても太らない「ヤセ細菌」があった!! 腸内フローラの中に まだまだ夢の細菌が隠れている()(順天堂大医学部小林弘幸教授) 今年2月に放映された「NHK スペシャル 腸内フローラ 解明驚異の細菌パワー」によって、 一気に注目されるようになった『腸内フローラ』ですが、まだまだ未知の部分も多く、計り知 れない可能性を秘めています。 私たちの大腸には、0.1 ミリほどの粘液層があります。その層に、まるで花畑のように群れを つくって腸内細菌が共生していることから、 『腸内フローラ』と呼ばれています。 『腸内フローラ』に暮らしているのは 500~1,000 種類の個性あふれる腸内細菌。それらを大きく分けると、 体に有益な働きをする善玉菌、体に悪い影響を及ぼす悪玉菌、そのときどきで優位なほうに味方する日和見菌の 3 つのグループに分けられます。そして、全体の 7 割におよぶ日和見菌が、2 割の善玉菌、1 割の悪玉菌のどち らの味方になるかで、腸の健康状態が左右されるのです。 まもなく、簡単に自分の腸内フローラの様子を分析できる検査が可能になります。さらに研究が進めば、自分の 体調や病状に合わせて、腸内フローラの性質を自在に変える方法が見つかるはずです。しかも、それは、そう遠 くない話でしょう。 「夢の腸内細菌」最新ニュース ヤセ菌 クロストリジウム これらの細菌が作る短鎖脂肪酸は、食事をとりすぎた際に (病原菌は除く) 交感神経を刺激する。これによってエネルギー消費が増え フィーカリバクテリウム 脂肪が蓄積しにくくなる。 炭水化物から、より多くのエネルギーを作り出してしまう デブ菌 ファーミキューテス ため、この菌が多い人は同じ量を食べても太りやすくなっ てしまう。 潰瘍性大腸炎やリウマチなど クロストリジウム 短鎖脂肪酸の一種である酪酸を合成。酪酸は Treg 細胞と 自己免疫疾患の発症を抑える (病原菌は除く) いう抗炎症性の免疫細胞を増やす働きがある。 細菌 フィーカリバクテリウム 認知症の進行を抑える細菌 詳細な解明はこれから アルツハイマー型認知症の発症や進行に関わるといわれ だが、特定の細菌の関 る、脳の異常な炎症を引き起こす「グリア細胞」。腸内環境 与が考えられる。 が悪化すると腸の炎症シグナルが脳に伝わりグリア細胞 が活性化する。 ストレス緩和細菌 詳細な解明はこれから ストレス緩和に効く GABA。食品から摂取しても血液脳関 だが、特定の細菌の関 門を通過できないため、直接脳には届かないが、腸内環 与が考えられる。 境が整っていれば、腸内にある GABA 受容体を通じて刺 激が脳に届き、GABA の生産量が増えると考えられる。 アイフローラは腸内の有用善玉菌群を増やすことができる「腸内細菌加工食品」です。
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